
読書備忘録

内容(「BOOK」データベースより)
彼は逝ってしまったけれどわたしとあなたは、ここにいる。社会経験まるでなしの本妻(48歳)と、デキる独身OLにして夫の愛人(45歳)が、夫の死をきっかけに対面。そんな女ふたりが織りなす奇妙な交流を、一滴の涙を添えてユーモラスに描く。

夫が病床で一人の女がいたことを知らせ、夫亡き後この妻の行動がどうのこうのというお話。
がんを告知し、医者はいたわるように、ゆっくり、重々しくしゃべったが、医者は毎日誰かにこれを言っている、もう営業トーク・・・今更だけど、そうかも。
なんですか、この妻は夫の愛人とお友達になりたいとか・・・ありえない!・・・しつこいですよ~、まぁびっくりな妻。
ホント、奇妙なお話なのですが、ばかばかしいと思いつつも、面白がって読んでいた。
愛人志生子の生い立ちもなかなか。
その父親が何度か入院し意識不明で生き続けているとき・・・死ぬと思ったときはお腹の底が凍りついたようにゾッとしたのに、死にそうもないとなると、やはり「いい加減にして」という思いが立ち上がる・・・
やっとというか、なんというか、終わって・・・妻と愛人はボストンに桜をみになんか行っちゃう訳で・・・うそでしょ!?と読んでいたのに・・・あーこういうのも、もしかしてありかな?・・・ってところまでいっちゃったのよ。ホントお上手。
ブログの事が書かれていた。
志生子は、あれは読まれることを前提にしているので、日記というより自己主張だ。ああやって、ひろい世間に「わたし」のお披露目をしたいという心境が、わからない。と・・・
そうね。呼びかけていますものね。
ブログやるまではこんなことまで書いちゃうの?とびっくり!していたけれど、ひとそれぞれ・・・