内容紹介
『さようなら、オレンジ』から2年。
注目を集める新人作家の、待望の新作長編!
一人の少年とその家族の、故郷の物語。
真人は、父親の転勤にともない、家族全員で日本からオーストラリアに住むことになった。
現地の公立小学校の5年生に転入した真人だったが、英語が理解できず、クラスメイトが何を話しているのか、ほとんどわからない。
いじめっ子のエイダンと何度もケンカをしては校長室に呼ばれ、英語で弁解できず鬱々とした日々が続く。
そんなある日、人気者のジェイクにサッカークラブに誘われた真人は、自分の居場所を見つける。
一方、真人の母親は、異文化圏でのコミュニケーションの難しさに悩み苦しんでいた――。
読書備忘録
親の都合で連れて行かれる? 単身赴任だったら・・・?
たった2年で子どもはこんなに成長できるのね。
日本にいたらどうだったろう?
真人は・・・14才。
海外にいたって日本人の集団から出ないで生活している人たちもいるのにね。
たくさん悩んで、気を使って、自分で考えて、自分で決めて・・・読んでいる途中から応援した。
まぁ、ピーターさんは・・・そうでしたか・・・
お母さんにはお母さんの生き方、真人には真人の生き方があるんだわ。
おじいちゃんは見えない応援団だった・・・?
「言葉って言うのは、ウソのことでもホントのことに変える恐ろしい力があるんだよ」