内容(「BOOK」データベースより)
“鎧”という無人駅は自分たちを捨てた母がいる場所―父の死後、夏彦とかおりの兄妹は伯父の元に引き取られ成長する。二人は伯父が経営する“モス・クラブ”という会社で働き始める。兄は、ぽっかり空いた心の隙間を埋めるように寂しさを紛らわしながら暮らし、妹は心にある秘密を隠して急逝した伯父の後を継ぐために奔走する。そんな時目の前に現れたのが、国際弁護士・戸倉陸離だった。
内容(「BOOK」データベースより)
戸倉陸離に支えられ、“モス・クラブ”を経営していくかおり。次第に、彼への想いが抑えられなくなっていく。同時に彼もその気持ちに気づき、大切に思うが故に距離を置く。夏彦は会社から身を引き、まったく新しい自分の人生を歩み始める。そんな時、会社ではある陰謀が進行していた。それぞれの人生、それぞれの愛の形。そして彷徨える二人の魂に救いはあるのか…。宮本文学の傑作長編小説。
読書備忘録
モス・クラブって何?と読み始めた。
兄妹がそれぞれ母に訪ねて鎧駅に行っているだが・・・最後はきっと会うのだろうな?会ったとしたどうするのだろう?母に何を求めるのだろう?
かおりのボディーガードをしていた田宮義正、そんな思いを抱いていたとは・・・あら、良かったじゃない?とキュンとした。
かくも、、父なるもの、母なるものに恵まれなかった人間たちが、ひとつの関係の中でつらなってくるのも偶然の領域に入れるというのなら、一プラス一が二になるのも偶然だといえるのではないか。
本当だねー・・・
兄の夏彦のなんだろうこの人は?もし九龍で刺さされなかったら・・・、
盛り上がってくると視点が変わり、そちらの話になりますね。と切り替えた。
たくさんの素敵な言葉はあとがきにも・・・
不倫について、人間には”幾つかの大切な振る舞い”がある・・・
携帯電話のない時代のお話
そうそう公衆電話を探したっけ・・・