内容紹介
私は東大生の将来をダメにした勘違い女なの?
深夜のマンションで起こった東大生5人による強制わいせつ事件。非難されたのはなぜか被害者の女子大生だった。
現実に起こった事件に着想を得た衝撃の書き下ろし「非さわやか100%青春小説」!
横浜市郊外のごくふつうの家庭で育った神立美咲は女子大に進学する。渋谷区広尾の申し分のない環境で育った竹内つばさは、東京大学理科1類に進学した。横浜のオクフェスの夜、ふたりが出会い、ひと目で恋に落ちたはずだった。しかし、人々の妬み、劣等感、格差意識が交錯し、東大生5人によるおぞましい事件につながってゆく。
被害者の美咲がなぜ、「前途ある東大生より、バカ大学のおまえが逮捕されたほうが日本に有益」「この女、被害者がじゃなくて、自称被害者です。尻軽の勘違い女です」とまで、ネットで叩かれなければならなかったのか。
「わいせつ事件」の背景に隠された、学歴格差、スクールカースト、男女のコンプレックス、理系VS文系……。内なる日本人の差別意識をえぐり、とことん切なくて胸が苦しくなる「事実を越えた真実」。すべての東大関係者と、東大生や東大OBOGによって嫌な思いをした人々に。娘や息子を悲惨な事件から守りたいすべての保護者に。スクールカーストに苦しんだことがある人に。恋人ができなくて悩む女性と男性に。
この作品は彼女と彼らの物語であると同時に、私たちの物語です。
読書備忘録
なんじゃらカーストってものは今の時代どこにでもあるんだろうね。
でも明らかに東大はてっぺんだから・・・
読んでいて、あ、これ東大だったんだわね。ときどきそう思っていた。ってことで別の大学がぽわぽわしてエスカレーターにのっているみたいだったわけで・・・
普通、弁護士を訪ねる。なのに弁護士の方から訪ねてくる。才媛だから・・・
才媛に、退学以外に示談にする方法を聞かれた教授は静かな声で・・・
おーーー!言ったね。
才媛は金切り声を上げて、憤慨した。
東大生の彼らがしたかったことは・・・
困った人たちです。
ただ、そういう人たちは普段そこから出ないで生活しているんじゃないの?
夫が葬儀の手伝いに行ったときに漏れ聞こえてきたことは・・・
何ちゃんは今どっち?駒場か本郷・・・
でなければ、どこ?どことはアメリカのあの大学。
一族み~んなそう。
出来の悪い子供を日本の大学に入れると、程度が知れておやおやってことになるから、アメリカの訳の分からない大学に送り込むのとは違うの。
読んでいるうちに、そうそうそんなことがあったけね。
彼らは東大に入るくらいだし、何で?って思っているみたいだから、今はきっと・・・
山岸遥はどうしているのかな?もう終わっちゃう。と読んでいたら・・・いい。この子すごくいい。
こういうことなのよ・・・ね。
★★★★☆