

愛による呪縛と、愛に囚われない生き方とを探る。野心的長篇小説!
長らく疎遠だった父が、死んだ。「明日香を除く親族は屋敷に立ち入らないこと」。不可解な遺言に、娘の明日香は戸惑いを覚えたが、医師であった父が最期まで守っていた洋館を、兄に代わり受け継ぐことを決めた。25年ぶりに足を踏み入れた錦野医院には、自分の知らない父の痕跡が鏤められていた。恋人の冬馬と共に家財道具の処分を始めた明日香だったが、整理が進むに連れ、漫画家の仕事がぎくしゃくし始め、さらに俳優である冬馬との間にもすれ違いが生じるようになる。次々現れる奇妙な遺物に翻弄される明日香の目の前に、父と自分の娘と暮らしていたという女・妃美子が現れて――。愛情のなくなった家族や恋人、その次に訪れる関係性とは。気鋭の著者が、愛による呪縛と、愛に囚われない生き方とを探る。喪失と再生、野心的長篇小説!








家族って最終的にめんどくさいものなんだよね。
そこには複雑に絡まった 愛 なんてもんがあるからね。
家族じゃなければどんなによかったかしら?さっと切れるから冬馬だって妃美子だって・・・なんてことを思うことだってあるんじゃないの?と、読んでいて思った。
幸せになっちゃうと作品はダメなの・・・?
そうそうピアノのカギ
あの子はいったい・・・
父親が不在となった今、あの子には明日香が必要だったのでは?明日香でなければダメだった?
余談・・・
駅の階段を下りていたら真後ろの人が前のめりに転んだみたいで、巻き込まれて倒され、一回転して足首を階段にたたきつけて・・・骨折!
私も右腕ぶっらぁ~ん事故は駅だったから、変なところに食いつきました。
そして、今は必ず手すりに付かず離れずってところを注意深く上り下りしています。
★★★★☆
