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小さなしあわせさがして…

大磯でオフ会「澤田美喜記念館(隠れキリシタン資料館)」

2018年06月22日 | 日帰り温泉・日帰り旅・オフ会
6月21日木曜日は、ブログ友とのオフ会でした。
この日は、大磯駅へケイさん・michiさん・ヒイさんと私。
そしてジモティのももママさんとmipoちゃんに大磯を案内してもらいます。

最初に訪れたのは、大磯駅の目の前にある「澤田美喜記念館」。
澤田美喜氏は、三菱財閥3代目総師・男爵岩崎久弥氏の長女として1901年に誕生しました。
クリスチャンの外交官・澤田廉三氏と結婚。
戦後多くの混血孤児のために 数々の苦難を乗り越え
「エリザベス・サンダース・ホーム」を創立し、
2000人にも及ぶ、混血孤児の養育にあたってきました。
この記念館は、エリザベス・サンダーホーム創始者である、
故澤田美喜氏のもう一つの隠れた業績といわれる、
隠れキリシタン遺物コレクションを展示する「澤田美喜記念館」です。
没後、生前の意思をついで建設されました。



門から階段を上がると先ず見えてくるのが、竿石の上部が十字に膨らんでいる「切支丹燈篭」。
下部には、人物像が彫られています。

そして朝夕鳴る三点の鐘は、感謝・祈り・癒しをあらわしているといわれています。



玄関までのアプローチの両側には、26聖人を偲んで、26本の十字架が並んでいます。



記念館の玄関前から振り返ると、26本の十字架と、
鐘の中央部に切支丹燈篭がぴったりと収まるビュースポット。




こちらが記念館で、外観のデザインは「ノアの箱舟」をイメージした長六角形の舟の形です。



一階には、澤田美喜氏が蒐集した江戸時代の隠れキリシタンの遺物や
関連するものが872点中の300点ほどが展示されています。

先ずは目に入ってきたのが、美しい十字架のコレクション。



正面奥には、澤田美喜氏や亡くなった30人の孤児たちの遺影が。
それを囲むように、トルコのカッパドキアを思わせる展示棚があります。
マリア観音像など、当時の人々の信仰心の強い思いが伝わってきます。



江戸時代には、十字架が刀の鍔にも使われていました。
その後弾圧を受けてからは、人の目につかないように鍔の内側や仏像の背中などに十字を記して
信仰の証を隠していました。



これは魔鏡で、鏡は二重構造になっていて、内部にはキリスト像が彫られ
一見すると鏡に見えますが、鏡の面に光が当たるとキリスト像が浮かび上がります。
同種の鏡はローマ法王にも献上されました。



キリスト教が禁止された江戸時代には、キリシタンを発見するために
イエス・キリストや聖母マリアの絵像を踏まされました。
それが踏絵です。紙の踏み絵や金属のものなどがあります。
信者にとっては辛い選択だったことでしょう。


隠れキリシタン遺物コレクションを観た後は、2階へとあがります。



階段には、13世紀の技法によって製作された
グリザイユパネルと呼ばれるステンドグラスがはめ込まれています。



2階は澤田美喜記念礼拝堂となっています。
屋根には採光窓があり、柔らかな光が降り注ぎます。
キリスト教の弾圧の歴史を見た後は、次の見学地へと向かいます。



コメント (34)
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