22日の土曜日は、私が入会している患者会の
VOL-Netのテーマ勉強会がありました。
でもその前に、やはりランチから(笑)
11時20分に神田駅に集合したのは
患者会仲間の、ぴろんぱさん・ちゃーさんと、
がん友のsakoさん・ぽんこさんと、
初めましてのマイミクのモフさんの6人でした。
ランチは、ぴろんぱさんがチョイスしてくれた
カジュアルフレンチのBROOK KITCHENです。
サラダ&スープ
これはストロガノフです。
歯の治療中なので、牛肉の柔らかさが嬉しく美味しい。
食事をしながら、それぞれの乳がん病歴紹介をしました。
同病ということで、すぐに仲良くなれちゃうんですよね。
乳がん話で盛り上がります(笑)
ランチの後は、sakoさん、ぽんこさんとはここでお別れして
4人で勉強会の会場へ、迷いながらも無事到着。
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この日のテーマ勉強会は、
誰も教えてくれなかった!?イマドキの乳がん化学療法と支持療法。
講師は、今話題の日本医科大学武蔵小杉病院の
腫瘍内科の教授である勝俣範之先生です。
以前から勝俣先生のブログを読んでいましたし
お話が聴けると、楽しみにしていました。
腫瘍内科医とは、がんのコーディネーターのようなもので
日本では30年ほど遅れをとっているとか。
海外ではがんになると、先ずは腫瘍内科医が診察し
外科の手術となりますが
日本では、ほとんどがいきなり乳腺外科にかかり手術、
その後の治療も外科医がするというスタイルですね。
乳がんの手術の生存率は、あまり外科医の腕には関係なくて
綺麗な手術ができるかが大切なんだそうです。
その後の治療は、腫瘍内科医にお任せするというのが理想。
前置きはここまでで、本日のメニューは、
1.乳がんの抗がん剤治療の実際
2.抗がん剤の副作用対策
3.抗がん剤Q&A
4.治療を受ける際に大切なこと
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抗がん剤は、戦時中に使われていた毒ガスから作られた歴史があります。
抗がん剤と聞くと、一般的には副作用が強い、脱毛、吐き気と
いいイメージは湧いてきませんが、2000年代になると
副作用も脱毛もない分子標的治療薬(ハ―セプチンなど)も出てきました。
ホルモン治療も抗がん治療の一種です。
この抗がん剤をいかに上手に使いこなすかが
オンコロジスト(腫瘍内科医)の腕の見せ所だそうです。
・むやみに化学療法の投与量は減らさない。
・副作用に対しては、最大限の対策をして、
患者の生活のクォリティの質を保つ
・無駄な入院治療をしない。
固形のがんならば100%通院治療が可能
白血球の中身である好中球が500以下になっても
体調が酷く悪くなければ、減量もしない方がいいし
G-CSF(白血球を増やす薬)は使わない方がよい。
お金もかかるし、ある意味過剰医療にもなる。
白血球の低い時こそ、悪い病原菌が一杯の病院は
行かない方が懸命です。
後は、吐き気が一番の心配ごとですよね。
・吐き気止めはしっかり使う。
・吐き気のある時は、無理して食べる必要はなく、
脱水しないように水分をうまく取ること。
・味付けの工夫。
・入院しているよりも外来で治療する方が吐き気も少ない。
・リラクゼーション・ヨガ・運動は多少効果がある。
抗がん剤Q&A
抗がん剤の副作用と効果は相関性がない。
玄米や菜食主義が、がんに治療効果があるかは科学的根拠なし。
血液のがん以外は、生ものも食べてもよい。
免疫療法など高額な治療は、詐欺の可能性もあるので注意すること。
怪しい検査や、健康食品など商業ベースにはのらないこと。
進行・再発がんとうまく付き合うには、
生活の質を大切にしながら、治療とうまく付き合っていく。
ひとりで闘わない、味方をつくる。
医療者(医師・看護師・薬剤師・相談員)を味方につける。
患者仲間を作ったり、患者会や院内外サロンも利用する。
わがままな患者位でよいそうですが
それを受け止めて下さるドクターが少ないのが実情。
それと勝俣先生のような腫瘍内科のドクターが
日本にはまだまだ少ないと言うこと。
これからは、もっと増えてがん患者の味方になってくれるといいですね。
その他、為になるお話が満載でした。
勉強会の内容は、なにぶん乳がん初級者が書いていますので
間違いがあったら、ごめんなさい。
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勉強会の後は、夕方からは懇親会もあり、
4人とも申し込んだので、Farm kitchen 然ーZENー大手町店へ。
食べたり飲んだり喋ったり…
途中からは、勝俣先生と同じテーブルになり
一緒に写真に収まってくださったり、オフレコのお話を伺ったりと
ドクターとこんなにお話しできるチャンスも
なかなかないので嬉しかったですよ。
思った通りの、優しくて素晴らしい☆ドクターでした。
マイミクのモフさんとは、この日初めてお会いしましたが
懇親会までご一緒してくれて、すっかり仲良しに。
5月の勉強会でお会いすることを約束して解散となりました