今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

森はカラフルに彩られて 2008.06.21 (2)

2008-06-22 20:17:53 | Weblog

トガリツキミタケ Hygrocybe acutoconica(Clem.)Sing. f.japonica (Hongo)Hongo


 さて、丸太で枠どった階段を恐る恐る下りてゆくと、ポツポツと鮮やかな黄色のきのこが出ていた。よく見ると、赤味がかったもの、鮮黄色のもの、トガリが少ないもの、などいろいろだが、全部まとめてトガリツキミタケとした。並んで出ているのだから同じ種類だろう・・・。


   



トガリツキミタケ


 さらに下った、道から少し入ったところにウスフジフウセンタケがぽつんと出ていた。色褪せていない藤色がしっかりでている。


   
ウスフジフウセンタケ Cortinarius alvobiolaceus(Pers.:Fr.)Fr


 さらに下って行くと木々がまばらとなり、明るい場所に出た。と、そこにシロソウメンタケがまとまって出ていた。今、生長過程の新鮮な個体だ。食べたくなってしまう。






シロソウメンタケ Clavaria vermicularis Swartz : Fr. var. vermicularis


 道の脇の木の下をよくみるとハナオチバタケが出ている。この時期、雨が降り続くと出てくる。いつも見るよりも色が穏やかでパステル調がきれいだね・・・。






ハナオチバタケ Marasmius pulcherripes Peck

小さな虫が停まってポーズをとっている・・・のかい?

 下りきったところにほんのり紅色のRussulaが出ていた。



Russula sp.

 色合い、傘の中央部が色が濃く、柄もほんのりと紅色を呈している。ニオイコベニタケとしたいところだが、多少大きめだ。齧ってみると・・・辛い。ドクベニタケでもニオイコベニタケでもヤブレベニタケでもなさそう。チシオハツって感じでもないし・・匂いを嗅ぐとカブトムシ臭がした(分らないまま家まで持って帰ったが、臭いは消えていた・・?)

 
 池があった。





 池の脇、木の枝をまとめて積んである。その枝から小さなきのこが沢山出ている。






オリーブサカズキタケ Gerronema nemorale Har.Takahashi


 ゆっくり登ってゆく。すぐにまた、鮮黄色のきのこに出会った。今度はベニタケ科だ。ウコンハツ。このきのこには何度も出会っているが、決まってナメクジが齧ったものばかりだ。おいしいのかな?



ウコンハツ Russula cyanoxantha(Schaeff.)Fr.



 そして最後にまた、ヤマドリタケモドキに出会った。



ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.


 この個体のほかにもう古くなったものが5個ほど出ていた。やはり、出ていなかったのは最初のいつも一番沢山出るところだけだったのだ。難しいもんだ。となると、俄然S公園の様子を見に行きたくなった。

 続く。
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夏きのこのその後 2006.06.21. 

2008-06-22 07:25:47 | Weblog
 金曜日の夜は飲みに行き、帰宅後風呂に入った後の記憶が心もとない。目が覚めた時、とても明るかったので朝が来たと思ったが、電気をつけっ放しで寝てしまっていたようだった。時計をみるとまだ、3時過ぎだった。
 そんなこんなで、土曜日はなかなか起きられず、朝飯を食べて家を出たのは11時近かった。今日は隣のM市で夏きのこを探すことにした。

 まず、最初に見て廻ったのはヤマドリタケモドキの実績が一番ある場所だ。しかし、ツルタケ、カバイロツルタケ、テングタケ、ハツタケなどは沢山でているが、肝心のヤマドリタケモドキだけは全く見つからなかった。一体どういうことだろう?

 それ以外には、



ササタケ? Dermocybe cinnamomea (L.:Fr.) Wunsche


   
左:ササタケ 傘裏
右:キツネタケ Laccaria laccata (Scop.:Fr.) Berk.& Br. f. laccata


 諦めて山を降りてきた場所にヘビキノコモドキが出ていた。






ヘビキノコモドキ Amanita spissacea Imai


 もう、隣町ではヤマドリタケモドキは、ほぼ出終わっており、ここでヤマドリタケモドキが未だであるとは考えにくいのだが・・・、ここを諦めて他のポイントを探すことにした。次はここから車で5分ほどのKD学園隣の山である。

 車を停め、山へ向かう芝生にキコガサタケが出ていた。



キコガサタケ Conocybe lactea (J.Lange) Metrod


それ以外には・・・、



キチャハツ Russula sororia (Fr.) Romell



ニオイコベニタケ Russula bella Hongo



Inocybe sp.


   
左右ともInocybe sp.


 昨夜は随分強く雨が降ったのだろうか?アミタケやハツタケの痛みが激しい。


   


 そして、雨の影響を感じさせない・・・出たばかりなんだろうか・・・コテングタケモドキ。全くの無傷、ツバのあたりが綺麗だ。






コテングタケモドキ Amanita pseudoporphyria Hongo



イボテングタケ幼菌 Amanita ibotengutake T.Oda, C.Tanaka & Tsuda


 テングタケの幼菌を見るといつも感じるのだが、テングタケは本当に2種しかないのだろうか?傘の模様、形態の変異が随分大きいような気がする。


 さて、この変でやはりヤマドリタケモドキはこの地域ではまだなのかと考え始めていたが、それは薄暗い急な斜面に出ていた。





そして、その隣には若い個体も出ていた。



ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.



 やはり出ていた。古い個体もあるのだから出始めとも思えない。最初の場所に特別な理由があるのかもしれない。

 このKD学園の山は初めて来た場所なので、どのような所か調べることにした。かなり広く、傾斜も急である。丸太で作った階段が下のほうに続いていて、雨に濡れた丸太に乗るとツルツル滑る。何度か転びそうになりながら進んだ。続く。
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