アイタケ Russula virescens(Schaeff.)Fr.
神戸S公園を出て中国道吉川ICへ、そこからさらに山崎ICまで走った。SJ山の駐車場には10時40分頃到着。雨が降りそうなので、傘と籠とカメラだけ持って登って行くが、天気は悪いのにいつもと違って妙に明るい。よくよく観ると途中の孟宗竹の林は大幅に間引かれ風通しが良くなっている。やれやれ、これではきのこの出方も変わるだろう。
そのせいでもないだろうが、SJ山のきのこの発生はいつになく低調だった。やっと見つけたのが、冒頭のアイタケである。柄の太さは3cm以上ある立派なものだが、少し盛りを過ぎている。傘の柄も典型的ではないなぁ。
アイタケ Russula virescens(Schaeff.)Fr.
イグチが一つ出ていた。が、分らない。中型のアワタケ類だろうか?今までに見たことがないイグチだ・・と思う。
イグチ類 不明
ほとんどキノコが出ていない。これでも載せておくか・・・。
マンネンタケ Ganoderma lucidum(W.Curtis:Fr.)P.Karst.
ムササキヤマドリタケも、ヨソオイツルタケも、いつも沢山出ているAmanita類もまったく出ていない。すっかり明るくなって見通せるようになった竹林にポツンと白っぽいキノコが出ているのが見えた。近づいてみると傘は藤色、ライラックの色だ。傘の端から腐りかけているのだが・・・。抜いてみた。柄は筋があり、ねじれ気味で傘と同じライラック色。これは・・・前夜に写真を見ていた・・・アケボノタケではないか?
アケボノタケ Hygrocybe calyptraeformis(Berk.&Br.)Fayod
腐りかけでもアケボノタケ。憧れのきのこだ。
これ以上は望めそうもないので山を降りることにした。まだ、昼にもなっていない。鹿が壷まで行く積りはなかったが、こうなればしょうがない。昼飯を買って鹿が壷に向かった。安志から鹿が壷への道はアジサイが植え込んであり、綺麗だった。
アジサイの道
今年2回目の鹿が壷だ。前回はほとんど野草と山菜できのこは記憶にない。昼飯を食べてから周囲を巡った。SJ山同様、きのこの出はすこぶる悪い。しかも、雨が降りだした。この時期、雨が降りだしたということは何を意味するのだろう・・・・。
目に付くのはウスタケ。ほぼウスタケしか出ていないと言って良い。連発!
左:ウスタケ Gomphus floccosus(Schw.)Sing.
右:ニオイコベニタケ(近頃流行りの帽子つき)
ウスタケ Gomphus floccosus(Schw.)Sing.
コウモリタケの幼菌らしきものが出ていた・・・。
コウモリタケ
薄暗い道の山側斜面に鮮やかなオレンジ色のきのこが出ていた。
Hygrocybe sp.
とても鮮やかなオレンジ色、緋色?図鑑を観てみたがどれもぴったりくるものがないように思えた。誰か教えてくれないかな・・・・。
そして、また綺麗なホウキタケ。
ハナホウキタケ?
鮮やかなHygrocybe sp.の写真をどうしたらテブレなく撮影できるか、いろいろ試していたのが悪かったのかもしれない・・・。背中にチクリと感じ、手で触ってみるとヌルッとした触感。むしり取って投げた。ズボンを捲り上げる、靴下には片足5匹ずつ位のヒルがたかっている。一つ一つ剥がして捨てたが、大き目の一匹は既に餌に随分ありつけたようだった。剥がして写真を撮った。
憎き山ビル
きのこはやはり少なく、何と言ってもイグチがまったく出ていない。鹿が壷の夏きのこはもう少し時間がかかりそうだ。今度来るときはしっかりヒルの対策を取って来なきゃね。
雨の安富ダム
雨の鹿が壷は恐ろしい・・・