今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

これで3週連続 (2) 2008.08.09.

2008-08-10 19:29:03 | Weblog

イロガワリキヒダタケ Phylloporus bellus var. cyanescens Corner


 ひょっとして、先週見掛けた不明ニガイグチがまた出ているのではないかと思っていたのだが、運良く見つけることができた。今回はサンプルが傷む前に冷蔵保存して顕鏡を依頼しなくちゃいけない。そうは思ったが、しばらく山を見て廻ることにした。

 石の隙間から、イロガワリキヒダタケが2つ出ていた。栄養が不十分なのか、華奢な個体だ。そして、その近くに小さなニガイグチ属がまとまって出ている。



アシボソニガイグチ Tylopilus argillaceus Hongo


 次に目に付いたのは鮮やかな橙色・・・





   
ダイダイイグチ Boletus laetissimus Hongo

ありふれたイグチだが、今年初めてだ。随分、早く出てきたんじゃないか・・・。


 倒木はまだ、十分な水分を蓄えているのだろう、ヒメカバイロタケが出始めていた。



ヒメカバイロタケ Xeromphalina campanella (Batsch) Maire


さらに、進むと前方に白いきのこが出ているのが見える。暑いし、面倒臭いなとは思ったが、草を分けて確認に行った。

 この手のきのこは同定に迷うのだけれど・・・根元の大きな疣、褐色になりかかった壷、傘の棘など、スオウシロオニタケではないか・・・。



スオウシロオニタケ Amanita timida var. suouensis Nagasawa , Hatanaka & Matsumoto


   


 次はまたニガイグチ属


   
Tylopirus sp. (ニガイグチモドキまたはその近縁?・・・)


 後は出会ったものを羅列することにする。採集日記だからね。


   
左:キニガイグチ Rubinoboletus ballouii var. ballouii (Peck) Heinem & Rammeloo
右:キアミアシイグチ Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky


   
左:キクバナイグチ Boletellus floriformis Imazeki
右:アシナガイグチ Boletellus elatus Nagasawa


   
左:ニセアシベニイグチ Boletus pseudocalopus Hongo
右:ハラタケ科 Agaricus sp.

今年、本当にハラタケ科のきのこにほとんど出会っていなかった・・・。老菌過ぎてこの写真から何かは想像できないが、この近くに幼菌があり、ハラタケモドキの可能性が高いようだ。


 きのこの最後は



ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.


 そして、帰り道、休耕田に咲いていたひまわり。太陽がいっぱいだ!暑い。


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これで3週連続 2008.08.09. 

2008-08-10 07:24:25 | Weblog



 これで、3週連続で自宅近くの山を見ている。先週からの1週間はこれまでと較べれば、暑さはそれほどではなかったが、その分、夕立もなく、ほとんど雨はふらなかったようだ。と、いうのも仕事場が工事中で、窓のない場所に仮住まいしているため、外の景色はあまり見る機会がない・・・。

 そういう訳で遠くに行っても成果は期待出来ないので、近くてこれまでも意外とイグチの発生が多いこの場所の散策を続けている。



ハナガサイグチ Pulveroboletus auriflammeus (Berk. & Curt.) Sing.


 先週に行った公園に続いて、この場所でもハナガサイグチが発生しはじめていた。このイグチは色が色だけに良く目立つ。それに較べて次のイグチは地味で注意深く見ていないと見逃してしまいそうだ。



tylopilus sp.

先週、不明のニガイグチとしてアップしたイグチと同じではないだろうか。先週のは老菌で、自重に耐えられず倒れていたが、今回のは若く、孔口もまだ白い。大きい方だけ採集し、若い方はそのままにしておいた。もしも、必要であれば明日の午後にでも採集しよう。

追加:冷蔵庫に入れてあったイグチを取り出して特徴を確認した。傘径6cmほど。傘は暗緑色を帯びている。そして、何かに接触した部分が黒ずんでいる。柄は暗緑色を帯びず、黒紫色といった色。微細な鱗片に覆われている。孔口の変色性は先週のものと同じ。赤変。まだ黒変にまでは至っていない。柄の付け根は白く、僅かに網目(というのか)があるようだ。


   





 
 次は3週連続で出ているチャニガイグチだ。その時、初めて見て覚えたイグチなのでまた、アップしてしまう・・・。



チャニガイグチ Tylopilus ferrugineus (Frost) Sing.


   


   
チャニガイグチ Tylopilus ferrugineus (Frost) Sing.

幼菌は注意しないとヤマドリタケモドキと間違えそうだ。


 キヒダタケが出ていた。





   
イロガワリキヒダタケ Phylloporus bellus var. cyanescens Corner

ヒダを傷つけると徐々にであるが青変した。イロガワリキヒダタケとしていいのだろう。

 この場所は、この時期、イグチが随分発生している。あと、10種近くのイグチにであったが、今晩はこの辺で・・おしまい。
つづく。
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