ナラタケモドキ Armillaria tabescens (Scop.) Emel
岡山S公園のブナ林の尾根で、確かに秋めいた風を感じた。兵庫県に戻ってからも暑いには暑いが、一時の猛烈な暑さを感じない。盆休み最後の日・・・、今年は休みの初日から山に行き、多くのきのこと出会えたせいか、休みが充実していたような気がしている。まだ一日あるが、さて、何をしようか・・・。
前日の様子では、いよいよどこに行っても大した出会いはなさそうだ。それなら、例の山を散歩でもして来よう。
その前に、いつもの友人の別荘に寄ることにした。別荘に向かう坂道を登って行くと、友人の愛犬が出迎えに来てくれる。友人は庭の花壇のベンチで夫婦で缶ビールを飲んでいた。そして、この時期、ナラタケモドキがでるコナラの根元辺りには今年も幾つかの株が出始めていた。
ナラタケモドキ Armillaria tabescens (Scop.) Emel
僕は土産の青森産のイカ煎餅を差し出した。少し世間話をしたあとで、「周囲の山を観て、2時間程してからまた来る」と伝えて別れた。この別荘の裏山にはこの時期にチチタケが出るところがある。前回ここに来たときもチチタケを期待して来たのだが、振られてしまった。さて、今回は・・・・。
チチタケ Lactarius volemus (Fr.) Fr.
5本ほどであったが、2度目でやっとタイミングが合った。その後、例の定点(どうやら、秋以外にはロクにキノコが出ない山らしい・・・)を見に行った。
今年は結構、夏も雨は降っているな・と思っていたが、そうでもなかったようだ。池の水は随分減っている。おまけに結構でかいブラックバスが泳いでいる・・・。この池に抱いていたイメージがガラガラと崩れていく・・・。まっいいか!
真っ先にサギソウの咲くはずの湿地に向かった。いつ頃咲くのか分からず、もう3回ほど通って振られているんだ・・・。その途中、季節外れのママコナが花を付けていた。
ママコナ
そして、湿地に足を踏み入れた・・・。白い小さな花が点々と見える。ひょっとして、やっと?
サギソウ
来年からは時期が分かったので確立高くこの花に出会えそうだ。
これも、好きな花。
ツリガネニンジン?
なんとなく、少し違うかな?と思わないでもないが、ガク片に鋸歯が僅かに見えるようなのでツリガネニンジンでいいんだろう。
さて、肝心のきのこはというと、見栄えのしないイグチが2つあっただけだった。
チャニガイグチ Tylopilus ferrugineus (Frost) Sing.
ニガイグチモドキ Tylopilus neofelleus Hongo
秋はもう近い?今年の秋は早く来るような、そんな感じがしているのだが・・・。。。
約束通り、2時間程して別荘に戻った。友人は冷麦などを用意して待ってくれていた。秋の季節のきのこ狩りを約束し、帰った。