いよいよ、ナメコの季節がやってきた。いや、季節はかなり前から来ていたことは知っていたのだ。9月28日の芦生の合宿のときにナメコの幼菌を既に見ていたのだから・・・。それが、ハシリであったとしても、あれから一ヶ月が経過している。気にはなっていたが、やっと腰を上げたというのが正直な所だ・・・。
朝、7時に自宅を出発し、高速道路を利用して2時間半後、ようやく扇ノ仙への登り口に到着した。そこからブナ林帯まで登って行く途中、杉林の中に白いものを見かけた。スギヒラタケなのだろう。車を降り、確認に行った。別に珍しくもないのだが、今年、綺麗なスギヒラタケに出会っていなかったのだ。
スギヒラタケ
近づいてみると、杉林の中、杉を間引いた切り株からスギヒラタケが出ていたのだが、今朝にかなりひどい雨が降ったのだろう、泥が跳ねて傘にかかっていた。その周りには山葵が植えてあり、栽培をしているようだった。
杉林を越えてから、道は急な上り坂となり、やがて周囲には紅葉の木々が増えていった。日が差し込んだ山肌の紅葉が、日陰から鮮やかに浮き上がって見えた。
そして、山全体が紅葉の木々に覆われた光景。自宅周辺の里山の風景とは違うスケールの大きさだ。
空には青空が広がり始めた。今日は一日、良い天気になりそうだ。
高度を上げるにつれ、やがて周囲にはブナの木が多く交じるようになる。まず、去年、ナメコがビッシリ出ていた場所から見てみることにした。
目印のブナの木のポイントから、ネマガリザサをかき分けて山に入る。少し、下っていったところの細い倒木から、幸先良く、ナメコがでているのを見つけた。
ナメコ Pholiota microspora (Berk.) Sacc.
さらに細流に沿って下る。
去年の倒木は直ぐに見つかった・・・。ナメコはやはり大量に発生していた・・・。でも、ひどい老菌で、とても収穫の対象とは言えなかった・・・。1週間は早く来なければならなかっただろう・・・。今年のナメコの発生は去年と比べると1ヶ月近く早かったということになるのか。ショックの余り、写真を撮ることを忘れていた・・・・・。
気を取り直し、また、探し始めた。細い倒木に去年も見たクチキトサカタケをでていた。
クチキトサカタケ Ascoclavulina sakaii Y. Otani
そして、その反対側には若いナメコが・・・・。
ナメコ Pholiota microspora (Berk.) Sacc.
そして、
(ニオイ)アシナガタケ Mycena polygramma (Bull.) Gray
はっきりした判別法を知らない・・・臭い以外は。その臭いに自信が持てないのだ。
そして、大好物のムキタケ・・・。
ムキタケ Panellus serotinus (Schrad.) Kühner
近くの倒木には初見参のニカワツノタケと思しききのこが出ている・・・。
ニカワツノタケ Holtermannia corniformis Kobayasi,
そして、ブナハリタケが大量に出ている場面に遭遇した。少し、古めでオレンジピールのような特有の匂いが強かった。特に、ブナの枯木がらでるブナハリタケは匂いがきついように思うのだが・・・・。
ブナハリタケ Mycoleptodonoides aitchisonii (Berk.) Maas Geest.
ブナハリタケ Mycoleptodonoides aitchisonii (Berk.) Maas Geest.
その脇にユキザサの宝石のような赤い実が成っていた・・・。
ユキザサ
(つづく)
朝、7時に自宅を出発し、高速道路を利用して2時間半後、ようやく扇ノ仙への登り口に到着した。そこからブナ林帯まで登って行く途中、杉林の中に白いものを見かけた。スギヒラタケなのだろう。車を降り、確認に行った。別に珍しくもないのだが、今年、綺麗なスギヒラタケに出会っていなかったのだ。
スギヒラタケ
近づいてみると、杉林の中、杉を間引いた切り株からスギヒラタケが出ていたのだが、今朝にかなりひどい雨が降ったのだろう、泥が跳ねて傘にかかっていた。その周りには山葵が植えてあり、栽培をしているようだった。
杉林を越えてから、道は急な上り坂となり、やがて周囲には紅葉の木々が増えていった。日が差し込んだ山肌の紅葉が、日陰から鮮やかに浮き上がって見えた。
そして、山全体が紅葉の木々に覆われた光景。自宅周辺の里山の風景とは違うスケールの大きさだ。
空には青空が広がり始めた。今日は一日、良い天気になりそうだ。
高度を上げるにつれ、やがて周囲にはブナの木が多く交じるようになる。まず、去年、ナメコがビッシリ出ていた場所から見てみることにした。
目印のブナの木のポイントから、ネマガリザサをかき分けて山に入る。少し、下っていったところの細い倒木から、幸先良く、ナメコがでているのを見つけた。
ナメコ Pholiota microspora (Berk.) Sacc.
さらに細流に沿って下る。
去年の倒木は直ぐに見つかった・・・。ナメコはやはり大量に発生していた・・・。でも、ひどい老菌で、とても収穫の対象とは言えなかった・・・。1週間は早く来なければならなかっただろう・・・。今年のナメコの発生は去年と比べると1ヶ月近く早かったということになるのか。ショックの余り、写真を撮ることを忘れていた・・・・・。
気を取り直し、また、探し始めた。細い倒木に去年も見たクチキトサカタケをでていた。
クチキトサカタケ Ascoclavulina sakaii Y. Otani
そして、その反対側には若いナメコが・・・・。
ナメコ Pholiota microspora (Berk.) Sacc.
そして、
(ニオイ)アシナガタケ Mycena polygramma (Bull.) Gray
はっきりした判別法を知らない・・・臭い以外は。その臭いに自信が持てないのだ。
そして、大好物のムキタケ・・・。
ムキタケ Panellus serotinus (Schrad.) Kühner
近くの倒木には初見参のニカワツノタケと思しききのこが出ている・・・。
ニカワツノタケ Holtermannia corniformis Kobayasi,
そして、ブナハリタケが大量に出ている場面に遭遇した。少し、古めでオレンジピールのような特有の匂いが強かった。特に、ブナの枯木がらでるブナハリタケは匂いがきついように思うのだが・・・・。
ブナハリタケ Mycoleptodonoides aitchisonii (Berk.) Maas Geest.
ブナハリタケ Mycoleptodonoides aitchisonii (Berk.) Maas Geest.
その脇にユキザサの宝石のような赤い実が成っていた・・・。
ユキザサ
(つづく)