今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

セツブンソウ

2009-03-01 19:52:20 | Weblog



 友人が、セツブンソウが見たいのだけれど、どこか咲いている所を知らないかと聞いてきた。実は僕はセツブンソウというものを見たことがなかった。この季節に山をたまにうろつくことがあるが、出会っていれば印象に残っているのだろうが・・・。丁度、コメントを書き込んでくれた風さんも、近場の自生地をご存じない様子・・・。それではと、webで検索してみることにした。

 青垣町には植物園でセツブンソウを公開していたり、その周辺で大きな自生地があるなどと書いてあるが・・・ちと、遠い。いや、ナメコ目当てに鳥取まで日帰りで行くくらいだから、大して遠いとは感じてはいないが・・・。さらに、調べていると柏原の追手神社の周辺で見たことがあるという記事が見つかった。2005年ということなのでどうかなとは思ったが、自宅から車で30分位のところなので行ってみた。



追手神社


 すんなりと目的地付近に着いたが、辺りを見回してもそれらしきものが見当たらない。無駄な抵抗はやめて近くを歩いていたおばさんに、この辺にセツブンソウが咲いている場所はないかと尋ねた。それで、追手神社境内から始まる斜面に自生していることを教えてもらった。でも、「今、咲いているのかな?」・・・。気になる一言を残して・・・。


 境内には大きなイチョウの木、カヤの木、そして日本一の大モミの木があった。



日本一


 境内の中の石垣の手前、日陰のところにユキワリイチゲが一面に咲いていた。ほとんどがまだ、蕾。もう1週間位あとの方が良さそうだ。地味な色の花だが、うっすらと紫がかる。








   



ユキワリイチゲ


 ユキワリイチゲを堪能して歩いて行くが、斜面沿いの道は明るい畑の間を抜けて、行き止まりになっている。困っていると、前から二人連れがカメラを持って近づいてくる。挨拶をして、セツブンソウは何処に咲いているかと尋ねた。「突き当たりを左に曲がり、一度車道に出て、右に曲がり2,3間先をまた、右に入っていくと斜面に沢山咲いていますよ」とのこと。まだ若いのに2,3間とは、随分古い単位を使うな、などと考えながら言われるままに進んだ。2,3間って、5メートル位か、ここか?と思って入ると何もない・・・。2,3間って、2,3軒でしょ・・・・。古いのは誰だ!自分じゃないか・・・。


 杉林の北側の斜面にセツブンソウは沢山咲いていた。満開。一番良いときに来たようだ。



セツブンソウ





 オシベの黄色が円を描いている様子が面白い。品の良い花だ。












セツブンソウ


 この斜面には他にもいろいろな花が咲いている。完全な自生とは言えないのだろうが、この場所で育ち、範囲を広げているようだ。


 キクザキイチゲも咲き始めというところ、ウスムラサキの蕾がチラホラとしていた。



キクザキイチゲ









キクザキイチゲ


 少しだけアズマイチゲの姿を見た。これも蕾なので、他の場所に沢山あったのかもしれないが・・・。その横に咲いているのはセリバオウレン。



アズマイチゲとセリバオウレン


 その付近にも、きれいなセリバオウレンは咲いていた。






セリバオウレン


 この感じだと来週はセツブンソウには遅いかもしれないが、キクザキイチゲ、アズマイチゲやユキワリイチゲには最適かもしれないと思った。


 満足して車に乗り、昼を食べに行き、ついでにコゴミの場所を眺めてから帰ることにした。川沿いの道の斜面には・・・



フキノトウ


 溝にはクレソンが瑞々しい若い枝を伸ばし始めていた。



クレソン


 川原には・・・カメ!!
 いつの間にか、春は来ぬ・・・。



コメント (10)
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