キクザキイチゲ
るり寺を出て、さらに北上する。道の駅に寄り千種高原を目指すが、さすがに千種高原まで行くとなると帰りがつらい。予定を変更し、三室高原を少し歩いた。きのこの季節には何度か訪れているが、この季節は初めてだ。何か、あるかと思ったが冬は雪が多いのだろうか?木々の下には草も生えていない・・・。
直ぐに諦めて、少し早いが帰路につくことにした。これまで、三室に来るたびに鳥ヶタワの峠を越える道が不便で堪らなかった。そこにトンネルを造っていたのだが、去年の11月開通していた。
このトンネルを通ってみると、これまでの不便さが嘘のようだ・・・。あっという間に羽賀の町に出た。国道に向かう道を走りながら、いつものようによそ見をしていると、道沿いに流れる川の向こう岸の土手に植えられた木の下に白い花が沢山咲いているのが見えた・・・。
直ぐに車を停め、道を渡り川の向こうを見る。イチゲ?そう、思った時にはカメラを片手に川沿いを歩き、橋を探していた。上流に向かって歩きながら、車に乗ってくれば良かったと思った・・・、それでも、300m程上流に橋を見つけ、その橋を渡り、また300メートルほど川を下り、田んぼのあぜ道を過ぎて、やっと白い花の咲く土手に着いた。
土手には白花のキクザキイチゲが群生していた。花の状態は丁度良い頃合だ。ヒガンバナやノカンゾウ?が芽を吹いている。
キクザキイチゲは清流の脇に咲いていた。水はまだ冷たい・・・。
キクザキイチゲ
キクザキイチゲに混じり、良く見ると他にもいろいろな花が咲いている。
アマナ
ユキワリイチゲ
もう、夕方に近くなったせいだろうか、ユキワリイチゲは花を閉じていた・・・。
ヤマエンゴサク
ミヤマキケマン
ここでも、ミヤマカタバミが・・・。
ミヤマカタバミ
フキノトウを見つけた時に、この土手の木が栗の木だったことに気がついた。
沢山の花に出会え、満足して田んぼの畦を通り戻る。その途中、行きには気がつかなかったいろいろなものをじっくり見ながら戻った。
まず、土手に無数に出ていたツクシ。自宅周辺ではもう、盛りは過ぎている。その脇には小さなカキドオシの花?
左:カキドオシ
右:スミレ
ツクシが沢山生えていた田んぼの畦を良く見ると、アマナが沢山花をつけていた・・・。
アマナ
秘密の場所・・・としたいところだけれど・・・。
すっかり、喉が渇いてしまった。湧き水を飲み車に戻った。ここから、自宅まで1時間と少し。
思えば、一日で沢山の花に出会えたものだ・・・。