朝、起きて庭に出る。夜の間に少し雪が降ったのだろう。庭に放り出してある鉢植えの白花イカリソウの葉の上にも雪は残っていた。気温が低いのでとける様子はない。それならばと思い、庭のシモバシラの根元を見ると、案の定。
今日は友人の何処か、登りたいねなどと話していたのだが、その後、連絡もなく・・・・。こちらも土日と天気が荒れるとの予報で登る気にもなれず、そのままになっていた。
PCのデータの整理などしていたが、昼くらいになって、やっぱり何処かに行こうと思った。近くの山でも良いから登って飯を食おう・・・・。思い立ってから支度をしてコンビニへ。
もう12時を過ぎていた。昼飯をどうするかだが、山の上で湯を沸かしてラーメンというのも考えたが、どの山をどのルートで歩くかも考えていないので無理だと思った。カップラーメンを買って、そのまま湯を入れて車を走らせた。秋によく行く山の下で車を停めて食べた。まだ熱かったが、のびてしまって不味かった。
車を出て歩き始めたが、どうするか迷っていた。山道の先に分岐があって、廃寺があるらしい。そこを目指して歩こうか、それとも山の沢を遡ってエビネとかダイモンジソウを探そうか・・・・。考えも纏まらないまま、歩き始めた。
このまま歩いて行くと、標高700mと少しの山頂に行くのだが、道を折れて左に入って行く。
この道は見たことのない廃寺への道。少し進むと道端にはこんなものが。
妖しい道だ。その先、道は・・・・・
あっさりと川を渡っていた。川を渡り、しばらく進む。さして、何もない道。この時期、きのこは硬質菌くらいしか出会うことはない。
カイガラタケ
しばらく進むが道標もなく道も曖昧。結局、沢沿いに進むしかなくなり歩いて行った。
地面には雪が残っている。そして、1時間ほど登ってゆくと細い流れは凍っていた。
そして・・・・
滝も凍っている。
それからまた登り続けた。引き返すきっかけがないから前に進んだだけなのだが・・・・
しばらくすると傾斜が緩くなり・・・・
やがて尾根に辿り着いた。久し振りに見る道しるべだ。
尾根なのに展望は全く無い。GPSを観るとちょっと進んだ辺りにピークがある。そこまで進むと・・・・
洞山西光寺山諸死精霊・・・・。何か、分からんがこのピークは洞山というようだ。GPSでは標高690mくらい。沢沿いを歩けばエビネくらいあるだろうと思って歩いてきたが何もなく、結局辿り着いたピークにも展望はない。それでも、何だろう、この爽快感は。久し振りの山登りで、膝がちょっと痛んだが、水分を補給して少々休んでから、また道の無い山を下った。
エゴノキタケ
下りはなるべく秋のことを考えて、谷の周囲を探りながら下ったが、一時間ほどで平坦な場所にでた。
多分、さっき登ったのは中央に見えるピークだろう。遠そうで近いと感じたが、人によっては近そうで遠いという人もいるかもしれない。いずれにしても、今日は誰にも会わなかったという事実。
足許の切り株に・・・・
クジラタケでいい?
クジラタケの命名には諸説あるようだが、分からない。一説にはクジラの骨から発生していたからとか。別説にはクジラタケは舐めると塩辛いとか。それで塩を吹くことからクジラと名がついたとか。
試しに舐めてみたが、塩味は感じなかった。