カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

スミレな散歩道・今倉山~二十六夜山

2010-05-17 | ヤマのこと

2010.5.15(土)山梨県の「今倉山」「二十六夜山」へ行ってきました。

以前、温泉好きの私にいいコースがあるよ~、と教えていただいたまま、
なかなか行けなかったのは、行きたいと思った時期にバスが走っていなかったから。


(道坂隧道バス停・トイレ自販機ナシ)
4月から運行が開始された富士急山梨バス「都留市駅→道坂隧道」8:10発に乗って登山口へ。
都留市駅に降りたらバス会社の人がパンフを配りながらバスへ誘導。
人気のコースだったんですね!
20人くらいでしたが小さめのバスなので改札でたらもうバスは一杯、
私は立ったままくねくね道を・・・

GW明けに風邪を引いてから体調が優れず、フラフラしたまま・・でも来たくて来てしまい、
またしても登山口敗退か?とも思われましたが、バス酔いもせず歩き始めることができました。

 
登山口から15分ほど歩くともう尾根にでました。
明るい日差したっぷりの尾根にこんな早く出れるなんて、なんかお得な感じ


 
でもハイキングコースと舐めてはいけません(私ね)。
ふくらはぎがきゅーきゅーのび~る感じの登りがしばらく続きます。
日差しも降り注ぎ、あっという間にワタシの中の余分3兄弟(酒・水分・糖分)出てしまいました
足元にはスミレがわしゃわしゃ咲いているので、何度も立ち止まっては写真を撮り休みます
この山はエイザンスミレで有名な山だそうです。



ちょっと落ち着ける平坦な場所に出ました。わ~い、良い眺め!
富士山の白い雪がテカテカ光って眩しいくらいです


 
登山口から約1時間30分で「今倉山山頂1470m・東峰」
そこからまた20分ほどで「御座入山」と書かれた西峰でした。

今倉山から二十六夜山方面、国土地理院の1/25000の地図には登山道がありません。
ちょっと心配してきたものの(ビビリなので)道はしっかり踏まれているし、
「登山道」と書かれた案内板があちこちあるので大丈夫でした。



 
雲行きが怪しくなって来ましたが、眺めも良く気持ちいい尾根です。
進んでいくと、目の前の景色がぱー、っと開ける場所に出ました。

 
お~~!さっきより裾の方まで見えるようになったのですが・・・なんか雲が・・・


お~お~~!南アルプス・八ヶ岳もかろうじて見えました。



そこからはロープのかかった狭い急下り、下までグングン降りると分岐に出ます。


 
空模様も晴れたり曇ったり。最近5月にもかかわらず涼しいし、
ここは案外標高が高いので、日が陰ると肌寒かったです。
前方で賑やかな声が聞こえる、と思ったら・・・



どっか~ん、と見晴らしの良い岩へと飛び出しました。ここが「赤岩1450m」というところ。
来た道以外は遮るもののない、ほぼ360度の展望台です。


 
本当はこの目の前にドカン、と富士山が見えるはずなのですが・・・もう雲に隠れてしまいました。

山頂は狭く、10人も座れば足の踏み場もないほど。
どうも混み合った場所が苦手な私は、景色をぐるりと眺めただけで出発。
でも、こんなに素晴らしい眺めがあるなんて全然知識がなかったので、嬉しかった!
登山口から2時間ちょっとでコレ。やっぱりなんかお得な感じです~~

 
赤岩から先はまた素晴らしいブナやミズナラ、新緑の散歩道。
生まれたての緑の葉っぱたちの初々しいこと!!新芽ってこんなにきれいだった?
野鳥もさえずりながらあちこち飛び回っていました。


 
目にも眩しい新緑の森、小さなアップダウンを越えて歩きます。
こっちへ来る人は少ないのでしょうか?静かな自然林の散歩道になりました。

 
一旦車道に出て・・・また登り返す事20分ほどで・・・


 
「二十六夜山1297m」到着。
こちらはさっきの赤岩よりずっと広く平坦な部分が多いので、ここで昼食としました。
今日はもう、富士山は出てくれないようです。



でも木の天然ベンチに腰掛けると、反対側に遠くは雲取山、三頭山、近くは扇山・百蔵山、
この間登った九鬼山までよ~~~くみえました。
このコースは眺めが良くていいですね~とても充実したハイキングコースです。
富士急の人が薦めるのもわかる気がしました(笑)
ゆっくり昼食タイムとなりました。


 
後から来た団体さんに席を譲り、下山します。
山頂すぐのところに「二十六夜山」の由来と石碑、その下に行事が行われたらしき石仏のある跡地がありました。



二十六夜山頂から戸沢方面への道は、あまり人が歩かないのでしょうか?
でも案内板や、入り込まないようにロープが張られているので安心です。
ただ、駅でもらった地図にはもう一方の「引野田」方面は、
「通行困難」と書いてあったので、もしかして注意が必要かも?です。

さっきよりさらに緑度が増して行くブナの自然林、すごいです


 
こちら側も結構な急下り。膝が笑いそうです。
九十九折に降りていくと平坦になり、「仙人水」がジャバジャバでている水場に出ました。


 
そこから先はなだらかに、川沿いを下ります。
登山道のすぐ脇を流れる川は、清涼感たっぷりの澄んだ空気を運んでくれました。



「二十六夜山頂」から約1時間30分で登山口らしき車道に出ました。
また下山と同時に晴れてる・・・・


 
そこからはのどかな里山を歩き、15分ほど奥へ入ると「芭蕉 月待の湯
14:30に着いてしまったので、バスの時間まで2時間以上あります。

元湯が35度くらいとぬるいし時間もあるので、日帰り入浴では久しぶりにゆ~~~~くり入れました。
他にも露天風呂など38~42度くらいに分かれた湯船が3個くらいありました。
山の帰りに使う人は少ないのか?地元の方が多く持ち込み自由の緩い雰囲気がGOODです♪
とても気持ちのいい温泉でした。 


 
16:48発のバスで都留市駅(17:10到着)まで戻ります。
そこから電車には乗らず、徒歩8分の中央高速バス停へ移動。バスに乗り込み一路新宿へ。
土曜日だというのに相模湖の渋滞が始まっていて、30分ほど遅れました。
そろそろこのラクチンバスが使えないシーズンに入ってきたかな・・・


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この山で会ったお花たち。
残念なことに、二十六夜山で見られるという「エイザンスミレ」は、
今倉山の方でほんの少ししか確認できませんでした(見逃してたら許して)

でもすみれが一杯の登山道、花を探しながら歩くワクワク感も加わって、
とっても楽しめるコースだと思いました。

  


  


  
右端が多分エイザンスミレ・・・


 

相変わらずすみれの見分けも出来ない私ですが・・・ 楽しい1日でした。