![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/0e/61faa37cdd6486044f53bb6a83bf60ce.jpg)
■今回のコース
玉置神社駐車場→奥駈道出合→(かつえ坂)→世界遺産石碑・展望台→勧業山記念碑→
玉置山→玉置神社→玉置神社駐車場⇒湯泉地温泉「滝の湯」
この日は、「らくらく山歩の会」で玉置山へ。
これまで、日帰りで玉置山へ行くときは宝冠ノ森を往復しているのだが、
今回は山頂と玉置神社付近をゆっくり周回することにした。
国道168号から玉置山への林道に入ったら、崩れた法面の補修工事が入っていて、
通行時間規制がかかっていた。小一時間待たされて、昼前にようやく玉置神社駐車場へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/f6/a779acdbd588f5a15f6f6b3543e4c314.jpg)
まずは登山口から、大峰奥駈道出合をめざす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/fd/b7cfb1a3f6e7533673ffb4e2c89544a5.jpg)
四駆の軽自動車くらいなら走れそうな道をしばらく進むと、奥駈道出合に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/c9/3f4303f092f418e9b6c693220dd062c2.jpg)
立派なブナの木の下で昼食を摂った。稜線を抜けていく風が心地いい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/89/2f703fa562795be5768af65db7816a80.jpg)
気持ちのいい尾根筋についた緩い坂道が、かつえ坂である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/de/8d72cf98d530f594cc6f58009c21f854.jpg)
このような標石もある。かつえ坂は、「餓坂」と書く。奥駈道の厳しさを感じさせる名前だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/64/d75439e41fb90a9fe477a1bf9bff12e3.jpg)
舗装林道と接するポイントには、世界遺産石碑がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/44/f68226e7b8014399e2db0a22bcb8417a.jpg)
奥の展望台からは天王山や西ノ峯方面が一望できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/72/f04a6a44cdf3fa59f5765d46878cfb7e.jpg)
ここでひとりのお客様の靴からヤマビルがみつかった。幸い、被害に遭う前。
ディート入りの虫除けスプレーで退治。
ヒルは、気持ち悪いからと払ってしまうだけでは、そこで増殖するリスクがあるので、
見つけたら必ず始末しよう。靴で踏みつける程度では全く死なない。
アルコールや虫除け剤、塩などをかけるか、ライターで焼くなどが有効だ。
しかし、今回はいっさい谷筋の道を歩いていないのに、棲息域が拡大してきたか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/39/6308f1fce31bd276b8229971ee336e41.jpg)
手入れが行き届いた巻き道をとり、勧業山記念碑の分岐へ。
この勧業山記念碑だが、十津川郷士による勤皇運動で、維新後、村が窮乏したため、
明治15年に更谷喜延らが政府に勧業資金の貸付を請願し、5年後に貸与された3万円を元手に、
近隣の山に植林が行われた記念碑だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/b1/1d7e342214fa865bbd3477a968fb190e.jpg)
その向かい側には、上平主税(かみだいら・ちから)の碑がある。
江戸時代末期から明治時代前期の医者、国学者。十津川の出身。
勤皇運動に奔走し、キリスト教信者の殺害を首謀した咎で伊豆の新島に流されるが、
そこで医師として島民に種痘を施し、尊敬と感謝を集める。
恩赦で十津川に戻り、玉置神社の祠官として一生を終えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/a7/b35bc624e3e08387b61fd51dbe3d3f78.jpg)
玉置山の山頂に到着。うっすらと熊野灘が見える。さすが別名・沖見岳。
山頂には沖見地蔵尊の祠と、一等三角点がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/d6/825c1524010ecf179ad8072d13b77644.jpg)
玉置神社に下る坂道の途中、玉石社を通る。神殿はないが、玉置神社の末社の一つだ。
役行者や弘法大師が宝珠を埋めたと伝わる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/9f/05bea1e35b91988dba2357b74ae12ad2.jpg)
白玉石の中に、少し大きめの丸い平べったい石が置かれてあり、玉置の名の由来ともいわれる。
修験道の山伏たちは、玉置神社の本殿よりも先に、この玉石社に参拝するという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/dc/616b5e142b9a770497f404ad2142986f.jpg)
玉置神社の境内には巨杉が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/d4/4444b8ff597ec9d684b89f3d5d41f3f6.jpg)
社務所の裏手にはいろいろな植物を楽しめる。
マンネングサのたぐいか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/56/60c5bf25ce47278b1893ec0a95ce4ba3.jpg)
ヤブカンゾウ。「藪萱草」と書く。漢方薬の「甘草」のカンゾウとは別物らしい。
しかし、こちらも薬草であり、金針菜(きんしんさい)という。
つぼみには解熱作用があり、根と葉には利尿作用がある。
新芽を天ぷら、和え物、酢の物などにして食べられる。古来、「ワスレグサ」と呼ばれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/51/569a2184b531fa2c9d0251775a1c97ed.jpg)
イワヒバ。桧の葉に似ているが、これはシダの仲間なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/f1/808be2df843d602d7c9660c30b02e6bf.jpg)
本殿にお参りする。
玉置神社は、招かれない人はたどりつけない神社といわれるようだ。
これまで幸運なことに、何度も呼ばれている。
この神社は、神武天皇(即位前)が熊野から大和をめざす途上、ここで安全を祈願し
「十種の神宝」を奉じたとか、第10代崇神天皇が、天下安泰、悪魔退散を祈願し
創建したともいわれる。
天祖神・国常達尊(クニノトコタチノミコト)、イザナギ尊、イザナミ尊などが
祀られており、日本最古級のキャラクターたちのオンパレードである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/77/b50f6285b6aa8a1c293d310e23028438.jpg)
巨杉めぐりも楽しんだ。幹回り9mある夫婦杉。“うろ”の中は意外と広そう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/22/d91f7f05bab3e72eda325ea2a033c111.jpg)
神代杉。樹高20m、幹周り8.5m。樹齢3000年という。ということは神武より古い!?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c9/eecab6423023c0d489674ac764b688db.jpg)
奈良県最大の杉と言われる「大杉」。胸高幹囲8.7m、樹高40m。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/28/e6daff74e0c62dc23d0cee3a8d5df447.jpg)
コケもたいへん美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/9f/df11feaa9c5c0793cb2cd05959569636.jpg)
ヤマジノホトトギス。これを見ると暑い季節が来たなと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/89/982e21055043e3ac759040dabfa06cea.jpg)
帰りに湯泉地温泉「滝の湯」に寄る。
原泉かけ流しの単純硫黄泉で、イオウの匂いがいかにも温泉っぽく、湯上りも爽やかだ。
露天風呂からは隣の渓流の滝が眺められる。
玉置神社駐車場→奥駈道出合→(かつえ坂)→世界遺産石碑・展望台→勧業山記念碑→
玉置山→玉置神社→玉置神社駐車場⇒湯泉地温泉「滝の湯」
この日は、「らくらく山歩の会」で玉置山へ。
これまで、日帰りで玉置山へ行くときは宝冠ノ森を往復しているのだが、
今回は山頂と玉置神社付近をゆっくり周回することにした。
国道168号から玉置山への林道に入ったら、崩れた法面の補修工事が入っていて、
通行時間規制がかかっていた。小一時間待たされて、昼前にようやく玉置神社駐車場へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/f6/a779acdbd588f5a15f6f6b3543e4c314.jpg)
まずは登山口から、大峰奥駈道出合をめざす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/fd/b7cfb1a3f6e7533673ffb4e2c89544a5.jpg)
四駆の軽自動車くらいなら走れそうな道をしばらく進むと、奥駈道出合に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/c9/3f4303f092f418e9b6c693220dd062c2.jpg)
立派なブナの木の下で昼食を摂った。稜線を抜けていく風が心地いい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/89/2f703fa562795be5768af65db7816a80.jpg)
気持ちのいい尾根筋についた緩い坂道が、かつえ坂である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/de/8d72cf98d530f594cc6f58009c21f854.jpg)
このような標石もある。かつえ坂は、「餓坂」と書く。奥駈道の厳しさを感じさせる名前だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/64/d75439e41fb90a9fe477a1bf9bff12e3.jpg)
舗装林道と接するポイントには、世界遺産石碑がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/44/f68226e7b8014399e2db0a22bcb8417a.jpg)
奥の展望台からは天王山や西ノ峯方面が一望できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/72/f04a6a44cdf3fa59f5765d46878cfb7e.jpg)
ここでひとりのお客様の靴からヤマビルがみつかった。幸い、被害に遭う前。
ディート入りの虫除けスプレーで退治。
ヒルは、気持ち悪いからと払ってしまうだけでは、そこで増殖するリスクがあるので、
見つけたら必ず始末しよう。靴で踏みつける程度では全く死なない。
アルコールや虫除け剤、塩などをかけるか、ライターで焼くなどが有効だ。
しかし、今回はいっさい谷筋の道を歩いていないのに、棲息域が拡大してきたか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/39/6308f1fce31bd276b8229971ee336e41.jpg)
手入れが行き届いた巻き道をとり、勧業山記念碑の分岐へ。
この勧業山記念碑だが、十津川郷士による勤皇運動で、維新後、村が窮乏したため、
明治15年に更谷喜延らが政府に勧業資金の貸付を請願し、5年後に貸与された3万円を元手に、
近隣の山に植林が行われた記念碑だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/b1/1d7e342214fa865bbd3477a968fb190e.jpg)
その向かい側には、上平主税(かみだいら・ちから)の碑がある。
江戸時代末期から明治時代前期の医者、国学者。十津川の出身。
勤皇運動に奔走し、キリスト教信者の殺害を首謀した咎で伊豆の新島に流されるが、
そこで医師として島民に種痘を施し、尊敬と感謝を集める。
恩赦で十津川に戻り、玉置神社の祠官として一生を終えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/a7/b35bc624e3e08387b61fd51dbe3d3f78.jpg)
玉置山の山頂に到着。うっすらと熊野灘が見える。さすが別名・沖見岳。
山頂には沖見地蔵尊の祠と、一等三角点がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/d6/825c1524010ecf179ad8072d13b77644.jpg)
玉置神社に下る坂道の途中、玉石社を通る。神殿はないが、玉置神社の末社の一つだ。
役行者や弘法大師が宝珠を埋めたと伝わる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/9f/05bea1e35b91988dba2357b74ae12ad2.jpg)
白玉石の中に、少し大きめの丸い平べったい石が置かれてあり、玉置の名の由来ともいわれる。
修験道の山伏たちは、玉置神社の本殿よりも先に、この玉石社に参拝するという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/dc/616b5e142b9a770497f404ad2142986f.jpg)
玉置神社の境内には巨杉が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/d4/4444b8ff597ec9d684b89f3d5d41f3f6.jpg)
社務所の裏手にはいろいろな植物を楽しめる。
マンネングサのたぐいか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/56/60c5bf25ce47278b1893ec0a95ce4ba3.jpg)
ヤブカンゾウ。「藪萱草」と書く。漢方薬の「甘草」のカンゾウとは別物らしい。
しかし、こちらも薬草であり、金針菜(きんしんさい)という。
つぼみには解熱作用があり、根と葉には利尿作用がある。
新芽を天ぷら、和え物、酢の物などにして食べられる。古来、「ワスレグサ」と呼ばれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/51/569a2184b531fa2c9d0251775a1c97ed.jpg)
イワヒバ。桧の葉に似ているが、これはシダの仲間なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/f1/808be2df843d602d7c9660c30b02e6bf.jpg)
本殿にお参りする。
玉置神社は、招かれない人はたどりつけない神社といわれるようだ。
これまで幸運なことに、何度も呼ばれている。
この神社は、神武天皇(即位前)が熊野から大和をめざす途上、ここで安全を祈願し
「十種の神宝」を奉じたとか、第10代崇神天皇が、天下安泰、悪魔退散を祈願し
創建したともいわれる。
天祖神・国常達尊(クニノトコタチノミコト)、イザナギ尊、イザナミ尊などが
祀られており、日本最古級のキャラクターたちのオンパレードである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/77/b50f6285b6aa8a1c293d310e23028438.jpg)
巨杉めぐりも楽しんだ。幹回り9mある夫婦杉。“うろ”の中は意外と広そう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/22/d91f7f05bab3e72eda325ea2a033c111.jpg)
神代杉。樹高20m、幹周り8.5m。樹齢3000年という。ということは神武より古い!?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c9/eecab6423023c0d489674ac764b688db.jpg)
奈良県最大の杉と言われる「大杉」。胸高幹囲8.7m、樹高40m。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/28/e6daff74e0c62dc23d0cee3a8d5df447.jpg)
コケもたいへん美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/9f/df11feaa9c5c0793cb2cd05959569636.jpg)
ヤマジノホトトギス。これを見ると暑い季節が来たなと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/89/982e21055043e3ac759040dabfa06cea.jpg)
帰りに湯泉地温泉「滝の湯」に寄る。
原泉かけ流しの単純硫黄泉で、イオウの匂いがいかにも温泉っぽく、湯上りも爽やかだ。
露天風呂からは隣の渓流の滝が眺められる。