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今年は天候や仕事との兼ね合いで沢登りの機会に恵まれず、
7~9月に一本も沢に入っていない。
10月にして今年3本目、しかも6月以来、ようやくのチャンス。
6月に雨で断念した、小田原川掛ヶ谷である。
Mr.Dash、ともちゃん、F山さん、Y井さんの4人メンバーで臨む。
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宮野の集落から小田原川の橋を渡り西へ。ほどなく右手に墓地が現れる。
左側の路肩が少し広くなっているので、ここに駐車する。
身支度をととのえ、林道を先に進む。100mもいかないところで沢筋に
下る小道があるので、そこから入渓した。
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初めはさして特徴のない渓流だが、20分も遡ると小滝が現れる。
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入渓して30分ほどで、両側の岩が急に立ち始めたと思ったら、
一ノ滝の下部に着いた。暗いゴルジュの中に、逆くの字に折れている。
技術のある人なら左岸をへつれそうだが、ちょっと我々には無理。左岸を高巻く。

続いて一ノ滝の上の滝。これはくの字に折れている。ここも、スゴスゴと巻く。
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滝場は連続する。
次の滝では右の岩壁を伝って落ち口に出てやろうと考えたが、
シュリンゲでアブミを作りながら狭い岩棚の下に這い上がった地点で、
見事に行き詰ってしまった。確保できる岩角は見つけたので、
イザとなれは懸垂下降で降りてこれるが、見かねたメンバーが全員、
右手を巻いて、上からシュリンゲを投げてくれた。
左足のスタンスが小さかったが、シュリンゲがあれば思い切りよく
踏み出せ、以外に簡単に落ち口に出られた。要は勇気がなかっただけである。
目の前に大きな岩が立ちはだかった。
もしかしたら「釣鐘岩」だろうか? 知ってる人、教えてね。
ここで流れは左に折れる。
小滝を力づくで中央突破し、腹から下が完全に濡れた。つめた~。
その上は、左側の岩の微妙なスタンスを攀じる。
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沢が回り込むようにすぐ右に展開すると、2段20mという二ノ滝である。
仮称「釣鐘岩」は、横から見たら以外に薄いのがわかる。
二ノ滝は左岸を高く巻くしかなく、様子を見ながら登っていったら、
なんと並行する登山道に出てしまった。
すぐに岩をトラバースしたら、落ち口にドンピシャで出た。
この先は、しばらく平凡な流れになる。
クモの巣との戦いに飽きてくるころ、4m級の滝が続くようになる。
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2条(といっても左が圧倒的に大きい)の滝。
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続いてクラゲのような形の滝。
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そして、たいへん美しいナメが100mほど続く。
これは意外なプレゼントであった。
ナメの出口に20mばかり、倒木が流れを塞いでいたが、おしなべて平凡な流れがしばらく続く。
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そして突如出てきたのが三ノ滝。2段30mという。
なかなか見事な滝である。しばし見とれてしまった。
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ここは少し戻りながら、右岸を巻く。ここもドンピシャで落ち口に出る。
下から見ていた巨岩を、今は足下に見下ろす。
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すぐ上が10mの斜瀑だ。上に行けば行くほど立っている。
水あかで、ひどくヌルヌルになっていて非常に怖かった。
頼りなかったが、2歩ばかり思い切ってフリクションを効かし「エイヤ!」で登りきる。
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後続のメンバーには、ありったけのシュリンゲをつないで補助した。
あとは詰め。
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数少ない滝場が待ち遠しくなる。
倒木も多く、しだいに遡行がうっとうしくなる。
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最後の多段斜瀑を楽々と登れば、コンクリートの台座が現れ、
その上はもう貯水池だった。遡行時間3時間強の行程だった。
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池をわたる風は冷たく、登山道脇の窪みをみつけて昼食とした。
さらに山道を先に行けば、高場山(797.6m)だが、今日はもういいや。
ぱらぱらと雨が降り始めて心配になったが、ほどなくやんでくれた。
下山は、並行して付けられている登山道をたどる。
途中、五十目橋跡で一度だけ右岸に転じるが、基本的に左岸につけられており、
手作りの素朴な道標もある。
沢筋から、かなり離れたと思ったら、三ノ滝上部とが10m斜瀑が
見下ろせた(冒頭写真)。
下山中に左膝がカクンと抜けたようになった。
筋肉が減ってきたせいか、体が冷えたせいか。
宮野第一発電所跡の立て札で、さっきの貯水池は発電所のための
水源池だったことが判明。
それにしても1922年から1929年の、わずか7年間しか
稼動していなかったそうで、もったいない。
膝の痛みをかばいながら、、池から1時間余りで、駐車地に戻った。
着替えを済ませて、「かさがた温泉 せせらぎの湯」に移動。
周辺地域はちょうど村祭りの最中で、あちこちで金色に輝く山車が曳行されていた。
温泉では左膝の周りの筋肉を入念にマッサージ。
きっと、膝のほかにも、明日あたりあちこちが痛むだろうな…
(実際に、腰や脇腹が筋肉痛になった)
7~9月に一本も沢に入っていない。
10月にして今年3本目、しかも6月以来、ようやくのチャンス。
6月に雨で断念した、小田原川掛ヶ谷である。
Mr.Dash、ともちゃん、F山さん、Y井さんの4人メンバーで臨む。
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宮野の集落から小田原川の橋を渡り西へ。ほどなく右手に墓地が現れる。
左側の路肩が少し広くなっているので、ここに駐車する。
身支度をととのえ、林道を先に進む。100mもいかないところで沢筋に
下る小道があるので、そこから入渓した。
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初めはさして特徴のない渓流だが、20分も遡ると小滝が現れる。
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入渓して30分ほどで、両側の岩が急に立ち始めたと思ったら、
一ノ滝の下部に着いた。暗いゴルジュの中に、逆くの字に折れている。
技術のある人なら左岸をへつれそうだが、ちょっと我々には無理。左岸を高巻く。
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続いて一ノ滝の上の滝。これはくの字に折れている。ここも、スゴスゴと巻く。
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滝場は連続する。
次の滝では右の岩壁を伝って落ち口に出てやろうと考えたが、
シュリンゲでアブミを作りながら狭い岩棚の下に這い上がった地点で、
見事に行き詰ってしまった。確保できる岩角は見つけたので、
イザとなれは懸垂下降で降りてこれるが、見かねたメンバーが全員、
右手を巻いて、上からシュリンゲを投げてくれた。
左足のスタンスが小さかったが、シュリンゲがあれば思い切りよく
踏み出せ、以外に簡単に落ち口に出られた。要は勇気がなかっただけである。
目の前に大きな岩が立ちはだかった。
もしかしたら「釣鐘岩」だろうか? 知ってる人、教えてね。
ここで流れは左に折れる。
小滝を力づくで中央突破し、腹から下が完全に濡れた。つめた~。
その上は、左側の岩の微妙なスタンスを攀じる。
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沢が回り込むようにすぐ右に展開すると、2段20mという二ノ滝である。
仮称「釣鐘岩」は、横から見たら以外に薄いのがわかる。
二ノ滝は左岸を高く巻くしかなく、様子を見ながら登っていったら、
なんと並行する登山道に出てしまった。
すぐに岩をトラバースしたら、落ち口にドンピシャで出た。
この先は、しばらく平凡な流れになる。
クモの巣との戦いに飽きてくるころ、4m級の滝が続くようになる。
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2条(といっても左が圧倒的に大きい)の滝。
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続いてクラゲのような形の滝。
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そして、たいへん美しいナメが100mほど続く。
これは意外なプレゼントであった。
ナメの出口に20mばかり、倒木が流れを塞いでいたが、おしなべて平凡な流れがしばらく続く。
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そして突如出てきたのが三ノ滝。2段30mという。
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倒木も多く、しだいに遡行がうっとうしくなる。
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最後の多段斜瀑を楽々と登れば、コンクリートの台座が現れ、
その上はもう貯水池だった。遡行時間3時間強の行程だった。
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池をわたる風は冷たく、登山道脇の窪みをみつけて昼食とした。
さらに山道を先に行けば、高場山(797.6m)だが、今日はもういいや。
ぱらぱらと雨が降り始めて心配になったが、ほどなくやんでくれた。
下山は、並行して付けられている登山道をたどる。
途中、五十目橋跡で一度だけ右岸に転じるが、基本的に左岸につけられており、
手作りの素朴な道標もある。
沢筋から、かなり離れたと思ったら、三ノ滝上部とが10m斜瀑が
見下ろせた(冒頭写真)。
下山中に左膝がカクンと抜けたようになった。
筋肉が減ってきたせいか、体が冷えたせいか。
宮野第一発電所跡の立て札で、さっきの貯水池は発電所のための
水源池だったことが判明。
それにしても1922年から1929年の、わずか7年間しか
稼動していなかったそうで、もったいない。
膝の痛みをかばいながら、、池から1時間余りで、駐車地に戻った。
着替えを済ませて、「かさがた温泉 せせらぎの湯」に移動。
周辺地域はちょうど村祭りの最中で、あちこちで金色に輝く山車が曳行されていた。
温泉では左膝の周りの筋肉を入念にマッサージ。
きっと、膝のほかにも、明日あたりあちこちが痛むだろうな…
(実際に、腰や脇腹が筋肉痛になった)