北の丸公園

2015年06月03日 | 東京のお散歩
江戸城、今の皇居の北側には、北の丸公園という環境省管理の公園があります。
室町時代には、関東守護神の築土(津久戸)神社社地で
田安台にあったことから「田安明神」とも呼ばれていました。

江戸時代初期には甲斐徳川家や駿河徳川家の屋敷となった後、火除け地となり
吉宗以降、御三卿である田安徳川家(西側)と清水徳川家(東側)の上屋敷となりました。
田安も清水も、屋敷地の地名に由来しています。

(春の田安門)

(清水門)

明治以降は近衛師団兵営地となりますが、戦後公園として整備されることとなり
昭和四十四(1969)年に、昭和天皇の御還暦記念に開園しました。

(北の丸公園の広場)

日本武道館は、開園に先立つ昭和三十九年に、
天皇皇后両陛下(昭和天皇、香淳皇后)をお迎えして、開館しました。

(日本武道館)

清水徳川家の屋敷地には現在、科学技術館や国立公文書館、国立近代美術館が、
田安徳川家の屋敷地には日本武道館や森林地、
国立近代美術館工芸館(旧近衛師団司令部)などがあり
森林地の奥には、都心にありながらヒカリゴケの自生地が存在しています。

(国立公文書館)

(工芸館)

(ヒカリゴケ自生地近くの渓流)

また、田安門両側に広がる濠、牛ヶ淵と千鳥ヶ淵は、桜の名所としても知られています。

(千鳥ヶ淵の桜)
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