ノブがシカゴの曲のギターワークにおいてちょっとひっかかる部分があるとのことでミツ秘蔵のフルスコアを拝見。
海外からわざわざミツが取り寄せたシカゴ3冊+BS&T。
このコンプリート譜によってSTAはシカゴのレパートリーを大量導入、ライブでガンガン演奏できたのだからありがたいことです。
まだまだ未着手の曲がいっぱいあるから今後ともよろしく。(もとはもう既にとったかな(^^♪今度4冊並べて写真を撮らせてね)
という訳でそれらとは別にマサの手元にあるシカゴスコアブック国内外品をドッと公開。
2時間の練習はそのほとんどを1曲に集中して徹底的に取り組みました。
ここまでメンバー達が細部にわたって一丸となるのも珍しい。
バラバラに分解してそのパーツを何度も繰り返し確認。
イントロへの導入部分、ずれる場所、走る場所、テンポ、陥りやすい鬼門、ソロのバッキング、何度も話題になっている変拍子、ユニゾンやリズムチェンジ・・・・。
各自がこの曲にかける意気込みは相当に熱い。
シンはいつものようにオルガン&ピアノ切り替えをしつつのプレイ。
特にトロンボーンからトランペットのソロに移る箇所でのマサと絡むバッキングトーンが美しい。
「あそこってフェンダーローズピアノだよね!」でマサとシンは意見が一致。
まったく今から思えば鍵盤なしでよくもまあ、あれやこれやの曲達をライブで披露していたものです。
この音色の幻影を負いつつ何とかやりくりしていたけれども、やっぱりキーボードが果たす役割は絶大と今更ながらに痛感した次第。
あまり皆が語らない自分のパートの苦労話でも盛り上がりました。
「この曲のコピーは大変だったよ。日替わり分割でこなしたさ」「ここの演奏中は話しかけないで(他のメンバーもその箇所では緊迫してそんな余裕はないけど)」「ここ外したらなかなか立ち直れない」「あの半音ずつ下るところはCのみピッキングを2回だね」「Bもだよ」「スタジオとカーネギーホールのライブは比較してみると色々な違いが発見できて面白いよ」「ライブではスローはよりスローに、ハードはよりハードに」「単純な半音移動じゃあないし、しかも行きと帰りの音使いが違う」「ライブでは行きと帰りでも同じ凝ったことやってるよ、シンコペーションしてるし」「アクセントも大げさなくらいに強弱をつけてるんだよね」・・・とキリがないくらいに意見が飛び交い時間の経過を忘れてしまうほど。
結論!徹底的に体に叩き込むしかないということに!!
他のシカゴの曲はさらっと通過(これらも取り掛かった当時は心身ともに鍛えられたものです)。
マサは「この曲のブラス隊の猛攻は3部構成になっているよね」、ミツ「よくできているよね、さすがジミーのアレンジ」「このあとに絡みつくテリーのギターも絶妙」「でもバックに流れるピーターのベースが実はかっこいいんだよね」「あの人は手が大きくて指が長いからフェンダー、プレシジョンでも楽々に弾きこなしているけどキツイ箇所ではあるんだ。でも大好きなフレーズさ」シン「よくあのベースを弾きながらヴォーカルまで担当しているね」
前回3回の繰り返しでストップがかかったのでマサが「じゃあ次はあれいってみる?」、ノブは首を横に振る、「じゃあこれ?」またノブは首を振ってNO・・・(まるでキャッチャーとピッチャーのやり取りですな)、「(恐る恐る)やっぱりあれかい?・・・」ノブ「(二ヤッとして首を縦に振る)」
結局は壮大なるシカゴシンフォニーで結びの一番。
努力の甲斐あってかなり格好がついてきたね。
でも油断大敵、自宅トレーニングは怠らないでね。