THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

秋高馬肥

2013-10-23 19:19:10 | リハーサル

 戦後日本経済復興の重要なるエネルギー源として石炭はダントツに重宝されました。

炭鉱町からの交通網、運搬業務にと大活躍したのが蒸気機関車です。

子供の頃は当たり前のように走っていた黒い鉄の塊の乗り物。

今改めて振り返ってみるとたくましくて力強く文句なしにかっこいいですね。石炭が石油エネルギーに取って代わられるのと連動してSLも廃線とともにその雄々しい姿を消してしまいました。

その殆どは解体されてしまいましたが、何両かは炭鉱関連の街の公園内などに現在も展示公開されていて運転席、客室内などを無料開放、見学することができます。

写真上段から栗山公園(栗の樹ファームの麓)、長沼公園(横には温泉や屋外コンサートステージ有り)、そしてダムに埋没予定の大夕張。

夕張のSLには客車も連結されていて、昔懐かしい板張りの椅子(長距離だと体が痛くなる)、床、ドア、窓がそのままに設置されています。

客がダルマストーブに石炭くべて乗車したり、トンネル内で窓を開けていると煙で顔がススだらけになるのであわてて閉めたものです。

オランダのグループ、ショッキング・ブルーの「悲しき鉄道員」という曲は大ヒットしましたね。

アメリカン・ヘヴィーメタルの元祖グランド・ファンク・レイルロードは鉄道名称からバンド名を決定。

ヒット曲ではありませんが「レイルロード」という曲内では線路を叩く音をリズムに入れたり、後半にはヘッド・チューニングを緩めたフロアタムをスピードアップしてドン・ブリューワーが連打で汽車の爆走を再現、警笛も声で演出。

またお遊びで演奏していたらプロデューサー、トッド・ラングレンの提案で録音、しまいにはシングル・カットしたら大ヒット、第1位になっちゃったキャロル・キングの作品「ロコモーション」なんていうのもあります。(この曲はゴールデン・ハーフのカバーで私は初めて知りました)「驚異の暴走列車」なんていう北海道JR真っ青なアルバムもありました!キース・エマーソンもハモンド・オルガンで蒸気機関車の効果音を出していたし、沖縄のバンド、コンデイション・グリーンのギタリスト、シンキも同じような音をギターで出していました。プロレスラーのような巨体ボーカリストがご丁寧にもタバコの煙を吹き出して雰囲気を出してくれていました。

 

STAの今回のリハーサルには早々と30分前からマサ、ダイスケ、ケンがスタジオ入り。

計6人による音出しとなりました。

ダイスケは特別注文したマウスピースが届いたとのことで、さっそく試し吹き。大変にご満悦で良かったね。

このメーカーはあまり楽器店には置いていないものらしく、値段も通常のものに比べても倍はする代物。

ブレッカーが愛用しているらしくて、さすがにダイスケ、パーツ一つとっても目の付け所が違います。さらにはパーカッションとしてLPのカウベルも購入してきました。

ちゃんとスティックもホルダーも用意しているんだから大したものですよ。

さっそく演奏中に試打していましたね。

例によってアルトとバリトンを交互に持ち替えて検証続行中。

想像以上に効果絶大で、こっちまで震えが来るぐらいにエキサイティング。対バンからダイスケのプレイに感銘したと言われたよ!と伝えたら大喜び。でもミツやタツから前もって言われていた超体力消耗曲はダイスケの若さをもってしてもやはりそうとうハードなようです。

シンとマサはリフやコードを教え合ってより良い効果を策案。

ノブはケンのバイタリティ溢れるドラミングを横目に見つつもポツリと「さすがにいいねえ、いいよ!」とお褒めの言葉。唯一のバラードではケン所有のワイヤー・ブラシを取り出していました。

ブラス隊が半分の人数なので毎度のことながら、曲によっては目印を失いそうな危ない場面にいくつか遭遇。

そんな時にはシンの的確な鍵盤サウンドが道標となってほっとさせてくれます。

久しぶりのピアノ・ソロもうっとり。

今でも毎回曲が追加されているのでメンバーたちは四苦八苦しています。

曲目表が溢れかえってしまい、新たな用紙に書き換え。それでも諸事情により泣く泣く落選した曲たちがいっぱいあるのですよ。

まあそれらはまたの機会にということで。

 

後片付け中、シカゴごく初期のライブ映像の話題で大盛り上がり。

今となってはもう演奏することはないであろう曲の数々に大興奮。

もっともっと激レアなオリジナル・メンバーによるオン・オフステージ映像を見たいものです。

 

 

 

 

コメント
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george winston

2013-10-23 18:07:55 | free form space

「落ち葉」「枯葉」と秋のおすすめ音楽シリーズが続きます。ところが、夏ものはあれほどいっぱいあったのに秋ってけっこう音楽(ロック系ね)が見当たりません。

ビョルン&ベニー(アバの元旦那さんたち2人のユニット。アバの前身)の「木枯らしの少女」(この間奏に挿入されている切ないフレーズは歌謡曲にそのまま拝借されていました)という超懐かしいヒット曲なんていうのもあるにはありましたが・・・・残念ながら所持していなかった・・・。

STAの練習中にメンバーたちに相談したらノブからのおすすめがありました。

ロックではなく、ピアノ・ソロによる

大ヒットアルバム「オータム」

自宅の音藏(!?)を探索したらありましたあ!!

この曲は皆さん、知らず知らずのうちにどこかしらで耳にしていると思います。

聞いてみると「ああ・・・あれだね。いいねえ・・・」となるはず。

ピアニスト、ジョージ・ウインストンは1949年、アメリカ生まれ。

彼はザ・ベンチャーズ、ブッカーT&ザMG'S,キング・カーティス、ロニー・マック、ココモ、ジュニア・ウォーカー、などのインストゥルメンタル・グループやレイ・チャールズ、ジミー・リード、サム・クックなどのR&Bアーティストなどを親しんでいました。

その後、ブルース、ロック、ジャズなどの影響下、オルガン、エレクトリック・ピアノを弾きはじめ、1971年、伝説的なスィング・ピアニスト、トーマス・ウォーラーのレコードに衝撃を受け、ピアノに転向。

自身のバンド結成、そして作曲、アレンジを開始します。

1972年に初のソロアルバム発表、一旦活動を停止しますが、数年後には演奏再開。

1976年ウィリアム・アッカーマンが設立した北カリフォルニアのインデペンデント・レーベル「ウィンダム・ヒル・レコード」から四季シリーズともいえる大傑作ピアノ・ソロ・アルバムを立て続けにリリースします。

「オータム」(1980)、「ウィンター・イントウ・スプリング」(1982)、「ディセンバー」(1982)、「サマー」(1991)

で、ここに紹介するのはその中でもテレビCMやBGMとして今でもよく流れているズバリ「オータム」!

都会の喧騒に疲れ果てた心と体の癒しに最適。

なんか無性に優しい気持ちにも浸れます。美しくも叙情的で透明感溢れる珠玉の旋律に酔いしれましょう。

ちなみにこのCD収録3曲目でシングルカットされた(アルバムでは約9分のところをジョージ自身の編集によりエディットされています)「あこがれ・愛」。

この中に、もろ「長い夜」の歌いだし部分が顔を出します。

「カーネギー・ホール」でのボビーによるピアノ・ソロでも同様の場面がありましたが、咄嗟にそれを思い出しました。

皆さんがよく知っている「長い夜」は強烈にヘヴィーな楽曲ですが根底に流れるメロディーは実はこのように甘く安らぎを与えてくれる癒し系なのかもしれませんね・・・う~~ん、奥が深い。

 

 

 

 

コメント (2)
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