に戦後日本経済復興の重要なるエネルギー源として石炭はダントツに重宝されました。
炭鉱町からの交通網、運搬業務にと大活躍したのが蒸気機関車です。
子供の頃は当たり前のように走っていた黒い鉄の塊の乗り物。
今改めて振り返ってみるとたくましくて力強く文句なしにかっこいいですね。石炭が石油エネルギーに取って代わられるのと連動してSLも廃線とともにその雄々しい姿を消してしまいました。
その殆どは解体されてしまいましたが、何両かは炭鉱関連の街の公園内などに現在も展示公開されていて運転席、客室内などを無料開放、見学することができます。
写真上段から栗山公園(栗の樹ファームの麓)、長沼公園(横には温泉や屋外コンサートステージ有り)、そしてダムに埋没予定の大夕張。
夕張のSLには客車も連結されていて、昔懐かしい板張りの椅子(長距離だと体が痛くなる)、床、ドア、窓がそのままに設置されています。
客がダルマストーブに石炭くべて乗車したり、トンネル内で窓を開けていると煙で顔がススだらけになるのであわてて閉めたものです。
オランダのグループ、ショッキング・ブルーの「悲しき鉄道員」という曲は大ヒットしましたね。
アメリカン・ヘヴィーメタルの元祖グランド・ファンク・レイルロードは鉄道名称からバンド名を決定。
ヒット曲ではありませんが「レイルロード」という曲内では線路を叩く音をリズムに入れたり、後半にはヘッド・チューニングを緩めたフロアタムをスピードアップしてドン・ブリューワーが連打で汽車の爆走を再現、警笛も声で演出。
またお遊びで演奏していたらプロデューサー、トッド・ラングレンの提案で録音、しまいにはシングル・カットしたら大ヒット、第1位になっちゃったキャロル・キングの作品「ロコモーション」なんていうのもあります。(この曲はゴールデン・ハーフのカバーで私は初めて知りました)「驚異の暴走列車」なんていう北海道JR真っ青なアルバムもありました!キース・エマーソンもハモンド・オルガンで蒸気機関車の効果音を出していたし、沖縄のバンド、コンデイション・グリーンのギタリスト、シンキも同じような音をギターで出していました。プロレスラーのような巨体ボーカリストがご丁寧にもタバコの煙を吹き出して雰囲気を出してくれていました。
STAの今回のリハーサルには早々と30分前からマサ、ダイスケ、ケンがスタジオ入り。
計6人による音出しとなりました。
ダイスケは特別注文したマウスピースが届いたとのことで、さっそく試し吹き。大変にご満悦で良かったね。
このメーカーはあまり楽器店には置いていないものらしく、値段も通常のものに比べても倍はする代物。
ブレッカーが愛用しているらしくて、さすがにダイスケ、パーツ一つとっても目の付け所が違います。さらにはパーカッションとしてLPのカウベルも購入してきました。
ちゃんとスティックもホルダーも用意しているんだから大したものですよ。
さっそく演奏中に試打していましたね。
例によってアルトとバリトンを交互に持ち替えて検証続行中。
想像以上に効果絶大で、こっちまで震えが来るぐらいにエキサイティング。対バンからダイスケのプレイに感銘したと言われたよ!と伝えたら大喜び。でもミツやタツから前もって言われていた超体力消耗曲はダイスケの若さをもってしてもやはりそうとうハードなようです。
シンとマサはリフやコードを教え合ってより良い効果を策案。
ノブはケンのバイタリティ溢れるドラミングを横目に見つつもポツリと「さすがにいいねえ、いいよ!」とお褒めの言葉。唯一のバラードではケン所有のワイヤー・ブラシを取り出していました。
ブラス隊が半分の人数なので毎度のことながら、曲によっては目印を失いそうな危ない場面にいくつか遭遇。
そんな時にはシンの的確な鍵盤サウンドが道標となってほっとさせてくれます。
久しぶりのピアノ・ソロもうっとり。
今でも毎回曲が追加されているのでメンバーたちは四苦八苦しています。
曲目表が溢れかえってしまい、新たな用紙に書き換え。それでも諸事情により泣く泣く落選した曲たちがいっぱいあるのですよ。
まあそれらはまたの機会にということで。
後片付け中、シカゴごく初期のライブ映像の話題で大盛り上がり。
今となってはもう演奏することはないであろう曲の数々に大興奮。
もっともっと激レアなオリジナル・メンバーによるオン・オフステージ映像を見たいものです。