S・T・A結成時から13年以上にわたって唯一在籍しているリーダーのマサはライブ、リハともに皆勤賞。どんなに高熱があっても体調不良でも、プライヴェートに支障があってもS・T・A活動に参加してきた人間。
そして愛器のスペクター・ベースも常に一心同体。
こんなに一本の楽器を使い続けたのは、後にも先にもこいつだけでしょうね・・・。
よくぞここまで頑張ってきてくれました。時にはワイルドな扱いを受けたり、雨、風、寒さに晒されたり。
でも全くビクともしない頼もしい相棒です。
よくよくジックリ眺めてみると名誉の負傷とでもいうのでしょうか、あちこちに痛々しい傷跡が・・・・。ごめんよ。
P・Uに表示されている「EMG」の文字も殆ど消えかかっています。
これからも頑張っていかしたサウンドを発してくれ!
で、S・T・Aは今月のクラップス・ホール・ライブをなんとか無事に切り抜けて、早々と来月に向け始動。
久し振りに3週連続スタジオに入りますよ。
これならばじっくりと、音作りに専念できるというもの。
次回のライブは恒例の小樽屋外・マリン・フェスタと浅草橋2本立てイベント。
そして、そしてですね・・・・なんとS・T・Aの2代目ドラマー、シュウヤが帰ってきました!
これは大事件ですよ。
まる10年ぶりの合流。これを運命といわずして何を運命と呼ぶべきか!?
2代目といっても初代はまるで使いモノにならなかったから論外。
実質的な本格的S・T・Aドラムの元祖はシュウヤです。
思い起こせば色々なことがありました。
2人一緒にラジオ出演してS・T・A初ライブの告知をしてみたり、苦難の道を歩んだ仲。
1回目の丘珠屋外ライブを皮切りに、キロロ、シティジャズ、ドッグラン、モダンタイム、ストロベリージャングル、ウッドストック、ファブフォー、エイベッツ、厚別区民祭り等々・・・。懐かしいねえ。
今回のライブに向けてのセットリストは、マサとシュウヤとで3ヶ月前からじっくりセレクト。
いきなりハシゴでのライブだけど、その辺は昔取った杵柄。
スムーズに溶け込んでいましたよ。
スタジオで再会してお互い挨拶と思い出話に盛り上がり、初対面のメンバーにはマサが紹介。
びっくりしたのは、シュウヤが先に一人でスタジオに入ってウォーミング・アップしていたこと。
体もほどよくこなれていた頃にS・T・Aと合流。
総勢6人が集結。
ちょっと淋しい人数だけど、これはまあ仕方ないか・・・。
曲目表2枚をマサが壁に貼り出し。
それに沿って順序良くいつものように演奏。
カウントやらエンディングやら微妙に変更した部分もあり、その都度
マサらが懇切丁寧に説明。
シュウヤは一切メモをとらず、スコアも無し。全てマサ同様、頭にインプット。
うろ覚えな部分や、忘れかけていた部分も、頭では不安に感じつつ体ではバッチリ記憶していた!!
いざ叩き始めるとバシバシとキメワザ連発。メンバー達も上機嫌で、ノリノリ。こういうのって単純に連鎖するものです。
グルーブ、テンポ、フィルイン、機転をきかせたアドリブ合戦にとドンドン冴え渡る、蘇る。
やればやるほど、雰囲気も向上。
微妙なズレも即座に修復。
難解なパートはしつこいくらいに延々とリフレイン。
そうとうにロックビートでヒートアップ。でも効率のいい時間進行ゆえに、余裕も出ていて合間に皆で談笑を楽しむほど。
旧メンバーらにしかわからないS・T・A初期のエピソードで笑いも耐えません。ここに書けないような危ない話題も含み。
マサやジュンがタイミングの合図を送り、その殆どが一発でまとまるのだからたいしたもの。
小節数、リフレインの回数、どの楽器が目印でエンディングか場面展開かを口頭にて解説するも、飲み込み早し。
シンも上機嫌。ジュンも終始笑みが絶えません。
急遽導入したファンキーなインストウルメンタルはジュン&シュウヤお気に入り。
ライブ演奏時間を計測してみたら、そうとうに余裕があるのでマサが1曲追加収録。それでもまだ余り気味だけど。エディットバージョンが増えた事、ソロを短縮して曲目を増やそうとした結果。
S・T・Aのライブ演奏は好評なのですが「1曲の時間が長い」と観客に言われたので、実験的にチャレンジしてみてコンパクト化。
興を奏したようで、概ね感触良好。
肝心のブラスセクションは今回クニとジュンによる2管編成でしたが、ビックリするほどに突き抜けた鳴りで轟いていました。マサとシュウヤが絶賛。本当に素晴らしいサウンド。
クニはパーカッションとコーラスにも手腕を発揮。ジュンもボーカルとアルト・サックスを兼任。
バラードではシュウヤ曰く「リムショットかワイヤー・ブラシを使おうかなあ・・」と考慮中。
マサがカウントするので、タイミングを計るのに数回試験。
1回目のスタジオ入りで感触はバッチリで、光明が差してきました。
これは楽しみだ。
シカゴのクセあるリズムも次回の練習では克服できるでしょう。1番の鬼門でもあるライトハウスは、やはり手こずっていたけれども、それはこの日のレパートリーにおいてということ。
全体的にみてもしっくりとまんべんなく収まっていましたよ。もう今すぐにでも勢いよくステージに立てそう。
こうなりゃあ「あの曲、この曲も付け加えちゃおうか!」なんて調子にのった発言も飛び交うほど。
残り時間はシュウヤのリクエスト・タイムに当ててあっという間に終了。
2回目のスタジオ入りが今から待ち遠しいなあ。