THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,139 マリンフェスタIN小樽ベイサイド8(PART,1)

2017-07-18 18:21:12 | Live Set List

2017,7,16(SUN)

今年もやってきました、小樽恒例の1大屋外イベントが!

これがなきゃあ、夏が来た気がしない!と言われるほどに今となっては超有名なるお祭りになりましたね。

かくいうSTAは、この7月のみは必ずハシゴライブを敢行します。

1回のライブだけでもスケジュール調整が大変なのではありますが、これだけは別。

気合の入り方も半端じゃあありません。

ただ屋外ライブ一番の大敵は天候。

毎年何とか乗り切ってはきましたが、今回・・・・・週間天気予報では微妙な感じが。

で、日にちが近づくにしたがってドンドンと雲行きが怪しくなってきた。

ちょっと前までは記録的な猛暑到来!なんて報道されていた北海道なのに、なんとこの3連休だけは狙い撃ちしたかのように雨マークがドーンと鎮座。

本番当日、小樽へ向けて午前中のうちに札幌を出発するも、空を見上げるとドンヨリ。

そして早速ポツポツやって来た。

道中も降ったり、止んだりの繰り返し。祈るような心持ちで会場に到着したんだけど、その途端に土砂降りだあ!!(どうせならばと写真の会場は別日の快晴モノを数枚セレクト)

パーキングでは誘導員のおじさんの指示に従い、玄関口で器材や楽器の搬入。

早々とミキシングルーム(専用のテント)内ではライブハウス「クルーズ」のオーナーでベーシストでもあるイガラシ君、そしてパーティーズのメンバー・テズカくん、最高責任者のサイトウさん、若きスタッフのキョウちゃんらが雨避けの屋根をステージに設置したりBGM流したりと悪戦苦闘中。

スタッフはビニール合羽着用。

マサも彼等と挨拶を交わした後に、昨日のライブにおける状況やらを色々と聞いて雑談。

嬉しい事にイガラシくんは「STAマサさんのワイヤレス2機のために俺はここにやって来たよ!」と冗談交じりに言ってくれました(笑)。

その際にSTAのセットリストと編成詳細用紙を手渡し。

サイトウ氏いわく「昨日は2万人を動員して大盛況だったよ~!」

なまらノリのいい連中。

すでに出演バンド達もいくつか集まって来ています。

トップのバンドはリハも兼ねてバランス調整。

旭川から元ビークルズの売れっ子ドラマー・ナマちゃんが到着して、めざとくマサを発見。旧交を温めあいます。だって淋しい事に1年のうちでこの日だけしか、お互いに会えないんだよね。

で、そのナマちゃんは驚愕の6ステージをこの日こなすのですよ。これはさすがに彼が1等賞でしょうね、絶対に。すごい体力だ。

もちろん信頼度の高い器用なるドラムテクニックと人望あってのこと。

さて、この日の小樽ライブはまず最初に、海の日にちなんで(本当は次の日の17日なんだけど)、マリンフェスタであります。

もう早いもので8回目を迎えるのですかあ。

STAは1回目からただの一度も休むことなく、フル出演を続けている唯一の貴重なるバンド。

皆勤賞はマサとノブだけなんだけどね。

場所は札幌から小樽に入って、すぐのところにあるヨットハーバー。

真横は来月いっぱいで惜しまれつつも閉館してしまう「石原裕次郎記念館」

ステージは海の上に特別に設置されたもの。

後方にはヨットがたくさん停泊しています。

数年前なんてSTAのライブ中に真後ろを大きなヨットが航行して声援を送ってくれました。

それもここならではの楽しみの一つ。

徐々にアレンジが加えられ、足元が滑って海に「ドボン!」なんていう危険性もあるので(実際に何度かヒヤッとしたし。高価なマイクを海底に沈めた人もいましたよ!)見栄えもリッチに赤いカーペットが敷かれるようになりました。

今年からは扇風機も導入。

置かれているベースアンプは、ギャリエンクリューガー(ヘッド)&マークベース(SP)

ギターアンプはマーシャルとフェンダー(ローランドは無し)。ドラムはシルバーのパール製。これらは全てがサイトウ氏の所有物。

それにしても情け容赦なき滝のような豪雨。

飲食などの屋台村が軒を連ねていますが、開店休業状態。

この日を楽しみにしていた家族連れの入場客達も建物の中に避難しています。

チビッ子達も可哀想。

何度も雷鳴が轟いているし。

名物の無料ヨットクルーズもやむなく中止の運びとなりました。

タイムテーブルでは9組が出演予定だったのですが、ラストの「タヒチアンダンス」(15:30~16:00)が子供ダンサーもいるために危険回避ということで中止連絡がありました。

よって8バンドで固められたのです。

まずはサイトウ氏からちょっと早めに開演のご挨拶。

それに導かれるように,オープニングアクトのライブが華々しくはじまりました。

1、

10:30~10:50

ストロBERRYチョコレート(邦楽ロック)

初出演の4人組は、なんと全員が女性。

JKですよ!共学の水産高校女子高生で皆17歳!

高校2年生。

思い切り青春しています。卒業したらメンバーは、バラバラになるんだとか。

仲良くTシャツ姿なんだけど、各自が思い思いに好みのお洒落なカラーで彩っています。

ドラマーは黄色、ボーカルは赤、ベースは黒(バッカスの銀色ボディ5弦ジャズベース。ローズ指板)、ギターは派手にラスタカラー(フェンダー・ジャパンのテレキャスター3トーンサンバースト。ローズ指板。ストラップには音符が描かれていてとってもキュート)。

1曲目は「ララバイ(RADWIMPS)」

10代の子達らしい選曲も好感度大。

何もかもが初々しい。我々が遥かなる大昔に置き忘れてきた感情が、おかげさまで蘇ってもきます。

2曲目は「修羅(DOES)」

4人組みなので、持ち時間が20分。でも持てる力をフル稼動しての全力投球。

3曲目「欲望に満ちた青年団(ONE OK ROCK)」

クラスメートや学校の先生たちも、応援に駆けつけてきましたよ。

「すごい雨ですね。この大雨の中、ありがとうございます。アッという間にラストの曲です。小さな恋のうた(MONGOL800)」

正直な話、豪雨や雷鳴で演奏やMCが霞んでしまう場面も多数見受けられたけれども、ライブが進行するうちにそんなこと、消し飛んでしまうほどのヤングパワーに感動を覚えたのも事実。

「ありがとうございました!」と爽やかな笑顔で全員が一礼。ずぶ濡れ。

準備のいい観客は雨具持参でズッと正面でノリノリ。

建物の奥からも、拍手が自然に沸いてきました。

後片付けの前にはメンバー4人その場でピースサインをバッチリときめて記念写真におさまっていました。

後に判明したんだけど、彼女たち全員が「雨女」なんだそうです・・・・。

しかし、雨足は一向に衰えることなく、ドンドンと激しさを増すばかり。

一体全体、この後はどうなっちゃうんだろうか?こんなに酷いのは初めてだ。

駐車場はほぼ冠水状態。車がザブザブ飛沫をあげながら走行。

今、やって来たバンドマン達はくるぶしまで水浸し。

2、

11:00~11:30

PERFECT HAPPINESS(J-POPS)

初出演のこのバンドは掛け持ち売れっ子ドラマーのナマちゃん率いる4人組。ここから旭川のバンドが3つ続きます。

編成はトップのバンドと同じ。でもシンガーが女性だけど、バックメンバーは実力派の男性陣で網羅。

ドリンクを一飲みして喉を潤すテンガロンハットのヴォーカル。

ギタリスト&コーラスはサンバーストのストラトキャスターを使用(ローズ指板)。

ベース&コーラスは3トーンサンバーストのジャズベースを持参(メイプル指板)。そして我等がナマちゃんは貫禄のドラマーとして1ステージ目に挑みます。

サウンドチェックとウォーミングアップ中も稲光が炸裂!

雨の勢いは益々増してきて、観客の足を遠ざけてしまいます・・・・。

「1・2・1・2・3~!!」

あたり一面が洪水に近い凄まじき光景の中「ゲット クレイジー!(プリンセス プリンセス)」で幕開け。

特設テントの屋根に弾ける雨。足元は深い水溜りで歩けない。

そんなことものともせずに、めげないで大熱演。

かえって逆境をバネに、元気いっぱい。

それにしても、この最悪なシチュエーションで、よくもまあめげずにあれだけ正確なプレイができるものです。

2曲目「マイ・ネーム・イズ・ブギー(サンタラ)」

サンタラってヒンズー語で「オレンジ」を意味します。

タイトルからもわかるように軽快なるブギウギを見事に料理していますが、一転してエンディングでは泥臭いブルース調に雪崩れ込み。

とてもマニアックな選曲。日本の男女2人組の知る人ぞ知る通受けする実力派ユニットのカバー。

マサがサンタラのことを知っていたら「よくご存知ですね!」とヴォーカル嬢にビックリされちゃいました。

だってサンタラって一度聞いちゃうとはまるし、独特の世界観に引き込まれちゃうくらいクセになりますよ。

3曲目「ファット ママ(山崎まさよし)」

ガラッと雰囲気を変えて超絶技巧なベースによるチョッパー奏法をイントロに、アグレッシブかつアップテンポな展開で攻めまくります。

かなり意味深な歌詞ではありますが、実はこの曲、札幌ススキノに行った時に生まれたものだという噂が・・・・?

観客達も大はしゃぎ。

ナマちゃんお得意のタム回しも冴え渡る。

4曲目「ヤサ男の夢(山崎まさよし)」

ミディアム・ビートのいかしたナンバーでは「ヘイヘイヘイヘイヘーイ!!」とコール&レスポンス。

ヴォーカルをこなしながらも、カズーでユニークな音色で相乗効果を狙います。

とにかく随所に至るまで一生懸命。

締めの曲は「学園天国(フィンガー5)」

ハイハットの連打から力強いシャウトで「アー・ユー・レディ!」

もちろんお約束の「ヘイヘイヘイ!・・・」掛け合いで大団円。

「大雨警報発表!」の速報が入っているのも忘れるくらいの勢いでしたよ。

3、

11:40~12:10

アパッチ(バンド名からもわかるとおりベンチャーズのカバーを繰り広げてくれます)

旭川からの2組目。5年連続6回目の出演。ナマちゃん2ステージ目。このバンドとSTAは必ず小樽で一緒です。

遠路はるばる駆けつけてくれた、おなじみの顔ぶれ。

オールディズ&サーフィン・サウンドを軽快に演奏。

メンバー全員が、お揃いのユニフォームである黄色いアロハシャツ(以前は真っ赤でした)を着こなして鮮やかに演出。

ナマちゃんも汗と雨で濡れた体を拭きつつも、ドラム・セットに腰掛けてお着替え。

オール・インストウルメンタルで、フェンダーと持参してきたピーヴィー・ギターアンプからテケテケとヴェンチャーズを轟かせていました。

当然本家同様の編成で、男性ばかりの4人組みというこだわりよう。

ベースはモズライト・ジャパンの3トーン・サンバーストに、白いカールコードを連結。エフェクターは名器サンズアンプ。

センターのノーキー・エドワース役ギタリストはテレキャスター(サンバースト。ローズ指板)。

サイドギターもモズライトのサンバーストを使用。

チューニングを速やかに整えて、「ハワイ・ファイブ・オー(アメリカのテレビドラマ)」を手始めに、次々と矢継ぎ早や、一気に突っ走ります。

ママス&パパスの「カリフォルニア・ドリーミン」もヴェンチャーズ・バージョン。繰り出される曲が時代を反映していて、作りが短いのであっという間に終わっちゃう。「サーフ・ライダー」もご他聞に漏れず。

泣く子もお漏らししちゃう(!?)「ダイヤモンド・ヘッド」と「パイプ・ライン」は贅沢にもメドレーで。

気分はもう、南国ムード一色に染まっています。

加山雄三の「夕日は赤く」では、グッとトーンを落として抑え気味、控え目に情感を込めて。

曲を終えるごとに丁寧なお辞儀で紳士の振る舞い。

「ザ・クルエル・シー」ではドラム・トラブル勃発!でもそこは手馴れたもので、対処法としてリードギターが即興で「君といつまでも(加山雄三)」の旋律を奏でてその場をそっと取り繕いフォロー。

かえってそれが和ませてもくれましたよ。

天候不順をMCの話題に絡めつつ、幾度も演奏を中段する中「ブラック・サンド・ビーチ(加山雄三)」へ。

些細なミストーンやミスタッチがあっても、巧妙なる音作りの方がそれらを凌駕しています。

スプリング・リバーブの響きや秘技アーミングの正確さが快感。

コアな名曲「ペネトレーション」から、ラストの「キャラバン」ではなまちゃん待ってました!の入魂ドラムソロ炸裂だあ!!

アップテンポに正確無比ドラマティックな組立てのスティックさばきを披露する姿は、何度拝見してもかっこいいネエ。

ギター3連トリル連発後は音量を下げ、再度グッと盛大に守り立ててフィニッシュ。

「ありがとうございました!」「感電するなよ~!(笑)」

ナマちゃん、過酷なライブは更に続く・・・。

ここで、懐かしのコダマくんとばったりと遭遇!彼もシティ・ジャズ他のイベントであいかわらず活躍しているそうですよ。

元気でなによりだ。

イガラシくんのミキサー用テントからは雨漏りが発生!

モニター、PAやアンプ類、他ありとあらゆる器材にビニール・シートを被せて応急処置を施す。

と、その時、どこからともなく焼き芋の香ばしい香りが漂ってきて食欲をそそります。

あ!別の方面からは焼きそば、イカ焼き、サザエの壷焼きの匂いが。美味しそうだなあ・・・・。

前日の土曜日、浅草橋にて地元小樽のバンド「樽TE音(タルテットと読みます)」で大人の個性派ロックをすでに済ませてきたギタリストのコバちゃんも来場。ベルボトム・ジーンズのヒーロー。私は「小樽のジェフ・ベック」と呼んでいます。ギタープレイがとっても似合うイケメン。

ジャズ&フュージョンを繰り広げたそうですよ。3年ぶり4回目の出演なんだそう。

4、

12:20~12:50

THE MATY(メイテイと読みます。洋楽ロック)

旭川から初出演。ナマちゃん3連発!

旭川組のマリンフェスタはここまで。

このバンド名はメンバー達の頭文字なんだけど、もうすでにアルファベットが当てはまらなくなっちゃったそうです(笑)。

ナマちゃんを中心とした顔ぶれを見渡してみたら驚いたことに、知人だらけではないかあ!!

旭川のアイドル「かなえちゃん」を要していた「かなえと家来達」、略して「かなけら」の男性バック陣がズラリと揃い踏み。

本人たち曰く女性ボーカル以外が「かなけら組」だよ!とのこと。

5人組の布陣は・・・・その女性シンガーをフューチャーして、黄色いアロハシャツを脱いでスティックをクルクルと回しながら余裕のナマちゃんがドラマー。

ベースは盟友ツトムくん。ブラック・ボディのプレシジョンベースを使用(メイプル指板)。ルックスは思い切りイメチェンを図ったのか眼鏡に長髪に逞しき髭姿。あれ!?いつものスペクターは持ってこなかったの?と尋ねたら「雨に濡らしたくなかったから、持ってこなかったよん!」とのこと。このコメントを発するミュージシャンが、けっこうこの日は多かったなあ・・・。

ツイン・ギターの2人はコーラスも兼任。ツッチーはギブソンのレスポール(カラーはサンバースト)を使用。

もう一人のギタリストAKKIはロンゲにサングラスといういでたちで、チェリーレッドのギブソン335を携えています。

そうそう、この連中を眺めていると旭川の「ビークルス」もダブって見えてきますね。彼等もボチボチと動き始めたようで何よりです。

1曲目「ヒート・ウェイブ(リンダ・ロンシュタッド)」

ツインギターとしての役割分担もばっちり。このプレイヤー達の演ずる光景をどれだけ見つめてきただろうか。感無量の心地。

「皆さん、こんにちは!旭川からやってきましたTHE MATYです!よろしくお願いします!!

次の曲もリンダ・ロンシュタッドの曲でイッツ・ソー・イージーです」

女性シンガーの好感度も絶大。

タンバリンを片手にハツラツとして歌うのですが、また新たなる歌姫を発見だ!

男顔負けなパワフル・ボイスを発揮。エンディングでは華麗なるアカペラで締めくくり。

いいバンドだね~と呟いてしまった。

かなえちゃんの時は「スーパーフライ」中心だったけれども、今回のバンドでは70年代洋楽をターゲットに絞っています。これは男女全員の好みを反映してのもの。

「次の曲もリンダ・リンシュタッドでユア・ノー・グッド!」

ステージ上の足元には雨を心配してなのか、傘が2本そっと置かれています。

ボーカル嬢はカウベルには金色のテーピング、マイク・スタンドにはキラキラ輝くビーズがビッシリと貼り付けられていて見栄えも豪華さもピカイチ。

女性ならではの配慮と、お洒落心が随所に顔を覗かせています。

335ギターのアッキによるギター・ソロが、クラシック・ロックにおけるアヴァンギャルドな一面を表現しています。

バッキングとの絡みも絶好調。

終盤ではナマちゃんがスティックからマレットに持ち替えて、ドラマティックに臨場感を演出。

後半はジャニス・ジョプリンの「ピース・オブ・マイ・ハート」

もうこうなったら、フラワー・ムーブメント真っ只中にドップリと浸かっちゃいましょう。シュアーの骸骨マイクがこれまたお似合い。

ドラムの前にまで移動しての熱唱。

「皆さん、ありがとうございます!最後の曲となります。またジャニス・ジョプリンの曲でムーブ・オーバー!」

タンバリンを力強く打ち鳴らしてソウルフルに喉を振り絞る様は、まるでジャニスが乗り移ったかのよう。

全員でのユニゾン・リフが延々と奏でられる鳥肌モノのアンセム。

アッキによる指捌きとワウ・ペダルが、更なる高揚感を煽る。

ナマちゃんが黙々と刻み続けるリズムが燻し銀の存在感。

「旭川のTHE MATYを覚えていてくれたら嬉しいです。THE MATYでした!ありがとうございました!!」

と満面の笑顔を周囲に振り撒いて、手を振りつつステージを後にしました。

5、

13:00~13:30

EGOISM-WRAPPIN’(ジャズロック)

札幌から2年連続2回目の出演。

早くもマリンフェスは、佳境に差し掛かってきた!

そういう意味でも、うってつけの味わい深いバンドが参上です!

バンド名からもわかるとおり、エゴ・ラッピンのカヴァーバンドです。

といってもそんじょそこいらにいるバンド達とは比べ物にならないほど、本家に負けないくらいの勢いでかっ飛ばしてくれること、絶対にお約束しますよ!

本来エゴ・ラッピン同様に6人編成なのですが、こちらはトロンボーンのSTAタクがスケジュールの都合がつがず。でもなんとトランペットのクニが合流して、更なるグレードアップでライブに望みます。

といっても、どの顔も見慣れた連中ばかり。

まずは管楽器のお二方は、STAからジュン(AS)&クニ(TP)。

職人ドラマーのマルさん、AXIAの超絶技巧ギタリスト・クルさん(サンバースト・カラーのYAMAHAのSG/YG-2000)、ナイスガイのギタリスト・テッチャンはなんとベース!(元々彼はベーシストでもあるのですよ。フェンダーUSAビンテージ・ジャズベース3トーンサンバースト使用。だけどもネックはノーブランドのモノにチェンジ。これがまた奥行きのある重低音を醸しだしていて説得力満点。ROSE指板)。

そして艶やかにあらわれたのが我等がスバル姫です。

妖艶なるドレスを身にまとって颯爽とステージへ。ファッションリーダーとしての面目躍如。

左サイドの髪を刈り上げ豊満なる胸元も露に。去年は着物姿が艶やかで男性陣の目を釘付けにしたものですが、今年はガラッと趣向を変えているものの結局は大サービスで

「ご馳走さま!」です(笑)。

お色気タップリなオーラを発散していて、一瞬で皆を虜にしてしまいましたよ。さすがです。ジッと見とれている男性もちらほら。

創作アーティストの肩書きを持つ彼女らしく、凝った衣装とステージングで観客を魅了していました。

このバンドは札幌のバンドにも関わらず、小樽ライブにとても縁があります。

 「BIG NOISE FROM WINNETKA~黒アリのマーチングバンド」で幕開け。

1930年代に一世を風靡したスィング・ミュージックの空気感を、ミュートトランペットとアルトサックスとのコンビネーションで巧みに演出。昭和初期のレトロサウンドをフレッシュに再現。

ね!やはりこやつら只者ではないでしょう。幾重にもひねりの効いた芸術品を鑑賞しているようなもの。

エゴラッピンはご存知のとおり複雑な曲展開で有名な最強を誇るライブバンドです。それらの楽曲陣を涼しい顔してノリノリにこなしていくこのバンド。それらを一手に束ねて歌いこなすスバルちゃんもたいしたもの。

毎年のことではありますが、後方ではヨット上でくつろぐおじさんも、生の音楽を堪能しています。

テッチャンの的確なるフィンガー・ピッキング(ジャズベースは敬愛するジャコ・パストリアスとジョン・ポール・ジョーンズにちなんでいます)がリムショットのマルさんによって叩き出されるビートに溶け込んでうねっていますね。

 「皆さん、ありがとうございます!私達エゴイズム・ラッピンと申します!次の曲は皆さんよくご存知の異邦人(久保田早紀)」

音に引き寄せられるように観客が続々とステージ周囲に、集まり出してきました。

イントロのトランペットによる旋律に戦慄!アルト・サックスも追随。

全曲がエゴラッピンからのレパートリーなのですが、エゴがカバーしたマニアックなところを引っ張り出してくるところなんかとってもなかなかに一筋縄ではいかないひねりの効いた今日この頃のエゴイズムであります。

策士スバル嬢の新生面を垣間見せられたよう。

「この天気にうってつけともいえる曲で・・・・・雨のDUBISMをお送りします」

ジャジーなテンポでアダルトな個性派集団でもあるエゴ・ラッピンの音楽性に柔軟に対応している腕前は快感。素晴らしい。絶賛に値します。

連日多種多様なるジャンルにまたがってミュージック・ライフを満喫しているメンバー達ですから、それも頷けますがね。

気だるき退廃的ムード漂うステージングに拍手喝采。

無意識に反応して、全身でリズムをとっている人もいます。

けっこうプログレッシブで一気に駆け抜けていくのですが皆さん、冴え渡っていますね。

マルさんはパール(シルバー・カラー)のドラムセットを1タム仕様に組みかえてスティックをさばいています。

クルさんの決して妥協をしない完璧なる音つくりの秘密は、足元にそっと忍ばせているマルチ・エフェクターを駆使しての技あり攻撃。これ絶対に企業秘密です(楽屋でもしきりに自分の音はどのように出ていたのか、他のバンドマン達に尋ねていましたよ。研究熱心だよね。もちろんパーフェクトでありまする)。

「MIDNIGHT DEJAVE」

気合の入ったコアなセットリスト。なんせ久し振りのライブだから内容一新。

思い切りタメの効いたドラム・フィルから、ブルージーにジュン十八番のアルト・サックスが熱く咽び泣く・・・・。

クニのクラベス熟練の技。スバル嬢も鈴を揺らして音のアートに参画。ベースソロでラインを描くテッチャンはじめ、メンバー全員が一つの目標めがけて心底楽しんでいる様子。

益々入り組んだ曲構成に通常の人ならば舌を巻くのでしょうが、ひたすら巧みにこの5人組は聞かせる、見せるを信条に貫いています。

コダワリの昭和歌謡テイスト満載の上に、海風が爽やかで気持ちいい。

「皆さん、一緒に歌ってください!色彩のブルース !!」

スバルちゃんは渾身の思いを込め体をくねらせつつの歌唱。

クルさん太鼓判の鉄壁リズム・セクション。テッチャンは潮風でスコアが何度もはためき、はた迷惑な表情(笑)。

お祭りソング「くちばしにチェリー」の頃には、かなり日差しも強烈になってきましたよ!

心晴れ晴れでウキウキしてきた。

エゴイズム・ラッピンがモヤモヤしていた雨雲をぶっ飛ばしてくれたんだよ!!

そのメンバー達は汗まみれの大熱演。

感情移入したスバル嬢は観客を指差しつつ、しゃがみこんで渾身のパフォーマンス。

トランペット・ソロからバトンタッチした、クールでポーカーフェイスの知性派ギタリスト・クルさんが紡ぎだすフレーズの1音1音は説得力に満ち満ちています。

しかし、難解極まりなく込み入った曲の場面構成はいつ聞いてもスリリングでエネルギッシュかつ勉強になります。

「エゴイズム・ラッピンでした!ありがとうございました!!」

先ほどまでの空模様とは打って変わって青空が広がってきた!

冷たいビールやおつまみもはかどるね。

ここで演奏を終えたバンドのほとんどはゆっくりする暇もなく、速やかに後片付けを済ませて次のライブ会場「浅草橋オールディズ・ナイト」へひとっ飛び。

 7、

14:20~14:50

札幌からの「OVERLAP」(洋楽・邦楽ポップス)は3年連続3回目。

キーボードのジュリーと、スレンダーな女性シンガー・クボッチ等が率いるお馴染みのバンド

8、

15:00~15:30

ここも札幌から「ワイプアウト」(GS)

4年連続5回目と常連チームが軒を並べています!

それではマリンフェスタのライブ・レポート(PAT,1)はこれにて終わり。引き続きS・T・A編へ続く。ヨロシクね~~!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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