THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,140 2017おたる 浅草橋オールディズナイト14(PART,2)

2017-07-24 01:04:01 | Live Set List

7月16日(SUN)

ライブ・レポート

パート、1からの続きです!

16、

19:30~19:55

トリ前はOVERLAP(洋楽邦楽ポップス)

札幌からの参加で4年連続4回目

常連5人組バンドでロック・ソングをたっぷりと見せつけてくれました。

女性シンガーのクボッチを取り巻く男性バックバンドは・・・・ローランド:ジュピター2段積みキーボードの魔術師ジュリー。

ギタリストはレモン・ドロップ・カラーのレスポールを使用。

べーシストは驚愕の6弦を所持(ゴールドパーツ。シースルーカラーでローズ指板)。そしてドラマーが加わりガッチリと的確な演奏でまとめあげています。

実はジュリーとSTAマサは、去年G-HIPライブにて初共演した仲なので会場内にてお互いがご挨拶。 

さて、毎回このバンドの目を見張るようなライブ・パフォーマンスはとっても勉強になりますが、今回もご他聞に洩れずパーフェクト。

感嘆の声しきり。

女性シンガーのイメージにピッタリなハート「アローン」でライブがはじまりました。

筋金入りの大人の女性が貫禄たっぷりにロックするんだから、こいつはたまったものではありません。

一発目の音で、すでに「オーバーラップ」独壇場。

「ハロー!小樽!!イエイ!昼過ぎにマリンフェスタでやってたんですが、すっかりと晴れましたね。オーバーラップの夏は小樽から始まります。今日も最後まで張り切って盛り上がっていきましょう。皆様、よろしくお願いします!!」

2曲目はアン・ルイスで「六本木心中」

クボッチは長身だからなのか、いつも素足でステージに立ちます。見栄えも抜群。

今回はサングラスまで着用しているんだから、尚更の事、目をひきます(後半では外しちゃったけど・・・)。

歌いこなすのがメチャクチャに難しそうなこの曲を、独自のものに消化して演じきっているところなんかは脱帽モノですなあ。

熱視線込めて、バッチリと決めまくってくれました。

しかしこのバンドの音造りは完璧。

バランスやトーンのまとまりがビックリするくらいです。

「イエー!」と最前列の観客とハイタッチを繰り広げる中、キーボードが力強いビートにのってアップテンポのコードを弾き出した。

「マテリアル・ガール(マドンナ)」

選ばれる曲がいずれもが、時代に着実な足跡を残している女性歌手のものばかり。

美味しいところばかりをついてくるなあ。憎いネエ。特にレディ達に大受け。ここは思い切り乱入してきた男性陣を誘惑しちゃいましょう!

ボトムのグルーブも充実していて、燻し銀のごとく光っています。

歌のお姉さんは、4曲目「君の瞳に恋してる(ボーイズ・タウン・ギャング)」に突入。

「さあ!一緒に歌いましょう~カモン・エブリバディ!1・2・3・4!」

この小樽ライブイベントでは数多くのバンド達がこぞってカバーしている、最も人気の高い珠玉の大盛り上がりナンバー。

オーバーラップのバージョンも、この編成だとは思えないくらいにゴージャスな音圧で迫ってきましたよ。

もちろんステージ手前のダンスフロアは踊りまくっている観客達でごった返しています。

誰もがジッとしていられなくなるようなダンサンブルなアレンジもメロディアスでムード満点。

度々繰り返すフレーズも高度なテクニックなしでは達成するのは不可能。

それらを涼しい顔して演じているんだから敬服しちゃいます。リズム感、スィング感覚が研ぎ澄まされているんでしょう。

ベースとドラムのソロにもやんやの喝采。

会場中が一体となって両手を左右に振る光景は圧巻。撮影隊も合流。

「後半に差し掛かってきました!」興奮した観客がホイッスルをピーピーと吹き鳴らす。

「その笛が欲しい!一緒にいっちゃいましょう!軽快なロックでヴィークル(アイズ・オブ・マーチ)!」

ダメ押しのナンバー。

エフェクター操作で余裕シャクシャク。

しかしこの人数での圧倒的破壊力と重量感はどうだろうか。

ゆとりをもって生み出されるウネリともとれるフィーリングはSTAのバージョンにも参考にしたいところ。

重厚で幻想的なキーボードによるイントロから一転ギターのうねうねとクセになりそうなリフ。

オリジナルではブラス隊が前面にフューチャーされているのですが、このバンドは巧みなキーボード処理で何の違和感もなく緻密に再現しています。

ギター・ソロではここぞとばかりにへヴィー・メタリック。クラッカーが爆発!「パンッ!」

6曲目は聞き覚えのあるリズムだ!

「どうもありがとうございます!これが最後の曲。熱く熱く盛り上がっていきましょう。ドナ・サマーで・・・・ホット・スタッフ・・・1・2・3・4!!」

ボーカルには臨場感増幅のために深めなリバーブがかけられていて、オリジナル音源ソックリ。

随所に至るまで事細かに手腕がほどよく音作りに発揮されていて、感心しきり。

ステージの左右を、ファッションモデルのように闊歩する姿も様になっているよ。

ステージ裏では、STAマサとスウィングロードのヴォーカルの方とオーバーラップのジュリーとで「ヴィークル」を巡り三者会談。

「やっぱり人気のある曲だし、かっこいいもんねえ。何度演奏してもいいものはいい!!」という結論にあっさりと落ち着きましたとさ(笑)。

BGMはEW&Fの12インチ用メドレーで盛大に!!

17、

20:05~20:30

ソウル、ディスコ

江別から6年連続7回目

早いもので、いよいよ遂にオオトリの9人組バンド「GO!HEY!BAND(吾平バンド)」が、満を持してその神々しき姿を現しましたとさ。

彼らは膨大なるバンドが存在する中で、STAと最も付き合いの長いバンドです。

メンバーの中にはSTAで演奏経験のある者が8人もいたのですよ。

多分今回のみの特別編成となるかも・・・・の内訳は・・・・

キーボードのイドチャンは実は陰の功労者で、彼女の作り出すシンセ・ブラスの切れ味がどれほどゴヘイの土台を支えている事か。それは初めてライブを観た時から痛感しております。彼女の旦那様がベースのエンジュくん(5弦ジャズベース。3トーンサンバースト。ローズ指板)。このバンドが縁で結ばれた御両人です。

ところが今回はスケジュールの都合がつかず、残念ながらイドチャンはお休み・・・。

ひと月前に急遽STAのシンがキーボードを担当することになりました!

なんとアフロヘアを被り、ラメ入りシャツまで着込んでいて、もうすっかりとゴヘイに溶け込んでいますよ。

ドラマーのサダはヴェンチャーズとのセッション経験もある猛者なのですが、今回はパーカッションのマサチョーがその座についています。

ノブは本日STAに続いてのステージ。でも丸々変装しているので、よほどの顔見知りでなければ正体はばれません(サングラスにアフロ、ド派手な衣装。ここでは黒のレスポールを使用)。

トランペッターはSTAでもハイノートを発する黒アフロのタツ(ここのところ、STAではご無沙汰気味ですが・・・)。

そしてアルト・サックスのサトコ嬢もいます。

ミキティもキラキラワンピース姿で、コーラスに華を添えます。

もう一人ミキとお揃いの白アフロと銀色ドレスに身を包んだコーラスガールはヒデコ嬢。

最後の最後に煌びやかなお姿で颯爽と現れた、カリスマF-KINGがMC&VOCAL!!

司会のシンちゃんが雄叫びをあげます!「ファイナル・ステージ!トリ参りましょう!!ゴヘイバンド!!」

オープニングはEW&Fの「ブギーワンダーランド」

何ではじまるかなあ?・・・・・と思ってところにやっぱり出てきました。これをぶちかまさなければ収まりがつきませんよね。

定番上下白のスーツを着込んだF-KINGは「サタディ・ナイト・フィーバー」のジョン・トラボルタ風。

両手に華状態でバッチリと今回も決めまくり。

コーラスガールはスパンコールが金色と銀色なので「金さん、銀さん」と呼んでいます。

ギターソロに差し掛かると「オンギター!ノブ・ササキ!」とFーKINGが大声で紹介。

リズムに合わせてフロント陣営が、クルッとターンするひとつひとつのポージングが憎いばかり。

この空間は、すでに「釈迦曼荼羅」と化しています。

「ハロー!エブリバディ!こんなに遅くまで残っていただいてありがとうございます!

2曲目もEW&Fから「宇宙のファンタジー」

フロントセンターの3人が、ここでも客席に背中を向けて曲のアクセントに合わせて決めのポーズをいくつも公開。

3者3様でそのどれもが違う。横を向いたり、向き合ったり・・・。

F-KINGの和製フィリップ・ベイリーとも言えるファルセット・ボーカル。彼の個性的な声は一聴の価値あり。

声域は広いし、音感正確で発音も真面目でストイックな性格が反映されていてとても丁寧。

なんたってビジュアルもインパクトあるし、一手にバンドを牽引しているムード・メーカー。

徐々に皆(バンドも客も)がジャンプして(普段はおとなしいメンバー達までもが)最後の音は人工的にボリューム奏法、これは初めて彼らを見た頃からやっていたお馴染みの手法。

「どうもありがとうございます!小樽最高!本当に皆さん毎年ありがとうございます!こんな最後まで残っていただいてね。皆に会いたかったよ!ではここでお声を拝借!OH!YEAH!」「OH!YWAH!!」「最初からすごいですな(笑)。毎年同じことをよくもまあ、飽きもせずよくやりますなあ~(爆笑)!1・2・3・4!!」

スティービー・ワンダー「迷信」

タイミングを見計らってマサチョーのファンキー・ビート。ゴヘイバンドは結成以来、EW&Fのカバーバンドとして名声を博してきましたが、近年はF-KINGの思い入れが強いスティービー・ワンダー路線も加味したようです(私もこのゴヘイによるスティービー・ライブを観るのは4回目)。

STAでも2曲ほど、F-KINGが歌って演奏した時にとっても大喜びでしたから、よほど好きなのでしょう。

シンの真骨頂、クラヴィネットでアップテンポなイントロリフが勢いよく跳ね回る。

これだからたまりませんねえ。F-KINGとミキがヴォーカルを分け合います(これSTA手法の発展系)

コーラスガールはタンバリンも兼任。

メドレーで「回想」

これはベースからリフ攻撃。

ソウル・フィーリング溢れる極上の追い討ち。F-KINGとミキがリード・ボーカルを要所ごと贅沢に振り分け、後半の「1・2・3・4~!!」カウントからはF-KINGもダンディにテナー・サックスで合流。

一瞬ブラスロック・バンドに早変わりで、美味しいところ取り。

夕闇の中、照明による超ド派手な点滅も相乗効果で気持ちがドンドンと高揚してきます。

エンディングでのブレイク連発では「何度やっても緊張するんです・・・・皆、心の中でカウントをとるのですよ・・・今日はうまくいきました。皆さんのおかげです。さて、大体半分は過ぎたのですが、踊り残しのないように楽しんでいってください。それではヴォーカルが替わります・・・・ミキさんでございます。」

グロリア・ゲイナーで「ネバー・キャン・セイ・グッドバイ」

ドナ・サマーと並ぶディスコ・クィーンとして有名な彼女の曲として、あえて「恋のサバイバル」を外すところなんかは、考えに考え抜いた選曲なのでしょうかねえ・・一度本人に確認してみたいところ。突き抜けるくらいに元気ハツラツで、曲の表情がグッと変化するところが聞かせどころ。 

ちょっと通受けするセレクトですね。

エンディングではドンドンと加速してギリギリまで引っ張ってからスタイリッシュに終了。ライブっぽいアイディアで「アイ・フィール・グッド!!」といきなりF-KINGが捲くし立てるように連続でシャウト。

戸惑い気味の観客に向けて、今度はゆっくりと「アイフィールグッド、と言っています(笑)ジェームス・ブラウン!!」

メンバー達のユニゾンがこれでもかあ!というくらいに延々彩られる難曲ですが、息もピッタリでバッチリ再現。

もはや理屈抜きにワイルドなエッセンス充満。

ミキティは自分のお孫さん達3人をステージにあげて一緒に写真撮影したり(F-KINGも子供達の頭をナデナデ)、観客席に向かって手を振って握手してあげたりと、いつの間にか会場中が一体化の様相を呈しています。

「サンキュー!サンキュー!JBでした!!いやあ、嬉しいねえ。感激家なのでグッときています。!楽しかった時間もあっという間に過ぎます。それではゲット・レディ(レア・アース)」

ソウル調のリズムが華やかで、もはや気分は70年代初期にワープ。

コーラス・ガール2人はそれぞれにキラキラと照明に反射してまぶしい歌詞カードを手にしているんだけど、こういった小さな品々にまで細かな気配りが行き届いていて勉強になりますね。

タツのトランペット・ソロはビブラートかけまくりで、彼よほどこれにかけていたんだろう!というくらいにエモーショナル・アピール。

「ホット・スタッフ(ドナ・サマー)」ではマスターのリム・ショットが絡みついてメンバー紹介もユニークに。「この曲は先ほども他のバンドで聞いたかもしれませんが・・・・(両手をグルグル回しながら・・・・)オー!イエー!」

観客のハートを手中におさめたゴヘイ・バンドは、やることなすことが自由自在思い通りにコントロールできていて清々しいくらい。

だだっ広いステージがいつの間にか、いたるところ芋洗い状態と化しています。

もうそろそろあれの出番かなあ・・・・・

さあ、やっぱり彼らは、これをやらなければ終わることができません・・・EW&Fの「セプテンバー」

ここまで暴れまくった彼らに責任をとってもらいましょう。

おっとと・・・曲の入り口があわなくて一旦ストップ・・・・「ワンモアタイム!!」

エンジュくんのベースが「バッキン!バッキン!」と轟音をたててウネリをあげていますよ。

「モーリス・ホワイトも喜んでいると思います。本日は本当にありがとうございました!」

ちゃっかりと今後のライブ告知をしてから一本締め

「ヨー!」パン!

ようやく皆、大満足してゴヘイ・バンドをステージから開放してくれました。

 

さて、ここからはこのブログの主役である我等がTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(STA)のライブ・レポートに突入しますよ。

まずは時間を16:00~16:30に巻き戻してください。

8年連続8回目の出演というのだから凄い!(メンバーで皆勤賞はマサとノブの2人だけなんだけど・・・)

3日間にわたる、壮大なる小樽のウッドストックともいえるこのライブイベント。そのど真ん中の16日で更に折り返し点ともいえる9番目に登場です。

まあ、いずれにしても浮いてしまう宿命のジャンルでもあるバンド。

精一杯頑張ります。

マリンフェスタでのステージを終えたメンバー達は、ゆっくりとくつろぐ暇もなく即座に楽器を片付けて次の会場「浅草橋」へ移動。

マリンライブが終盤に差しかってきた頃合いを見計らって、サイトウ&テズカ両氏も引き揚げ作業のため現場へ向かいます。

STAは毎月ライブを敢行していますが、ハシゴライブをやるのは1年を通して7月のこの日だけです。

 そのくらいこのイベントに賭ける意気込みは、生半可なモノではありません。

だからマリンと浅草橋とでは曲目の半分が違います(KBのある・なしも影響していますが)。

気持ちも和む心地よい風が吹く中、やってきた「浅草橋屋外特設会場」

ここでは真打キーボードのシンも合流して、全員野郎ばかりの8人フル体制になり、よりグレードアップ。

コンディションも良好。

BGMレイ・チャールズの「ホワット・アイ・セイ」が流れる中、メンバー達は速やかに手馴れた仕草で立ち位置を決めながらステージ・セッティング。

若きスタッフのカザマくんも無駄のない軽快なるフットワークでフォローしてくれます。

マリンフェスタを無事に終えたイガラシ&キョウくんたちもやってきて、ニコニコとミキシング・ルームでスタンバイしています。

本当にお疲れさん!

徐々に体制も整いつつあります。

接続も終えてアンプから音出し。バランス調整。残すところはマイクのチェック。

雨降りの名残りなのか、屋根やモニター・スピーカーにはまだ大きな透明ビニールが被せられています。

一応、屋根や柱の高さなどのイメージを頭の中に焼き付けておきましょう。突発的な事故に遭遇する危険もありますからね。しかしこのステージは見晴らしのいい位に高くて優雅だ(大きなトラックの荷台を解体したステージなのです。だから強度は言う事なし!)。

溜まった屋根の雨水をつついたら「ザザーッ!」と流れ出てビックリ!

こんなにも溜まっていたのかあ・・・・。

けっこう温度も上昇してきて、日差しも厳しくなってきたから水分補給とサングラスは必須アイテム。

マサのワイヤレス2機もいつのまにやら設置されていて、そのあまりにも素早い対応に感動しちゃいました。

毎年のことでお馴染みだし、前もって詳細用紙も手渡しておきましたが、それを考慮してもやはりお見事。

準備万端整いまして、マサが最終確認。

号令と共に一言「じゃあ、そろそろいくよ!オーライ!レッツ・ゴー!」

もうすっかりと顔なじみとなった司会進行役のヤチヨ嬢が、落ち着き払った声で可愛いナレーションを告げる。

「ハーイ!長年出演し続けている小樽・真夏のビッグイベントに今年も彼等はやって来ました!北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!

ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」

 

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

NOBU・・・G

SHIN・・・KB CHO VO

KATSU・・・TB

JUN・・・AS VO CHO

KUNI・・・TP CHO PER VO

SYU-YA・・・DR

KURI・・・TP PER

 

***SET LIST***

1、ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHTHOUSE

2、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

3、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO

4、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

5、THAT’S THE WAY・・・KC&THE SUNSHINE BAND

6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

 

誰がなんと言っても今回の超目玉はSTA2代目ドラマー、シュウヤの復帰でしょうね。

まあ、実質的には、初代ドラマーと紹介しても何ら差し障りはありませんが。

なにせ記念すべきSTA第一回のライブから、苦楽を共にした仲ですから。

マサのアイコンタクトをキッカケに、パワフルなシュウヤ渾身のドラムビート炸裂。

すかさずマサは「ヘイ!」の気合もろとも、片足をモニターにのせながら身を反らせてベースプレイで追随。

もうこの時点で10年ものブランクなんて吹き飛んでしまいましたね。

頭でっかちな屁理屈をこねくり回している暇があったら、サッサとロックのビートにタイマンはってみたら!とでも言いたげに不敵な笑みを浮かべています。

ずっと待ち焦がれていたこの聖なるゾーンに真っ向から勝負を挑みます。

他のメンバー達も早速絶大なるリズム・コンビネーションに、ヤンヤの喝采を送ってくれる。

沸々と上昇するエナジーが、ドンドンと連鎖していき一つの塊となって融合。

インパクト満点で、スパークした!こいつは幸先良いスタートだわい!

定番の「イントロダクション」ではなく、あえて異色のオープニングは「ある晴れた朝」で圧倒。

数多くあるブラスロックの中でもひじょうにマニアック且つドンズバな剛球一直線ナンバー。

ブレイクだろうが、クセのある展開にさしかかろうが、一切お構い無しにマサはジッとせずに動き回る。せっかくこんなに広いスペースを与えてもらったんだから、みっともなく身動きもせずに棒立ちしているなんて大損じゃんかあ、ねえ!

シンがエキセントリックなリード・ボーカルを巧みにこなし、アバンギャルドなピアノ・ソロをぶちかましている最中にも常に絡んでくるマサ。

しまいにはバスドラムにも片足のせて、シュウヤとバシバシ火花を散らす。

それらの光景を横目に大胆なトロンボーン捌きをみせつけるカツ。余裕の佇まいでタンバリンを連打するクニ。

ノブのサイケデリックなギターソロで大きなうねりを手繰り寄せて、エンディングではダメオシのクリ必殺ハイ・ノート・トランペットによる強烈なる一撃。

しょっぱなから早くもブラスロック普及活動は成功した!と確かな手ごたえ。

もっともっとこのジャンルがメジャーシーンに蔓延することを心から願います。

盛り上がるどころか、正直な話、会場中が一瞬凍りついていましたね(笑)。

あまりにも凄まじいのをいきなり脳天直下で食らったって感じ。

まあ、そんなことはお構い無しにドンドンと進行していきますよ。

「イエーッ!ありがとうございます!改めて、ザ・サッポロ・トランジット・オーソリティです!皆さん、こんにちは!マリンフェスタの時には滝のような雨にサンダー&ライトニング!この先どうなるんだろうか?・・・と思っていたら俺たちの出番直前に小降りとなり、青空になっちゃった!本当に最高だとおもいます。こんな感じで、最後までぶっ飛ばしていきますのでよろしく!ネクスト・ナンバー・・・ヴィークル(EDIT/VER)!!1・2・3・4!!」

ここではシンからバトンを受けて、ジュンが真骨頂のセクシー・ヴォイス。

ソウルフルにグルーヴィーに喉を震わせながらも、全身全霊で自己陶酔。

男の色気を歌わせたら、ジュンの右に出る者はなかなかいないでしょうよ。

珍しく髭をたくわえたノブは、ギター・ソロで「どうだ!」とばかりに強烈なる自己アピール。

ここでもマサは積極的にクルクル回転したり、ジャンプしたり、両膝ついてステージギリギリにまでせり出したり、シンバルをキックしたり手で叩いたり、ベースネックを観客席に向けて突き出したり・・ありとあらゆるアクションを披露。

「最高!小樽は熱いぜ!うちのメンバーのクニとジュンは本日これで4ステージ目ですが、情け容赦なくお次はシカゴ初期のアグレッシブで難解なる曲に突入します!邦題は・・・ぼくらに微笑みを・・・・・メイク・ミー・スマイル!!1・2・3・4!!」

ドラマティックに目まぐるしく変化するイントロひとつとっても入り組んだ猛攻に手を焼きそうになるけれども、ボトムがしっかりと支えて、水先案内人役もタイトにこなしてくれて誰一人も迷子になることなくシンのリードボーカルへ導く事に成功。

マサとクニによるメロウなコーラスと、ノブのフラッシーなギターソロもふんだんに光を放射しています。

クニはタンバリンから突然ウィンドウチャイムに切り替えて、一瞬の静寂が漂う・・・・。

ジャストなタイミングで、シンの鍵盤からシンコペーションで弾きだされたのは「サタディ・イン・ザ・パーク」

観客はもちろんのこと、出演バンド達もここでは一緒に大合唱。手拍子要求にも自然と応えてくれたよ。

マサは横の櫓にまで歩み寄り、右足架けてイントロのメロディアスなハイポジション・ベースラインをピッキング。

悠然と客席の前から後方までを見渡すと、皆この曲を愛してくれているのがハッキリと現れている表情で体を揺らしていて、打ち震えるほどにこちらも刺激を受けたさ。この曲はいついかなる時にでも全体が笑顔にあふれるから素晴らしいね。

アクションも大胆に、全身でリズムをとり、一挙手一投足無駄のないコンビネーションで邁進していきましょう。

「皆、今の曲は知っているよね。シカゴ初のミリオンに輝いた栄光のナンバー。日曜日なのに土曜日の曲をやっちゃった・・」

この一言が何故か、やたらに受けていたのを目撃しちゃった。

ここでしきりにアベさんが前にまで歩み寄って来て「シンさ~ん!」コール。

「呼んでるよ!」とマサ。「もういいかな?アベさん・・・用事は済んだかな?(笑)。それではここでサーヴィス・タイム。

普段は絶対にやらないんだけど、この日のために特別に引っ張り出してきました。思う存分に踊りまくって弾けまくってください!

KC&ザ・サンシャイン・バンドで・・・ザッツ・ザ・ウェイ!!1・2・3・4!!」

ここでもジュンがフィーバーしながら、イケイケ・ムード全開に濃厚なる存在感を示す。

猪突猛進とばかりに、ちょっと暴走寸前のメンバー達だけど、シュウヤがしっかりと後ろで支えています。

興奮漲るけれども、単純明快に聞こえるこの曲。実は想像以上に過酷なのですよ。

それでいて報われないミュージシャン泣かせな曲。

スタミナ消耗率甚大な関門を終えて満身創痍(!?)。でもドッと押し寄せてきて踊り狂い、歌いまくるオーディエンスを見ていると、わかっていたことだけど納得。

何故かここで「アンコール」の声が客席から飛び交っている(笑)。

マサ「まだだよ!(爆笑)。まだまだ明るい昼下がりだけど、極上のミッドナイト・ソングをぶちかましてラストを飾りたいと思います。もうわかってるよね!」「おお!あれだね!」「そうそう、あれだよ!25OR6TO4~!!!」

気合十分にノブ渾身のストローク「ガ・ガ・ガ・ガーン!!」

メンバー達も「ヘイ!ヘイ!」と臨戦態勢。

いつもより幾分多めに気合を注入。ギタリスト・ノブは鬼のように血管ぶちきれ寸前まで指をフレット上で走らせる。

クニいわく「唇と頭から湯気が出そう・・・・」

マサは精魂尽き果てるまで、獰猛なる野獣のように吠えまくる。喉の血管が裂けるほどに。

ノブはマサのリクエストに呼応してフロントにまでせり出し、延々とギター・ソロが止まらない(それを見ていておもわずジュンは苦笑い)。

最近はテリー・キャスのリックを忠実になぞっています。

ネックから火が噴き出しそうなほどにまだまだ鋭いフィンガリング、シメはワウペダルさ。

マサとジュンが軽やかにその後ろでがっぷり四つに組んで大股開きの構え。

もうそろそろいいんでないかい。

正真正銘、終わりの合図はマサが仁王立ちのまま高々とベースギターを持ち上げて振り下ろし。

最後の力を振り絞って全メンバーがギリギリ限界まで爆音放出。

マサはベースを肩から外しモニターに思い切り擦り、更にはマシンガンに見立てて観客を連射後、THE END・・・・全員完全燃焼。

「サンキュウ!バイバイ!!」

「ブラボー!!」

毎年のことではありますが、熱気に驚いた表情でヤチヨ嬢がマサに優しくインタビューをしてくれます。

ビア・プリーズのギタリスト、サッチャンは会場近くの交差点に停車中、STAライブ音が物凄い迫力で反響していたので急いで駆けつけてきたそうです。

これで今年もやっとSTAにとっての本格的な夏がやってきたなあ・・・と実感。

来月もまた小樽・北運河サウンド・エナジー屋外ライブイベントに舞い戻ってきますよ!

乞うご期待!(また、あいかわらずメンバーに変動がありますがね・・・・)。

VERY SPECIAL THANKS TO・・・MR,TSUDA&THUNDER&LIGHTNING&OTOKONO-YATAIMURA&YACHIYO-CHAN&SHIN-CHAN&PARTY’S&NISHI-YAN&KUDOH-SAN&DOWNPOUR&KODAMA-KUN&KOBA-CHAN&KYO-CHAN&SETCHAN&MOH-CHAN&UCHIWA&GUM&COB&AFTER THE RAIN&TEZUKA-KUN&MR,KENNY&ABE-SAN&COCA-COLA&ALCOHOL-FREE=BEER&HITOMI-SAN&MR,SAITOH&AMI-SAN&KILER&MR,MIWA&KAZAMA-KUN&BEER PLEASE(G/SATCHAN)!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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KIMONO (chicago)

2017-07-24 01:00:12 | CHICAGO

和服は、文字通り「和」の「服」、すなわち日本の衣服という意味である。この言葉は明治時代に、西洋の衣服すなわち「洋服」に対して「従来の日本の衣服」を表す語として生まれたレトロニムである。

服飾史学者の小池三枝によれば、着物は元来「着る物」という意味であり、単に「衣服」を意味する語であった。しかし幕末に洋服が移入して以降、「西洋服」・「洋服」と区別して、「従来の日本の衣服」を「日本服」・「和服」と呼ぶようになり、さらに「着物」の語にも置き換えられるようになった。時代が進み、日常生活で頻繁に洋服が用いられるようになると、「着物」から「着る物」という本来の意味は薄れていき、「和服」の意味が濃くなっていった。現代での「着物」という語は専ら「和服」を意味し、狭義には一定の形式の和服(着物と羽織という場合の着物、すなわち長着)を指す言葉に移りつつある。

〜ウィキペディアより〜

masa's art chicago logo respect gallery


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