北海道全域を襲った胆振東部地震・・・・はやくおさまってくれよ。
そして待ちに待った紅葉シーズンが遂に到来。
早速明日にでも故郷に帰って満喫してきます。
なんたって町全体が山の中だから見渡すきりが紅葉。しかも破綻した過疎の町ゆえに閑散としていて貸切状態。
贅沢な気分に浸れます。
さてさて、今月27日、久し振りにマサが立ち上げたSTA企画ライブ「リブレーション」が開催されます。
そのためのスタジオ練習はいつものように2回きり。
その第1回目が行われましたが、今回は7人編成。
構成はベース、パーカッション、ドラム、アルトサックス、ギター、キーボード、トロンボーン。
でもサックス、キーボード、ギターがスケジュールの都合で欠席。結局、集まったのは4人でした・・・。
実はメンバーが集まらなく、今回はブラスなしの5人だったのです。
ところが先月ジュンが参加オーケーに。
それでも管楽器1人でブラスロックは無理なのでキーボードのキムキムにシンセブラスで対応してもらうことに落ち着きました。
今年になってからトロンボーンが不在になりSTA史上初のトロンボーンなしでのライブを敢行することに。
それどころか管楽器パートが丸々固定しなくなり、とんでもない事態に陥ってしまったのです。
でも楽観的なマサはふと思いました。それを逆手に取る策を。
今年の4月に強烈な感動を受けたCTA初来日公演。
マサはCTAのファースト・アルバムを聞いていたときに感じた。
このアルバムにはシカゴの曲をたくさんカバーしているのにブラスが入っていないのです。
シンセサイザーやギターでそれらを再現しているのですが、これがまためちゃくちゃにカッコイイ!
シャープで攻撃的で洗練されていてファンキー・グルーブ満載。
「なるほど。こういうのもいいもんだなあ・・・」と瞬時に思ったものです。
で、今回の時点で「ならば渡りに船ということでそれでいこう!」と決断。
これまたSTA初のシンセブラスでのライブ。
キーボードのキムキムは他のバンドでも体験済みらしく、楽勝。
かえって楽しみが増えたわけです。
非常にスリリングな事態ではありますが、前向きに考えていきましょう。
色々なライブをSTAは行ってきましたが、今回ほど実験的要素を含んだものは初。
鬼が出るか、蛇が出るか、御慰み。
成功の鍵はキムキムが握っているわけであります
そういうわけで意気揚々とスタジオに集結したわけではありますがサックス、ギター、そして肝心のシンセブラスが欠席という事態に。
あららら・・・・~~
それとは別に、今年の夏からSTAに加入したパーカッショニストのサワケンがジャズ仲間の重鎮から紹介を受けて素晴らしい人材を発掘。
即座にその本人に練習前、会いに行ってきました。
なんと長身でイケメン。笑顔の素敵な19歳の好青年!
道産子ではなく、春から現役の大学生として遠く故郷を離れて北海道へ。
とにかく猛暑から開放されて美味しい食材に舌鼓を打ちつつ、綺麗な街並み、自然に囲まれて青春を謳歌中だそうです。
会話していて自分の19歳の時を懐かしく思い出したよ。
彼はポップスやロックを一切聞かず、中学生の時からドップリとビッグバンドに所属してきた生粋のジャズマン。
だからこそ、STAのようなブラス・ロックが新鮮に琴線を震わせたようです。紹介していただいた方からも「期待の新星!」と太鼓判を押されています。
当初は来月のSTAライブから合流するという話だったのですが、マサが「この勢いにのってこれからSTAのスタジオ・リハにこないかい?」とお誘い。
彼も即行で「「はい!行きます。見学させてください!」「いやいや。どうせならば一緒に演奏もしようよ!」
というわけで、トロンボーンを取りに寮へ向かうことに。
マサからはスコア、サワケンからは音源を手渡されてしばしの歓談。
中華店で腹いっぱい食事を終えた後、3人はスタジオへ。
ロビーでも熱い会話は途切れる事はありません。
店長の御厚意でそのSTA用音源を2度再生させてもらいます。
それにあわせてマサが説明を加えて、スコアと照らし合わせ。そうこうするうちにヤスも元気一杯に登場。マサがお互いに紹介して写真撮影。
そういうわけでありまして、4人がスタジオ入り。
感触がすこぶる良かったので、今月のライブにも参加することになりました。
恵まれた環境だね。
苦難に襲われても、ちゃんとこういうふうにおさまってくれるんだもんなあ。
人と人の繋がりって素晴らしい!
現実的に今回のリハはミュージシャン達がリズム・セクションしかいないので、この際、トロンボーンの彼を中心に和気藹々と進行してみました。
あらかじめ決定済みのセット・リスト表をマサが壁に貼り出して逐一解説。
若いから覚えが早いし勘もいい。
教えるこちらにも張り合いがあるよ。
スポンジが水を吸収するようにドンドンと身についていく。
何年もかかって、いくら説明しても右から左に抜け落ちていくぼけたオジサン達とは雲泥の差だ(笑)。
ヤスもいつもはポーカー・フェイスでクールなんだけど、この時ばかりは満面の笑みで「凄いなあ。さっき初めて曲を聞いて今は所見で吹いているんだもんねえ。ソロまでこなしちゃうし」
確かに、堂々と様になっているし恐ろしい才能だ。
将来が楽しみだねえ。だってシカゴは知らないんだよ。
TOTOもジャーニーも知らない。
あ、1曲だけブラスロックの名曲を知っていたね。バッチリと今回も取り上げているよ。
スカスカなサウンドで彼には大変申し訳なかったけれども、とっても勉強になったことでしょう。ジャズ以外にもこんな世界があったんだあ・・・と目から鱗でしょう。
一番てこづった変態のような(!?)箇所もしつこいくらいにそこばかりを抜き出して演奏。ブレイクや変拍子やワルツパートやらもみるみるうちにマスターしちゃうんだから驚愕だ。
音符だけを頼りにしないで、全体の音に耳をそばだてて注意深く溶け込もうとする姿にも一生懸命さが伝わってくるよ。
マサもギターのリフを2曲ほど担当したり、代理でボーカルをこなしたりと大忙し。
サワケンも渋くコンガを打ちながらも、リズムセクションにアクセントとしての彩を添える。
今回からいつもやりなれた曲にも編集を加えたので、我々も注意点があるにはあるんだけど、それらを含めて次回の最終リハーサルで纏め上げていきましょう。
そんな訳でして、セットリストを丸々1回通しで演奏しただけだったけど、濃厚な2時間でありました。
若者の詳細は次回にね。
そしてライブの場で実力をご確認ください!!