THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

night&day(Chicago)

2019-05-25 05:45:52 | CHICAGO

夜も昼も」(よるもひるも、原題:Night and Day)は、コール・ポーター作詞・作曲による歌。スタンダード・ナンバーの一つであり、数多くの歌手によって録音されてきた。ジャズによるアレンジも多い。

1932年ミュージカル『陽気な離婚』のために書きおろされ、フレッド・アステアが初演した。後にレコード化されて、全米1位のヒット作となった。2年後、『陽気な離婚』が『コンチネンタル』として映画化されたときにも、舞台版に用いられたポーターの曲の大半がカットされる中、本曲のみは映画に引き継がれた。以後、ポーターの作曲家人生を代表する作品として知られ、1946年に彼の評伝映画が作られた際には、その題名にもなっている。〜ウィキペディアより〜

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VOL,164 江別市民会館小ホール EBETSU BAND FESTIVAL6(PART,2)

2019-05-25 02:19:16 | Live Set List

大好評につきライブ・レポート第2弾のはじまり、はじまり~!!

まずはマサとは長年の盟友でもあるキッスのカヴァーバンド「ラブ・ガン」のメンバー達とライブ入れ替え中に入り口にて記念撮影に興じる。(トップ・フォト参照のこと)

 

本来ならば、ここは我がバンドS・T・Aなのですが、それは最後にゆっくりと・・・・。

5、15:40~16:10

ダウンタウン・ガレージ・バンド

初めて観る全員男性の5人組み。

バンド名から察せられるとおり、ダウンタウン・ブギウギ・バンドのカバーバンドです。

これがありそうで中々ないのですよね。

目の付け所が鋭いね。

キャロルのカバーバンドならばゴマンといるのに、不思議とDTBWBのカバーは見かけないね。

あれだけ素晴らしい実績と名曲がたくさんあるのに。

だからこそ、このバンドはとても新鮮に楽しめましたよ。

ある意味では最も注目していたんだから。

マサも高校生の時に、よくカバーしてライブ演奏したものです。思い入れもタップリ。

キャロルは友人達が演奏していたから、あえてこちらをセレクトしていました。

ベースの新井武士さんには多大なる影響を受けましたね。

日本人ベーシストとしては、最初に色々と刺激されて勉強させてもらった人。

バンドからのメッセージです

「2018年7月ベッシーホールにてデビュー!2ヶ月に1度ぐらいの割合でライブをやっています。これからはツナギの暑い季節ですが頑張ります!白いツナギを買いに行って、何故か赤いツナギを買ってしまった!するとメンバーが、俺は青、私は黄色、白、緑!とうとう戦闘モノみたいになってしまいました(笑)」

なるほど、なんだかとても愉快な人達だ。

編成は・・・・キーボード(ツナギは青)、ドラムス(ツナギは白)、ベース(白いプレシジョン。ローズ指板)、リズムギター&ボーカル(黒のサングラスと黄色のツナギ姿。何故だかSGやテレキャスターではなくサンバーストのアコースティックを使用)、リードギター(サンバーストカラーのストラトキャスター。ツナギは赤。ピカピカのシルバーキャップとベストも着用)。

DTBWB初期にブレイクした際のトレードマークはツナギ。

左胸に各メンバー達のイニシャル1文字が書き込まれていて、皆それを真似したものです。

ラフに着こなせて、リーズナブルだしね。

あれはメチャクチャに流行ったのですよ。

で、このバンドも早速購入。本家とは違って競い合うように色の争奪戦を繰り広げることになってしまい信号機のようになっちゃった・・・とはKBメンバーの弁。(マサがステージの袖にて直接確認)

その時にマサが「DTBWBは大好きでレコードをほとんど持っているし自分も演奏していた」と伝えると、彼らはとても喜んでくれました。またメンバーの一人がマサと以前にバンドをやっていたらしい・・・とヴォーカルさんが教えてくれたのですよ。

え!?誰?と言うと「ベース」「えええ!?だって俺がベースだよ」「いや、一緒にやっていた時はドラムスだってさ。コンノっていいます」「何とコンさん!?」ビックりです。

マサが30年くらい前、札幌でへヴィーメタルバンドを結成していた時の仲間だったのですよ。全く気付かなかった。今でもお互いに年賀状のやりとりはしているのに。

1曲目は「スモーキン・ブギ」

開巻にはもってこいの勢いあるストレートなロックンロール。

DTBWBの知名度はこれ一発で浸透しちゃったという出世作。当然私もこれで知ったのですよ。高校生の時にメンバーのギターが替え歌にして学校祭で演奏したなあ。とにかくヒットした。

笑える喫煙ソングだ。今ならば相当に叩かれるような内容が笑えるね。

セカンドアルバム「続・脱どん底」からの、記念すべきファースト・シングル。

新井武士さんがノリでサッと作詞して、宇崎竜童さんが作曲。

インパクトあるイントロのギター元ネタはエルモア・ジェイムスの「シェイク・ユア・マネーメーカー」

とにかくソックリでビックりしますよ。

ピーター・グリーン在籍時のフリートウッド・マックも取り上げているのは有名な話。

まだブルース・バンドの頃ですな。(DTBWBは他の曲でも有名なるリフをあちこちで拝借しています)

あの伝説のウッドストックに出演していたシャナナも、英語詩でシングルカットして話題になりました。

オリジナルの「ショート・ピース」を「キャメル」に変更して歌ってた。

ちなみの元キャロルで、DTBWBオリジナル・ドラマー相原誠さんは「スモーキン・ブギ」というライブハウスを新宿に開店しました。

2曲目「あんたがいない」も「続・脱どん底」より。

軽快なノリが売りのぶっ飛びチューン。

シングルにはなっていないけれども、ライブでは更に映える名曲。

男に逃げられた女の心の叫びをちょっとせせら笑うようなイメージで描いています。

DTBWBはこのように、ちょっと下品で下世話な男女の悲哀描写が秀逸なのだ。

それをこのような3コードを主軸にアレンジして、構築する手腕は職人技の領域。

このカバーバンドは、よりハードな骨太サウンドで迫っていました。天晴れだ。

3曲目「恋のかけら」

これもシングルにはなっていないけど、「続・脱どん底」より。

グッとムードを変えて、大人のブルージーなる切なきバラード。

隠れた傑作。通なDTBWBファンの中には、この曲を最高峰という人多数。それはよくわかるなあ。

聞けば聞くほどに心染み渡る泣きの入ったやるせなきラブソング。

実際STAのミキティも気に入ったようで、会場でマサに問い合わせをしてきたくらいだ。

DTBWBの懐の深さ、引き出しの豊富さを物語る場面だよね。

このカバーバンドはリスペクト精神をタップリ込めて、切々と歌い上げていましたよ。

ジーンと迫り来るものがあったもんね。

そうでなければいくら上手に演奏したって、何も伝わらないものです。

「皆さん、こんにちは。ダウンタウン・ガレージ・バンドです。よろしくお願いいたします。

できるだけ誰でも知っている曲を披露しようと思います。

次の曲はご存知かな?・・・・・裏切り者の旅」

イントロなしでいきなりボーカルから入る、これも大ヒットした曲。

この頃のDTBWBはキーボードにストレートロングヘアの才人・千野秀一を正式メンバーに迎え入れて全員それまでの白いツナギから黒にイメージチェンジしたんだよね(この後には銀ピカにした時期もあり!)

個人的には、一番ドツボにはまったパーフェクトロック。これってめちゃくちゃに演奏が難しい。

特に徐々にドラマティックな展開で後半へと雪崩れ込む部分が。

もうこの頃になるとボーカリストは完全に竜童さんになりきって酔いしれている。感情移入したドスのきいた声もソックリ。

図太きふてぶてしさも堂々としていてカッコイイ。あの味も見事に醸し出しているではないか。

しかし、このカバーバンドは単純明快な曲ばかりをあえてセレクトせず、歌心溢れる佳曲もふんだんに取り入れてますな。

渋いよ、そのコンセプトは。

阿木耀子さんが書く歌詞は、どれをとっても天才の仕事だよね。これを歌うと文句なしに気持ちいいんだろうなあ・・・・。

5曲目「カッコマン・ブギ」

やはり「続・脱どん底」からの曲が多くなりますよね。

この曲も売れたなあ。しかもシングルの両面がヒットしたんだから、DTBWBがいかに快進撃していたかが如実に伺い知れるでしょう。

ノリノリのテンポとリフが愉快痛快で文句なし。

私も「スモーキン・ブギ」同様、こちらも高校生時代にバンドのギタリストが替え歌「炭鉱マンブギ」に書きかえて、学校祭で演奏したものです。若気の至り。あしからず・・・・。

このカバーバンドもバッチリと決めてたんだけど、残念な点が2つ。

まずはブレイク時、2箇所に登場する意味不明な一瞬の早口言葉。これはギタリスト和田静男さんが担当。

「カバラバサバッコベイビー」「ババンババリビボ」

なんだけど、これを言ってくれなかった。

そして場面転換してDTBWBルーツの一つでもある、故エルビス・プレスリー風なエンディングがカットされていた点。

これらはとても重要なファクターなんだけどな・・・今度は是非とも入れて頂戴。魅力が倍増すること受けあいだ。

メドレーで遂に始まったのは・・・「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」

DTBWB一番の爆発的なる大ヒット曲だ。

アルバム「続・脱どん底」のラストに収録されているんだけど、そちらはテンポが速くトークも軽め。断然にシングルの方が高水準の域。

先の「カッコマン・ブギ」とのカップリングでシングルカット。

淡々と黙々と演じきる。宇崎さんが乗り移っているかのようだ。

一番の完成度を誇っているのではないかなあ。

前曲と違って、ここでは細部に至るまで完コピ。

転調に次ぐ転調でもグイグイとヒートアップ。

語り口調の斬新なる構成、そしてブレイク後に繰り出される「あんた、あの娘のなんなのさ?」は全国民の琴線を振るわせたものです。

「6回ぐらいライブを重ねてきましたが今後の予定はありません・・・・でもまだまだ続けていきますよ。

この必須アイテムでもあるツナギは、作業服専門店のプロノや、通販で買いました。

メンバー同士デザインで被らないよう競い合うように、刺繍まで入れていただいたよ。

最後は・・・・・・サクセス」

私はこのタイトルで「成功」という意味だと知りました(笑)。

この曲は男性化粧品「サクセス」のCMソングとしてタイアップ。DTBWB自身も出演していました。もちろん大ヒット。

単純な曲調ではなく千野秀一さんによるセンス抜群なアレンジが光るスリリングなるラテン系ミュージック。

疾走感が肝。

でもこの曲ってグルーヴしまくりのパーカションや切れッ切れに嘶くブラス・セクションを前面にフューチャーしているんだけど、このバンドは持ちうる限りの力量で再現してくれました。

ドラムがボトムのウネリを牽引。シンセサイザーがホーン・セクションを担っていたんだから御見逸れしました。違和感なく一気にぶっ飛んでしまったよ。

感動したマサは思わずバンドに絶賛の声をかけてしまったもんだ。

また近々にでもタイバンをしたいものだね。

6、16:20~16:50

 LOVEGUN(KISSのカヴァー)

とうとう出てきたぞ!泣く子もお漏らししちゃう地獄の軍団が降臨だ!(笑)

ありとあらゆる意味において、インパクト絶大!

派手さでは彼等の右に出るものは、絶対にいないでしょうね。

なんたっていつの間にか、観客席のあちこちに追っかけファン集団がズラリと並んで、ラブガンの開演を今か今かと待ち焦がれているではありませんか。

編成は本家本元キッスと同じ不動の好男子4人組み。

ヒーロ・スタンレー(サイド・ギター&ボーカル。彼は他にもゴダイゴのカヴァーでマジック・カプセルにてサイババ名義、デュラン・デュランのカバーでズラン・ズランというバンドにてサイモン名義で、更には米米クラブのカバーバンド粉粉クラブ、バービー・ボーイズのカバーバンドでブラック・リストでも活躍中!あちこちで引っ張りだこの売れっ子。ブラックリストは来月のSTA企画にて初参戦!)。使用ギターはあの鏡ひび割れ変形シェイプが、やたらと目を引いてかっこいいデストロイヤー。

ノッシノッシと大股開きで威圧的にのし歩く舌ベロベロ男はハニー・シモンズ(ベース&ボーカル)。ジーン・シモンズ・モデルの斧方ベースAXE。

眼鏡姿がミスマッチでお茶目なエースK(リード・ギター&ボーカル。本物はソロで来日したばかりだね!)

レスポール・スタンダードのチェリー・サンバースト。3PUのセンターは低くセッティングしているからピッキングに支障はないとのこと(マサが直接に確認済み)。

そしてリーダーもつとめるピーター・エロス(オリジナルの電子ドラム)という布陣。

どうですか!

名前だけでも、問答無用のロック・ファイヤーだ(意味不明・・・・笑)。

実は今回のイベントに欠員バンドが発生したため、ナガクボくんから依頼を受けたマサがヒーロスタンレーにオファーしたところ、2つ返事で快諾してくれたのでした(ピーター・エロスは江別市民なのですよ!)。

男気溢れる心憎い奴らだ。ありがたいことですね。

主催者サイドも、ラブガンの出演を大いに歓迎してくれた。

お陰様で、グッと華やいだライブとなりましたよ。

まずはメッセージをどうぞ。

「毎度おなじみのアメリカ伝統芸能KISSフルコピバンドでございます。2007年(平成19年)結成。全員同い年。冗談で2,3回キッスでもやろうか・・・と言ってはじめたつもりだったのですが、いつの間にか12年が経過。今回で58回目のライブです。11年の時を経て、また江別市民会館にやってきましたよ。果てしなきアジアツアーはまだまだ続行中!!ステージ上での転倒事故がけっこうありますが(笑)今回もよろしくお願いします」

北海道で一番度肝を抜かれるキッスのコピー・バンドとして、すでにバンド界隈では知らぬ者などいません。

もし万が一、いたとしたらその人はもぐり・・・しっかりと勉強し直しましょう。

過去に何度も解説していますが、その徹底振りは半端ではありません。

STAとも顔なじみ(何度も対バン経験あり)ですが、彼らが素顔で会場内にいる時は誰も気がつかないのがはたから見ているととっても愉快ですね!

毎回メイクや着替え(その殆どが手づくり)、ドラムセットの準備に3時間以上を要するという念の入れよう(最近ではすっかりと要領を得ていますが)。

特別な場所でなければ、ライブの実現が難しいという小道具山盛り。衣装の鱗や星型などなど細かいパーツやデザイン、カラーなどに対するこだわり具合が感動的!!

あのめちゃくちゃにカカトの高いブーツも健在(一度STA企画のライブ中1曲目にそのカカトが剥がれ転倒してしまいカツラは飛ぶは、ギターのチューニングは狂うは!でメンバーも会場も大爆笑の渦になってしまった思い出があります)。

ワゴン車で現世に舞い降りたメンバー達。以前、駐車場でいきなりヒーロは車のハッチバックドアの角に頭を強打・・・・激痛に耐えながらもステージをまっとうしたという武勇伝もあります。

そのステージ上でも、楽屋通用口でも、メンバー4人は、あのブーツ装着だから頭がぶつかりそう・・・・。

この日、全体のタイムテーブルが思いのほか巻き状態で進行。

ラブガンは色々と準備があるために、3階の男性専用楽屋にてくつろぎながら準備に勤しんでいたため、とっくに自分達の順番になっていることを気付かなかった・・・。

それでも余裕の表情で、満を持してゆっくりと順々に登場!

ピーター特製ドラムセットの設営が、思った以上に手間取っているところをフォローするためにヒーロが口火を切った。

「YEAH!!」

もうこれだけで会場中が圧倒されてヒートアップ。

迫力の存在感や、全身から発せられるオーラがもの凄い。「なんか何から何までスーパースター級の扱い。」とある観客が呟いていた。見た目だけでも掴みはばっちりとオーケーだ。

そうこうしているうちに、何とかかんとかセット完了。

毎度前置きが長くなりましたので、そろそろいきましょうか!

「世界ツアーも終盤に差し掛かってきました(爆笑)!江別大好き!オールライト江別!!」

1曲目は彼らのバンド名の由来にもなった、キッス黄金期のヒット曲「ラブガン」

イントロでは、速射砲さながらのユニゾン怒涛のごとき炸裂で波状攻撃開始だ。

ヒーロの力強いハイトーンボーカルが堂々と冴え渡る。

いつものことながら、張りと艶のある喉は絶品だ。

メンバー達のコンビネーションといい、フォーメーションといい、今までに見てきたラブガンの中でも出色の完成度を繰り広げる。

入れ替わり、立ち代わり、ポジション移動を繰り返すアクションがとてもスムーズ。

ヒーロはピョンピョンステップ、ハニーはガニマタでと個性を発揮。

これ、演奏だけでも相当に大変なのに、本家ステージング映像やフォトで細部にわたって入念過ぎるくらいの研究に研究を重ねた血と汗と涙の結晶がこの結果でしょうね。

努力は決して裏切らない。

握手攻め、投げキッスとサービス精神旺盛のメンバー達。

あの衣装とブーツなんだから、重さやフットワークでスタミナ消耗率も大きいと思われます。

観客はそんなこと、お構い無しに熱狂しているけど、ある程度のキッス通ならば痛いほどに裏事情が伝わってきますよ。

エンディングでの素早い連打ビートのパッセージパートでは、ヒーロがギターでマシンガンポーズ連射で観客席を威嚇。

2曲目は、ちょいひねりを加味した選曲で「デュース」

ボーカルはハニー・シモンズにバトンタッチ。

本家顔負けな勢いで、リスペクトたっぷりこめて暴れまくりだ。

王道路線のみで突っ切らないで、こういったコダワリをチラッとみせるところなんて、貫禄の表れ。

以前、小樽での屋外ライブでは時流を巧みに取り入れて、ももいろクローバーZとのコラボレーション曲も取り上げていましたっけね。あれはとても劇レアなるライブだった。

ヒーロ・スタンレーが胸毛代わりに黒のマーカーでビッシリと書いた、セクシー(?)胸板を誇示すると大歓声が渦巻く。

ナイスなアイディアが、そこいらにてんこ盛りだあ。

以前にはサプライズとして観客達がステージめがけて、あろうことか数個のブラジャーを投げ入れたこともあったっけね!

悩殺系のロックバンドには、こういうことってよくあること。ましてやキッスの曲ってセクシーな事柄をストレートに表現した内容が多いので致し方なしさ。

それをサッと拾いあげたフロントの3人は、さりげなく意味ありげにマイクスタンドへ引っ掛けていたのでした(笑)。

良い子たちは、こういうシーンは観ちゃあ駄目だよん! 

「サンキュー!好きよ。はい、ラブガンです!江別が生んだ世界のロックスター!ぼくら札幌のバンドだと思われているんだけれども、実は江別のバンドなんですよ。次の曲では真ん中の変な眼鏡のギタリストが歌います!あ・・・眼鏡がないと何も見えないんだそうですよ!」

エースKとヒーロ・スタンレーがポジションを入れ替える。

「コールド・ジン」

いつもはハニー・シモンズがリード・ボーカルだけど、新趣向でエースKをフューチャー。

もちろん爆音炸裂。

実は知人のケイタちゃんはキッスの大ファンで、わざわざ東京にまで観にいくほどの本格派(キッスのラブガンから虜になったんだってさ)。

だからラブ・ガンの時には、食いつきの度合いが半端じゃあないくらい凄かった。

ギターをやっている彼は以前からラブ・ガンの噂は耳にしていたらしいんだけど、この日が生で観るのは初だとのこと。

とにかく衝撃的だったらしいよ。

「特にジーンのナリキリ完成度が素晴らしいですね」と絶賛。

とそこへハニーとヒーロが大出血サービスとばかりに、両サイドの階段を駆け下りて会場中を所狭しと歩いて煽りまくる。当然オーディエンス達も熱狂につぐ熱狂で大喜び。間近で観ると迫力倍増。想像以上だったんだね。

皆、暖かい拍手を惜しみなくおくっていました。アベさんもネオンスティックを振り回す。

エンディングではエースKが、仰け反りにてのギター・ソロ・コーナーへ突入。

トグルSWガチャガチャ奏法も繰り出してトリッキー。

ただでさえ眩いくらいの照明も、それらに感化されたのか一段と点滅の度合いを増してきた。

ヒーロ・スタンレーによるMC

「ネクスト・ソング・・・ジャパニーズ・・・あっと、ウ~ン・・・・違うかあ・・・・一人にしないでえ(爆笑)やっぱり日本語でいきます(笑)キッスで一番売れた曲をやります。聞くところによると、これは皆さんお馴染みの創作ダンスでの使用回数が非常に高かったと言われています。キッスがディスコブームに便乗したと大騒ぎになった・・・・まあ、売れたモン勝ちだよね。手拍子お願いします・・・・アイ・ワズ・メイド・フォー・ラヴィン・ユー!!」

こいつをここにもってくるなんて、秀逸。

幅広い音楽層に受けることは計算済みだね。

手を変え、品を変えては妙技の連発。

その貪欲なる探究心。

もうここまできたら、これは単なるロックではなくアートの領域ですなあ。

皆、汗飛び散らかしての、はじけまくりで大合唱。

メイクが流れる汗で崩れてこようが、ドラム・スティックをポロリしようが一切お構いなし。

ノリノリでキャッチーなリズム・アクセントに、誰もがアドレナリン噴出しまくりで狂喜乱舞。

へヴィメタル版ディスコティックに豹変だあ。もうこうなりゃあ、下手な屁理屈やら能書きなんか消し飛んで粉砕。

クラッカーもパンパン!と盛大に音をたてる。

たどたどしい日本語で(もちろんわざとね!)「皆さん、飲んでますか~!?次回のライブ告知をします。次は7月の20日だったっけ・・・?小樽の浅草橋。夕方から夜くらいに出演しますのでよろしくお願いします!(STAもこの日に出演します)実は次ですね・・・ドラマティック・ソングいきます!・・・・ブラック・ダイヤモンド!」

ボーカルは人気者の猫男ピーター・エロス。

この曲、とっても刻みが難しいんだよね。凝り性の彼らのこと、頑張ってキッスの雰囲気を導き出していました。

必死にエースKは、ひざまずいてなりきりプレイを展開。

ヒーロ&ハニーが連動して体を上下に揺らすお約束パターンともいえる動きに、観客達も一緒に大きく揺れている。

この一体感こそが、ライブならではの醍醐味。たまりませんなあ!

今後も過激なステージングをドンドンと導入していって欲しいなあ。

火吹き(これは消防法で本家も来日時に苦労していたっけ)、血吐き出し、ドラム・セットのせり上がり、火柱、3ハムバッキングPUレスポールのセンターPUからのスモーク、ギター・クラッシュ、ロープによる観客席上空遊泳、バラードを歌う時にはバラを客席に投げ入れる、グラマーでセクシーな金髪モデル達を水着姿でずらりとはべらす・・・・やるほうは大変だけどね(笑)一つくらいは実現させて。

まあ、それはともかくも最近のラブガン・ライブは、エースKにスポットを当てるようになってきましたね。

コンビネーションもコンセプトも、益々の相乗効果で上昇気流にのってきているように感じます。

戦慄のギター・ソロが前面にクローズアップされていて、エースKもそれに応えるかのように益々エスカレート。

滑らかなフィンガリングを、フレット上で駆け巡らせていました。

オヒネリまで貰っていたし。

ちょっとしたトラブル発生でも「ハイハイ、今のはカットして後で編集をお願いします!(笑)時間が余ってるらしいので・・・・・残すところ、あと32曲となりました(笑)。」

この曲をやらなければ彼らはステージを降りることは許されませんよ、とばかりに締めくくりは「ロックンロール・オールナイト」で大合唱。

「パーティ!エヴリディ!!」で決まり。

ロックンロールのお祭りは、そんじょそこいらのお祭りとは一味も二味も違いますよ。

一線を画する、まさに別格の境地。

ハニー・シモンズ仕様の斧型ベースは、高価なるジーン・シモンズのモデルなんだよ。

客席でライブを見つめていたマサは、すぐそばの男性に「このバンドはなんていうの?」と質問されちゃいました。

「ラブガン!」と教えてあげ、ついでにタイム・テーブル用紙も手渡したらニコリとしてイチゴのハイチュウ2個貰ったよん!

そうこうしているうちに、曲中でメンバー紹介がはじまった。

「一番の人気者はエースK。鎧のオジサンはハニーシモンズでございます。後ろの可愛い子猫ちゃんはピーター・エロス・・・・そして私がヒーロ・スタンレー!」などと懇切丁寧に1人1人愛情込めて猛アピール。

練りに練り上げられた演出も、早いものでもう佳境に差し掛かってきました。でもまだまだライブは終わらないよ!

続けて最早恒例ともなった「アー・ユー・レディ!ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ!!カモン!」とコール&レスポンス。

フィンガー5の「学園天国」をぶつけられちゃあ、ジッとなんかしてられないよ。

ダメオシとばかりに今度は「日本の未来は!!ウオウウオウ!世界が羨む!!ウオウウオウ!恋をしようじゃあないか!!」

モーニング娘。「ラブ・マシーン」の一節を、会場全体に向けてラブ・ガン・バージョンで投げかけてきました。

通常ならばこれでめでたくフィニッシュ・・・といきたいところなんだけど、そこは一筋縄でいかないラブガンのこと。

伝家の宝刀ともいえる秘技が、ここぞというところでお披露目だ。

それはちょうど1年前に惜しまれつつも亡くなった新御三家の一人で伝説のアイドル、西条秀樹の代表作「Y・M・C・A」。

追悼の気持ちを込めて「さあ!アリーナ!!いくぞ!!1・2・3・4!!」

例のY・M・C・Aを「L・O・V・E・G・U・N 」のスペルで、ヒーロからの説明付きにて繰り返しポーズ。(大爆笑)

全員一丸となって、真似るんだけど「Nの文字を体で表現するってけっこう難しいねえ!!(ヒーロ談)」

でも、ステージを降ろしてはくれなかった・・・・アンコールの嵐。

「みなさん、ありがとう!もう1回やります!・・・」

正真正銘、最後の最後は、フロントの3人ががっちりと横並びに、イントロのユニゾン部分でコード音を伸ばす際に、決めの右腕が大きな弧を豪快に描くポーズで定番の「デトロイト・ロック・シティ」

本家の動きそのもの完コピ。

これで決まり。完全に息の根を止められるほどの鉄槌を脳天に一発くらったよ。鋼の涙腺が決壊。

ピーターのエレクトリック・ドラム、強力なる一撃。

いまだに本家キッスは北海道の土を踏んでいません(一度は札幌真駒内の日程が正式に決定、発表されましたがポールの奥様のおめでたでやむなく中止。その後はなしのつぶて。またもやこれで引退ツアーだとか言ってるよ)。よって道産子ラブガンにはこれからもガンガンに活躍してもらいましょうよ。ああ、スカッとするなあ。

「ラブガンでした!ありがとう!!」

タッキーによるインタビューも和気藹々の中で執り行われていました。なんたってタッキーとヒーロ・スタンレーとの身長差が洒落にならないほどだった!

「14年間ずっとこのスタイルでやってきてます。最初は2人が冗談のつもりだったところ、2人が本気になってきたものでして・・・・(笑)」

オフ・ステージでは、ラブガン写真撮影会も出待ちができるほどに大盛況。

この後、彼らは残りのワールド・ツアーに突入するのだそうですよ・・・・・いってらっしゃ~い!!

メイクを落としたラブガンのメンバー達はニコヤカに会場後方でライブ観戦。でも周囲の皆さんは彼らが先ほどまで熱いステージを繰り広げていた4人だとは気付いていないんだろうね(笑)。

 ~~はい、ライブ・レポート・パート2はここまで!続編もお楽しみに!!~~

 

 

 

 

 

 

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