タイル(英: tile)は、建設資材の一つで、壁や床の保護、あるいは装飾用に多数張りつける板状のもの。 英語のtileには、瓦や牌の意味もある。 また、比喩的に、規則的に分けられた平面状の区画や、繰り返しによって構成される図画の各要素のことなどのこともタイルと呼ぶ。
masa's art Chicago logo respect gallery
〜ウィキペディアより〜
タイル(英: tile)は、建設資材の一つで、壁や床の保護、あるいは装飾用に多数張りつける板状のもの。 英語のtileには、瓦や牌の意味もある。 また、比喩的に、規則的に分けられた平面状の区画や、繰り返しによって構成される図画の各要素のことなどのこともタイルと呼ぶ。
masa's art Chicago logo respect gallery
〜ウィキペディアより〜
ライブ・レポートPART3からの続きです!
4、「THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)」
15:00~15:30
さあ、いよいよこのブログの主人公でもある、S・T・Aが出てきますよ。
頑固一徹結成以来14年に渡ってシカゴを中心とした硬派なブラスロック一筋を基本コンセプトに掲げて,毎月ライブを敢行。
活動拠点はバンド名が示すとおりに札幌なのですが、今回は「江別市民会館小ホール」です。
そうなのですよ!STAは去年の3月にここの大ホールに初出演したのですが、今回の小ホールも初。
中々に江別の音楽シーンも熱いものがありますね。
今回は受付チケットのモギリ(ミキティ&キムキム)とピン・スポット(マサ&クル)にそれぞれのバンドからメンバー2名ずつが30分間担当することに。
ミキティは会場内でマサに会うなり「今回のシャツはピンクなんだあ!」「あ!?豹柄に統一すべきだったかい!?」「いやいや(笑)」
まあ、その辺のコスチューム談義は来月以降にユミ嬢が合流してから綿密にね!
8人編成にて、恒例ともなったメンバーの顔ぶれに今回も入れ替わりあり。
ご他聞に漏れず、若干曲の変動もあります(ミキティが紅一点)。
なんたって最大の話題といえば、ホーン・セクション以外のパートがほぼ固定化しつつあることです。
マサはSTA結成当初から、バンドの全てを見つめ続けてきた生き証人。ヤスは酸いも甘いも噛み分けた、ダニー・セラフィン命の絶対的な信頼を仰ぐ凄腕ドラマー。
そして北海道フュージョン・シーンにこの男ありと言われるほどの名声を轟かせているクル氏。
その他のメンバーにも続々と名を連ねている猛者達がいますが、それはそれで徐々にアナウンスしていきますね。
管楽器のメンバー達はライブごとに変動や出戻りがあるため、アンサンブルに多少不安があるようですが、いざはじまってみたら各自全くのブランクやふらつきなど感じられないし、一発目の音からエンジン全開でノリまくっています。いや、もしかしたらSTAの全キャリア中でも今が絶頂期なのかもしれませんね。それぞれに「そうとう一人で鍛錬したんだろう?」と尋ねてみたところ涼しい表情で「いやあ全然・・・」と不敵な笑み。
案外、STA活動から一旦距離を置いて心身共にリフレッシュしたのが、功を奏したのかもしれませんね。
とにもかくにも、頼もしい存在達だ。
そしてもう一人、STAのご意見番であり「サワケンバンド」等で陣頭指揮をとりながら、いつも気を吐いているパーカッション奏者その名もサワケンが合流したのです。
彼は驚いたことに、この日の直前に参加が決定したという怖いもの知らず。
よほどの自信とやる気と度胸と高度なテクニックが備わっていなければ、こんな無謀な決断は下せないでしょう。
これで、またまたSTAのサウンドエナジーが大幅に増したよん!
彼は体調面でちょっと厳しいものがありましたが、遂に復活ですね。おめでとう!
またもや、ライブへ病み付きになること請け合いさ。
ベテランのジュン&ミキティも再度合流でツイン・サックス、そして久し振りのトロンボーン・ダイちゃんも加わります(ミキティいわく別のコンサートで江別市民会館大&小ホールには出演経験があるそうですよ。おみそれしました!)。今回は残念ながら欠席のファニー&カツにとって江別はホーム・グラウンドなのであります。
ファニーいわく「江別市民会館」はとても音がいいよ!と絶賛。あのうるさ型の男が太鼓判を押すくらいだからもう安心だね。
そうなのですよ!STAはライブ活動初期に江別大麻エポアホールに2度出演したのみで、ここ江別市民会館は新鮮なのです!
去年の大ホール時には、主催者ナガクボくんの御厚意によってSTAのみブラス隊専用のお立ち台が設置されました。
本家シカゴ並みのセットに感動です。
以前にルチュさんも言ってましたが、テッチャンも同意見「STAには広いステージがよく似合う!」
ただ今回はトランペットが不在・・・・。ナガクボくんもメンバー探しに奔走してくれたのですが結局は駄目でした。
でもその部分はキムキムが見事な手腕を発揮。
全く違和感もなく、素晴らしい鍵盤捌きを披露してくれました。
彼がSTAライブに参加するのはこれで3回目だけに、けっこうコツも掴めてきてこなれた感あり。
シンセ・ブラスに対する奥深き難解さは痛感しているようだけどね・・・・。
***MEMBER***
MASA・・・B CHO VO
YASU・・・DR
SAWAKEN・・・PER
KUL・・・G
JUN・・・TS VO CHO
MIKITTY・・・AS
KIM-KIM・・・KB
DAI-CHAN・・・TB
***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、ON FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHTHOUSE
3、VEHICLE・・・IDES OF MARCH
4、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO
5、SUNHINE OF YOUR LOVE・・・CREAM
6、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
さあ、準備万端整いましたよ。「オーケー!ゴーゴー!!いいですか!?」
ミキサーからも「いつでもいいよ」のサインが頭上高く円を描いて送られてきた。
BGMストップして鮮やかなる照明がいっせいに焚かれる。
まずはマサの指示で司会者のタッキーへ耳打ち。
次いでキムキムへアイコンタクトを送りスペイシーかつプログレッシブなSEが発せられる。
ヤスへ手拍子でテンポのメッセージを送ると、ハイハットが正確無比に刻みで応える。サワケンのリズムがサンタナばりのラテン色で彩を添える。
早速うねりまくっての追随。
それに便乗するかたちでクルさんも剃刀のごときミュート・カッティング。
プレイが待ちきれないという様子でギターのグリッサンドで「ギュィーン!!」
この辺で早くも期待に胸躍る雰囲気作り大成功。
これから繰り出されるS・T・Aワールドに興味津々のオーディエンス。
タッキーによる洒落た口調での・・・・・・ナレーション開始。
「はい、たいへん長らくお待たせしました。いよいよはじまりますよ!
時間となりました。(拍手があちこちから打ち鳴らされる)
華々しくこれから開演です。
濃厚なる大所帯バンドが登場します。
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
賑やかに、ド派手な迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」
マサは腰を低く落としてスタンバイ。
ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」
波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました。
猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。
さすが、このメンツだけに迫力が桁違い。
いつもの倍近い勢いを感じます。それは気のせいではなかったようで友人のバンドマンらにも同様の感想をいただきました。
プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。
普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。
彼の今回のいでたちはシンバルの一流メーカー・ジルジャン黒Tシャツを基本として、スポーティに動きやすい全身を渋くシックなロック系で統一(タマちゃんも黒TシャツだけどAC/DCだあ!!)。
去年4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。如実にドラミングの随所でそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!
ヤスの卓越したツイン・ペダル連打が、速射砲のごとき爆音で後方から襲いかかってきます。
サワケンによる力強いコンガも効果覿面に響き渡る。
イントロが飛び出した途端にアベさんらいつものお馴染みの面々がドドッとステージ前方へ雪崩れ込んできて、全身リズムの権化に。
皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。
もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど圧倒的完成度を誇ったことはなかったのでは?!出色の出来と自画自賛。
うるさ型のクルさんでも、絶賛していたくらいだから驚きです。
しかし、何度も言いますがメンバー全員、あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。
各自は多くを語らないけれどね。
特に3度目参加のキムキムは、さすが何の遜色もなく打ち解けているよ。
もう何年もSTAでプレイしている古参のような佇まいを醸し出してもいる。
多分この日ギリギリまで各人念入りストイックなまでに詰めへと没頭していたのだろう・・・・痕跡がビシビシと伝わってきます(本当にそうだったらしい)。
去年8月にSTAライブ初参加したダイちゃんも、すでに風格さえ漂わせています。
モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える(ミキサースタッフの方に頼んでヴォーカルのリバーヴを深めにかけてもらいました。Wのジョニー曰くマサのベースラインによるヴォーカルは異常だあ!!とのこと。モダンタイムのマスター・タケさんにも同じ事を言われたなあ。あれ普通は歌えるようなベースフレーズではないと。)。ミキティはアグレッシブなる腰振りダンスプレイで、色気も振り撒いています。
エフェクターを駆使して周到に計算されつくしたクルさん独特なるシャープなセンス良き音色のギターバッキングが、ヤスの冴え渡るパワフルなドラミングに絡みつく。
看板ともいえるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方サイドからは、ドラムが遠慮なしにボトム構築しながらの進撃展開。
会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元空間模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが稲妻のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。
マリちゃんが受付に座っていても、STAの強引なまでの音像に圧倒されっぱなしだったそうです。
さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??
縦横無尽で、空間を縫うように駆け巡るキムキムのキーボードは天下一品。
去年末からSTA合流して今回で3ステージ目だけに、キムキムにも遊び心が芽生えて、随所に思わずニヤリとしちゃうロバート・ラム風エッセンスが盛り込まれています。
特に包容力のある心地よいピアノの響きは、天下一品の安心印。完成の領域に達した感あり。
さあ、第一関門の不気味な変拍子地獄にガッシリと突入だ(2番の歌詞をエディットする本番チャレンジは、もう染み渡ってきたね)。
先月共々に見事クリアでワクワクゾクゾクだ。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長ダイちゃんによる卓越した鋭きトロンボーン・ソロが食い気味に吹き鳴らされて場面転換。
涼しい顔で見事にこなしたのです。
しかも、やる気満々のガッツポーズで構える。
大した度胸の持ち主だ!
さすがに最近は多方面で揉まれているという百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。何事もなかったかのような表情で振る舞っていたよ(ヤスによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
さりげなくジャジー・フレイヴァーのファンファーレ風アドリブを散りばめているところも、彼の凄いところ(ジュン&クル氏談)。
能あるタカは爪隠す!とは昔の人はうまいことを言ったモノだねえ!
あふれ出る意気込みが全身からビシビシと伝ってくるようだ。
そしてマサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが期待通りに猛然と先導しつつ、お次はとうとうミキティの出番。
スポット・ライトを全身に浴びる瞬間が訪れた。
本来ならばここはトランペット・ソロなんだけど、アルトサックスに切り替えてみたらこれがすこぶるナイスなセレクションでしたよ。
そこへの架け橋ともいえるロバート・ラムによるピアノタッチがオリジナル音源には入っているのですが、STAでは今まで一度もトライしたことがなかったのです。
その代わりにマサがシカゴのあるライブ・アレンジを参考にベースで目印を送っているのです。
(でも最近はナオさんに、そこを忠実に再現してもらっているのです。
慎重にマサとヤスが注視する中、ナオさんも丁寧にプレイしていますよ)
マサとヤスとでは阿吽の呼吸だけに、おかげさまで綺麗に入れた!気持ちいい!また一つ前進だ。
新メンバーの中には「現在自分が大好きなシカゴを演奏しているなんて信じられない!」と大喜びしている者も増えてきているのです。
ヤスはことあるごとに遠慮気味な振る舞いが多いんだけど、ここぞという場面では見事バッチリと決めてくれるんだから頼りになるんだよね。
ミキティのソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
意外にもエモーショナルで、色香漂う艶かしき音色もナイス。感嘆の声があちこちから漏れてきましたよ。
本人自身は照れからなのか苦笑いしていたけれど、不安要素なんて微塵も露呈していなかったよ。
安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもヒットしてニンマリ。
それにしてもジュンは、いつでもどこでもナイスガイ。
バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で鳥肌が立ちっぱなしだ。
もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいことがステージで起こっているぞ・・・てな感じですでにかぶりついている。
そしてジュンに指をさされた第3の男、クルさんのギターが火を噴く。
いきなり過激なサスティーン・ピッキングが導入部分で一気呵成に飛び出して、益々進化したアヴァンギャルドなるソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにテクニカル。
序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを忠実に奏でる。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。身をのけぞらせての恍惚状態。
チョーキングなどを交える際にはギターを揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、エフェクター操作での効果もすこぶる大きい。
テリー・キャスのギター・ソロをリスペクト込めてほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?ビブラート、グリッサンドに至るまでバッチリ。
色々な本家の動画やら、マサから送られたキーボード・コード譜なども研究資料の一環として相当参考にしたらしいです。
それは現在でも進化の途中なんだよ。ストイックに決して妥協を許さないその真面目すぎる真摯な姿勢は誰もが見習うべき。
サワケンはここでもパーカッションを全身全霊込めてのバックアップ。
極めつけはヤスが、紆余曲折を経て第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝による力漲る究極稲妻フィルインで拍手喝采。
サンキュー!
マサもヤスのドラムセット手前にまで何度も駆け寄って煽りまくる。
いつもは沈着冷静なるヤスもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
エンディングにおいて冴え渡るベルトーンも、クルさんを筆頭に見事な連携で流れるような繋がりをみせた。
クルさんからキーボード、そしてホーンセクションへとバトンを受け渡す。ここで繰り出したクルさん入魂の1音がジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
マサが右手を天井高く掲げてグルグルと回転。ヤスと呼吸合わせて、トドメはジャンピング・フィニッシュ(タイバンの先輩からは「ムラカミくんはエネルギッシュだね!」とお褒めの言葉を頂戴しました)。
あるミュージシャンに言われた事があります・・・・・「マサとヤスは何かにとりつかれているようだった」と。
めくるめくSTAのスピーディなる音像シャワーを、一身に浴びまくって酔いしれている観客達は身をゆだねるのみ。
ただただ目が点状態で放心・・・・。
「YEAH!」
重戦車のごとき恐ろしいまでの、ヤスとサワケンによるアグレッシブなるビートがガッチリと炸裂。
カナダのシカゴ、BS&Tと言われたライトハウスの代表作を2曲目に持ってきた。度重なる強烈なる一撃。
今回参加のアルト・サックス・プレイヤー・ミキティもお気に入りなんだよ。
さっそくマニア心をくすぐりまくる選曲。
キムキムのシンセブラスはお飾りに終始するのではなく、痒いところに手の届くプレイとして華があるよ。
もうすっかりと板に付いてきた感あり。
縦横無尽に絶え間なく駆け巡るコンガの響きも絶妙の味を噴出。
マサがドラムに絡みつくようなベースランニングで挑みかかる。
鮮烈なるクル氏のフィンガリング。
リズム・セクション・スクランブルが猛然と確立された瞬間だ。
マサによる熱きヴォーカルが、ここでも雄叫びをあげる。
これをリード・ボーカルで担当するのは最近からなんだけど、目一杯に頑張りましたよ。
ベースだけでも運指やピッキングが忙しいのに、ボーカルも非常にへヴィー(延々と伸びやかに上昇するハイトーンが後半へ向かうにつれて複雑に増してくるという構成)。
観客群からの熱視線も加味されて、グイグイと牽引の好サポート。
おそらく会場のお客さん達でこの曲を知っている人、ほとんどいないであろうことは確実。
でもそんなこと問題なし。関係ないね。
このうねりまくりのバツグンなグルーヴはどんな世代、人種、男女問わずビンビンと伝わっていることでしょう。
今までに聞いたこともない一種独特で異様なまでの先読み不可能楽曲群に、多少は戸惑いつつもぶっ飛んでいる御様子。
もちろん何度もSTA体験している人々にいたっては、言わずもがなですなあ。
中間部分では本来ならば怒涛のピアノソロが展開される手はずなのですが、今回キムキムはシンセ・ブラスに専念してもらうためのクル氏お手並み拝見。
マサが引導をクル氏へと投げかける。
アヴァンギャルドに奏でられる攻撃的なるギターの弾丸ソロがヒートアップして、したたかで素晴らしい。
コード・バッキングとアドリブ・フィンガリングとの連動が神がかり的。
上半身をくねらせての仁王立ち。ゴッドハンドが降臨だ。
ここも重要なるポイント。
スポットライトを独占したクル氏による全身全霊を込めたフレーズが、フィンガーボード上をスムーズに滑りまくる。
御大サワケンはタンバリンやウイドウチャイムを交えて小刻みにバックから屋台骨を支え続けます。これって最も重要なお仕事。
なるほど、その手があったかい。工夫の痕跡が垣間見える。
ならばと、曲の後半戦ではメンバー一丸となってのダメオシ応酬。
マサ、サワケン、ヤスとがガッシリとスクラム組んでの骨格リズム・セクションもクセモノなんだよ。
緊迫感ほとばしるメリハリも冴え渡っていて切れ味バッチリ。
マバタキ厳禁。息つく島も与えないほどに攻め込み突入してくるS・T・A。
体全体でリズムをとりながら、腰振りミキティも見栄えが中々にロックしていてナイス。
ブラス&シンセは笑みを浮かべながらも、余裕の構え。
マサは耳をつんざくほどに、お得意のハイトーンをダメオシ連発ヒットで締めくくり。絶賛拍手の嵐。盛大だ。
オープニングとセカンド・ナンバーだけをもってしても、ひじょうに体力の消耗が大きい、はっきりいって燃費の悪い進行なんだけど、メンバー達はいたってクールに対応。
STAの割にはスッキリとシンプルな編成ゆえ、音の分離や輪郭がクッキリ。
マサは単独で歌うので冷静にペース配分を考慮しなければいけないところではありますが、結局はおだってしまって(!?)すでに全力疾走で魂の咆哮。
誰一人として一切の手抜きなし。力を抜こうとするなんて微塵も考えていないよ。
観客もネオン・スティックを振りつつそれに応戦。
「HEY!ありがとうございます。改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです。皆さん、楽しんでますか?我々はどこでやっても浮きまくりですが今回は特にですね(笑)。頑固一徹今後もブラスロック街道を突き進んでいきますよ。
最後まで盛り上がっていきますのでお付き合いください。
今日もいっぱい色々なタイプの曲を用意しています。
ひじょうにマニアックなものも織り交ぜつつ、さて早くも3曲目へ突入します。次の曲は5大ブラスロックの一つでシカゴの強力なるライバルとも言われた一発屋の悲劇バンド。ダンサンブル・ビートがディスコでも大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル」
これも、「イントロダクション」に引き続きエディット・バージョン。
観客席から出てきたアベさんもミキティ嬢と共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながらも拍手で合流。
アベさんは最早いても立ってもいられない、といった様子にてホイッスル鳴らして参戦だ。
踊り好きにとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。
文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感。
伊達男ジュン、ここではテナー・サックスとボーカルの二刀流。
彼はライブごとにアルトだったりテナーだったりと、よくもまあ混乱をきたさないものだね。
それでも十八番だけに、まるで自分のオリジナルソングのように捲くし立てる。
ボーカルが優雅で圧巻。
熱唱に次ぐ熱唱という構成。
今回のライブ構造はマサ、ジュンとでボーカルを2分するというシステム。
ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。
マサは大股開きのままで、ネックをグルグルと上下にひねり回してのピッキング。
後ろを振り返ったり、お馴染みのブレイク・パートではアベさんと向き合って一緒にクルクルと回転。
前後左右にと行き来しながらキックをぶちかます。
一時たりともジッとしていません。ロックバンドのライブはやっぱりこうでなきゃあね。
それだけにとどまらず、頻繁にドラムセットまで駆け寄って右足をバスドラムに乗せてシンバルを蹴りまくる。
調子にのりすぎて左肩がぶつかったシンバルスタンドが傾いて倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。
ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態にマサとヤスは苦笑いさ。
長年ライブをやっていると予期せぬ突発的なことが起こるというもの。
それはともかく、時折キムキムやジュンとマサが向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。
時代を反映してか、サイケデリック臭を狙ったかのようなクルさん渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。
フロントにまで飛び出してきたクルさんはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。
そこへといっせいに群がるオーディエンス。凄まじき光景。
ギター・リックも伸びやかなるサスティーンも一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅。
決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。
観客の中にはプレイ・スタイルを真似ている輩も出現。
エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯にタメをきかせて喉を振るわせる官能的でブルージーなジュン絶叫ソロボーカルパートでは気持ちよさそうに自己陶酔!
このひとことで観客達が「ヒューツ!!」と大歓声。
プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。
皆が皆、一様にエキサイトしていて、万雷の拍手が鳴り止みません。
「それでは気分転換・・・・次の曲でちょっと熱冷ましをしたいと思います・・・・知っているかな?セクシー部門担当のジュンがここでも心を込めて歌います。シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔。STA唯一のバラード。邦題は・・・愛ある別れ・・・・・原題はイフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ(STAはE♭キーの故ジョン・オバニオン・バージョンで)」
原曲のキーからの変更を伝達忘れしちゃってスタジオでそのことを初めて知ったメンバー達もたまにいます。でも彼らは即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい成果を遂げていました。
イントロではお約束のウインドウチャイムが優しく全体を包み込む。
ここではいつもならばトランペットからフリューゲルホーンに持ち替えるシーン。
しかし今回はキーボードとホーンセクションとの連携でいつもとはまた違った神秘的な音作りに挑戦してみました。
煌びやかなキーボードによる壮大なオーケストレーション・パートがストーリー映像を描きあげるのですが、現在の編成上、歌詞から練り上げた構想をクルさんは、それまでの彼とは一線を画するメリハリあるプレイに没頭して演出。足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んで深めなディレイ&リバーヴ効果を加えた控え目なるナチュラルトーンのソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲の魅力を引き出すことに大貢献。
全体を覆うようにキムキムの見事なまでのキーボードが叙情的なタッチで采配をふるう。
よりドラマティックなる効果を狙って音色を膨らませて装飾。
中間部でのバッキングによるコード進行もバッチリと体得したから、水を得た魚のようにノビノビと演出しています。
中々にやるもんだねえ。八面六臂の大活躍。
さすがシカゴ・ミュージックのノウハウを究極に熟知している猛者だけのことはある。
サワケンのコンガも程好いグルーヴを生み出している。
トライアングルに繊細なる刻みも味わい深い。
ジュンはマイクを手に、とろけるような哀愁に満ち溢れたボーカルで言葉に表せないほど切ないくらい感情移入。
「ジュンちゃ~ん。可愛い!」と黄色い(!?)歓声が浴びせられる。
口笛もピーピーと鳴り響いている。
ハードからAOR、ソウル系からミディアム・ナンバーにいたるまで何でもこいの頼りにんる奴。
さすがクルさんが絶賛、太鼓判を押したシンガーだけはあるね。
マサによる繊細で絶妙なるハーモニーも後押しして、いい味を出している。そしてヤスのワイヤー・ブラシ、もちろんクルさんも大人の魅力で光を放つという演出で貢献。
控えめに体を軽く揺らしながらのホーンセクションが、思い切り咽び泣いて盛り立てる。
特にダイ君のトロンボーンが刺激的な色合いでムード倍増。
グッと抑え気味のクルさんも、ナチュラルなアルペジオとさりげないハーモニックス効果でジックリと持ち味を発揮。
ここだけはチーク・ダンス・タイムのシーンに落ち着きました。
「アベさんは今日、ダブルヘッダーなんでしょう。この後、札幌北24条のロウダウンに繰り出すんだそうですよ。素晴らしいね。いよいよ後半戦にさし迫ってきました。
敬愛するブラスロック。STAもこれからは初期コンセプトに立ち返り、いい雰囲気でヤリクリしていきますよ。
ヒューッヒューッ!!オオオ!!おっとありがとうね!じゃあ次にいきます!
STAは基本的にアメリカン・ロックを中心にお送りしていますが、次はブリティッシュなやつを聞いてください。
全然ブラスロックではないんだけど、以外にもこれ受けがいいんだよね・・・・サイケデリックロックの元祖。
エリック・クラプトンが在籍していた伝説のバンド、クリーム・・・といえば皆、知っているよね。行きます・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ!!(エディット・バージョン)」
シカゴもデビュー前に取り上げていた金字塔。
実は、コアなジャンル好きのタイバンの一部メンバーらから歓迎のエールが密かに飛んできていました。
あんたも好きね!と思わず言っちゃいそうなくらいの一体感。
クル氏は長年敬愛してやまないカシオペア野呂一生師匠のカヴァー・テイクをこの曲の参考にしているらしく、本来の野暮ったさをできうる限り排除して、よりモダンな味付けを器用に施してきました。
もちろんSTA専用愛器はYAMAHA野呂さんモデル。
試行錯誤の結果、使用ギターとエフェクター類が最近ほぼ決定したそうです。
(マサもそのライブ動画を見せてもらってから一時相当にはまってしまいました。オリジナルを凌駕する勢いに圧倒されちゃったもん。
日本の音楽界が誇る、超豪華な大御所たちがズラリで、何とバンマスは伊藤コウキさんなんだからね。)
じらしにじらしまくったかのような、あのリフを空間突き破るがごとく、ファズ・エフェクターで応戦。
しかし、その直後にリズム隊がメガトン級ユニゾンの塊となって猛追撃。
結局は、極上のへヴィーロックに豹変。
照明もそれに応じるかのごとく、灼熱の点滅を繰り返す。
ヤスもジンジャー・ベイカー直伝アフリカン・ドラムではなく、より現代的な味付けを盛り込みオリアンティのバージョンで鮮烈に対抗。マサは憧れのジャック・ブルース役になりきっています。
ブラスのアレンジはコロシアムのテイクを拝借してきて歴代S・T・Aホーン・メンバーらが、ライブのたびに手直しを加えていったという裏話があります。
まあ、この辺に至っては、ほぼリラックスしながら望めるというもの。
スタミナ温存ソングという色合いなのだ。
続々と観客達もより間近で目撃しようと、食い入るように詰め寄ってきます。
マサは最前列の観客を指差してベース本体突き出して挑みかかる。
クル氏はクラプトンはじめジミヘン、レイヴォーンなどなどを融合して散りばめたアドリブを全員にほどよき刺激発散とともにバシバシと連発してきます。
ウーマントーン、サスティーン、3連のトリルなどなど荒々しく持ちうる限りの天才的テクニックを、トリッキーに交えて惜しげもなく注ぎ込みます。
ダイチャンもクル氏もこの曲が初演奏だなんて思えないほどの溶け込み具合だ。
エンディングでは全員が一丸となってノイジーに爆走しながら加速しつつも、徐々にスピードダウン。
マサがジャンプしながらフィニッシュで一瞬の静寂。
「オーケー!ありがとうございます。じゃあ次はアベさんの大好きな曲でこれもずっとリクエストを貰っています。
特別に組み込みました。
今日は日曜日だけど土曜日の曲をお届けしたいと思います。
一番万人受けするシカゴ初のシカゴⅤ収録初ミリオンを記録した、輝しき珠玉のポップアイコンともいえる記念すべき名曲。」
優しい音色でピアノの調べに乗せて・・・・SATURDAY IN THE PARK・・・・・マサがキムキムの方向へ向き直った瞬間、絶妙のタイミングでシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロを演奏。(素早く音色チェンジとスコアめくりをこなす)
当然ここでの主役は最初から最後までキムキムくん。
一番彼が演奏することを夢見ていた曲なんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちでしょうねえ。
全身汗まみれながら、とても気持ちよさそう。
もちろん、それに呼応するように熱烈なる声援へと反応が変わっていく。
マサも相変わらず絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。
とにもかくにもサワケンによる濃厚なるコンガプレイのおかげで、誰もが贅沢極まりないハッピーモード全開に浸れちゃうのだから不思議なものですよね。
よくよく見てみると会場のあちこちで嬉しそうに、ピョンピョン飛び跳ねている人たちが見えるではないか!?
ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら皆と一体になって踊っています。
クルさんも目の前の観客達の笑顔に癒されたそうですよ。
世界平和を声高らかに提唱する、スケールの大きいビッグヒット。
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高きアンセム。
マサが歌いながらアベさんのそばに歩み寄ると、ニコニコと微笑み返し。
他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。
ジュンもコーラスに人一倍のこだわりをもって挑んだ曲。
エンディング最後の1音に至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。
普段はホノボノと佇んでいるクルさんではありますが、やる時は綿密にバッチリと決めてくるところなんかさすがですよね。
この時、すでにクルさんはギターを掲げて小刻みに震わせつつもフィードバックを発する・・・・・「ウィ~~~~ン・・・・・・」
マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに右足を乗せたまま「ありがとう!最後です!いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!HEY!!!・・・・・・25or6to4!!!」(EDIT VER)
マサがクルさんの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
メンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」
ジュン「後ろの方も一緒に!!HEY!HEY!」
驚いたことに他のホーン隊もそれに連動して、ノリノリに飛び跳ねて手拍子を交えている。
その上、管楽器を振り回している。
ギターが、これ以上ないほど、過激にピッキング。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、ヤスもシンバル類総出で
それに便乗する形にてなぞってくる。
疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、リズムの鬩ぎ合い!
あるバンドは「STAはスーパー・スペシャル軍団」
あるギタリストいわく「ニュー・ギタリストは上手いし、いい音を出していますね~!」
あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」
あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・・」
あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」
マサは1フレーズごとにステージフロント右から左に並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。
クルさん&マサが両サイドのフロントにて仁王立ち。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。
ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。
ホーン隊が拳を突き出すタイミングが絶妙。
誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンスで半狂乱。
もうこれが本当にラストだと察してか、余力を振り絞って全員グチャグチャでどこもかしこも総立ちです。
STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。
マサはヤスのバスドラム前、更にはホップステップで目前にまで駆け寄って、コミュニケーションをはかる。
ヘッドバンギングにて中央で両膝ついて、気迫のヴォーカルを続行。
クルさんは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。
でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!
締めはエフェクター設置スペースにもどってワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃。
ホーン隊はシカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズを吹き込む。
逆方向ではウォルター顔負けなテナー・サックスで対等に渡り合うジュン。
マサが3番を歌いながらベースのネックを観客方向に突き出す。
これもライブでなければ味わえないハプニング。
メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。
何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味であり、魅力のひとつだね。やはり役者が違います。
マサが自分の楽器を垂直に突き上げて揺すりまくるの図。
尚もクルさんのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。
照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ。
エンディングではベースギターを天井高くに突き立てホップステップしながら、ベースギターを肩からはずして、尚もも観客めがけてマシンガン乱射のポーズ。
そしてハイタッチ後はベースを掻き毟ってもらうようにアベちゃんに突き出す。もちろん即座にアベちゃんも「ベベベ~ン!ジャラーン!!」
ノリが最高!やはりこうでなきゃあね。
モニターやPAスピーカーめがけてベース本体をワイルドに擦りつける。
片足上げて思いっきり床に振り下ろした。一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!
「ありがとうございました!」
温かい拍手に感謝です。
演奏を終えたメンバー達が楽器類の後片付け中、タッキーがマサにインタビュー(マサはタッキーの健康状態に気遣いしつつも・・・・)。
結成年や思い入れの強い曲、何度目のライブか、多岐にわたる活動でのエピソード、STAブログの宣伝、ブラス・セクション募集中とか、来月にもタッキーたちとまたタイバンを組むことなどなどを面白おかしく語っている最中、ひょんなキッカケで「アズマッシーズ」ベーシストのジョージさんのことにマサが触れた。
「実は今日、長年面識があるにも関わらずジョージさんが熱烈なるシカゴ、そしてSTAファンだったということを知らされてビックリした次第。
早速お互いにフェイスブック友達申請しましたよ。」とジョージさんをステージ上に招き入れた!(ジョージさんはキャップもパンツも真っ赤か。若いなあ。見習おうっと)。
ここからはマイクをまわして3人でのトークショー。
マサとジョージさんは世界初のベストアルバム「栄光のシカゴ」オープン・リール・テープを持っていることでも意気投合。
同じメンバーで活動していながらも、タッキーはその事実を全く知らなかったのだそうですよ。
この後には珍しくステージ袖の控え室でメンバー一同がリラックスしながら笑いを交えて歓談。
こんな事も今までにはありえなかったことだ。
確実にSTAは良い方向に向かっている。
コミュニケーションを台無しにする人間なんかが介入する余地なんかはなし。
たった今まで演奏していた内容に対する満足感がここでのメンバー達の表情に集約されています。充実感の証明。
当然一人一人、反省点は数々あれど、以前と比較しても飛躍的に伸びてきています。
シビアなクル氏が述べているのだから間違いなし。
同じ過ちは繰り返さない。それを糧に更なるステップアップを図って、一致団結していきましょう!
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