THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL.181 2021小樽☆浅草橋オールディズナイト18(berry jam編)

2021-07-27 23:12:04 | Live Set List

****いよいよ終盤に差し掛かってきましたよ。

まだまだ日差しはきついけれど、そんなものド迫力のバンドサウンドでぶっ飛ばしてしまえ!!そこんところ、よろしく!!****

 

10,18:00~18:30

10バンド目は、会場に観客として訪れていた伊達男スギちゃん率いる「杉ちゃんバンド」のバックで、以前は燻し銀の演奏を繰り広げてくれていた「berry jam」がメインを張ります。

このバンドに会えるのを、心待ちにしているファンが一杯いるのだよ。

そういうわけで満を持して、久しぶりに「BERRY JAM」がステージに現れました。

札幌から5年連続5回目の出演。

 

 結成10周年を迎えた「BERRY JAM」(ジャンルは往年の洋楽スタンダード中心で)

一度でもライブを見た方ならばお分かりでしょうが、曲ごとに全然タイプの違う落ち着き払ったムードを堪能させてくれるのだから驚愕ですよ。

主に札幌を中心に活動しているのだけど、何故か以前は小樽屋外イベントでばかり観ていました。場所はマリンフェスタや浅草橋(一昨年は曜日違いでタイバンできなかったけどね・・・・北運河サウンドエナジーでは観客として訪れてもいました。本当にメンバーの皆さんは研究熱心で、ライブの雰囲気が大好きなのですね。)

その都度、鉄壁なる熱演を繰り広げてくれたのです。

それが縁でマサからの熱きラブコールに応えるべく、STA企画「リブレーション」ライブにもちょくちょく参加してくれるようになりました。

(白石ピグスティ&ススキノ・ホットタイム)

 

メンバーからのメッセージです

「お洒落で音楽好きな大人の方にフィットする、曲づくりを目指し活動してきました。

3年前に雪明かりの路オールディズライブを観て、小樽の皆さんの情熱を知りました。

一昨年、遂に念願の音楽の街・小樽浅草橋に出演することができました。

そして近年はピグスティ&ホットタイムなどなど他のビッグイベントにも参加ができて嬉しく思います。

たくさんのバンドさん、プレイヤーさんとも親交が持てればと思います。どうかよろしくお願いします!」

一昨年の夏のステージではロングへアに花飾り、華麗にムームーを着こなしていた女性シンガー・チエミさんでしたが、ここでは艶やかなる雰囲気を漂わせ、フロントセンターにてボーカルを披露しながらライブは進行。で、今回のいでたちはというと・・・・帽子から服装に至るまでほとんどをラフかつワイルドに決めたメンバー陣と共に、黒の帽子、ロングのドレスでスタイリッシュに決めてくれました。

皆なんまらカッコイイ。中々絵になるよ。羨望の眼差しが注がれていました(写真を参照)。

こういうところなんかも、一つの楽しみですね。

(ホットタイムの時にはトリプルギターでキーボードのアイ嬢も在籍していましたが、今回も原点回帰とばかりに急遽6人編成へ立ち返りました。

サングラス姿のメンバーはいなくなったよ。

炎天下の中でも気分爽快!

まずは編成を記載させてください。

フューチャリング・メインヴォーカルはチエミ嬢。ドラムはお馴染みの若者でカバくん、そしてベーシスト&コーラス&ヴォーカルのトモさんは堂々たるシェイプが神々しいHSアンダーソンの黒ベースヲフィンガーピッキングでプレイするというスタイル、ローズ指板(モリダイラ楽器)。ツイン・ギター(3トーン・サンバーストボディにメイプル指板のSTはファーストギタリスト&コーラスのタイキ君。彼は若いのにいぶし銀のプレイで相変わらず惹きつけてくれる憎い奴です。セカンド・ギター&コーラスはリーダーのヒロさん。バンマスは事前にマサへ直々丁重なるご挨拶をしに来てくれました。一昨年の前半まではなんとアコースティックギターをも担当するという二刀流でしたが今回はエレキに専念。ブロンドボディカラーのフェンダーUSAのヴィンテージ・ストラトキャスター、ローズ指板を使用。ストラップはフェンダー布製の黒を着用。ゴールドパーツ仕様)。そしてキーボード(ローランド)のトモミ嬢(彼女のみ白いマスクを装着)という布陣で網羅。

ほとんどのメンバーがボーカル&コーラスをこなせるというのは、最大の強みですなあ(ヴォーカルにはリバーブを深めにかけて頂きました)。

せっかくですから、これまでのberry jamセットリストからもライブレポートを絡めてみたいと思います!

 

オープニング・ナンバーでは、意外性を狙ったのか、な、な、なんとインストルメンタルの「ベックス・ボレロ」が不意を突いて飛び出してきた。

もう私は大好きだから単純明快に狂喜乱舞だ。

第1期ジェフ・ベック・グループの隠れた名曲。

これをカバーするバンドは初めて見たよ。

私以上に、会場のお客さんでこの曲にエキサイトしている人っているのかなあ???

というか知っている人っている?

予想もしていなかったから一瞬、何が起こっているのか、我を忘れてしまって錯乱状態に陥ってしまったよ。

もう、責任をとってくれい。

これの仕掛人は多分、ナベさんだね。

チエミさんという素晴らしいシンガーを擁しているのにこんな暴挙に出た。恐るべしだ・・・・。

ちょっと説明させてください。ボレロというだけにあの水戸黄門やチャイルド・イン・タイムの「ダン・ダダダダン」のリズム・リフレインで淡々と進行する。

モーリス・ラベルが基本ソース。

1968年8月に発表された伝説の傑作アルバム「トウルース(ビルボード200で最高位15位を記録)」に収録。

その中を目いっぱいにサスティーンをかけたギターが縦横無尽に駆け巡るという仕組み。

どうだ、参ったか!

 

重量感や厚みもタップリある、カバくんの激しくも正確なドラム・ビートがいきなり炸裂した「ホットレッグス(ロッド・スチュアート。全米チャート最高位28位を記録)」だあ!(名プロデューサー故トム・ダウドによる1977年11月4日リリースの8作目スタジオ・アルバム「明日へのキックオフ」1曲目に収録されているファースト・シングル)

本家カーマイン・アピスも真っ青な迫力。

2曲目でチエミ嬢がセンターに堂々の君臨。

セットリストに対するひねり具合が、常に絶妙ですね。最近はこの曲が定番になりつつあるようで個人的にも、まことによろしいことであります。

嬉しくもご機嫌なる裏切り行為!

だって毎回セットリストの殆どを入れ替えているんだもんなあ・・・・・。

「一体全体、持ち曲はいくつあるの!?・・・」って尋ねちゃったくらいだ。ものすごい懐の深さを痛感した次第さ。

これ、並みのバンドでは到底無理な離れ技。

しかもどの曲も、高度なテクニックを要求されるものばかりだし。

お馴染みのイントロリフがはじまった途端、気分はすっかりとディスコ・フィーリングにドップリと浸かりきって、

オーディエンス達は、ジッとイスに座ってなんかいられないよお~!とばかりに我を忘れ踊り狂っています。

会場内はディスコに早変わり。

ダンサンブルに盛り上がりをみせていましたよ。

グイグイとうねって迫りくる、強引なまでのタイトなロック・アンサンブル。

チエミ嬢は男顔負けなほどのストロング・ヴォイスを豪快に披露。

サッポロのボニー・タイラー風。

当時イギリスからアメリカへ渡りブロンド美女と次々に浮名を流しつつも成功を手中に収めて、スーパースター街道を驀進したロッド極め付けのナンバーだ。超豪華なバンドメンバー達でも話題が沸騰した、ターニング・ポイント・ドラヴィング・ヒットナンバー。

こうしたノリのよいノー天気なナンバーには文句なし痺れちゃうなあ。

ドツボにはまってしまいました(これはメンバーにも直接伝えています)。

そのウンチクに関してはロック通ならばご存知のはず。

リアルに蘇ってきましたよ。

ここで特筆すべき点といえば、やはりギターのお二方に尽きるでしょう。

まず原曲なのですが、主役はファンキーなハネハネ・リフのタッチ感覚。

これをタイキくんがギターで違和感なく、忠実に再現しているのですよ。

ストラトキャスターによるトレブリーな音質もフルに発揮。

そしてヒロさんはもう一つのアクセントを、ギターでさりげなく奏でているのですよ。

なるほど、ツイン・ギターによるアンサンブルが序盤から如実に反映されているではないか(ロッド・ヴァージョンではトリプル・ギターだけどね)。

そしてフィル・チェンばりに、トモさんによるパーカッシブなベースソロもバッチリとはじかれていた。

普通ならばこれほどに高度な構成の楽曲はスルーしちゃうんだけれども、ベリージャムは余裕の表情で味付けを注入してサラッとこなしてる。

やはり彼らは只者ではなかった・・・・。一昨年までのライブではしっとり系に比重が置かれていたけど、今回はバリエーションが豊富だ。

 

「ベリージャムです。今の少しは明るい曲だよね。それでは・・・・・さあ!メドレーでいくぞ~!!

去年公開された映画をキッカケにクィーンがまたまた再評価されていますね。去年は早速来日公演も行われたし。

これはとっても良いことだ。というわけでして、ベリージャムらしく・・・・・それではポップ目の曲をお届けしたいと思います。

クィーンをやってみましょう!ヴォーカルはトモさんに代わってもらって・・・・よろしくお願いします。

それではまず、メンバー紹介をしたいと思います」

バスドラムの連打に合わせ、一人一人を愛情込め懇切丁寧ユニークなジョークも交えながら猛アピール。

そのままの勢いで流れにのって

人気曲で「愛という名の欲望(ライブバージョン)」だ。

ヒロさんの真骨頂。ノーマルな乾いた歯切れ良いギターで元気一杯の幕開けだ。

ノスタルジー臭漂うバックに導かれて歌い出したのは、先述のとおりベーシスト・トモさんだあ!

チエミ嬢とはまた違った魅力溢れる男の力強きミディアム・ラブソング。

魂の咆哮に酔いしれるヒトトキというのも乙なもの。

咽び泣く歌メロは、説得力がほとばしり出ています。

トモさんのボーカルは毎ステージで必ず1曲聞かせていただきますが、改めて目から鱗状態。

ベース&ボーカルでこのタイプの曲にチャレンジするのってけっこう至難の技なのですが、とても勉強になりました。

ヒントも得られましたよ。

チエミ嬢による厚みのあるハーモニーも天下一品。よりドラマティックな展開へと雪崩れ込む。味わい深いなあ・・・・・・。

右手に持った白の三日月型タンバリンを打ち鳴らすお姿も神々しく映えていたよ。

クィーンがロカビリーに走ったと当時のロック界が話題騒然となった軽快なるナンバー。

結局はこれで念願のアメリカを制覇したんだから、クィーンは大したバンドだね。

ストレイ・キャッツが受けていただけに、時流を狙っての大当たり。

まあ、いずれにしろ、どれだけの年月を経ても、決して色褪せたり古臭くなったりしない光輝く永遠のポップ・アイコン。

今もって別格のアンセムだ。

よりコンパクトに纏め上げられた、序盤戦にはもってこいの一撃ですね。

何から何まで申し分ないほどにうまいなあ・・・・皆、楽しそうだよ。

この光景を後方の席から眺めていたんだけど・・・うかつにもシミジミと感動しちゃったさ・・・・。

ギターとドラムスの若い2人は、メンバーの中では息子ほどの世代違いなのに、これまた卓越した腕前なんだから恐れ入っちゃったよ。

牽引役も堂々とムーディーに請け負っていたし。

時には先輩達を凌駕するほどの存在感も発揮していました。

タイキ君のナチュラル・トーンで迫ってくるギター・ソロは、風格さえ滲んでいるよ。

「じゃあ、次はまたもや私が歌います。

タイトルを言わなくても、あっ!とすぐにわかると思います。タイトルは言わないでね・・・・・・。それでは続きまして・・・あれです・・・・・・」

まだ明るいけれども大都会の夜の世界の気品が充満している、ちょっとテンポ遅めでジャジーな「キサス・キサス・キサス」(オスバルド・ファレスが1947年に発表)

ハッキリいってこれはロックではありません。

オープニングとはまた違う意味で衝撃。

相変わらず曲ごとにジャンルがコロコロと変化します。

この辺の奥深いバックボーンがberry jamを数段別格扱いされる所以。

それまでのバンド達が繰り広げてくれた、賑やかなお祭り騒ぎ大会の後だけに、グッとシックに迫ってくるものがあります。

やや重めのドラムによるリズム・ワークに乗り、チエミ嬢がスポット・ライトを独占。

皆の視線を一身に集めています。

キューバ・ミュージック。

数多くのカバーが世界中に存在しますが、私が物心ついた頃に記憶しているのはアメリカのラテングループ「トリオ・ロス・パンチョス」のテイクだなあ。

大きな帽子とポンチョとレキントギターを手に歌っていた。

歌声も独特なる語り口調で低く囁き掛ける、意外にもテクニックが必要な難しい作品。

多分チエミ嬢が歌うということは、ザ・ピーナッツのテイクを参考にしているのでしょう。

双子のザ・ピーナッツは妖艶なる美を醸し出していて多方面に一石を投じていましたね。

臨場感たっぷりで効果覿面。

更にミステリアスでムード満点な演出を狙っています。

ここはじっくりと聞き入ってみるのも一興。ワイヤーブラシ奏法も新鮮だ。

と、思っていたらドンドン過熱していきソロバトルへと発展。

間髪入れずに目まぐるしくバトンを繋いでいく。

ベースソロは決して派手ではないんだけれども、流麗なるアート風ラインを鮮やかに描ききっています。

確かな実力に裏打ちされた巧みの技だ。

追随する形で引き継ぐギター・ソロの応酬も聞きもの。

締めくくりはボーカルに橋渡し。余韻を残しつつも・・・・・会場は虜になっていましたよ。

落ち着き払ったステージングに徹してはいますが、内に秘めたるパッションは常に燃え上がっているようです。

 

「どうもありがとうございます。どんどんと暗い感じで進行していますが・・・・・・・・・それではせっかくなので、超スタンダードを・・・・・ここでちょっと暗目な曲をお送りします・・・・ウィアー・オール・アローン(ボズ・スキャッグス。」1976年にリリース)」

非の打ち所なき甘美なまでのパーフェクトなるAOR界永遠の金字塔。

この場面にはもってこいだね。アダルトな気分に浸りきって、チーク・ダンスへと洒落こむカップルも数組出現。

心にシミジミと染み入るほどに切ない、泣きのバラード決定版だ。

チエミ嬢だから、多分リタ・クーリッジのバージョンをお手本にしているのかな・・・?(ちなみに邦題は「みんな一人ぼっち」)

噛み締めるように優しく歌い紡いでいたのが印象深かったなあ。

ハイハットの繊細な刻みから、思いっきりエモーショナルなギターによる美しい旋律を筆頭に、徐々に高みへと登り詰めていく様は感動的ですらあります。

起承転結の絡みはお手本のようなもの。お見事。

いやが上にもエクスタシーワールドへと誘われてしまいます。クラブさながらに色彩も鮮やかなスポット・ライトが揺れている・・・・。

誰もが言葉を失うほどに聞き入っている。!!

 

「踊れる曲を・・・・・・・一気に黄金のスタンダードへと突入します。」

威勢のいいカウント「1・2・3・4!!」から飛び出してきたのは

「ノック・オン・ウッド(エディ・フロイド)」

十八番の登場。定番中の定番。

初期スタックスの代表作。かっこいいねえ。

栄光のソウルフル・ミュージック美学に拍手の嵐。

ここから多大なる影響を受けたアーティストは膨大。

力の抜け具合が絶妙。サザンソウルの決定打。

この曲は数多くのミュージシャン達が現在もカバーしているし、理屈抜き、非常にライブ栄えするよね。

シカゴだってデビュー前からライブのレパートリーにしている(残念ながら日本公演では今のところ実現していないけど)。

ザ・ブルースブラザースのテイクもつとに有名。

曲名や作者を知らなくても洋楽ファンならばイントロリフ一発で「ああ!!聞いたことある!!」と思わず膝を叩くことでしょう!!

STAも去年の3月にはめでたく初お披露目しました。

ギターのダンサンブルなコード・ストロークが爽やかに轟き渡る・・・・。

タイキくんによるやや控えめなるボーカルも光ってるよ。正に阿吽の呼吸だ。

渋さに満ち溢れた軽快なピッキング・ヒット。大々的にクローズアップされた、歯切れのよいギターソロにも要注目。

何度もしつこいくらいに言うけど、タイキ君はなんであの若さで、ここまでの熟練ギターが弾けるのだろうか?

これはオフ・ステージの時にも彼へ言ったんだけど、当の本人は至って謙虚に微笑むのみでしたね。

能ある鷹は爪を隠す、ではないけど筋金入りの本物だよ。

 

「心の愛」(天才スティーヴィー・ワンダーの作品)

多くの国で1位を獲得したモンスター級のビッグヒットソング。

1984年リリースのアルバム「ウーマン・イン・レッド」に収録

ツボへと、モロにはまった感ありのオーディエンス達は脳天ヒューズ・スパークしまくり。

熱冷ましとばかりにこの曲をここへもってくるなんて、粋な配慮ですなあ。

皆でニコニコと大合唱だ。

もちろんベリー・ジャムはこだわりにこだわりぬいた趣向を施して、へヴィーな演出で場を盛り上げていました。

ステージの進行具合を、詳細に計算しつくした組み合わせは素晴らしい。

圧巻だよ。敬服しちゃう。脱帽モノだ。

しかもベリージャムのメンバー達の許容量の幅はハンパではないね。

なんでも巧みにこなせちゃうんだから。

ロック、オールディズからディスコ、ソウル、果てはラテン、J-POP、ボレロに至るまで網羅しています。

ありとあらゆる経験にもとずいた自信を基盤にしているだけに、守備範囲の広さが窺い知れます。さすがだ!

毎回タイプの異なるテーマを掲げて観客に提示してもくれます。

だから飽きずにだれる事もなく、陶酔の極限まで導いてもらえるわけですね。

ヒロさんは鉄壁なメンバーばかりを揃えて心底誇らしげだ。

 

「イエイ!!どうもありがとうございます。メドレーでお送りしました。懐かしいですね。まだ私が生まれてなかった頃の曲」

「全然、生まれてない?・・・(笑)」

「チエミちゃ~ん!!」

「は~い!!最後までどうぞお付き合いくださいませ・・・。今日はギターのタイキにMCを任せようとしたんだけど却下されちゃいました・・・。」

メインのMCはチエミ嬢。

「ベリージャムは明るい曲は少ないのでまだまだこのままいきます。飲んで、歌って、踊れる人はよろしくね!先ほどのバンドには負けないように、まだまだ頑張ります。あのバンド、ガラが悪かったよ~(笑)。

ザ・ビートルズで・・・・カム・トウギャザー!(名盤「アビーロード」より。ジョンが創作した部分はチャック・ベリーに訴えられましたね・・・・。後のアルバム「ロックンロール」でそれも解決したけど)」

雰囲気一変して繊細でさらに黒っぽいロックグルーヴも加味してきます。

私の一番好きなビートルズの曲で場面転換からダメオシ。これ、ベリージャムで聞くのは3度目。 

しっかりとベリージャム流アレンジも施されている。ただ単に演奏するだけで終始しないところが、クセモノバンドの最たるところ。

何度聴いても鳥肌が立つほど、目いっぱいに震えがきちゃうのさ。

うねりまくりの革新的な這いずり回るベースラインをよくコピーしたものです。ベーシストならば誰でも耳に馴染みがあることでしょう。

極めつけだ。青春時代にフラッシュバック。

音楽の神様が創作したのではないかと思えるほどに、一切の無駄も無い完璧で崇高なる曲に感じます。

センスのいいベテランバンドに相応しき選曲。

と、ここでトラブル勃発!!

ヒロさんのギターアンプが謎のノイズを発し始めたではないか!!!

何とか曲中に仮復旧して事無きを得てリードギターソロには間に合いました・・・・ホッ・・・・。(安堵)

今回のイベントは女性シンガーが多いという事に気付いたのは、本番中盤に差し掛かった時。

これは脅威に値する出来事だ。

女性ミュージシャン達の台頭は非常に喜ばしいことだね。

 

「緊張しすぎてMCを忘れていました(笑)。何を喋るんだっけ・・・??」

もうこの辺に辿りついたら、メンバー達もリラックスしてきたのか饒舌になってきました。

和気あいあいの空気感漂う中で懇切丁寧にメンバー紹介を絡め、

さあてと、次には何をやってくれるのかな・・・ワクワクものですよ。

「最後の曲となりました・・・・・」

「えええ!!???~」

「またまた~(笑)最後は新曲です。踊れる曲を・・・・これで締めくくり。いってみましょう!!・・・・スーパースティション(再びスティーヴィー・ワンダー。邦題は迷信。1972年11月リリース。全米ビルボードホット100シングルチャートでは第1位を記録。アルバム・トーキングブックに収録。当初はあのスーパーカリスマギタリスト、ジェフ・ベックのために書いた曲。ちなみにこの曲をこの日、STAはかぶっちゃうことを避けるために外させていただきました)!!」

最後の最後まできっかりと琴線に訴えかけてくるのだ。

クラヴィネットからアップテンポにはじけ飛ぶ旋律に煽られて、いやがうえにも無意識に体が高揚する。

異質なモータウンのトーンに感化されて、アドレナリンが全身で爆発しながらも噴出。

アンサンブルが一体化して、より巨大なる音像を構築する。

この光景を後方の席から眺めているとつくづく「グルーヴィーだなあ」と呟いちゃう・・・・。

ここまでとことんにやられちゃあ不穏な強風なんか途端に尻尾巻いて逃げていっちゃうよ。

当然、賞賛&感嘆の声が鳴り止みません。

もう完全に参りましたよ‥‥お疲れ様でした!!

「またどこかでベリー・ジャムを見かけましたら、今後とも応援のほどをよろしくお願いします。」

 

****どうです!迫力満点でしょう。

過激さが増してきたところへ気温もやや下がってきたようだよ。風もソヨソヨと冷えてきたみたい・・・・・よしよしと!!****

 

 

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CAVE(chicago)

2021-07-27 20:18:04 | Live Photo

洞窟(どうくつ、: cave, grotto, cavern)とは、地中にある一定の大きさの空間。洞穴(どうけつ、ほらあな)とも言う。一般には地下空間のうち人間が入ることが可能なものをいい、洞口の長径が奥行きよりも小さければ洞長2m程度でも洞窟と呼ばれる

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VOL.181 2021小樽☆浅草橋オールディズナイト18(remix編)

2021-07-27 15:32:09 | Live Set List

****会場内はずっと熱きサウンドが吹き荒れていてご機嫌だよん。

曲者集団がこの後にも続々と登場しますよ。

要覚悟のうえでライブレポート読破へと臨むようによろしくお願いいたしまする!!****

 

9,17:20~17:50

BGMとして会場内に流れているのはスティーリーダンだ。

「REMIX」

こちらのバンドも隣町・札幌から3年連続3回目の参加。

「ホットタイム」「モダンタイム」共にSTA企画「リブレーション」に出演したリミックスが去年の2月・小樽公会堂雪明りの路5、9月浅草橋・北運河合同イベントに次いで7たびSTAとタイバンでの登場!(一昨年7月の浅草橋オールディズ・ナイトもインパクトがあったなあ)

和洋織り交ぜたROCKバンドは常に不動の4人組だ!(日差しが厳しいので男性3人はサングラス着用)

このバンド名の由来は・・・「色々な曲をごちゃ混ぜにする・・・というそのままの意味。ハードロック、アニメソング、昭和歌謡、パンクなどジャンルの壁も軽く超越して遊び心満載です」

なるほど・・・何度見ても愉快痛快に面白そうだな。

こういうチャレンジ精神は立派でも、いざ取り組もうとするとセンスとテクニックがまるで伴わなくって、ものの見事にずっこけてしまうというもの。

そういう甘い考えの頭でっかちなバンドは、うんざりするほどにたくさん見てきましたら・・・・。

理想と現実は大違い。中には勘違いして悦に入ってる輩もしょっちゅう。

でもこのバンド、リミックスはバッチリと演じてくれましたよ。

会場のあちこちから、感嘆の声が漏れていました。

オモチャ箱、ビックリ箱を連続してひっくり返したようなヒトトキを今回も過ごさせていただきました。

相変わらずのハイ・クオリティだ。いや益々進化しているのではないか?

 

メンバーの構成・・・・・リーダー&ギター&ボーカルはミッドナイト・クライシス、元ミドル亭のミュージシャン。全身黒尽くめのコントラストが鮮やかなKNIGHTイトウくんです(ナイトは騎士の意味ね。愛器は涼しそうな水色のボデイカラー・ギターを使用。今の季節にピッタリ。メイプル指板。これは一昨年の12月、モダンタイムにてギタリスト上村くんとマサは自信をもってタイラーだと思っていたら、本人に確認してみたところ斉藤楽器のオリジナルなんだそうです。ビックリ!ナイトくんはゆうに100本の貴重なるギターを所有しているんだとか・・・驚愕のコレクターだ。ちなみにストラップも水色で統一するというコダワリぶり。スペアギターとしてバガディミストカラーのストラトもサイドに設置。こちらはローズ指板)。

ローランドJCー120の上に持参してきたオレンジ・ギター・アンプヘッドを接続。

 

紅一点のボーカルはスレンダーボディが一際目を引く元気一杯で陽気なお洒落美女のメメ嬢。元モデルだそうで長身且つスタイル抜群なのも頷ける。どうりで煌びやかなるアクセサリーと派手なヒラヒラ衣装も堂々としていてとってもファッショナブル。普通の女性ならば勇気がいるところだけど麗しのメメ嬢はサラッと着こなしていてとってもお似合い。黒のヒールもタイトなスリムジーンズもスラリと伸びた脚線が鮮やかに生えて目に眩しく光る。マサは以前に「今期待の新進女優、松本穂香ちゃんに似ているね!」と言ったら大喜び。

でも本人は「バービーボーイズの杏子に似てると言われた」とのこと。なるほどねえ。それもうなずける美魔女。

この日のイベントでは各バンド共に個性の異なる素晴らしい女性シンガー達の競演と相成りました。

お得感満点。ラッキーなひととき。男どもよ、うかうかしてはいられないよ~~!!

ちなみに彼女は筋トレが大好き。

ちっとも苦にならないそうで辛いどころか楽しくって仕方がないそうです。羨ましい性格だ。

時間さえあれば自宅でもバーベルを持ち上げたりして料理もモリモリと食しているんだとか。

だからどこをとっても無駄のない引き締まった体型を維持し続けているのです。

背筋も間近で見せてもらったけど凄い迫力!

MC中でもそこを強調して誇示(写真参照!!)。

 

1タム仕様のドラムはマズくん。

以前彼に、マサはなんか会ったことがあるなあ・・・と思っていたらスタジオでもタイバンでも何度も会っていたさあ。

特にナンバー9というバンドは「リブレーション」にも参加してくれてすこぶる強烈だった。そこのメンバー達の近況も聞いたんだけど、めっちゃ懐かしかったなあ。

 

そして以前からマサとは名刺交換もしてシカゴ、ブラスロックの話題で意気投合している真っ赤なTシャツ姿のニヒリスト・ニシヤンがベース(白ボデイカラーのフェンダージャパン・プレシジョン使用。ローズ指板。白い布製フェンダーストラップも使用。)!

このベースは相当の年季モノ。(他にもメーカーが如何わしい楽器を数本所有)

フェンダーUSAの本家よりもクオリティが高いと高評価だった時期の貴重なる1本だ。

これがまた貫禄タップリにいい音を出していたよ。

STAライブ終了後、ギタリストからベーシストに変身して、真剣な表情でチューニングやチェックに余念がなかったです。

近寄りがたいほどのオーラを発散。

でもナイトくんと時折会話している姿を見ると「まるで兄弟みたい」とSTA女性メンバーが述べておられました(笑)

 

そうなんだよね。

このバンドを初めて見たのは一昨年の7月、小樽・浅草橋オールディズナイトのステージ(ミッドナイトクライシスはもっと前から見ているけれどね)。

インパクト抜群で改めて西やんとマサが、ステージ裏にて再度話し合ってSTAへの加入が決定した次第(当初はパーカッション。次いでギタリストへ。器用なマルチ男だ)。

縁とは奇成るもの。

ナイトくん同様、彼もミッドナイト・クライシスに在籍。つまり西やんはSTA も含めてこの日2バンドでの出演!

珍しくも、STAメンバー中掛け持ちは西やんのみだった。ヴァイタリティ溢れる漢だ!

いつもだったらもっと当たり前のように掛け持ちは数人いるんだけど、これもコロナの影響かなあ・・・・。(あ!?マッキーとエンちゃんは前日に彦率いるディスコバンドで出演していたけど・・・・)

まあいずれにしても皆、ライブ中毒に侵されているご様子だ(笑)。

よほどの好きものでもない限り、そこまではできないでしょうよ。

俺!?絶対にそんなことは無理だあ・・・・不器用なものでして・・・・。1球入魂タイプだもんなあ。

 

さあ、彼らからメッセージが届いております

「原点回帰!・・・・温故知新・・・・それって楽しさ?限りなくストレートに、そしてシンプルに・・・・・」

 

前置きが、かなり長くなりました。

せっかくなので、これまでのリミックスライブレパートリーも特別に織り交ぜ、お送りしていきたいと思いますのでよろしく!!

さあ、はじまるよ!!!!(曲が目まぐるしく変化するので・・・・・との注意事項が西やんから提示されました!!しかし、30分というごく限られた時間で、よくもまあこれだけの曲目をメドレーで凝縮しつつも連結したものだ。ただただ脱帽・・・・。

裏話をば・・・・実は彼ら今回のライブもいつもどおり持ち時間が20分だとすっかり思い込んでいた。

ところが、前日になって30分の持ち時間だと知り、即行でまとめ上げたんだそうですよ。メメちゃん曰くこのバンドはいつもそうなんだとか。ちっとも慌てふためいたりはせずに、余裕の表情を維持。トップに出演したバンドに対するオマージュなのか、曲間でいきなりニシヤンとマーズくんが太陽にほえろ尾行のテーマを即興で演奏したりもしていた。

したたかなる集団、恐るべし・・・。

これで思い出したんだけど、彼らと親しく知り合う前の小樽運河プラザホールに於ける対バンでもニシヤンがセッティング中、長い夜のベースリフを弾いてSTA全員&ミキサー三輪くんがざわついたことがあったっけなあ・・・・笑)

おお・・・・・この不気味で妙にワクワクとアドレナリンが吹き出しそうなイントロに導かれて始まったのはオープニング「ブラックアウト(開巻からいきなりスコーピオンズ黄金期のヘヴィーな代表曲が飛び出した!)」

しかも、それだけでは収まらない・・・・・・徐々にヒートアップするビートはもしかしたら??・・・・・・

ディープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」バージョン「ハイウェイ・スター」だあ!!

でもそれはほんの序章にしか過ぎなかった。

あっという間に「私は嵐(SHOW-YA)」へ突入!!

ジャパニーズ・レディース・ハードロックバンドのアンセム!

血沸き肉躍る申し分なき采配。

相変わらずヤンチャな暴れん坊どもだ。

早速ここはメメちゃんの真骨頂。

愁いを含んだ不敵なる笑みは常に絶やさない。

すっかりとぶっ飛んでしまったよ。

その流れからお約束ともいえるリッチー・ブラックモア必殺のリフ攻撃で「紫の炎」

驚愕の2連発速弾きソロを、情け容赦なくもう早ぶち込んできた。

さりげなくナイトくんはリッチーのふてぶてしきポーズをサラッと決める。

もうこれ一発で観客達はステージに釘付けだ。

息も絶え絶え・・・・。いやはやなんとも勘弁してくれよ・・・・(笑)。

思いっきり伸ばした長い手足を駆使して明るく華麗に舞うメメ嬢が、本家イアン・ギランばりにかっこよくシャウトをぶちかましてくるのかと思っていたら、いきなりキュートな「キューティー・ハニー」に豹変だ。

こいつは掟破りのアレンジ・テクニック。

セクシー・モード全開のアニメ・ソング代名詞だ。

倖田來未の出世作だよね。

多分そちらのテイクを参考にしたのかな。

西やんいわく「ハイウェイ・ハニー」なんだってさあ(笑)

相変わらずひねりにひねりまくりの構成術。

ナイトくんはこのような仕掛けを、バリエーションも豊富に練っているんだそうです。

油断大敵なる男だ。

予備知識を持って構えていたけれども、全然無意味だったさ・・・・。空しく完敗・・・・・・・。

 

間髪入れずにメドレーで、お次のナンバーは往年のサイケデリック・ロックフリーク達がひれ伏してしまう「叶わぬ賭け」

永遠のスーパーギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレン初期のお馴染みギターがトリッキーに炸裂。

ナイト君も当然カリスマのエディに心酔していた口でしょ!時代を軽く超越して今でも根強いファンがワールドワイドに増殖中なんだよね。

理屈抜きで骨抜きにされちゃうような、痺れるお約束のLAメタル・フレーズだ。

エディのキャラクターも絶品だし、ぶっ飛びの奏法も革新的だった。もちろん追悼の意味も込められているのでしょうね・・・・。

「ヘイ!ヘイ!」と観客との駆け引き・・・・・・と思いきや再び嬉しき裏切り行為に及ぶのだ。

ブルースフィーリングに満ち溢れた「ウィッシング・ウェル(フリー)」にヘンシ~ン!。

これらの曲を嬉々として演じ続けるリミックスのメンバー達。

さぞかしスタジオで纏め上げる最中もワイワイと賑やかに盛り上がったんだろうなあ。

アラララ・・・・?「雨の御堂筋」(欧陽韮韮が1971年9月、この曲でデビュー曲。大ブレイクするきっかけになった記念碑。ザ・ベンチャーズ作曲)へ。

和洋問わず、時代もジャンルもお構いなしだからね~。

原曲の持っている美味しいところを微塵も損なうことなく、究極のツギハギプレイで一緒にトリップだ。

快感地獄にドップリと溺れちゃうのも一興。

 

「空と君との間に(5分35秒)」

北海道が誇る歌姫、中島みゆきさんが1994年5月14日に発売した31作目のシングル。アルバム「ラブ・オア・ナッシング」に収録。オリコン週間ミリオン1位を記録。

ただ単に曲を引っ張りだしてきて適当に捏ね繰り回すのではなく、ちゃんとメメ嬢のイメージに沿った構成で進行しているところなんてさすが知能犯。

それだけにとどまらず、随所に鋭いトリックを忍ばせている抜かりなさ。

ボーっとしてるんじゃあないよ!とチコちゃんに怒られるよ(笑)

いきなり息の根を止められるんだから。

・・・・・・なんじゃらほい。

心憎い演出だ。

バッチリと思惑どおりにはまって、翻弄されつつもニンマリしている観客の姿を見つめつつ内心「してやったり!」なんだろうね。

何でもござれのバンドらしいベストなセレクション。

無駄な抵抗はやめようっと。

 

一応3曲目はダメ押しとばかりに引き続き、新兵器のメガトン級縦ノリ脳天直撃「バック・イン・ブラック(AC/DC)」。

どてっぱらを突き破る勢い。

失禁するほどに。

息も絶え絶え・・・・。

泣く子も思わずヘッドバンギングしながらお漏らししちゃうよん。

破壊力タップリ。

さあ、ドンドンとぶちかましてもらいましょう。

マサが必死にアイフォンでベストショットを狙っていたら、メメ嬢がビシッとこちらを指差して極上のスマイルを決めてくれた。

さすがわかってらっしゃる!

どんなポージングも自然にはまってる。

華があってドキドキときめいちゃうよん。

 

そうかと思えば今度は昭和歌謡曲の世界に乱入してきて沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」

「ジュリー~~!」と腰をくねらせつつも身悶えしちゃいそう・・・・。

全く次に何が飛び出してくるのか予測不可能なトランス状態。

こうなったら、ドンドンと期待に胸を膨らましちゃおうよ。

題して「バック・イン・カサブランカ」だっていうんだから洒落がキツイなあ。

 

とどめとばかりに大黒摩季の「ゲンキダシテ(1997年3月26日発表の超スタンダード。16枚目のシングル。トリプルプラチナ受賞。オリコンチャート5位を記録)」でパワフルにかつしっとりとエンディング。

これはメメちゃんのリクエストなのかなあ??・・・・

もしかしたら今回のライブ用に仕込んだバージョンなのでしょうか?。

毎回度肝を抜かれるほどの連続だけど、さらなる高みへと浮上した感あり。

完璧だ。

ナイトくんの頭の中に渦巻いているアイディアを、ジグソーパズルのようにああでもないこうでもないと、はめ込んで構築した結果がこれだ。

多分、秒単位で計測なんかもしたのでしょう。

血と汗と涙の結晶。

四六時中アイディアを練っているんだろうなあ・・・・・・湯水が湧き出る如くドンドンとね。

ナイトくんのバックボーンが垣間見えたようですこぶる嬉しいよ。

何はともあれ一致団結して才能開花だね。大成功!

内情は自らひねり出した複雑奇怪(!?)なアイディアに一歩つまずくと混乱をきたしそうにもなるのだとか‥‥それもわかるような気がするよ。

メメちゃんはそれら黄金の楽曲群をメンバーたちから逐一丁寧に解説してもらい、一切聞き漏らさぬようどん欲に吸収しているのだとか。

真面目なレディ。

まあかしこまった能書きを語るよりも、はじけまくりの笑顔を振りまきながらステージ狭しとばかりに縦横無尽、軽やかに、ステップ踏みながら歌うメメちゃんの神々しいことよ。

たまりませんなあ!!

彼女はライブはもちろんのことスタジオでも毎回笑顔を絶やすことなく熱心に取り組んでいるそうです。

オフステージでも「今後は英語の歌詞にもっと磨きをかけてチャレンジしたい」と純粋なる乙女のような瞳を輝かせながら意欲を語っていましたよ。

そこいらにゴロゴロと転がっているユルユルでやわな連中よ、見習いたまえ。

根っからのシンガー気質。スポットライトを全身に思いっきり浴びながら歌うという使命を帯びて、この世に誕生したかのようだ。

 

西やんはギタリストの時にはメンバーサイドに向き合ってプレイするけれども、ベースの時にはガバッと大股開きで構えるんだね。2つのスタイルを持つ男。(立ち位置も左右逆だし)

 

ナイト君とメメ譲によるMC「先ほどご紹介にあずかりました、今年2度目のライブRIMIXと言うバンドです。

皆さん、こんにちは。

ビール飲んでる!?(笑)

こんな素敵なイベント会場に誘ってくれてサイトウさん、ありがとうございます!!

どうぞヨロシクお願いします!

メンバーは他のバンドでも活動中なんだけどね。

演奏を聞いているとなんかあれに似ているぞ・・・なんて思う曲ってあるでしょう。

そういうものを色々とミックスして披露していこうというのが我々の基本コンセプトであります。

複数の既存曲に新たな生命を吹き込んで好き勝手にプレイしています(笑)」

 

リスペクトとコミカルさをたっぷり込めて、懇切丁寧なるメンバー紹介もこなすメメ嬢。

「パワフルなユルキャラ・ドラマーのマーズくん。

彼は一昨年、雪で滑って転んでドラマーの命ともいえる指を骨折しちゃったんですよ。

今でも指が曲がっています・・・・。

そんでもってうちのお笑い芸人でミスター・ベースマンのニシヤン。

ギターは我等がリーダーでございますナイトさん。

YEAH!!そして歌わせてもらっているのが私メメでございます。

私のカーナヴィは古いので、ここに来る時の表示がおかしくてまたもや4キロぐらい先に行っちゃいました(笑)・・・・・

私の趣味は筋トレでして、とにかく時間があればバーベルを持ち上げています(と、ムキムキの背中と両腕を堂々と披露)」

ナイト君のMC「メメちゃん、真夏の格好をしているけど、もうすっかりと汗かいてる~!私はリミックスのアレンジでステイホームの間、煮詰まってしまいました・・・・・」

「リーダーの趣味はキャンプ。あれ、いないなあ・・・どこに行っているんだろう?と思ったら豪華な自前のキャンピングカーでお出かけ。

生粋のアウトドアマンなんですよ・・・・・というわけで、まだまだ飛ばしていきますので、よろしくお願いします!

ポンポンとノリのいいやつでいきますよ~!」

客席から口笛がピューピューと吹き鳴らされる。

「次はちょっとゆっくり目の懐かしい感じのやつを・・・・・・あれ、なんだっけ?」「お酒が似合う唯一のバラードです・・・・・大人の恋愛模様をベタな感じで歌った曲。皆さんもこんな経験をしたことがあるんじゃないかな?」

ムード一変して・・・・・・場面転換落ち着き払ってドラマティックに。

オオ!!故・梓みちよの「二人でお酒を」がはじまった!・・・・(1974年3月25日発売。オリコンチャート週間11位を記録) 

切なく泣かせて胸に迫るシチュエーション。ここはジックリと聞き入っちゃいましょう。 

さすがにメメちゃん、お酒を持って床に胡坐をかいたりはしなかったけどね。

ミラーボールがキラキラと綺麗に回転してくれたら、もっとムード満点だったろうにね。

それって欲張りかなあ・・・・。

ナイト・イトウ君のギターテクニックは折り紙つき。

あの一種独特なるかっこいいギター・ピッキングを忠実に再現。ミュートの指クセから音色、ハーモニクスのタイミングに至るまで完コピだ。

相当に研究し尽くしたんだろうね。(今回は自前のⅤOXスピーカーを持ち込んでいた)

と油断していたら、やはり、落とし穴が待っていた。

 

ここでは驚いたことにお酒繋がりの曲「サントリーのコマーシャル~夜が来る」にバトンタッチだ。

とにもかくにも発想の妙がモノを言うだけに、観客が度肝抜かれてビックリしている表情を見ながら演奏する気分は最高なんだろうねえ。

例の苦み走ったダンディで低いヴォイスのハミングはギターで再現。

 

いつの間にかメメ嬢とナイト君による怒涛のツインヴォーカルが絡みつく「ディ・ドリーム・ビリーバー(モンキーズ)」で新生面を発揮。(1967年に発売したシングル。4週連続全米1位を記録)

しかもカリスマ忌野清志郎が率いていた「タイマーズ」の凝りに凝ったカバーバージョンだ。

当然日本語ね。これ2011年に起用されたセブンイレブンのコマーシャルソングとしての印象が強いね。

中間部でもグイグイと煽ってきた。

見せ場ともいえる、お約束のギターソロで会場中を完全に魅了。

 

新境地開拓とばかりに「マイ・シャローナ」

タイトル、バンド名を知らなくても、このイントロからドライブしながら轟き渡るタイトでストレートでリズミックなリフを聞いたら誰でも思わず「ああ、あれだ!」と頷いてくれることでしょう。

一発屋で終わってしまったザ・ナックのデビュー作であり、永遠の大傑作(アルバム「ゲット・ザ・ナック」に収録)。

1979年6月18日リリース。

ビルボードホット100で5週連続1位を獲得。(日本でも同年8月20日にオリコンシングルチャートで邦楽に混じり最高26位を記録するスマッシュヒットに)

第2のビートルズという謳い文句を引っ提げて、1度だけ札幌厚生年金会館でコンサートも行ってくれました。

アルバムにはシカゴのホーンセクションもゲスト参加したことがあるのですよ(あまりホーンが聞こえないし、残念ながらアルバムもほとんど話題にならなかったけど・・・・・)

あの故・ジャック・ブルースもペニーレインでのコンサートで、何故だかこの曲のリフを弾いていましたっけ。

そのくらいにロック界隈では広く浸透しているフレーズなのでしょう。

リミックスもさりげなあくここで明るく陽気に導入。

Gのオクターブを主体としたユニゾンによるラインが軽快この上ない。

と思っていたらば、やはりここでもやってくれたよ。

直後に変化球を投じてきた。

 

洋楽と邦楽を交互に織り交ぜて進行してきたこのライブ。

な、な、なんとここであろうことかマッチこと近藤真彦と中森明菜の曲をドッキングしてきた。

確信犯?それとも偶然の賜物!?意味深・・・・・・

別にそのことで騒いでいる人は一人もいなかったけどね(笑)

「愚か者」(1987年1月1日リリース。オリコン週間チャートでは2位を記録。マッチ22作目のシングル。ちなみにショーケンは16枚目のシングルでタイトルも「愚か者よ」)

まあ、萩原健一の競作バージョンもあるけど、このような男くさい歌もメメさんにかかると違和感なくエキゾチックに響いてくる。

こういうのもなかなかいいんじゃあない?

 

その中森明菜で「1/2の神話」

4枚目のシングル。1983年2月23日にリリース。

オリコン週間チャートでは堂々の1位を記録。

メメちゃんがちょっと突っ張り気味に焦らすようなメリハリをつけた節回しで、変幻自在の低音ヴォイスをこなす。

「いいかげんにして~~!!」

はい、わかりました(笑)

この曲って刺激的なロックフィーリングに覆われていてお気に入りなんですよ。

お見事なまでの連帯感。

 

そして女性アイドルとしてのクールな魅力で中森明菜の大先輩といえば、もちろん山口百恵。

「プレイバック・パートⅡ」

粋な配慮だなあ。

1978年5月1日リリース。22枚目のシングル。

50万枚以上のセールスを記録。もちろん阿木燿子&宇崎竜童による作品。

オリコン週間チャートでは2位を記録。

「馬鹿にしないでよ!勝手にしやがれ!」

爽快だよね。

女性からこんなキツイ言葉を浴びせてほしい、なんて野郎はワンサカいるのではないかい?

勝ち気な女性のラブ・ストーリーを、まだまだ元気いっぱいのメメ嬢が、余力振り絞りながらも全身全霊込めて描き切った。

 

お次に控えしはテレビドラマの主題歌「太陽にほえろ」

一体全体リミックスにはどれだけの秘密兵器が存在するの?

まだまだ氷山の一角なのは間違いない。

井上堯之バンドといえば真っ先に脳裏に浮かぶあのフレーズ。

そして各個性派の刑事たちが大都会にそびえたつビル街を疾走するシーンもね。

何度聞いても鳥肌が立ってきちゃうよ。

不思議と全然古臭さが漂ってこない。感無量・・・・。

多くの世代に支持されるインストウルメンタル。

 

そこからメメちゃんのテーマソングともいえる「どうにも止まらない」(山本リンダ)。

いよっ!待ってました!の掛け声があちこちから飛び交いそう。

ハーフアイドルで売れていたリンダちゃんが、いきなりセックスアピール振りまいて世の男どもをノックアウトした、ラテン系パーカッシブグルーブの衝撃的な歌。

でもメメちゃんが歌うとちっともいやらしく感じないところが好感もてるね。

これは人徳というもの。

ありとあらゆるキャラクターを嬉々としながらこなし続ける。

題して「太陽にどうにも止まらない」・・・・受ける・・・・。

 

マーズくんのドラム・スティックがハイハット・カウントを打ち鳴らす。

ザ・ブルー・ハーツの「リンダ・リンダ」だ。

リミックス流のスペシャル・ヴァージョンだというんだからこれまた芸が細かい。

御見逸れしました。

Yプロジェクトの伊達男、マッツもここにいたならばきっと狂喜乱舞でしょうよ。

自由奔放、すでにお手上げ状態。もう好き勝手にしてくれい!(笑)

まさにライブにはもってこいのナンバーが一気にスパーク。

下手に改まった能書きなんか、この激しいサウンドの前では木っ端微塵に消し飛んでしまう事でしょう。

メメちゃんは悩殺ポーズを連発で決めて、オーディエンス達を怪しく誘惑しながらも弾けまくる。

ハッピーモード全開。

満面笑顔のメメ嬢がコール&レスポンスの要求。

 

あららら・・・・ここでも捻りを加えた曲に連結。

な、な、なんと今度はヒトミの「ラブ2000」に雪崩れ込み。(先に出演したユーリーズも取りあげていた)

2000年発表のアルバム「ラブ・ライフ」に収録。17枚目のシングル。オリコン週間ランキングでは5位を記録。

Qちゃんも愛聴していたことでも有名ですね。

この強引なまでに目まぐるしくブレンドしちゃう発想力は、一体全体どこから湧いてくるの?と思わず聞いてみたくなっちゃった。

ほんでもってこの曲があるということはコアなファンならばご存じの曲が控えている・・・・。

「このまま熱くいきます。ダンシング・タイムですよ~!」の1・2・3・4号令と共に「スピード・キング」(第2期ディープ・パープル)だあ!

ヘヴィメタルの夜明けともいえる狼煙はここでしたたかに放たれた。  

マズ君がタメを効かせ豪快に叩き込む。

「ワンモア・タイム!」の雄叫び。

サラサラなストレート・ロングヘアをなびかせるメメ嬢はステージ映え満点。

西やんはフィンガーでもフラットでもベースピッキングはお手のもの。

スムーズなプレイで指板上を渋く駆け巡る。

余裕の表情で虎視眈々と睨みつつね(本人曰く「いかにもギタリストらしいベースラインだね」と言われるそうだけど、そうかなあ・・・・・ベーシストのお手本のように見事映えるんだけど)。

 

再度「紫の炎」が現れて締めくくり。

マズ君もテクニカル且つ歯切れの良い刻みで、変幻自在に重量感あるリズムをキープし続ける。

軽くひねった腰にさりげなく手を添え、妖艶なポーズで堂々と応えるメメ嬢も華やか。

近寄りがたいほどの存在感を放ちつつね。

締めくくりではエリック・クラプトン「レット・イット・グロー」のフレーズが顔を覗かせる。

燻し銀の進行。アルペジオはゼップの「天国への階段」にそっくり。

ニシヤンいわく「コード進行は全く同じ」とのこと。

そうかあ・・・・・そういう曲をツギハギしたらこのリミックスのようになまら面白いレパートリーが生み出せるわけだ。

大きなヒントを提示していただいた。

終盤では、迂闊にも不思議とエクスタシーへ達してしまった。

再び題して「リンダ・ラブ2000」

 

ナイト君のMC

「いやあ、難しいね。

自分でもやっていてなにがなんだかわけがわからなくなってくるさあ。

やってみるとわかるんだけど、こういうのってすごいこんがらがりそうになるんだよね。

テクニックではなくって歌詞のほうがね・・・・・でも誰も気付いていないでしょう(笑)

大丈夫?はい!さあ、それでは次でラストです!

あっという間です!!」

「ええ~~!!??」(笑)

早いなあ。

・・・・・王道ともいえるナンバーで攻め立ててきたよ。

ここで、神々しき響きを伴って陶酔のイントロだ。

突き抜けるように勢いそのまま「ロックンロール・バカ」改め「ロックンロール・ボケ」でトドメを射す。

期待にワクワク。

歌い出しから猛烈に煽りまくるメメ嬢。

癒し系のお色気を振り撒くことも忘れないしたたかさ。

ありがたいくらいに受け取ったよ。

そのあまりにもアグレッシブに振舞うパフォーマンスに翻弄された観客達は恍惚状態に陥る。

ナイト君はギターソロにアーミングも絡める。

思わずひれ伏しちゃいそうになっちゃったさ。

マズくんは鮮やかなるスティックワークを駆使。

多才なキメワザを発揮しながらも、巧みな攻撃が炸裂。

この曲はもろにチャック・ベリー「ジョニーBグッド」の流れを汲む3コードのお手本なんだけど、伝説のバンド「外道」もレパートリーに取り込んでいました。

リミックスがカバーしたのは、クリエイションがバックをつとめて樹木希林さんがボーカルだったというテイク。

まだ悠木千帆と名乗っていた頃です。

実は私、高校生の時にこのライブをテレビで観ていたのです。

確か「内田裕也」のライブ番組だった。

で、裕也さんがちょっとはにかみながら「マイ・ワイフ」と紹介したら、この曲がはじまった。

タイトルは裕也さんに対し、敬意を表して呼ばれていたもの。

すると会場の後方から、観客席中央を歩きながらスポットライトを浴びた樹木さんが入場!

当時の当たり役「お婆ちゃん」の姿でね。

「お婆ちゃん!!」の絶叫渦巻く中、皆が握手を求めても不機嫌そうに全てを払い除けて(もちろん演技)ステージヘ。

そしてこの曲を暴れまくりながら歌いまくったのです。

その様を見ていた裕也さんは、ただただ苦笑いするのみ。

もう樹木さんが一番受けていたもんね。他を食いまくっていたし。

彼女は生まれた時から、正真正銘生粋のロックンローラーなんだろうなあ。

今でも鮮明に記憶しています。

そのくらいに衝撃的だったんだもん。

 

さて、リミックスもこの曲ではフロントの3人がノリノリで振りつけフォーメーションを豪快に繰り広げて、極め付けはナイトくんのダッグウォークも飛び出した。

「ワンモア!ツーモア!!スリーモア!!!ありがとう!!!!リミックスでした!!!!!」

エンディングでは驚愕のギターフラッシュでフィニッシュ。

全然飽きることもだれることもなく、あっという間に過ぎ去ってしまったリミックスのエキサイティングなショーでした。

まだまだ隠し玉は豊富なようだけど、この続きは次回のお楽しみということでね。

ひとまずはお疲れさん!!!バッチリとやったね!!!

 

****さあ、残すところ僅かとなりました!あれもあれもあれも出てくるよ。ハハハハ~~!!!もっともっとヒートアップするのは確実だ!大やけどにご用心を!!****

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