****いよいよ終盤に差し掛かってきましたよ。
まだまだ日差しはきついけれど、そんなものド迫力のバンドサウンドでぶっ飛ばしてしまえ!!そこんところ、よろしく!!****
10,18:00~18:30
10バンド目は、会場に観客として訪れていた伊達男スギちゃん率いる「杉ちゃんバンド」のバックで、以前は燻し銀の演奏を繰り広げてくれていた「berry jam」がメインを張ります。
このバンドに会えるのを、心待ちにしているファンが一杯いるのだよ。
そういうわけで満を持して、久しぶりに「BERRY JAM」がステージに現れました。
札幌から5年連続5回目の出演。
結成10周年を迎えた「BERRY JAM」(ジャンルは往年の洋楽スタンダード中心で)
一度でもライブを見た方ならばお分かりでしょうが、曲ごとに全然タイプの違う落ち着き払ったムードを堪能させてくれるのだから驚愕ですよ。
主に札幌を中心に活動しているのだけど、何故か以前は小樽屋外イベントでばかり観ていました。場所はマリンフェスタや浅草橋(一昨年は曜日違いでタイバンできなかったけどね・・・・北運河サウンドエナジーでは観客として訪れてもいました。本当にメンバーの皆さんは研究熱心で、ライブの雰囲気が大好きなのですね。)
その都度、鉄壁なる熱演を繰り広げてくれたのです。
それが縁でマサからの熱きラブコールに応えるべく、STA企画「リブレーション」ライブにもちょくちょく参加してくれるようになりました。
(白石ピグスティ&ススキノ・ホットタイム)
メンバーからのメッセージです
「お洒落で音楽好きな大人の方にフィットする、曲づくりを目指し活動してきました。
3年前に雪明かりの路オールディズライブを観て、小樽の皆さんの情熱を知りました。
一昨年、遂に念願の音楽の街・小樽浅草橋に出演することができました。
そして近年はピグスティ&ホットタイムなどなど他のビッグイベントにも参加ができて嬉しく思います。
たくさんのバンドさん、プレイヤーさんとも親交が持てればと思います。どうかよろしくお願いします!」
一昨年の夏のステージではロングへアに花飾り、華麗にムームーを着こなしていた女性シンガー・チエミさんでしたが、ここでは艶やかなる雰囲気を漂わせ、フロントセンターにてボーカルを披露しながらライブは進行。で、今回のいでたちはというと・・・・帽子から服装に至るまでほとんどをラフかつワイルドに決めたメンバー陣と共に、黒の帽子、ロングのドレスでスタイリッシュに決めてくれました。
皆なんまらカッコイイ。中々絵になるよ。羨望の眼差しが注がれていました(写真を参照)。
こういうところなんかも、一つの楽しみですね。
(ホットタイムの時にはトリプルギターでキーボードのアイ嬢も在籍していましたが、今回も原点回帰とばかりに急遽6人編成へ立ち返りました。
サングラス姿のメンバーはいなくなったよ。
炎天下の中でも気分爽快!
まずは編成を記載させてください。
フューチャリング・メインヴォーカルはチエミ嬢。ドラムはお馴染みの若者でカバくん、そしてベーシスト&コーラス&ヴォーカルのトモさんは堂々たるシェイプが神々しいHSアンダーソンの黒ベースヲフィンガーピッキングでプレイするというスタイル、ローズ指板(モリダイラ楽器)。ツイン・ギター(3トーン・サンバーストボディにメイプル指板のSTはファーストギタリスト&コーラスのタイキ君。彼は若いのにいぶし銀のプレイで相変わらず惹きつけてくれる憎い奴です。セカンド・ギター&コーラスはリーダーのヒロさん。バンマスは事前にマサへ直々丁重なるご挨拶をしに来てくれました。一昨年の前半まではなんとアコースティックギターをも担当するという二刀流でしたが今回はエレキに専念。ブロンドボディカラーのフェンダーUSAのヴィンテージ・ストラトキャスター、ローズ指板を使用。ストラップはフェンダー布製の黒を着用。ゴールドパーツ仕様)。そしてキーボード(ローランド)のトモミ嬢(彼女のみ白いマスクを装着)という布陣で網羅。
ほとんどのメンバーがボーカル&コーラスをこなせるというのは、最大の強みですなあ(ヴォーカルにはリバーブを深めにかけて頂きました)。
せっかくですから、これまでのberry jamセットリストからもライブレポートを絡めてみたいと思います!
オープニング・ナンバーでは、意外性を狙ったのか、な、な、なんとインストルメンタルの「ベックス・ボレロ」が不意を突いて飛び出してきた。
もう私は大好きだから単純明快に狂喜乱舞だ。
第1期ジェフ・ベック・グループの隠れた名曲。
これをカバーするバンドは初めて見たよ。
私以上に、会場のお客さんでこの曲にエキサイトしている人っているのかなあ???
というか知っている人っている?
予想もしていなかったから一瞬、何が起こっているのか、我を忘れてしまって錯乱状態に陥ってしまったよ。
もう、責任をとってくれい。
これの仕掛人は多分、ナベさんだね。
チエミさんという素晴らしいシンガーを擁しているのにこんな暴挙に出た。恐るべしだ・・・・。
ちょっと説明させてください。ボレロというだけにあの水戸黄門やチャイルド・イン・タイムの「ダン・ダダダダン」のリズム・リフレインで淡々と進行する。
モーリス・ラベルが基本ソース。
1968年8月に発表された伝説の傑作アルバム「トウルース(ビルボード200で最高位15位を記録)」に収録。
その中を目いっぱいにサスティーンをかけたギターが縦横無尽に駆け巡るという仕組み。
どうだ、参ったか!
重量感や厚みもタップリある、カバくんの激しくも正確なドラム・ビートがいきなり炸裂した「ホットレッグス(ロッド・スチュアート。全米チャート最高位28位を記録)」だあ!(名プロデューサー故トム・ダウドによる1977年11月4日リリースの8作目スタジオ・アルバム「明日へのキックオフ」1曲目に収録されているファースト・シングル)
本家カーマイン・アピスも真っ青な迫力。
2曲目でチエミ嬢がセンターに堂々の君臨。
セットリストに対するひねり具合が、常に絶妙ですね。最近はこの曲が定番になりつつあるようで個人的にも、まことによろしいことであります。
嬉しくもご機嫌なる裏切り行為!
だって毎回セットリストの殆どを入れ替えているんだもんなあ・・・・・。
「一体全体、持ち曲はいくつあるの!?・・・」って尋ねちゃったくらいだ。ものすごい懐の深さを痛感した次第さ。
これ、並みのバンドでは到底無理な離れ技。
しかもどの曲も、高度なテクニックを要求されるものばかりだし。
お馴染みのイントロリフがはじまった途端、気分はすっかりとディスコ・フィーリングにドップリと浸かりきって、
オーディエンス達は、ジッとイスに座ってなんかいられないよお~!とばかりに我を忘れ踊り狂っています。
会場内はディスコに早変わり。
ダンサンブルに盛り上がりをみせていましたよ。
グイグイとうねって迫りくる、強引なまでのタイトなロック・アンサンブル。
チエミ嬢は男顔負けなほどのストロング・ヴォイスを豪快に披露。
サッポロのボニー・タイラー風。
当時イギリスからアメリカへ渡りブロンド美女と次々に浮名を流しつつも成功を手中に収めて、スーパースター街道を驀進したロッド極め付けのナンバーだ。超豪華なバンドメンバー達でも話題が沸騰した、ターニング・ポイント・ドラヴィング・ヒットナンバー。
こうしたノリのよいノー天気なナンバーには文句なし痺れちゃうなあ。
ドツボにはまってしまいました(これはメンバーにも直接伝えています)。
そのウンチクに関してはロック通ならばご存知のはず。
リアルに蘇ってきましたよ。
ここで特筆すべき点といえば、やはりギターのお二方に尽きるでしょう。
まず原曲なのですが、主役はファンキーなハネハネ・リフのタッチ感覚。
これをタイキくんがギターで違和感なく、忠実に再現しているのですよ。
ストラトキャスターによるトレブリーな音質もフルに発揮。
そしてヒロさんはもう一つのアクセントを、ギターでさりげなく奏でているのですよ。
なるほど、ツイン・ギターによるアンサンブルが序盤から如実に反映されているではないか(ロッド・ヴァージョンではトリプル・ギターだけどね)。
そしてフィル・チェンばりに、トモさんによるパーカッシブなベースソロもバッチリとはじかれていた。
普通ならばこれほどに高度な構成の楽曲はスルーしちゃうんだけれども、ベリージャムは余裕の表情で味付けを注入してサラッとこなしてる。
やはり彼らは只者ではなかった・・・・。一昨年までのライブではしっとり系に比重が置かれていたけど、今回はバリエーションが豊富だ。
「ベリージャムです。今の少しは明るい曲だよね。それでは・・・・・さあ!メドレーでいくぞ~!!
去年公開された映画をキッカケにクィーンがまたまた再評価されていますね。去年は早速来日公演も行われたし。
これはとっても良いことだ。というわけでして、ベリージャムらしく・・・・・それではポップ目の曲をお届けしたいと思います。
クィーンをやってみましょう!ヴォーカルはトモさんに代わってもらって・・・・よろしくお願いします。
それではまず、メンバー紹介をしたいと思います」
バスドラムの連打に合わせ、一人一人を愛情込め懇切丁寧ユニークなジョークも交えながら猛アピール。
そのままの勢いで流れにのって
人気曲で「愛という名の欲望(ライブバージョン)」だ。
ヒロさんの真骨頂。ノーマルな乾いた歯切れ良いギターで元気一杯の幕開けだ。
ノスタルジー臭漂うバックに導かれて歌い出したのは、先述のとおりベーシスト・トモさんだあ!
チエミ嬢とはまた違った魅力溢れる男の力強きミディアム・ラブソング。
魂の咆哮に酔いしれるヒトトキというのも乙なもの。
咽び泣く歌メロは、説得力がほとばしり出ています。
トモさんのボーカルは毎ステージで必ず1曲聞かせていただきますが、改めて目から鱗状態。
ベース&ボーカルでこのタイプの曲にチャレンジするのってけっこう至難の技なのですが、とても勉強になりました。
ヒントも得られましたよ。
チエミ嬢による厚みのあるハーモニーも天下一品。よりドラマティックな展開へと雪崩れ込む。味わい深いなあ・・・・・・。
右手に持った白の三日月型タンバリンを打ち鳴らすお姿も神々しく映えていたよ。
クィーンがロカビリーに走ったと当時のロック界が話題騒然となった軽快なるナンバー。
結局はこれで念願のアメリカを制覇したんだから、クィーンは大したバンドだね。
ストレイ・キャッツが受けていただけに、時流を狙っての大当たり。
まあ、いずれにしろ、どれだけの年月を経ても、決して色褪せたり古臭くなったりしない光輝く永遠のポップ・アイコン。
今もって別格のアンセムだ。
よりコンパクトに纏め上げられた、序盤戦にはもってこいの一撃ですね。
何から何まで申し分ないほどにうまいなあ・・・・皆、楽しそうだよ。
この光景を後方の席から眺めていたんだけど・・・うかつにもシミジミと感動しちゃったさ・・・・。
ギターとドラムスの若い2人は、メンバーの中では息子ほどの世代違いなのに、これまた卓越した腕前なんだから恐れ入っちゃったよ。
牽引役も堂々とムーディーに請け負っていたし。
時には先輩達を凌駕するほどの存在感も発揮していました。
タイキ君のナチュラル・トーンで迫ってくるギター・ソロは、風格さえ滲んでいるよ。
「じゃあ、次はまたもや私が歌います。
タイトルを言わなくても、あっ!とすぐにわかると思います。タイトルは言わないでね・・・・・・。それでは続きまして・・・あれです・・・・・・」
まだ明るいけれども大都会の夜の世界の気品が充満している、ちょっとテンポ遅めでジャジーな「キサス・キサス・キサス」(オスバルド・ファレスが1947年に発表)
ハッキリいってこれはロックではありません。
オープニングとはまた違う意味で衝撃。
相変わらず曲ごとにジャンルがコロコロと変化します。
この辺の奥深いバックボーンがberry jamを数段別格扱いされる所以。
それまでのバンド達が繰り広げてくれた、賑やかなお祭り騒ぎ大会の後だけに、グッとシックに迫ってくるものがあります。
やや重めのドラムによるリズム・ワークに乗り、チエミ嬢がスポット・ライトを独占。
皆の視線を一身に集めています。
キューバ・ミュージック。
数多くのカバーが世界中に存在しますが、私が物心ついた頃に記憶しているのはアメリカのラテングループ「トリオ・ロス・パンチョス」のテイクだなあ。
大きな帽子とポンチョとレキントギターを手に歌っていた。
歌声も独特なる語り口調で低く囁き掛ける、意外にもテクニックが必要な難しい作品。
多分チエミ嬢が歌うということは、ザ・ピーナッツのテイクを参考にしているのでしょう。
双子のザ・ピーナッツは妖艶なる美を醸し出していて多方面に一石を投じていましたね。
臨場感たっぷりで効果覿面。
更にミステリアスでムード満点な演出を狙っています。
ここはじっくりと聞き入ってみるのも一興。ワイヤーブラシ奏法も新鮮だ。
と、思っていたらドンドン過熱していきソロバトルへと発展。
間髪入れずに目まぐるしくバトンを繋いでいく。
ベースソロは決して派手ではないんだけれども、流麗なるアート風ラインを鮮やかに描ききっています。
確かな実力に裏打ちされた巧みの技だ。
追随する形で引き継ぐギター・ソロの応酬も聞きもの。
締めくくりはボーカルに橋渡し。余韻を残しつつも・・・・・会場は虜になっていましたよ。
落ち着き払ったステージングに徹してはいますが、内に秘めたるパッションは常に燃え上がっているようです。
「どうもありがとうございます。どんどんと暗い感じで進行していますが・・・・・・・・・それではせっかくなので、超スタンダードを・・・・・ここでちょっと暗目な曲をお送りします・・・・ウィアー・オール・アローン(ボズ・スキャッグス。」1976年にリリース)」
非の打ち所なき甘美なまでのパーフェクトなるAOR界永遠の金字塔。
この場面にはもってこいだね。アダルトな気分に浸りきって、チーク・ダンスへと洒落こむカップルも数組出現。
心にシミジミと染み入るほどに切ない、泣きのバラード決定版だ。
チエミ嬢だから、多分リタ・クーリッジのバージョンをお手本にしているのかな・・・?(ちなみに邦題は「みんな一人ぼっち」)
噛み締めるように優しく歌い紡いでいたのが印象深かったなあ。
ハイハットの繊細な刻みから、思いっきりエモーショナルなギターによる美しい旋律を筆頭に、徐々に高みへと登り詰めていく様は感動的ですらあります。
起承転結の絡みはお手本のようなもの。お見事。
いやが上にもエクスタシーワールドへと誘われてしまいます。クラブさながらに色彩も鮮やかなスポット・ライトが揺れている・・・・。
誰もが言葉を失うほどに聞き入っている。!!
「踊れる曲を・・・・・・・一気に黄金のスタンダードへと突入します。」
威勢のいいカウント「1・2・3・4!!」から飛び出してきたのは
「ノック・オン・ウッド(エディ・フロイド)」
十八番の登場。定番中の定番。
初期スタックスの代表作。かっこいいねえ。
栄光のソウルフル・ミュージック美学に拍手の嵐。
ここから多大なる影響を受けたアーティストは膨大。
力の抜け具合が絶妙。サザンソウルの決定打。
この曲は数多くのミュージシャン達が現在もカバーしているし、理屈抜き、非常にライブ栄えするよね。
シカゴだってデビュー前からライブのレパートリーにしている(残念ながら日本公演では今のところ実現していないけど)。
ザ・ブルースブラザースのテイクもつとに有名。
曲名や作者を知らなくても洋楽ファンならばイントロリフ一発で「ああ!!聞いたことある!!」と思わず膝を叩くことでしょう!!
STAも去年の3月にはめでたく初お披露目しました。
ギターのダンサンブルなコード・ストロークが爽やかに轟き渡る・・・・。
タイキくんによるやや控えめなるボーカルも光ってるよ。正に阿吽の呼吸だ。
渋さに満ち溢れた軽快なピッキング・ヒット。大々的にクローズアップされた、歯切れのよいギターソロにも要注目。
何度もしつこいくらいに言うけど、タイキ君はなんであの若さで、ここまでの熟練ギターが弾けるのだろうか?
これはオフ・ステージの時にも彼へ言ったんだけど、当の本人は至って謙虚に微笑むのみでしたね。
能ある鷹は爪を隠す、ではないけど筋金入りの本物だよ。
「心の愛」(天才スティーヴィー・ワンダーの作品)
多くの国で1位を獲得したモンスター級のビッグヒットソング。
1984年リリースのアルバム「ウーマン・イン・レッド」に収録
ツボへと、モロにはまった感ありのオーディエンス達は脳天ヒューズ・スパークしまくり。
熱冷ましとばかりにこの曲をここへもってくるなんて、粋な配慮ですなあ。
皆でニコニコと大合唱だ。
もちろんベリー・ジャムはこだわりにこだわりぬいた趣向を施して、へヴィーな演出で場を盛り上げていました。
ステージの進行具合を、詳細に計算しつくした組み合わせは素晴らしい。
圧巻だよ。敬服しちゃう。脱帽モノだ。
しかもベリージャムのメンバー達の許容量の幅はハンパではないね。
なんでも巧みにこなせちゃうんだから。
ロック、オールディズからディスコ、ソウル、果てはラテン、J-POP、ボレロに至るまで網羅しています。
ありとあらゆる経験にもとずいた自信を基盤にしているだけに、守備範囲の広さが窺い知れます。さすがだ!
毎回タイプの異なるテーマを掲げて観客に提示してもくれます。
だから飽きずにだれる事もなく、陶酔の極限まで導いてもらえるわけですね。
ヒロさんは鉄壁なメンバーばかりを揃えて心底誇らしげだ。
「イエイ!!どうもありがとうございます。メドレーでお送りしました。懐かしいですね。まだ私が生まれてなかった頃の曲」
「全然、生まれてない?・・・(笑)」
「チエミちゃ~ん!!」
「は~い!!最後までどうぞお付き合いくださいませ・・・。今日はギターのタイキにMCを任せようとしたんだけど却下されちゃいました・・・。」
メインのMCはチエミ嬢。
「ベリージャムは明るい曲は少ないのでまだまだこのままいきます。飲んで、歌って、踊れる人はよろしくね!先ほどのバンドには負けないように、まだまだ頑張ります。あのバンド、ガラが悪かったよ~(笑)。
ザ・ビートルズで・・・・カム・トウギャザー!(名盤「アビーロード」より。ジョンが創作した部分はチャック・ベリーに訴えられましたね・・・・。後のアルバム「ロックンロール」でそれも解決したけど)」
雰囲気一変して繊細でさらに黒っぽいロックグルーヴも加味してきます。
私の一番好きなビートルズの曲で場面転換からダメオシ。これ、ベリージャムで聞くのは3度目。
しっかりとベリージャム流アレンジも施されている。ただ単に演奏するだけで終始しないところが、クセモノバンドの最たるところ。
何度聴いても鳥肌が立つほど、目いっぱいに震えがきちゃうのさ。
うねりまくりの革新的な這いずり回るベースラインをよくコピーしたものです。ベーシストならば誰でも耳に馴染みがあることでしょう。
極めつけだ。青春時代にフラッシュバック。
音楽の神様が創作したのではないかと思えるほどに、一切の無駄も無い完璧で崇高なる曲に感じます。
センスのいいベテランバンドに相応しき選曲。
と、ここでトラブル勃発!!
ヒロさんのギターアンプが謎のノイズを発し始めたではないか!!!
何とか曲中に仮復旧して事無きを得てリードギターソロには間に合いました・・・・ホッ・・・・。(安堵)
今回のイベントは女性シンガーが多いという事に気付いたのは、本番中盤に差し掛かった時。
これは脅威に値する出来事だ。
女性ミュージシャン達の台頭は非常に喜ばしいことだね。
「緊張しすぎてMCを忘れていました(笑)。何を喋るんだっけ・・・??」
もうこの辺に辿りついたら、メンバー達もリラックスしてきたのか饒舌になってきました。
和気あいあいの空気感漂う中で懇切丁寧にメンバー紹介を絡め、
さあてと、次には何をやってくれるのかな・・・ワクワクものですよ。
「最後の曲となりました・・・・・」
「えええ!!???~」
「またまた~(笑)最後は新曲です。踊れる曲を・・・・これで締めくくり。いってみましょう!!・・・・スーパースティション(再びスティーヴィー・ワンダー。邦題は迷信。1972年11月リリース。全米ビルボードホット100シングルチャートでは第1位を記録。アルバム・トーキングブックに収録。当初はあのスーパーカリスマギタリスト、ジェフ・ベックのために書いた曲。ちなみにこの曲をこの日、STAはかぶっちゃうことを避けるために外させていただきました)!!」
最後の最後まできっかりと琴線に訴えかけてくるのだ。
クラヴィネットからアップテンポにはじけ飛ぶ旋律に煽られて、いやがうえにも無意識に体が高揚する。
異質なモータウンのトーンに感化されて、アドレナリンが全身で爆発しながらも噴出。
アンサンブルが一体化して、より巨大なる音像を構築する。
この光景を後方の席から眺めているとつくづく「グルーヴィーだなあ」と呟いちゃう・・・・。
ここまでとことんにやられちゃあ不穏な強風なんか途端に尻尾巻いて逃げていっちゃうよ。
当然、賞賛&感嘆の声が鳴り止みません。
もう完全に参りましたよ‥‥お疲れ様でした!!
「またどこかでベリー・ジャムを見かけましたら、今後とも応援のほどをよろしくお願いします。」
****どうです!迫力満点でしょう。
過激さが増してきたところへ気温もやや下がってきたようだよ。風もソヨソヨと冷えてきたみたい・・・・・よしよしと!!****