THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL.181 2021小樽☆浅草橋オールディズナイト18(S・T・A編part,1)

2021-07-29 12:25:57 | Live Set List

 

****いよいよこのライブレポートのメインイベント、我らがTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYが満を持しての登場となりました!

心して読んでくださいね。それではよろしくお願いいたします。****

早速、時間を戻して・・・・・

 

6,15:20~15:50

the sapporo transit authority(S・T・A)

浅草橋オールディズナイトは12年連続12回目!

勿論最多出演記録を途切れることもなく更新中。

ただしリーダーのマサのみが皆勤賞の快挙。

例によって毎回メンバーには変動があります。

一刻もはやく固定メンバーにしようっと。

この日は本当に超久しぶりのライブ。

それがここ、ミキティも大好きな恒例・小樽屋外イベントだっていうんだから申し分なしだ。

血沸き肉躍るよ。

今年の4月、レノンセンス企画「サンディ・ミュージック・プログラム小樽ビール園ライブ」から2か月の空白。

STA結成16年の中、毎月ライブを必ず行っていたんだけど、まさかこのような事態に陥ってたびたび活動停止状態になるとは夢にも思いませんでした・・・・(去年なんかたったの6本しかライブができなかったさ・・・・)。

にっくき新型コロナウィルスの奴らめ・・・・・こんちくしょう。とっととくたばってくれい!!

とにもかくにも、この自粛期間は各メンバー同士でラインのやり取りを逐一繰り返しながらもコミュニケーションを維持。

良い機会だから、休むことなく個人練習にも汗してきた。

マサから提示された多方面にわたる複雑で難解なる宿題をこなす日々。

でも一向に収まりそうにない感染の毎日。

もうほとんどしばらくライブは諦めかけていました。

(アメリカのプログレッシブハードロック、ドリームシアターの2020年札幌公演も予想していたとおり、延期、そして中止の憂き目にあいチケットは2度にわたっての払い戻し。絶対、終息後は札幌にきてくれると思ってはいるけどね。)

ところが小樽最大のコンサートの祭典が去年初めて9月に開催される運びとなったわけです。

例年だと7月、8月のところを合同スペシャル企画と銘打ってね。

粋な計らいだ。

小樽市からの規制は強化されて、スポンサーサイドの協賛金も厳しいようだったんだけど。

9月の屋外は初体験。

さすが北海道だけあって寒かった・・・・でもあれはあれで良い経験ができたね。

積りに積もった鬱憤払いもできたっしょ。

場所はお馴染み浅草橋のマリン広場。

 

はい、今年もどうなることやら・・・と思っていたらなんとかかんとか無事開催にこぎつけたようです。

ギリギリまで肝を冷やしてはいましたが。

今年は異常なくらいの猛暑続き。

おいおい、何事!?と思っていたら更に、ライブ日直前、グッと気温が上昇。

そんな馬鹿な・・・・・・・・理屈抜きに暑い・・・(泣)

週間天気予報によると最高気温32度だってさあ!!

まあ、屋外ライブにとっての大敵「雨」の心配は全くなしだからノープロブレム。

日ごろから行いのいい晴れバンドS・T・A だけにバッチリとおさまってくれました。

ここはポジティブにありがたやあ!!と受け取りましょうよ。(笑)

 

それはそれでいいとして、本番を迎えるまでには色々紆余曲折がありました。

メンバーたちがコロナの影響により多数が離脱。

数人が直前になって参加をキャンセル。その都度、セットリストやアレンジ、曲順などを変更。

あちらを立てれば、こちらが立たず状態。

頭の痛いことに・・・肝心要のホーンセクションが不足。

ところが華麗なる歌姫ミーちゃんが、そんな重大なる問題をいともあっさりとクリアしてくれたのでした。

やっぱり頼もしい姉御だ。

彼女が所属しているラテン系バンドから、あっさりと素晴らしいトランペットを紹介してくれたのだ!!

しかも2人だよ!

テクニックはもとより人格も良識あるジェントルマンのご両人。

まさしく雨降って地固まるだ。

人事トラブルがかえって良い方向に作用してくれたのだ。

ガス抜きも大成功。

サンキュー、ミ~ちゃん。

ほとんどブラスロックは未体験のTPご両人だけど、このジャンルがすこぶる刺激的で新鮮だったみたいだよ。

(1人は中標津でかなり前に、な、な、なんとあのイントロダクションをプレイしたことがあるそうです。もう一人はファニーにご教授を伺ったことがあるそうです。これって衝撃の事実だ)

しかもただのプレイヤーではなかった。

スコアに俄然強くて、申し分なしの共にナイスガイだ!

(彼らは小樽のバンド、クラッシュビートでも活動中。

本当はあまりにも有名なブラスロックのスタンダードヒットをやりたいとのこと。スコアがないので今回は断念したけど近日中には必ず実現するからねえ!!)

 

そしてもう一人忘れてはならないキュートなレディがいる。

キーボードの魔術師アキ嬢がその人。

彼女とはSTA企画ライブや、他のイベントで何年も前から面識があった。

その都度所属しているバンドが違うから混乱をきたすほど。

ある時はフュージョン、またある時はアニソン、そしてヘヴィーメタルかと思えばブルースバンド、更には吉田拓郎から椎名林檎にエゴラッピン・・・・まだまだたくさんあるよ。

そのくらいに売れっ子ミュージシャン。

オフ時には常にチャーミングな笑顔を周囲に振りまく女性なんだけど、いざプレイともなると表情がキリリと豹変。

男顔負けの神業的鍵盤さばきは全ての人達を魅了して方々で引っ張りだこ。

そんな彼女に目をつけマサが白羽の矢を立てずっと真剣に口説き続けるも、慎重派で多忙ゆえになかなか落ちてはくれなかった・・・・・しかし、熱い思いが遂に届いたのか晴れてこの度、念願が叶いました。

まさに最強の布陣だ。

何事にも真面目で責任感も強いので、映像を検索してスタジオ入りまで必死に研究してきたのだとか。

衣装に関することにまで質問を受けちゃったよん。テンガロンハットまで被ってくれたし。

正直な話、嬉しいなあ。

情熱は伝わるもの。同志が集ってくれるものだ。継続は力なり。

 

これで難関も見事に突破。あとは本番に向けて頑張るだけだ。

ニューフェィスが一気に3人も加入は驚きの出来事。

近年のSTA活動史においても3本の指に入る快挙。

はい、他の5名はお馴染みの連中で固めているから余裕のたたずまい。

ずっとジョークの連発で和気あいあいに和んでいる。

色々なゴタゴタを乗り越えつつも、最強の8人が出揃った。

スタジオリハはじっくりと定番の2回入り。妥協することもなくとことん詳細に至るまで練り上げてきました。

ライブはステージに上がってから降りるまでが一つのパッケージアートなんだからね。(ステージは毎度お馴染みのコンテナカーの荷台。滅茶苦茶に高くて頑丈なのだ!)

アナウンス、カウント、間合い、メドレー、MC、ソロに至るまで完璧に。

 

さてさて、次々と会場へ到着したメンバー達。

リラックスしていてやる気満々だ(和気あいあいに夫婦、親子連れもいたよ)。

マサは顔なじみの観客、スタッフ、対バンらと懇切丁寧に挨拶を交わす。

STA のライブを毎回見ている女性客の方は,マサに「STAの演奏が始まると、ああ・・・・今年も帰ってきたんだあ・・・としみじみ思うんだよ」とニコニコエールを送ってくれました。ウルッときちゃうね。

皆、しっかりとマスク着用、消毒液を使用。

最高責任者のサイトウ氏がやってきて体温の測定。2週間前記入してきた体調検査用紙も提出。

テーブル席も各4人限定。

ステージマイクも持参するか、出演ごとに交換するという念の入れよう。

司会進行はFM小樽のベテラン鶯DJヤチヨ嬢だ。

彼女の方からマサを見かけたとたんに駆け寄ってきてくれたよ。

もう毎回お願いしていてお互い阿吽の呼吸で理解はしているんだけど、プロフィール読み上げの件で一応は打ち合わせ。

徐々に盛り上げていって抑揚をつけバンド名を力強くコール!!

ヤチヨさんはSTA 呼び出しアナウンスを終えるとサイトウ氏と交代なんだとか・・・。

しっかりと終演後は斎藤さんがそのバトンを受け継いでくれました。

 

勝手知ったる段取り。以前にもお願いしたことがあるからここは気楽に託したよ。

強風という恐ろしい現象が巻き起こったけど、それ以外は・・・・・・????

結果・・・・・もちろんばっちりオーケーだ。

さあ、長々と前置きしちゃったけど、そろそろ出番だ。

頃合いとしては最もおいしいど真ん中の時間帯。

ウォーミングアップもチューニングも完了(楽屋テントで待機中、何度も譜面台が風で倒れていたけれど・・・・嫌な予感だ)。

 

一発キツイのをサラッとぶっ放しにいきますか!

あ!?ネタバレだけど、

不穏なる天候とコロナ騒動の影響で観客の入りやノリはずっといまいちだった・・・・エンちゃんもSTAの時を不安に思っていたんだってさ!!

STA が開演したとたんに、ゾクゾクとステージ前に集まってきたオーディエンス。中には出演を終えたバンドや出番待ちのバンドマンの顔もちらほら。

それを見てマッキーちゃんはびっくりした、とマサに話してくれた。

「なんもさあ、いつもあんな感じだよ」「さすがあ!!今後もSTAライブにワクワク!」「(即座に)もちろん!」その場で今後もSTAで末長くお付き合いすることが決定!

感動的な場面だ。

STA の練りに練りこまれた真剣なコンセプトと、取り組み意識に共感してくれた模様。

これで鬼に金棒だ。その成り行きを、紅一点のミキティに伝えたら手放しで大喜び。フェイスブック友達申請にもつながったよん。

****MEMBER****

MASA・・・B VO 

MIKITY・・・AS PER

NISHIYAN・・・G

SYU-YA・・・DR

ENJYU・・・TP PER

KATSU・・・TB PER

MACKIE・・・TP PER CHO

AKI・・・KB

****SET LIST****

1,INTRODUCTION・・・CHICAGO

2,ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHTHOUSE

3,MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO

4,PETERGUNN・・・THE BLUES BROTHERS

5,FEELIN’ STRONGER EVERYDAY(愛のきずな)・・・CHICAGO

6,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

7,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

ステージにのぼったメンバー達。

大所帯だからポジションの確保だけでも一苦労。

でもセッティング表に事細かくマサが記載して提出済みだから全然安心。

しかもミキサーコンビの三輪くん、カザマくんはSTAに関しては酸いも甘いも熟知しているのだ。

シュアーのワイヤレスシステム、キーボード、ホーンのマイクスタンドと順々に効率よく接続していく。

その素早き手際の良さといったらもう惚れ惚れするほどだ。

アッという間に準備万端整ったよ。

おいおい、ホーンセクションの4人は写真撮影する余裕ありかいな(笑)

予定よりも相当に早くスタンバイ完了。

打ち合わせ通りに進行。

マサが一人一人から再度了解をとりスタッフへ三輪くんへアイコンタクト。

それでは遠慮なくいくぜい!

 

まずはアキ嬢がプログレッシブでスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる

(彼女は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。

その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!頼もしい。

このSEも事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

もう各自は本編へのプレイが待ちきれないというご様子。

マサがすかさずニシヤンらに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで歯切れのよいギターミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡す。

 もうすっかりと顔なじみとなった司会進行役のヤチヨ嬢が、タイミングよく会場後方から落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。

「ハーイ!たいへん長らくお待たせいたしました。

いよいよはじまりますよ!

今か今かとお待ちかねの皆さん。そうですよね。

これから中盤のステージをお届けして参りますよ。

もはや恒例となりましたお馴染みの大所帯バンドが登場。

長年出演し続けている小樽のビッグイベントに今年も彼等はやって来ました!

北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!

ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!

メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!

それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「オーケー!1・2・3~!!」(思い切りミワくんがリバーブを深めにかけてくれたよ!)

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この人数だけに勢いが桁違い(本来はもっと多いんだけどね・・・・)。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

普段はクールなシュウヤもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、3年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。

如実にドラミングの随所にそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が飛び出した途端に、観客達がドドッとステージ前方へ雪崩れ込んで踊りはじめました。

その中には、団扇やホイッスルを持ったケニーさん、アベさんの常連組が参戦。

手拍子や写真撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。

メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。不思議と飽きがこないのさ。

その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!

出色の出来と自画自賛。

しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。

各自は多くを語らないけれどね。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える。

(実は最初のこのポージングで貼り付けていた虎の巻がビリビリに破れてしまいヒラヒラと踊っていた。

そこのところはどうにかこうにか切り抜けたけどね)

ニシヤンはアグレッシブなアクションを巻き起こす。

計算されつくした西やん独特なるシャープな音色のギターが、シュウヤのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(このギターは謎多き怪しいメーカーの貴重なる高級品。

コンディションも良好な光沢を放っていますが本人は詳細を決して語らず・・・・)

看板ともいえる4管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。

後方サイドからは、ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、キーボードの音色。

なんという高揚感であろうか。

鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??

さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

4月の反省点は見事にクリア。

手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。

切り込み隊長はいきなりカツちゃんによる、やや食い気味なトロンボーン・ソロ。

 彼はブランクがあり、しかもほとんどリハなしのぶっつけ本番だったから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。

大した度胸の持ち主だ。

さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成し得る技。

何事もなかったかのように涼しく振舞っていたよ(アキ嬢による縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

ここがカツちゃんの凄いところ。

なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!

能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。

ねえ、カツ君よ!(2回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。

すさまじき探求心)

水先案内人に扮したアキちゃんはオルガンからピアノにチェンジして橋渡し。

マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれての場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのシュウヤが猛然と先導しつつ、お次は初参加・伊達男マッキーによるトランペット・ソロだ!

安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で・・・・・鳥肌が立ちっぱなしだ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいくらいに物凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

西やんは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替えるに(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。

そして第3の男、西やんのワイルドなギターが火を噴いた。

いきなり過激なハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにエキセントリック(と真横に陣取っていたアキちゃんが評していたよ)。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを忠実に再現。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。

身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。

チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。

あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?

ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。

極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるシュウヤが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるシュウヤもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。

大歓声が沸く中で、すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力漲る支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、アキちゃん渾身の1音を筆頭にニシヤンへと見事な連携で繋がった。

更にはミキティ嬢からホーンセクションへと渡る流れへ。

ここで繰り出した西やん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。

これぞまさしくロックの原石。

いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を頭上に掲げてピート・タウンジェント風にグルグルと何度も素早く回転。

メンバー達と呼吸合わせて、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えてジャンプ一閃フィニッシュ。

 

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサと西やんは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていました。

ところでステージの魔物はいやらしく出没していたのだ。

STAの時だけ情け容赦なく突風が吹き荒れて、各メンバーがスタンドに掲げているスコアを吹き飛ばしはじめたのだ。

メンバー達は必死の形相でそれを抑えながらのプレイ。

事前にクリップ、磁石などで補強を施していたんだけど、そんな生やさしいことでは解決できないくらいに強烈だった。

恐ろしい・・・・・

暗譜組は全然ノープロブレムだったけどね(笑)

アキちゃんがキーボード上に置いていたガムテープを、ニシヤンがサッと手に取り「これを使って」とエンちゃんへ手渡す一コマも。

その悲惨な光景に我慢ができなくなったアベさんはミキティに自分の大型クリップの差し入れに飛んできた。

ありがたいことだね。

あちこちの客さん達から「STAの時だけ風が強かったよね」と言われたし。

事実、前方に立てていたビデオカメラもその強風に倒されてしまったさ・・・・。

即座に横にいたミノリーがカメラを起こしてくれたおかげで、壊れず無事だったけどね。

涙が出てちゃう(アタックNO、1風)

間髪入れずにマサはシュウヤにゴーサイン。

「オオーッ!!」

口笛がピーピーと吹き鳴らされる中、瞬く間にスリリングなメドレーで「ある晴れた朝」(今年4月の小樽ビール園ライブ以来のプレイ)。
「YEAH!」

重戦車のごとき恐ろしいまでの、シュウヤによるアグレッシブなるビートがガッチリと炸裂。

カナダのシカゴ、BS&Tと言われたライトハウスの代表作を2曲目に持ってきた。

度重なる強烈なる一撃。

今回参加のアルト・サックス・プレイヤー・ミキティお気に入りゆえに久しぶりの復活ソングなんだよ。

さっそくマニア心をくすぐりまくる選曲。

 西やんのギター・カッティングはお飾りに終始するのではなく、痒いところに手の届くプレイとして華があるよ。

 最初は難儀していたけど、もうすっかりと板に付いてきた感あり。

 縦横無尽に絶え間なく駆け巡る響きも絶妙の味を噴出。

実は非常に厄介なコード進行らしい・・・・。

(ここでも事故が勃発。イントロ・ブレイクパートでフロアタムのねじ締めが緩かったらしくガクンと落ち込み斜めに。

シュウヤが慌てふためいていると素早く三輪くんが駆けつけて正常の高さに戻してくれた。さすが鮮やかなるプロのお仕事)

マサがドラムに絡みつくようなベースランニングで挑みかかる。

鮮烈なるフィンガリング。

リズム・セクション・スクランブルが猛然と確立された瞬間だ。

マサによる熱きヴォーカルが、ここでも雄叫びをあげる。

これをリード・ボーカルで担当するのは数年前からなんだけど、目一杯に頑張りましたよ。

ベースだけでも運指やピッキングが忙しいのに、ボーカルも非常にへヴィー(延々と伸びやかに上昇するハイトーンが後半へ向かうにつれて複雑に増してくるという構成)。

観客群からの熱視線も加味されて、グイグイと牽引の好サポート。

おそらく会場のお客さん達でこの曲を知っている人、ほとんどいないであろうことは確実。

でもそんなことなんて気にしない。

関係ないね。

このうねりまくりのバツグンなグルーヴはどんな世代、人種、男女問わずビンビンと伝わっていることでしょう。

今までに聞いたこともない一種独特で異様なまでの先読み不可能楽曲群に、多少は戸惑いつつもぶっ飛んでいる御様子。

もちろん何度もSTA体験している人々にいたっては、言わずもがなですなあ。

 

ここで新たな脅威が起こった。

ステージ前数メートルの範囲には立ち入り禁止スペースとしてプラスチックの椅子がズラッと並べられているんだけど、それらすべてが同時にこちらへ向かって「ズズズズ~ッ!」と突進してきたのだ!

慌てて抑え込むオーディエンスとスタッフたち。

まるでポルターガイストのようで歌いながら大爆笑。

 

中間部分では怒涛のピアノソロが展開される。

ずっとキーボード不在だったために、二刀流ニシヤンがその穴を埋めていた。

だからアキちゃんの加入で彼が一番大助かり。

さあ、お手並み拝見といきましょうか。

マサが引導をアキちゃんへと投げかける。

アヴァンギャルドに奏でられる攻撃的なる鍵盤の弾丸ソロがヒートアップして、したたかで素晴らしい。

コード・バッキングとアドリブ・フィンガリングとの連動がこれまた神がかり的。ここも重要なるポイント。

大役を務め上げたね。パチパチ!!スポットライトを独占。

ゴッドハンドが降臨だ。

西やんによる全身全霊を込めたフレーズも、フィンガーボード上を滑りまくる。

上半身をくねらせての仁王立ち。

御大シュウヤはバリエーション豊富にフィルインを交えながらも小刻みにバックから屋台骨を支え続けます。

これって最も重要なお仕事。

なるほど、その手があったかい。工夫の痕跡が垣間見える。

ならばと、曲の後半戦ではメンバー一丸となっての応酬。

マサ、シュウヤとがガッシリとスクラム組んでの骨格リズム・セクションもクセモノなんだよ。

緊迫感ほとばしるメリハリも冴え渡っていて切れ味バッチリ。

マバタキ厳禁。

息つく島も与えないほどに攻め込み突入してくるS・T・A。

体全体でリズムをとりながら、腰振りミキティも見栄えが中々にロックしていてナイス。

ブラスセクションは笑みを浮かべながらの構え。

マサは耳をつんざくほどに、お得意のハイトーンをダメオシ連発ヒットで締めくくり。絶賛拍手の嵐。盛大だ。

オープニングとセカンド・ナンバーだけをもってしても、ひじょうに体力の消耗が大きい、はっきりいって燃費の悪い進行なんだけど、メンバー達はいたってクールに対応。

STAの割にはスッキリとシンプルな編成ゆえ、音の分離や輪郭がクッキリ。

マサは冷静にペース配分を考慮しなければいけないところではありますが、結局はおだってしまって(!?)すでに全力疾走で魂の咆哮。

マッキーはコーラスワークでも好サポート。

とても安定感のある歌声だからマサも正直な話ホッとするのですよ。心強き相棒が誕生。

当然パーカッションも手を休めずに打ち鳴らしっぱなし。

誰一人として一切の手抜きなし。

力を抜こうとするなんて微塵も考えていないよ。

観客もネオン・スティックを振りつつそれに応戦。

マサはMCも兼任

「YEAH!すごいことになっているよ(笑)

ハハハハハ!!

さっき見た!?

この前にならんでいる椅子たちがこっちにドドド~ッと突進してきて、まるで生き物みたいだったね。

HEY!!改めまして、the sapporo transit authorityです!こんにちは!!WOW!!!(ここでドラムとギターが効果音を発したんだけど、アキちゃんがシンセで大歓声を演出した。我ながらビックリしたよ。ダチョウ倶楽部ではないけど・・・・聞いてないよ~!

でもこういうの素敵さ。もっとドンドンとやってね!!)

おお!!でもこういう風にあまり煽っちゃあいけないんだよね。

今日は最高温度32度!!??

まあ、俺らは屋外ライブの大敵でもある雨さえ降らなかったら、なんでもウエルカムだからね。

こんな調子で・・・・・ええっと・・・・大丈夫かあ??(と風で譜面を押さえるのに必死なメンバー達に声をかける。スコア固定修復作業中の場つなぎはトークで引っ張ること。これは鉄則)

ちょっと今、悲惨な状況になっています。

ステージには魔物が潜んでいるってね、よく言うんだ。いくらスタジオで念入りにリハを行っていても本番ではこういうことがおきるんだなあ。

みんな、ガムテープは持ってるよね?

去年は7月8月と、このイベントは中止だったんだよね。

今年はね、こんなに晴れちゃって嬉しい限りですが、世の中は相変わらず不穏な状況が続いています。

我々どこでやっても浮きまくりのバンドだけど、知っている人は知っている、知らない人はぶっ飛んじゃうくらいに頑固一徹ブラスロックで16年間突き進んできました。今日は素晴らしいニューフェイス3人が加わって8人編成で元気いっぱいに暴れまくりたいと思いますので、残り時間最後まで楽しんでいってください、よろしく~!!

NEXT NUNBER・・・・ALLRIGHT?ALLRIGHT??MAKE ME SMILE !!!!」

(1・2・3・4!)

ジャストなタイミングで、シュウヤによる軽快なハイハット4カウントが即座に空間を打ち破る。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

 実はね、この曲、小樽でSTAがライブのたび、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。

 あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。(この日は残念ながらいなかったけど・・・・)

 でもいろいろとややこしい事情があってしばらくお蔵入りしていたんだけど、最近はめでたくそれも解除されて徐々に日の目をみてきたというわけ。

でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。

みっともない不協和音も晴れて排除され、STA流の果てしなき無き王道ともいえるパーフェクトな曲になったよね。

めでたしだ。

 最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ(カツちゃんにとっては鬼門かな!?だってトロンボーン・プレイヤーが作った曲だからね)。

 この曲でもリード・ボーカルはマサ。

最近トライ中なんだよ。苦労しました。マサはユラユラと腰振りダンスで観客を誘惑?挑発??。

 シュウヤは、ここでも、相変わらず虎視眈々と大奮闘。

 血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。

 各メンバー達は多方面の分野にまたがって八面六臂のフル稼働。

ダンディーなエンちゃんは、なかなか堂に入ったプレイスタイルで男ならではの色香をタップリと漂わせて吹き込む。

真横で負けじとマッキーもハイノートヒッター。これにはミキティ、毎度のごとく戦慄を覚えるのだとか。

4管という編成だけでも贅沢すぎるのに、ご両人とも全くタイプの異なるプレイヤーゆえに面白い化学反応がしょっちゅう勃発するものだからたまらないよ。

 ホーンによるバッキングは疾走感の塊のようなブラスロック代名詞をはかる。

エンディングではニシヤンによるトリッキーなる16フュージョン仕込みの速射砲ピッキング・ギター・ソロ(アキちゃんが特に好きなところ)。

 ニシヤンのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったりうるさく感じたりしないんだよね。

これってやっぱり巧みなる音作りだ。

 ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了(本来ならば全部で7楽章なのだ)。

 フェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり、ホーン・セクションの音色が揺らめく中、ニシヤンのミステリアスなるコードとシュウヤによるデリケートなシンバルが奏でる残響音の余韻で幻想的なトーンを漂わせる。

ああ・・・・こういうタイプの曲を演奏するたびにテナーサックスとパーカッションプレイヤーが欲しいよう・・・・・と、しみじみ心から思うよ。

「今日は時間に余裕があるので、程好く遊び心も加えて試みたいと思います。

次にお送りする曲は全然ロックではない。

でもメインのリフがひじょうにロックっぽくて好評。

よってジャンル関係なく数多くのカバーが存在しています。

アメリカのテレビドラマ用主題歌で作曲はヘンリー・マンシーニ。

ムーンリヴァーやピンクパンサーなどを手掛けた人・・・・それでは、シュウヤ!ゴー!!」

号令と共に、有無をも言わさずドラムから演奏開始。

メンバー達が俄然に色めき立ってきての応戦。

マサがさっそくメンバーたちに伝令。

再びミディアム進行のインストウルメンタルで「ピーターガン」。

これも4月小樽ビール園3階ホールライブ以来のプレイ。

マサと西やんが図太き地鳴りのようなメインリフを弾き始めると、エンちゃんもパーカッションで

それに便乗する形にてなぞってくる。

これってSTAにしては珍しいセットリスト。

しかもブルース・ブラザースのカヴァーなんだけどね。

ホーンセクションがメインのリフに入る小節に達しても入ってこない。

どうやらまた意地悪な風に邪魔された模様だ。

マサがその間、合いの手を何度も入れながら縦横無尽に練り歩く。

鋭い対応力だ。

さてさて恒例のソロ・バトルをやっちゃいましたよ。

その時、ソロパートの3人は、マサの取り決めでパパッと指差しで順番を決めていました。

その間わずかに数秒。

いつもよりも人数が少ない分を、1・5人分のソロ回しで解消。16小節で事無きを得ていました。

果たして軍配は誰の手に渡るのか!?

驚いたことにファーストソロは、ミキティ姉さんではないか!

繊細で先の読めないソロにグッと聞き惚れてしまったわい。

やるときはバッチリとやってくれるレディだねぇ。

そこからバトンを受け取る役はアキちゃんだ。

このソロには相当なる覚悟で臨んだようだ。

当然のごとくジャジーでデンジャラス。まさに適役だね

グリッサンド交えた戦慄には戦慄が走った(笑)。

マサはグッと腰を落としながらの絡みポーズで応戦。

アキちゃんとニシヤンの中間スペースに乱入してきてリズミックに足踏み。

そして3番手は重鎮でもある引き締め役、西やんに采配が振られた。

全身全霊込めての、超絶なるギター・ソロをお届けする。

ここいら辺の息のあったやりとりは横で見ていても、この上なき情景。

フリー・フォーム・スタイルの興味本位で、ビックリ箱を開けちゃったような感覚。

ミキティ&アキのミュージック・テイストを受け継ぎ、素晴らしきフュージョン・カラーに染め上げてくれました。

マルチなエンちゃんもひたすらにエキセントリックなパーカッションで面目躍如。名手が揃い踏み。。。

その間中ホーン隊はジッと右手で拍子を数え続ける。

やはり役者が違う。

結局は3人によるソロリレーということで、サーヴィスとばかりにいつもよりも多めにお送りしました(笑)。

余裕綽々のフィナーレではマサがしつこいくらい焦らしに焦らしまくってのエンディングフィニッシュ!

破天荒だけど完全燃焼。

早くも、真っ白な灰になって燃え尽きそうだよん。

 

****ここまでが前半戦。

後半も一切の手抜きなく最後の一瞬まで猪突猛進気合を入れて臨んでいく所存であります。

覚悟はいいかい!!???****

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

pizza(chicago)

2021-07-29 11:42:59 | CHICAGO

ピザは、小麦粉、水、塩、イーストをこねた後に発酵させて作った生地を丸く薄くのばし、その上に具を乗せ、オーブンや専用の竃などで焼いた食品である。ピッツァとも言う。小サイズのものは、区別してピッツェッタと呼ばれることもある。 ウィキペディア

masa's art chicago logo respect gallery

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

VOL.181 2021小樽☆浅草橋オールディズナイト18(E.SANADA編)

2021-07-28 19:49:53 | Live Set List

****さあ、それではもう泣いても笑ってもこれで最後の常連バンドです。満を持しての登場・・・・オオトリはこのバンドしか考えられないというくらいの人気者をここでご紹介しましょう!****

 

会場中に流れているBGMは「ショー・ミー」&「チャチャチャ」

「男女7人シリーズ」のテーマソング。

懐かしいねえ・・・・トレンディドラマ絶頂期の大ヒット曲だ。

ヴォルテージは上がる一方だ。

レッドゾーン振り切れ寸前。

 

12、「E.SANADA」

19:20~19:50

美唄から唯一の参加5人組バンド。(いつもならば6人編成なのですが、今回サックス奏者は残念ながら欠席でした・・・・)

2年連続6回目。

毎年恒例の小樽運河プラザ「お気楽ライブ」などでもSTAと共に熱いステージを繰り広げてくれた彼等。

去年の夏での同イベント「浅草橋オールディズナイト」大トリも、記憶に新しい矢沢永吉トリビュートバンドです(この英語ライブタイトルも矢沢っぽい)。

まあ、このバンド名を見たら、もはや説明なんて不要だよね。

彼らがセッティング中、すでにステージ前には観客が詰め掛けてきて永ちゃんコール(!?)

今か今か、その瞬間が待ちきれないといった雰囲気がギラギラ熱気で充満している。

デンジャラスな殺気さえ感じるほど。

薄っすらと日も傾きかけてきてムードも徐々に盛りあがってきた。

バッチリと舞台は整ったよ。

 

このバンドの編成は・・・・ベースにアキラ君(リーダー。ナチュラルボディーの5弦ベースを使用。ローズ指板)、ドラマーのユウタくん(彼は一昨年からの参加。大好物はキムチだそうです!)、いつもは変形シェイプの赤いモッキンバードを弾きこなすギタリストのタキクくんは今回黒のストラトキャスターを持参(ローズ指板)、紅一点のキーボーディストは1番人気トモコ嬢。2段積みローランドを使用。赤いTシャツの背中にはバンドロゴ入り、そしてリーゼントをバッチリと決めたサナダ氏が永ちゃん担当のボーカル。例の真っ白いビニールテープでグルグル巻きされたストレートマイクスタンドがトレードマーク。カッコよくバッチリと決まってる。これをバシッと蹴り上げて回転させるのです。

斎藤氏がフィナーレを飾るこのバンドを華々しく紹介。

セッティングにちょっと時間がかかっている。

機転をきかせたサナダ氏。

「音合わせさせてください。

いいかなあ・・・・・この不穏な世の中、ディスタンスに気を遣う毎日。

ディスタンスということで、それに引っ掛けた曲を一発、調整に使いたいと思います。」

コーラスで各ボーカルバランスを試しているようだ・・・・「星空の~~・・・あ、ネタバレしちゃったかなあ・・・・(笑)」(アルフィーのヒット曲)

見事なハーモニー。

このバンドとはお友達だというテツ。

「このリハにも相当な練習を重ねてきたみたいだよ。E.SANADAは相変わらずだ」

なるほどねえ。

私はてっきりとディスタンス絡みならば「ロング・ディスタンス・コール」をやるものだと完全に思っていた・・・・・。

マニアックすぎるセレクションだけど、海外レコーディングに於ける最高傑作アルバム「E’」に収録されている名曲が大好きなんだよ。

当時、武道館にて生で聞いた時には痺れまくったものだ。

まさに熟練のアダルトロック。

 

いよいよ準備万端整った模様。

「E.サナダです!ようこそ~!いらっしゃい!!皆さんを矢沢ワールドに誘います!」

オープニングはマイクスタンドを手に

ヒット曲ではないけれどもアルバム「永吉」に収録されている、ライブ向けのナンバー「ゲット・アップ」

一旦引き上げていたサナダ氏が颯爽と例のポーズをとり首のタオルを投げ捨てて、靴&上下のスーツと白で統一した衣装で、先述の白いストレート・マイク・スタンドをがっちりと握ってアクション。

ギターのソロ中にも、投げかける表情が永ちゃん風。

美唄にこれほどクオリティの高いバンドがいたなんて、目から鱗ですよ。

コブシの回し方までよく研究しつくしている。感心しちゃうなあ、全く。

 

「皆さんこんばんは!改めまして・・・・・E SANADAです!!今日はちょっと、ここ小樽でゆっくりと飲んで帰りたいと思います。

本当に楽しい!サンキュー!いつもお世話になっております。

ずっと観ているのもいいけど飲み物も食べ物も注文してね。

皆ひとつになって~!俺たちを観たことある人も、観たことない人も、いくよ!いくよ~いくよ~!

愛を届けたいけどいいかい?

ラスト・シーン!」(1991年発表のアルバム「ドント・ワナ・ストップ」に収録)

けたたましきホイッスル炸裂。

大歓声沸く中、永ちゃんの記念すべきダンシングナンバーだよ。なんたって歌いだしから「踊ろうよ~~・・・」だもんね。

スケールの雄大なる作品。

皆さん、このメロディに思い入れもひとしおでしょう。

誰の胸にも過ぎ去りし麗しき青春のほろ苦い思い出がキラリと蘇るパワーバラード。光るフレーズが散りばめられているギター・ソロも秀逸。

ベスト中のベスト・セレクションだあ。

 

「サムバディズ・ナイト」

永ちゃんがワールドワイドに飛躍してから発表された、矢沢流ロックチューン。

大人の男性の危険な色香を漂わせた力強い矢沢ロックを、ここでも一致団結しての余裕シャクシャクにプレイ。

北海道の永ちゃんここにあり!とでも宣言しているかのよう。

なんのなんの小樽にもマッツ率いる「Y-PROJECT」があるよ。

もちろんサナダ&マッツは懇意の仲で同い年。

今度は美唄と小樽の永ちゃんバンド・コラボレーションなんていうのも観てみたいな。(この日は観客として訪れていたマッツ自身も熱烈に希望しているよ)

ちなみに以前S・T・Aでテナーサックスを担当していたこともあるミヤッチは、ボーカル・サナダ氏の経営している飲食店で食事をするほどの仲なんだそうです。

「とっても美味しいよ」とのこと。」

 

と、ここでサプライズ。ジャーニー不朽の名作「ドント・ストップ・ビリーヴィン」を披露。

(1981年発表のアルバム、エスケイプに収録。ジャーニーがワールドワイドに大ブレイクするきっかけともなった金字塔)

イントロで淡々と打ち鳴らされるピアノの音色に乗せて流れるベースラインが何度聞いても涙出るほどに感動的で美しい。

元ベイビーズの才能あふれるキーボード担当ジョナサン・ケインによるアイディアなんだそうですよ。

しかし、よくもまあ、この限られた時間内で矢沢以外のレパートリーを組みこんだものだ。

ただひたすらに異彩を放ってはいたけれども、実験的な試みに拍手喝采。

アヴェンジャーズのギタリスト,ミノリー君がめちゃお気に入りの曲なんだそう。最終局面にきてテンションマックスだったよとのこと。いやあ、本当に素晴らしい、とエキサイト。

 

「小樽の浅草橋オールディズナイト・スペシャルライブイベント!

はしゃごうぜ~!いつもありがとう!愛してるよ~!!」

観客から差し入れのビールをさりげなく受け取りMCも矢沢になりきっています・・・・「ロックンロール、もう一発いきます!」

お次はサード・アルバム「ドアを開けろ」から傑作「黒く塗りつぶせ」

強烈なるジャパニーズロック・エナジー。

雷鳴のSEがキーボードから発せられます。

白いジャケットを脱ぎ捨てて鮮やかなサテン地のシャツ姿に。

ここではハンドマイクに持ち替えてのボーカル。

「ボーカルのレベルを上げて」と歌いながらもミキサー方面にジェスチャーで指示。

全曲が永ちゃんのペンによるストレートでキャッチーな曲なんだけど、どれにも共通するのが琴線振るわせるコード進行とメロディ・センスだ。

E SANADAのロゴが背中にクッキリと描かれている黒Tシャツを着こんで、応援に駆けつけてきた熱狂的なファンもあちこちに見受けられます。

佳境に差し掛かってきた。

 

「楽しい時間は、あっという間に過ぎていきます。小樽の街に感謝しようぜい!

投げる物ある?

硬い物はダメだよ!

怪我の元。柔らかいもの。(笑)布製品。ティッシュを投げてもそのまま帰らないように!

ロックンロール!止まらないha~ha!!」

貫禄に満ち溢れたこの曲は、多くのファンが好む名曲。

今か今かと、待ち焦がれていたよ。

バックアンサンブルもバンドの中軸をがっちりと支えています。

サナダ氏はステージ狭しと再度左右に動き回りながら、コブシを握ってアクセントを要求しながらも握手攻め。

果てしなく、矢沢祭り一色に染まっております。

ここでまた白ジャケットを着こんでタオルも首にかけ直します。

 

 「まだまだやりたい?」

ギターから「音もらおうかな・・・・」チェック完了後、怒涛のこれは予期せぬ選曲だ。

ハイハット・カウントから「ピュア・ゴールド」

喉が張り裂けんばかりのダイナマイト・ヴォイス爆発に大満足。

ばっちり何をやっても、永ちゃんカラーが薄まる事はありません。

ドラマーはベーシストと共に、ずっしりと重いビートを的確に継続し続けるんだからやっぱり只者じゃあない。

リズムアレンジがけっこうやっかいなんだけど、サラッとこなしちゃうんだね。

もちろん会場中、空中にはタオルやら手ぬぐいやらがポンポンと放り投げられて、小樽の素敵なミッドナイトはもうすぐそこまで迫ってきているのです。

主催者やスタッフの皆さんにねぎらいの声をかけるなど、感銘を受ける場面もたびたび。見習いたいものです。

 

****これにて全出演バンドのライブ・レポートは完了です。さあ、時間を思いっきり戻してこのブログの主人公でもある我等がTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A) の熱きコーナーへと突入しますよ!!お楽しみに!!****

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

sunflower(chicago)

2021-07-28 16:39:56 | CHICAGO

ヒマワリはキク科の一年草の植物である。花は黄色で、種は食用となる。日回りと表記されることもあり、また、ニチリンソウ、ヒグルマ、ヒグルマソウ、ヒマワリソウ、サンフラワー、ソレイユとも呼ばれる。 種実を食用や油糧とするため、あるいは花を花卉として観賞するために広く栽培される。また、ヒマワリは夏の季語でもある。 ウィキペディア

masa's art chicago logo respect gallery

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

VOL.181 2021小樽☆浅草橋オールディズナイト18(beer please編)

2021-07-28 02:02:22 | Live Set List

****満を持してトリ前を見事に務め上げたSTAの盟友バンド、ビア・プリーズが登場!!昭和の香りてんこ盛り。温故知新というわけで、古の懐かしき時代に誘ってもらいましょう。さあ、みんな一緒にタイムスリップ♪****

 

11, 18:40~19:10

会場内に流れるBGMはスティーリーダンの「バビロン・シスターズ」

 

札幌からやってきた「BEER PLEASE」とは去年11月のマリンホール、そして今年2月の小樽公会堂・雪明りの路、3月ソリッドでもSTA とご一緒でしたね。

オールディズや&ロカビリー、ロックンロールなどがお得意。

5年ぶり4回目の出演。

このバンドはジャンルがジャンルだけに、どの曲も短いから濃厚なるセットリストで充実。

お得感満点さ。

 大所帯のいかしたパーティー・バンドは、6人組み(男性陣はアロハシャツのファッションで統一)。

もうSTA界隈ではお馴染みの連中ではありますね。

3年前の8月、小樽北運河「サウンドエナジー」、そしてSTA企画リブレーション一昨年の9月「スペースアートホール」、「ファイブ・ペニーぼたやま音楽祭」にも出演してたね。

実は去年の9月、小樽屋外イベント会場にビアプリのメンバー達も訪れていた。

マサはルチュ&テツに「あれ!?ビアプリは今日、出演するの!?」と聞いたら、申し込みに間に合わなかったとのこと…残念。

やはりコロナウィルスによる影響で各バンドはライブに飢えていたようでタッチの差で埋まってしまったらしいよ。

だから観客として来ていたのだ。

 

ルチュとマサは「朝ドラファン」としても盛り上がるのです。この間まで放送していた「エール」は古関裕而氏がモデルのドラマ。

ビアプリが以前レパートリーにしていた「モスラ」の歌も古関夕而さんの作曲なんだよ、と教えたらルチュは大喜びだったさ。

さらには女性シンガー同士ということで、去年のマリンホールではヒロリンとルチュがめっちゃ意気投合。

スバルともアクセサリーなど共通の話題があるようで、新たな人脈図が更に確立されているようだ。

こうしてドンドンと札幌界隈に女性層の音楽シーンが拡大されていくわけだから素晴らしいことだ。

まあいずれにしても、マイペースでコンスタントに活動はしているようで良かった、良かった。

この日もマサが車から楽器や器材を卸している最中に、ビア・プリーズのメンバー達も車で続々と到着。

再会をお互いに喜びあいました。

数年前までは2人の歌姫を従えて、昭和歌謡や流行歌などを中心に演奏していたのですが、近年はルチュちゃんがソロでフロントに立っての独占パフォーマンスです。

まあ、彼女は普段から2人分くらいの活躍をしていたから、全くもって違和感なし。

逆に今までもずっとシンガーは1人しかいなかったような雰囲気さえ漂わせているね。

縦横無尽に繰り広げられる様は、何度見てもさすがと思わず唸っちゃいます。

 今後もずっとルチュさんには、元気いっぱいはじけまくってもらいましょうよ!

 

ここではマスクを着用しているメンバーはDR、G、KBの3人。

編成は・・・・先述したとおり、紅一点ルチュ嬢のボーカルを全面的に大フューチャー。

で、このバンドを立ち上げたリーダー&ベースのカート氏とはお互い夕張が同郷という縁でマサと知り合い、STA企画「モダンタイム」ライブにビアプリとして初参加。

そこへ観客として来場していたルチュさんにリーダーのカート氏は一目惚れ。

その場でカート氏が彼女をスカウトして一気にグレードアップをはかり、紆余曲折を経て現在に至るわけなのです。

そのカートさんは最近、健康上の理由で長期離脱。

しかし、ここでルチュ繋がりとして心強きあの助っ人が現れた!

なんと元ダーティーダンディ、現在はオールド・ジャンキー、クライ・ベイビー・ブギー、ズリーとストリッパー、催事王ヒデキとバーモンツなどなど多方面で大活躍している札幌が生んだ永遠のスーパー・ロックンローラー、テツがガッチリとボトムラインを支えてくれているのですよ!

トレードマークのリーゼントとサングラスと髭を見ると何故だかホッとして安らぎを覚えるのさ。

ルチュ&テツの鉄壁なコンビネーションもバッチリ!

1+1が2以上の素晴らしい相乗効果を生んでブイブイいわせていました。(ナチュラルボディの愛器フェンダー・ジャパン・テレキャスター・ベースを使用。楽屋テント内で、今日はこれを弾くよ、と誇らしげにマサへ見せてくれました。

正直な話、音にはあまり満足していないようだったけど、どうしてどうして中々に中域を強調したトーンでフィンガー・ピッキングがウネっていたよ。メイプル指板。これがまたテツにはよく似合うんだよネエ)

そろそろカートさんもビアプリに合流予定だそうですが、とにかくテツが加わっての新生ビアプリを観るのも新鮮だから、今回も期待でワクワクものです(実はテツも病み上がり状態なんだけど、そんなこと微塵も感じさせないタフガイだったよ。ターミネーターみたいな強靭なる肉体の持ち主だ)。

5代目ギタリスト眼鏡姿のエディ(エディとしては3代目!)は、ビアプリの中では会場に一番乗り(この愛称はリーダーのカートさんが大好きなエディ・コクランから拝借したもの。もはやそんな説明なんて不要だろうけれども・・・・)。黒のグレッチ・チェット・アトキンス・モデル6120を使用。ギターカラーにあわせたのか、ストラップはいつも真っ黒けで統一するというスタイルが清々しいくらいに渋いねえ。

テツ&エディの2人による弦楽器アンサンブルが、珠玉のサウンドを紡ぎ出してくれます。

ラフにシャツを着込んだドラマーは、ナイスガイのマサイくんで、CANOPUSスネア使用(ナチュラル仕上げ)。

いつも寡黙でちょっとシャイなマサイ君ではありますが、この日のタイトなドラミングはすこぶる好評を博していた。

また一段と腕を上げたね。

お世辞抜きにパワー倍増でグルーヴィー。

アクセントで打ち鳴らすキレッキレのシンバルワークも含めて、なんまらご機嫌だったよ、と本人にも伝えた(会場内でも友人の女性が同意見だった)。

決して努力は裏切らないということを身をもって実証してくれた。

何年も前から地道にコツコツとスタジオで個人練習を積み重ねてきたもんね。

この間まで髪も伸ばしていて、ミュージシャン然としたルックスが非常に頼もしかったんだけど、バッサリと切ってしまったの???寂しい・・・・。

でもメンバー中一番動きやすい風情がロッカー風の佇まいで貫禄タップリだ。

ちなみに対バンする時には必ずSTAのライブもブルーレィディスクにダビングして届けてくれるんだよ。

マサイくん、本当に大助かりだよ。

今後もよろしくね!!

 

そして一昨年から加入したオールバックのキーボード&コーラス担当の真理ちゃん(カシオと1992年にイギリスで創業されたシンセサイザーNOVATIONを使用。異色のセッティングがさすがユニークだ。彼はドサンコならば誰もが知っているコマーシャルソングなどを製作しているプロの売れっ子作曲家)。

最近はマサとブルース・リー談義でめちゃくちゃに盛り上がっております。

マニアックな世界にドンドンとハマるというのも心地よいものだ。

花柄のシャツ・ファッションでひと際目立っていましたよ。

キーボードというポジション上、このアイディアは良く映えるのでナイスです。

方々でもすこぶる好評を得ていた。

憎いくらいに大絶賛。

 

そして更なる新メンバー!

唯一キャップ着用のテナー・サックスはミツグくん。

ロカビリー系ならばお手のものの彼。

多分、催事王秀樹&バーモンツでのテツ繋がりか!?

いずれにしてもビアプリに管楽器が加わるということは、バリエーションが豊富になって雰囲気も良好だ。

しかも彼とテツとマリちゃんとエディは歌えるしね。まさに鬼に金棒システムが確立。

この体制で固まりつつあって、あとは心置きなく邁進するのみだね。

 

夏真っ盛りだけど、各自が思い思いに涼しそうなスタイルで決めています。

ステージ全体的に見ていて出演バンド中、衣装による統一性も異彩を放っていたさ。

で、センターフロントに陣どるル(*´ε`*)チュッチュ嬢は俄然燃え上がった。

いえいえ、ルチュ、十分にステージ映えしていたよ。

そんなカリスマ・ルチュちゃんによる、今回のひとくちメモコーナー。

これはいつも話題にのぼることさ。

センス抜群でポイント高いね。

今回は濃紺地に白の水玉を全面に散りばめたワンピースとリボンを基調に、靴、ベルト、手袋、イヤリングなどは真っ赤に統一。この水玉の一個一個が鮮明で見入ってしまったよ。口紅も情熱的なほどの桃色をセレクション。

ネックレスも髪型も髪飾りもすこぶるオシャレ。

マサはそれを見た時に「お!今日はこのいでたちかい?」

オフステージで伝えると、実は本人、あまりお気に入りではなくずっとしまい込んでいたらしいよ。

なんというもったいないことを。

こんなに素敵な御召物を長年にわたってタンスの肥やしにしていたなんて・・・。

まあ、今回を含めて煌びやかなる衣裳群を大量に所持していたら、それも納得なんだけど。

毎回コスチュームは大きな楽しみの一つでもあります。

どれを着ようか、直前まで迷っているんじゃあないかい?

いっそのこと曲ごとに衣装チェンジでもトライしてみてはいかがでしょうか?

ちゃんと着替え係を用意してね。

その状況がすぐ目に浮かぶよ。

ルチュはフットワークが軽いから、案外とすぐにでもやりかねないね(笑)

いよっ!ゴージャスな衣装持ち!!普段着でも十分に派手だと思うんだけどね・・・・(爆)

 

バンドからのメッセージが届いております。

「ビアプリーズで暑さを吹き飛ばしましょう!

皆で盛り上がれば新型コロナに対する免疫力も俄然アップ!

ビアプリサウンドを最後まで心置きなくお楽しみください!!」

 

実は前に出演したベリー・ジャムの後、時間に余裕ができ、更には何とこの暑さでJRの線路に歪みが発生したとのこと。

よって電車が足止めを食らう事態に陥っちゃった・・・・。

デンジャラス!

その関係でタイムテーブル調整も兼ねて、サウンドチェックは特別じっくりと念入りに取り組ませていただきました。

でも観客のほとんどはこれが本番!?と勘違いしちゃうくらいにビアプリ熱の入れよう。

脳天から湯気が漂っていた…嘘(笑)

まあ、それはそれでいいんでないかい!?(笑)

当のバンドマン達もその辺の細かいことなんか気にしちゃあいないって。

ただ単純に演奏できるという至福の喜びを全身で感じちゃうだけさ。

 

お送りする曲はアメリカン・グラフィティから・・・・・

「悲しき街角(デル・シャノン)」

原題は「ランナウェイ」2分20秒。

1961年2月に発表。

4週連続全米1位を記録。

日本語バージョンも受けていたね。

この曲はカバーがたくさん存在します。

ありゃりゃ・・・・・・どこかで見かけた顔のビアプリ団扇持参という筋金入りの追っかけ親衛隊までもが出没。

序盤の一瞬で観客を引き込んで、虜にしてしまいます。

後で聞いたんだけどルチュちゃんは他のバンドのステージングを見て「よし!私も!!」と俄然闘志に火が点いたんだとか。

リスペクト精神のもと切磋琢磨しながらどん欲に吸収しようとする姿勢は美しいね。

 

2曲目は王道路線で「ダイアナ(ポール・アンカ)」

2分28秒。

1957年7月2日に発表された、実はシンプルでストレートに聞こえるけれど複雑な構成で琴線をビンビンに痺れさせてくれる名曲。当然大ヒットを記録。

こちらも日本語バージョン共々に受けていたね。この曲もカバーがたくさん存在します。

思い思いにジルバやモンキーダンス、はたまたブギウギにと繰り出したいところではありますがここはグッと我慢・・・・。ルチュちゃんはダンシング・クィーンとしての面目躍如。

看板といえる咽び泣くサックスの旋律をミツグくんが一手に引き受ける。

ここぞとばかりにブローする音色に酔いしれたまえ、諸君。

と言っても先述のとおり、これらはあくまでもリハーサルなんだからね(笑)

 

さてさて、チューニングとセッティングがほぼ完了。

万全に整いました。いつでもオーケーさ。

前置きが相当に長くなっちゃったから、そろそろ夢のような本編レポートをお届けしたいと思います。

このバンドは、ライブ評の書きがいがたっぷりとあるのだ。

サイトウ氏からのアナウンス「ビアプリ色にステージを染めてみせます!とのことです。

お待たせしました。では参りましょうかあ!ビア・プリーズ!」

万雷の拍手によって迎え入れられた。

 

「盛り上がっていますか!?後ろの皆さんも盛り上がっていますか~~!?

用意はいいですか?

日曜日というお忙しい中をようこそいらっしゃいました!ドンドンとやっていきますよ!!」

可愛らしい「5匹の子豚とチャールストン」をモチーフとした、な、な、なんと「ビア・プリーズのテーマ」。

これは嬉しい裏切り行為。

最近この流れが定番。

もちろん喜び勇んで聞かせてもらったよ。

実はこの曲「the shimmy shake」(作曲フレディ・モーガン&ノーマン・マルキン)はキーボードのマリちゃんがアレンジしたもの。

また新たなる扉をこじ開けたんだなあ。

のっけから「ヘイ!ヘイ!」と遠慮なしにコール&レスポンス。

曲中にはメンバー紹介などもサラリとスマートに織り交ぜているしね。

お得意のコケティッシュなルチュちゃんによる華やかなるステージ・パフォーマンス。

何度見ても惚れ惚れしちゃうよ。

そして美味しいヒントが随所に垣間見える。

この流れですでにバッチリと掴みはオーケーだ。

 

当然のごとくルチュはMCも兼任。

「どうもありがとうございます!ビア・プリーズです。よろしくお願いします。浅草橋小樽マリン広場、すごく素敵な所で嬉しい!。日曜日の午後なのに、こんな沢山の皆様に集まっていただき感激しております。皆さん、いい感じですねえ!それはともかくも今日は物凄く暑いですね!!  

ここ数日コロコロと北海道は大変なことになっています。

今お届けした曲はキーボードのマリちゃんが極上のアレンジを施してくれたものです」

マリちゃんの真骨頂。

 

「懐かしいところで・・・弘田三枝子さんの曲をやります!往年のファン達ならばお馴染みですね・・・・・ヴァケイション」

テツによるカウント「1・2・3・4!!」

趣向の凝らせ方がたいしたもんだね。

オリジナルはもちろんコニー・フランシス。

1962年7月発売。ビルボード最高9位を記録。

こちらも日本人による日本語カバーも数多く、その中で1番売れたのがこのミーコ。20万枚だってさあ。

驚いたことに、とうのコニー自身も日本語で歌っているバージョンがあります。

イタリア系のコニーにとっては日本語がとても歌いやすく、短時間で収録を完了しちゃったのだとか。

「ヴァケイション」「バケイション」「バケーション」と色々な表記がある、とウィキペディアに書かれていたけど、そんな事はどうでもいいね。

客席にいるとわかりませんが、ステージ上はかなりの熱気みたい。

ツッツーのテナー・サックスがここでも思いっきり情け容赦なく吹き荒れる。

マサイくんがじっくりと間合いを計って、慎重にリズムキープしながらバスドラ・キック。

「ワンモア・タイム!!」

エキサイティングでスリリング。汗飛び散らしての奮起で大熱演。

巧みなスティック捌きが、リズムの骨格を形成しつつも支え続けています。

ストイックなくらいに真面目なマサイくんが、リンゴ・スターの役割を忠実かつ的確に果たしています。

 

「よござんすねえ!!(笑)なんでしょうか、この明るい雰囲気は。

あんまりにもあんまりだあ!!なんか飲みすぎの人も出没しているようだけど(爆笑)

次はラブラブな感じの新曲です・・・・・poetry in motion(60年代前半に活躍した米国シンガーソングライターのジョニー・ティロットソンによる代表作。彼にとっては5枚目のシングル。1960年10月に全米2位を獲得している。ポール・カウフマン&マイク・アンソニー作。日本ではちょっと遅れて1964年に発売。邦題はポエトリー。本国以上に日本での活躍が目立った人)」

ここではグッと焦らし気味にミステリアス。

ツッツーによる官能的なサックスの音色にのって、ルチュがムードたっぷり込めての歌いだし。

歌詞の内容は女性の優美なるしぐさを表現。

「まるで一編の詩のようだ」とメルヘンチックに歌ったもの。

道理でロマンチックだもんねえ・・・・。

なるほどねえ‥‥歌手一人一人を調べあげていくと奥深き歴史を垣間見れて感慨深くなってしまう。

勝手に身近に感じたりなんかして。

そしてビアプリはここでも新境地開拓。

チャレンジ精神旺盛だねえ。

ブレイクタッチの妙も悩まし気に絡みついてくる。

よくよく聞いてみると随所に色々な隠し味が施されていてとても勉強になる。

選曲もちゃんとオーディエンスが欲しているものを探し出してきて、キッチリと落とし前をつけてくれる。

今後も埋もれてしまった宝石のような名曲を発掘してドンドンと発表していってね。

 

「ルルル~~♪・・・・・最後の歌詞にお気づきでしたか?

ラブポーションNO、9なんて必要がないくらいに綺麗なあなた~と歌っているのですよ。

そんなわけでして、次の曲はこの流れで特別にその邦楽バージョンをお届けします・・・・・・ラブ・ポーションNO,9(オリジナルはザ・クローバー)」 

邦題は「恋の特効薬」オリジナルは1959年7月にリリース。

テツが勢いよく「1・2・3~HEY!!」のカウント

こちらも数多くのカヴァーを生み出しています。

ヘヴィーメタル・ファンにとっては、あの若き頃のジョン・サイクスが在籍していた伝説のタイガース・オブ・パンタンのテイクでお馴染み(1982年にPVまで制作した)。

テツが怒涛のリード・ボーカルをバッチリとこなしているではないか!

まるでこの曲はテツのイメージ・ソングみたいで、バッチリとバックビートも演出。

実は去年のマリンホール・ライブ前にテツがマサに「今日はマサさんに捧げる曲があるんだよ」と不敵な笑みを浮かべていた。

これがその答えだったんだ。

テツ曰くこれは故ジョニー大倉も取り上げているとのこと。

その再現です。

だからこそ思い入れをタップリ込めての熱唱だ。

テツのキャラクターならばこのアイディアは大正解。

パワフルに魂を込めたボーカルは張りがあって、どこまでも分厚く突き抜けている、とテツへ伝えた。

当然まんざらでもなかったご様子。

乾いたナチュラルトーンによるエディ渾身ここぞとばかりのギターソロは匠の技。

オールディズ極めつけの古典スタンダード・ナンバーを、ルチュちゃんが我がもの顔でいつもは歌って見せるんだけど、ここでは彼女、ダンサーに専念するというのもある意味では一興。

ただ踊るのではなく、手足、表情の抑揚の付け方などにストーリー性が反映されていて思わずグッと引き込まれてしまいました。

ストップモーションの連続シーンでも息がピッタリとフィットしているではないか。

あれってアドリブ!?そうならば驚愕だよ。

めったに観ることができない本格派オールディズバンドのビアプリだけに、初体験の観客は固唾を飲んで見守っています。

ひたすらアグレッシブで妖艶なルチュ嬢は、熱烈視線を投げかけてくれるファン達に呼応するかのように大健闘。

いつもそんなルチュちゃんからは、シアワセをまんべんなくいただいております。

2分2秒の曲だからあっという間に完奏。

それにしても多少のメンバーチェンジがあっても、全く失速したりしないのだから大したものだ。

逆にノビノビといつまでも意気揚揚のふるまい。

これは一致団結、統率力の賜物だね。

強固なる意志の疎通も大切。

再発見の箇所も数件あったし。

メンバー達のスケジュール都合上、ライブ活動もままならないようですが、だからこそかえってこの日のライブに対する気合の入り方が半端ではないです。

通常ペースよりも倍は力入ってるんでないかい(笑)。

仲の良さも伝わってくるし。

今年はSTAとも結構対バンしそうな気配だしね!

 

「ありがとうございます。暑い・・・・大丈夫かな?・・・・・ちょっとドリンクタイムをください。

お水タイムかわりばんこにやろうね(笑)

曲が短いから次から次へと飛び出しますよ。

いよいよ佳境に差し掛かってきました。

懐かしいところでGS・・・巨人の星に出てくるアイドルグループの曲をやります!

往年のスポコン漫画ファン達ならばお馴染みですね・・・・・クールな恋(オーロラ3人娘・・・ゴールデン・カップス)」

芸が細かい。

計算されつくした采配。

「おおおっ!!」会場のあちこちから拍手喝采!

趣向の凝らせ方がたいしたもんだね。

ギンギン・モード全開だ。

心底音楽を楽しんでいる姿は、いつ見ても本当に癒されてホノボノとしてきちゃいますね。

以前にはゴジラに出演していたザ・ピーナッツのあのやたらと癖になりそうで耳に残る曲も歌っていたしね(今はツイン・ボーカル編成ではないから再現が難しいけど・・・・)。

怪獣ものは最近ご無沙汰気味。

「アイ・ラブ・ユー、アイ・ラブ・ユー、フォエヴァー・モア♪」

青春プレイ・バックで胸キュンしちゃうね。

ドンドンとレッドゾーン振り切ってヒートアップ。

ちなみにマサはサントラのCDでこれを持っています(笑)。

 

と、ここでマリちゃんたちがMCをこなす。

「これをお送りしたいと思います。こんな曲もオーケーでしょう。皆さん、ご一緒に」

メンバー一同の指パッチンでカウントだ。

「ソー・マッチ・イン・ラブ」

邦題は「なぎさの誓い」

1963年、ザ・タイムスが全米1位を記録。2分8秒。

その後も多くのカバーが生み出されている。

誰からも愛される珠玉のヒット曲。

イーグルスのティモシーBシュミット、山下達郎、アート・ガーファンクルなどが特に有名。

いずれにせよ実力がないと恐れ多くて取り上げられないよ。

それをビアプリはあたかもウォーミングアップ感覚でサラッとやってのけた。

恐るべし!

エディがリードボーカルを担当。

総勢5人によるアカペラ(マサイ君はガイドラインにハイハット刻みでカウント取り)。

掟破りなナンバー。

まさかまさかのビックリ箱。

懇切丁寧なる鉄壁ハーモニーだ。私も大好きな曲。

テツにマサが後に聞いてみたら「最近、これをよく取りあげているんだよ。

俺は低音を唸るだけだから楽さ」とご謙遜。

難しいでしょ、このハーモニーは!お手本のような歌唱力を突き付けられた。

エンディングではメンバー全員が示し合わせたかのような必殺決めポーズで慎重にフィニッシュ。

しんみりとした空気が漂う中で一息入れたオーディエンス。

 

「いきますよ!メドレーで・・・・・20フライト・ロック(エディ・コクラン)」

勢いは衰えるどころか、加速してどうやら止まりそうにもありません。

ルチュ嬢のステージ度胸は天下一品。

一瞬で観客を引き込んで、虜にしてしまいます。

ここでも隠し玉が・・・・・・!

またもやテツが雄たけびをあげているではないか!

男気溢れる逞しき歌声でファンサーヴィスも忘れない。

天高くどこまでも突き抜けるワイルドヴィースト野郎。

もうこうなりゃあ思う存分破天荒に暴れまくってちょうだいな(笑)

気持ちが滲み出ているのがよく伝わっていた。

どいつもこいつも愛すべきキャラクターで愛嬌を振りまいている。

アドレナリン噴出しているからこそのなせる業。

 

「さあ、踊れる曲・・・・はりきってやるかい!いきますよ~!ネクスト・ナンバーは・・・・・MR,ツイスター(コニー・フランシス)」

遂に終盤だ。

1973年に公開された「アメリカン・グラフィティ」さながらの様相。

あのスクリーンの中に入り込んだような気分に浸っちゃった。

古き良きアメリカを彷彿とさせる気分で・・・・・。

これを聞くのは5度目だよ。懐かしさ、テンコ盛り。

毎回曲目がストイックなほどによく練られ、入れ替えているよね。感心しきり。

キュートな振る舞いが自然体のルチュ嬢を、心ゆくまでご堪能あれ。

初めて会った頃からちっとも変わっていないね・・・・いや違った!ますます若返っている!!

手足や腰の切れ味もシャープで、ホップ・ステップ・ターンも堂に入ったモノ。

ステージ狭しとばかりに、前後左右に動き回って観客を魅了するルチュ嬢。

バック陣も、一生懸命にアンサンブルを醸し出す。

この軽快な図式が理想形だよね。

 

「再びコニー・フランシスの王道路線で・・・・・カラーに口紅(1959年9月のシングル。全米5位を記録。伊東ゆかりなどが日本語バージョンでレコーディング)」

これまたもの凄くマニアのツボを、強烈に刺激するような曲を取り上げてきましたね。

「ヤヤヤヤ、ヤーヤ!」のオチャラけた出だしのコーラスから、もうドップリとロマンティック・ワールドにワープ。

しかも白黒テレビのあの時代にね!その光景が目に浮かぶようだ。

世界中のティーンエイジアイドル歌手達が取り上げている、実は相当な人気曲。

延々明るくはち切れんばかりのところへ、ちょっぴり甘く切ない、溜息まじりな一節が妙にセクシーでグッときちゃって聞き耳を立ててしまう。

エディのギターもブルージーでメロディアスなソロが秀逸。

ルチュのファンがドンドンと増殖中。

誰からも好かれるところなんかは、彼女の人徳だよね。

ルチュちゃんは白いハンカチで顔拭きしながらお色直し。

そのまま、ステージの一部では写真撮影会へと発展。

 

「ありがとうございます!楽しんでいますか!?皆さん、喉乾いていませんか?・・・・こんなに汗をかくとは思わなかった・・・・ちょっとついでに、またお水を飲んでもいいかなあ・・・?残すところあと2曲だべさあ。

もしかしたら3曲だべさあ(笑)

なまら北海道弁まるだしだべさあ(爆笑)

ツイストを踊る曲です!・・・・・・かっこいいツイスト(弘田三枝子)」

遂に飛び出した。

そろそろ飛び出すと思っていたところへ、痒いところに手が届くいつものパターン。

広い会場はいつの間にかダンスホールへ豹変。

ルチュ嬢、一時たりともジッとせずに、張り切りボーカルで猛烈アピール。

もちろん彼女自身が長い年月をかけて色々なものを見聞きして、実体験を重ねて吸収してきたからね。

真摯な努力の成果だ。

実際、ライブを観るたびに成長の跡が顕著に表れています。

どこまでも、どこまでも果てしない魅力を振り撒いて、夢心地にしてくれるルチュ嬢は貴重な存在。

見栄えも抜群で、なまらチャーミング。

ミツグ君のテナー・サックスソロもダメ押しとばかりに再びブローしまくり。

熱きエナジーがほとばしり出る。

最前列のオーディエンス達も一定の距離を空け、銘々にリズムに合わせて身をくねらせる。

ピカピカと光るタンバリンを打ち鳴らしながら、我を忘れるほどに軽快なるダンスも織り交ぜての合流。

フィニッシュはルチュの大胆不敵なるホップステップジャンプで決め!

観客からおもわず「可愛い!」の声援が飛んできた。

ちょっと照れ気味のルチュ。

「ありがとう!久しぶりに言われたわ!!」(笑)

 

「たいへんだあ!早いもので、次にお送りする曲でなんとラストです。」「ええ~~!???・・・」「嬉しいですねえ(笑)・・・・・往時を偲びましょう・・・・・・・・・・」

最後に用意されていた曲は、まだ無名だった頃のビートルズがトニー・シェリダンのバックをつとめたという、定番中の定番ロックンロール「マイ・ボニー」

シルバー・ビートルズ名義でね。

キャッチーなお約束の超必殺チューンが神々しく飛び出した。

スローでしっとりな序盤の揺れるフィーリングから、なんといきなり歌姫ルチュ嬢が4カウントを告げる!

場面転換、世界で一番激しいトラディショナル・ナンバーへ一気呵成に突入しながら駆け巡る。

ビアプリが多大なる影響を受けている、ザ・ビートルズから、このセレクションとは相当なこだわりだ。

一筋縄ではいかない計らいか。

ほろ酔い加減のテツ&相変わらず元気一杯のルチュによる贅沢なツイン・リードヴォーカルバトルに発展。

強烈なカッティングと爆発的なテナーサックスにのるジェリー・リー・ルイスばりのマリちゃん鍵盤アタックは、火花散るエキサィティングな絡み中でも絶妙な味わい。

特にドレスアップしたルチュちゃんの、優雅なことといったらもうたまりませんなあ。

歌って踊って皆で繰り出しての盛り上がり。

余力を振り絞っての大団円。

歓喜の渦。

理屈抜き、盛大なるフィナーレにはもってこいのチョイスだ。

「暑い中を最後までお付き合いくださいましてありがとうございました!!」

マリちゃんがお行儀よく「起立、礼、着席」を弾く。「ポロン、ポロン、ポロ~ン!!」

深々とお辞儀をして鮮やかなビアプリ祭りはこれにて一旦終焉。

 

当然のごとく、アンコールの嵐。

要求する手拍子が鳴りやません。

王者の貫禄。

「最高!どうもありがとうございます!(笑)あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、じゃあ、ではやります!まだまだいけます・・・・

(笑)今日はお客様が一緒になって歌ったり踊ったりはあまりできないんですよね・・・・さあ、それではまたまたノリのいい新曲をお届けしたいと思います。ブレンダ・リー!!」

間髪入れずにマリちゃんが怪鳥音を発する!!「アチョーッ!!」

「それはブルース・リー!!(大爆笑)」美味しいところでしっかりとやってくれたねえ(笑)

ブルース・リーをリスペクトしてやまないマリちゃんならではの自己主張だ!

一挙に場が和む。このアットホームな感覚はビアプリならではのもの。

「ダイナマイト!!」

1959年に放った楽曲。ビックリしたのはこの曲をレコーディングした時のブレンダは若干13歳(!!)。

身長145センチ。

天才少女歌手の出現に業界はさぞかし騒然としたことでしょうね。

その小柄な体から発せられる信じられないような、これこそダイナマイな声量に世の人々は度肝を抜かれたんだ。

1960年代においてチャートのトップ常連組だった伝説のレディシンガー。

ここでは和製ブレンダよろしくルチュがはずむようなボーカルで力を込めて休むこともなく延々と歌い紡ぐ。

サックス・ソロが咽び泣く、その中を駆け巡るように男性陣が「ドウダバダバダバ~!!」のコーラスで援護射撃。

これかなりの練習量を要したみたいだよ。

無事にエンディングを迎えることができて、ホッと安堵の表情を浮かべ互いをニンマリと見つめ合う面々。

 

と、そうは問屋が卸さない!観客たちは納得いかないようだ。

消化不良・・・・。

責任をどうとるビアプリ??

泣いても笑ってもこれで終わりだからね。

文句なしの鉄槌を下す。

伝家の宝刀でザ・ビートルズ「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」

1963年3月22日リリースのデビュー・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」オープニングトラックとして収録。

この曲、簡単な3コードR&Rだとタカをくくって舐めていたら足元すくわれて泣きをみるよ。

天才ポールマッカートニーの手腕が冴えわたる革新的にローリングするメロディアス・ナンバーだ。

ビアプリ一同、精も根も尽き果てたご様子。

完全燃焼で大満足でしょうよ。

 

浅草橋イベントはどうやらビアプリに占拠されてしまったようだね。

さながら圧巻のワンマンショーじゃんかあ。

壮観だ。

後日談・・・・・・

どうやら地元・小樽のダンディなおじ様たち6人くらいがとってもビアプリを気に入ったらしく、正真正銘のやらせ一切なしでアンコールを要求してくれたんだそうですよ。

本気に取り組めば、見えくれる人はしっかりと認めてくれるんだね。

ライブ後にステージ裏でくつろぎながらも「あそこがこうだ、ここがこうだった」と反省会も含めた即席討論会で語り合っていたもんなあ。

 

ルチュ嬢「〇〇歳まで歌うわよ!!」いやいや、そんな謙虚なことを言わずにもっともっと歌い続けてくれい!!

今年はビアプリ結成10周年だそうそうです。

コロナが落ち着いたころを見計らって壮大なる記念イベントでもぶちかますのも一興かもね。

 

ロカビリー、昭和歌謡曲、アニソン、オールディーズ、ロックンロール、ミディアムからバラードまでと趣向を凝らしまくったご機嫌なビアプリ。

観客の皆さんもビアプリとの出会いで音楽の輪がまた一つ繋がったことでしょう。

いつでもどこにいても注目の的だね。

この快感こそが、ライブ・イベントの醍醐味。

あ!なるほど、ルチュ嬢のはち切れんほどの若さのヒントがあちこちに見え隠れしているようだ!!

 

ミニ情報・・・・・・ルチュちゃんはクラシック・ギターを習っているのです。

早速、発表会に出演。近々映像をアップする予定なんだとか。

当面の目標はザ・ビートルズの弾き語り「ブラック・バード」(まだ弾けて無いそうです・・・・)。

チャレンジ精神旺盛なところなんかは見習いたいもの。

ヘフナーのベースも再開するようで多忙の日々・・・・。

ルチュちゃんが大切そうにずっと手にしていたシュアーの骸骨マイクは去年の夏、惜しまれつつも他界したベーシスト、テラちゃんの形見なんだそうです(ヒロリンのバンドのベーシストでもあった)。

 

***ビアプリーズのお祭りライブ・レヴューはここまで!さあ、オオトリのバンドが到来だよ!それは泣く子もおののくあのスペシャル・プロジェクトだあ!!***

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

objet(chicago)

2021-07-28 01:33:32 | CHICAGO

オブジェ は、事物、物体、対象などの意味を持つ、英語ではobjectにあたる言葉。 主に美術用語として用いられ、その場合には自然物、工業製品、廃品、日用品など、またはそれを使用して作られた立体作品をさす。ダダイスムとシュルレアリスムでの使用が顕著。 ウィキペディア

masa's art chicago logo respect gallery

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

VOL.181 2021小樽☆浅草橋オールディズナイト18(berry jam編)

2021-07-27 23:12:04 | Live Set List

****いよいよ終盤に差し掛かってきましたよ。

まだまだ日差しはきついけれど、そんなものド迫力のバンドサウンドでぶっ飛ばしてしまえ!!そこんところ、よろしく!!****

 

10,18:00~18:30

10バンド目は、会場に観客として訪れていた伊達男スギちゃん率いる「杉ちゃんバンド」のバックで、以前は燻し銀の演奏を繰り広げてくれていた「berry jam」がメインを張ります。

このバンドに会えるのを、心待ちにしているファンが一杯いるのだよ。

そういうわけで満を持して、久しぶりに「BERRY JAM」がステージに現れました。

札幌から5年連続5回目の出演。

 

 結成10周年を迎えた「BERRY JAM」(ジャンルは往年の洋楽スタンダード中心で)

一度でもライブを見た方ならばお分かりでしょうが、曲ごとに全然タイプの違う落ち着き払ったムードを堪能させてくれるのだから驚愕ですよ。

主に札幌を中心に活動しているのだけど、何故か以前は小樽屋外イベントでばかり観ていました。場所はマリンフェスタや浅草橋(一昨年は曜日違いでタイバンできなかったけどね・・・・北運河サウンドエナジーでは観客として訪れてもいました。本当にメンバーの皆さんは研究熱心で、ライブの雰囲気が大好きなのですね。)

その都度、鉄壁なる熱演を繰り広げてくれたのです。

それが縁でマサからの熱きラブコールに応えるべく、STA企画「リブレーション」ライブにもちょくちょく参加してくれるようになりました。

(白石ピグスティ&ススキノ・ホットタイム)

 

メンバーからのメッセージです

「お洒落で音楽好きな大人の方にフィットする、曲づくりを目指し活動してきました。

3年前に雪明かりの路オールディズライブを観て、小樽の皆さんの情熱を知りました。

一昨年、遂に念願の音楽の街・小樽浅草橋に出演することができました。

そして近年はピグスティ&ホットタイムなどなど他のビッグイベントにも参加ができて嬉しく思います。

たくさんのバンドさん、プレイヤーさんとも親交が持てればと思います。どうかよろしくお願いします!」

一昨年の夏のステージではロングへアに花飾り、華麗にムームーを着こなしていた女性シンガー・チエミさんでしたが、ここでは艶やかなる雰囲気を漂わせ、フロントセンターにてボーカルを披露しながらライブは進行。で、今回のいでたちはというと・・・・帽子から服装に至るまでほとんどをラフかつワイルドに決めたメンバー陣と共に、黒の帽子、ロングのドレスでスタイリッシュに決めてくれました。

皆なんまらカッコイイ。中々絵になるよ。羨望の眼差しが注がれていました(写真を参照)。

こういうところなんかも、一つの楽しみですね。

(ホットタイムの時にはトリプルギターでキーボードのアイ嬢も在籍していましたが、今回も原点回帰とばかりに急遽6人編成へ立ち返りました。

サングラス姿のメンバーはいなくなったよ。

炎天下の中でも気分爽快!

まずは編成を記載させてください。

フューチャリング・メインヴォーカルはチエミ嬢。ドラムはお馴染みの若者でカバくん、そしてベーシスト&コーラス&ヴォーカルのトモさんは堂々たるシェイプが神々しいHSアンダーソンの黒ベースヲフィンガーピッキングでプレイするというスタイル、ローズ指板(モリダイラ楽器)。ツイン・ギター(3トーン・サンバーストボディにメイプル指板のSTはファーストギタリスト&コーラスのタイキ君。彼は若いのにいぶし銀のプレイで相変わらず惹きつけてくれる憎い奴です。セカンド・ギター&コーラスはリーダーのヒロさん。バンマスは事前にマサへ直々丁重なるご挨拶をしに来てくれました。一昨年の前半まではなんとアコースティックギターをも担当するという二刀流でしたが今回はエレキに専念。ブロンドボディカラーのフェンダーUSAのヴィンテージ・ストラトキャスター、ローズ指板を使用。ストラップはフェンダー布製の黒を着用。ゴールドパーツ仕様)。そしてキーボード(ローランド)のトモミ嬢(彼女のみ白いマスクを装着)という布陣で網羅。

ほとんどのメンバーがボーカル&コーラスをこなせるというのは、最大の強みですなあ(ヴォーカルにはリバーブを深めにかけて頂きました)。

せっかくですから、これまでのberry jamセットリストからもライブレポートを絡めてみたいと思います!

 

オープニング・ナンバーでは、意外性を狙ったのか、な、な、なんとインストルメンタルの「ベックス・ボレロ」が不意を突いて飛び出してきた。

もう私は大好きだから単純明快に狂喜乱舞だ。

第1期ジェフ・ベック・グループの隠れた名曲。

これをカバーするバンドは初めて見たよ。

私以上に、会場のお客さんでこの曲にエキサイトしている人っているのかなあ???

というか知っている人っている?

予想もしていなかったから一瞬、何が起こっているのか、我を忘れてしまって錯乱状態に陥ってしまったよ。

もう、責任をとってくれい。

これの仕掛人は多分、ナベさんだね。

チエミさんという素晴らしいシンガーを擁しているのにこんな暴挙に出た。恐るべしだ・・・・。

ちょっと説明させてください。ボレロというだけにあの水戸黄門やチャイルド・イン・タイムの「ダン・ダダダダン」のリズム・リフレインで淡々と進行する。

モーリス・ラベルが基本ソース。

1968年8月に発表された伝説の傑作アルバム「トウルース(ビルボード200で最高位15位を記録)」に収録。

その中を目いっぱいにサスティーンをかけたギターが縦横無尽に駆け巡るという仕組み。

どうだ、参ったか!

 

重量感や厚みもタップリある、カバくんの激しくも正確なドラム・ビートがいきなり炸裂した「ホットレッグス(ロッド・スチュアート。全米チャート最高位28位を記録)」だあ!(名プロデューサー故トム・ダウドによる1977年11月4日リリースの8作目スタジオ・アルバム「明日へのキックオフ」1曲目に収録されているファースト・シングル)

本家カーマイン・アピスも真っ青な迫力。

2曲目でチエミ嬢がセンターに堂々の君臨。

セットリストに対するひねり具合が、常に絶妙ですね。最近はこの曲が定番になりつつあるようで個人的にも、まことによろしいことであります。

嬉しくもご機嫌なる裏切り行為!

だって毎回セットリストの殆どを入れ替えているんだもんなあ・・・・・。

「一体全体、持ち曲はいくつあるの!?・・・」って尋ねちゃったくらいだ。ものすごい懐の深さを痛感した次第さ。

これ、並みのバンドでは到底無理な離れ技。

しかもどの曲も、高度なテクニックを要求されるものばかりだし。

お馴染みのイントロリフがはじまった途端、気分はすっかりとディスコ・フィーリングにドップリと浸かりきって、

オーディエンス達は、ジッとイスに座ってなんかいられないよお~!とばかりに我を忘れ踊り狂っています。

会場内はディスコに早変わり。

ダンサンブルに盛り上がりをみせていましたよ。

グイグイとうねって迫りくる、強引なまでのタイトなロック・アンサンブル。

チエミ嬢は男顔負けなほどのストロング・ヴォイスを豪快に披露。

サッポロのボニー・タイラー風。

当時イギリスからアメリカへ渡りブロンド美女と次々に浮名を流しつつも成功を手中に収めて、スーパースター街道を驀進したロッド極め付けのナンバーだ。超豪華なバンドメンバー達でも話題が沸騰した、ターニング・ポイント・ドラヴィング・ヒットナンバー。

こうしたノリのよいノー天気なナンバーには文句なし痺れちゃうなあ。

ドツボにはまってしまいました(これはメンバーにも直接伝えています)。

そのウンチクに関してはロック通ならばご存知のはず。

リアルに蘇ってきましたよ。

ここで特筆すべき点といえば、やはりギターのお二方に尽きるでしょう。

まず原曲なのですが、主役はファンキーなハネハネ・リフのタッチ感覚。

これをタイキくんがギターで違和感なく、忠実に再現しているのですよ。

ストラトキャスターによるトレブリーな音質もフルに発揮。

そしてヒロさんはもう一つのアクセントを、ギターでさりげなく奏でているのですよ。

なるほど、ツイン・ギターによるアンサンブルが序盤から如実に反映されているではないか(ロッド・ヴァージョンではトリプル・ギターだけどね)。

そしてフィル・チェンばりに、トモさんによるパーカッシブなベースソロもバッチリとはじかれていた。

普通ならばこれほどに高度な構成の楽曲はスルーしちゃうんだけれども、ベリージャムは余裕の表情で味付けを注入してサラッとこなしてる。

やはり彼らは只者ではなかった・・・・。一昨年までのライブではしっとり系に比重が置かれていたけど、今回はバリエーションが豊富だ。

 

「ベリージャムです。今の少しは明るい曲だよね。それでは・・・・・さあ!メドレーでいくぞ~!!

去年公開された映画をキッカケにクィーンがまたまた再評価されていますね。去年は早速来日公演も行われたし。

これはとっても良いことだ。というわけでして、ベリージャムらしく・・・・・それではポップ目の曲をお届けしたいと思います。

クィーンをやってみましょう!ヴォーカルはトモさんに代わってもらって・・・・よろしくお願いします。

それではまず、メンバー紹介をしたいと思います」

バスドラムの連打に合わせ、一人一人を愛情込め懇切丁寧ユニークなジョークも交えながら猛アピール。

そのままの勢いで流れにのって

人気曲で「愛という名の欲望(ライブバージョン)」だ。

ヒロさんの真骨頂。ノーマルな乾いた歯切れ良いギターで元気一杯の幕開けだ。

ノスタルジー臭漂うバックに導かれて歌い出したのは、先述のとおりベーシスト・トモさんだあ!

チエミ嬢とはまた違った魅力溢れる男の力強きミディアム・ラブソング。

魂の咆哮に酔いしれるヒトトキというのも乙なもの。

咽び泣く歌メロは、説得力がほとばしり出ています。

トモさんのボーカルは毎ステージで必ず1曲聞かせていただきますが、改めて目から鱗状態。

ベース&ボーカルでこのタイプの曲にチャレンジするのってけっこう至難の技なのですが、とても勉強になりました。

ヒントも得られましたよ。

チエミ嬢による厚みのあるハーモニーも天下一品。よりドラマティックな展開へと雪崩れ込む。味わい深いなあ・・・・・・。

右手に持った白の三日月型タンバリンを打ち鳴らすお姿も神々しく映えていたよ。

クィーンがロカビリーに走ったと当時のロック界が話題騒然となった軽快なるナンバー。

結局はこれで念願のアメリカを制覇したんだから、クィーンは大したバンドだね。

ストレイ・キャッツが受けていただけに、時流を狙っての大当たり。

まあ、いずれにしろ、どれだけの年月を経ても、決して色褪せたり古臭くなったりしない光輝く永遠のポップ・アイコン。

今もって別格のアンセムだ。

よりコンパクトに纏め上げられた、序盤戦にはもってこいの一撃ですね。

何から何まで申し分ないほどにうまいなあ・・・・皆、楽しそうだよ。

この光景を後方の席から眺めていたんだけど・・・うかつにもシミジミと感動しちゃったさ・・・・。

ギターとドラムスの若い2人は、メンバーの中では息子ほどの世代違いなのに、これまた卓越した腕前なんだから恐れ入っちゃったよ。

牽引役も堂々とムーディーに請け負っていたし。

時には先輩達を凌駕するほどの存在感も発揮していました。

タイキ君のナチュラル・トーンで迫ってくるギター・ソロは、風格さえ滲んでいるよ。

「じゃあ、次はまたもや私が歌います。

タイトルを言わなくても、あっ!とすぐにわかると思います。タイトルは言わないでね・・・・・・。それでは続きまして・・・あれです・・・・・・」

まだ明るいけれども大都会の夜の世界の気品が充満している、ちょっとテンポ遅めでジャジーな「キサス・キサス・キサス」(オスバルド・ファレスが1947年に発表)

ハッキリいってこれはロックではありません。

オープニングとはまた違う意味で衝撃。

相変わらず曲ごとにジャンルがコロコロと変化します。

この辺の奥深いバックボーンがberry jamを数段別格扱いされる所以。

それまでのバンド達が繰り広げてくれた、賑やかなお祭り騒ぎ大会の後だけに、グッとシックに迫ってくるものがあります。

やや重めのドラムによるリズム・ワークに乗り、チエミ嬢がスポット・ライトを独占。

皆の視線を一身に集めています。

キューバ・ミュージック。

数多くのカバーが世界中に存在しますが、私が物心ついた頃に記憶しているのはアメリカのラテングループ「トリオ・ロス・パンチョス」のテイクだなあ。

大きな帽子とポンチョとレキントギターを手に歌っていた。

歌声も独特なる語り口調で低く囁き掛ける、意外にもテクニックが必要な難しい作品。

多分チエミ嬢が歌うということは、ザ・ピーナッツのテイクを参考にしているのでしょう。

双子のザ・ピーナッツは妖艶なる美を醸し出していて多方面に一石を投じていましたね。

臨場感たっぷりで効果覿面。

更にミステリアスでムード満点な演出を狙っています。

ここはじっくりと聞き入ってみるのも一興。ワイヤーブラシ奏法も新鮮だ。

と、思っていたらドンドン過熱していきソロバトルへと発展。

間髪入れずに目まぐるしくバトンを繋いでいく。

ベースソロは決して派手ではないんだけれども、流麗なるアート風ラインを鮮やかに描ききっています。

確かな実力に裏打ちされた巧みの技だ。

追随する形で引き継ぐギター・ソロの応酬も聞きもの。

締めくくりはボーカルに橋渡し。余韻を残しつつも・・・・・会場は虜になっていましたよ。

落ち着き払ったステージングに徹してはいますが、内に秘めたるパッションは常に燃え上がっているようです。

 

「どうもありがとうございます。どんどんと暗い感じで進行していますが・・・・・・・・・それではせっかくなので、超スタンダードを・・・・・ここでちょっと暗目な曲をお送りします・・・・ウィアー・オール・アローン(ボズ・スキャッグス。」1976年にリリース)」

非の打ち所なき甘美なまでのパーフェクトなるAOR界永遠の金字塔。

この場面にはもってこいだね。アダルトな気分に浸りきって、チーク・ダンスへと洒落こむカップルも数組出現。

心にシミジミと染み入るほどに切ない、泣きのバラード決定版だ。

チエミ嬢だから、多分リタ・クーリッジのバージョンをお手本にしているのかな・・・?(ちなみに邦題は「みんな一人ぼっち」)

噛み締めるように優しく歌い紡いでいたのが印象深かったなあ。

ハイハットの繊細な刻みから、思いっきりエモーショナルなギターによる美しい旋律を筆頭に、徐々に高みへと登り詰めていく様は感動的ですらあります。

起承転結の絡みはお手本のようなもの。お見事。

いやが上にもエクスタシーワールドへと誘われてしまいます。クラブさながらに色彩も鮮やかなスポット・ライトが揺れている・・・・。

誰もが言葉を失うほどに聞き入っている。!!

 

「踊れる曲を・・・・・・・一気に黄金のスタンダードへと突入します。」

威勢のいいカウント「1・2・3・4!!」から飛び出してきたのは

「ノック・オン・ウッド(エディ・フロイド)」

十八番の登場。定番中の定番。

初期スタックスの代表作。かっこいいねえ。

栄光のソウルフル・ミュージック美学に拍手の嵐。

ここから多大なる影響を受けたアーティストは膨大。

力の抜け具合が絶妙。サザンソウルの決定打。

この曲は数多くのミュージシャン達が現在もカバーしているし、理屈抜き、非常にライブ栄えするよね。

シカゴだってデビュー前からライブのレパートリーにしている(残念ながら日本公演では今のところ実現していないけど)。

ザ・ブルースブラザースのテイクもつとに有名。

曲名や作者を知らなくても洋楽ファンならばイントロリフ一発で「ああ!!聞いたことある!!」と思わず膝を叩くことでしょう!!

STAも去年の3月にはめでたく初お披露目しました。

ギターのダンサンブルなコード・ストロークが爽やかに轟き渡る・・・・。

タイキくんによるやや控えめなるボーカルも光ってるよ。正に阿吽の呼吸だ。

渋さに満ち溢れた軽快なピッキング・ヒット。大々的にクローズアップされた、歯切れのよいギターソロにも要注目。

何度もしつこいくらいに言うけど、タイキ君はなんであの若さで、ここまでの熟練ギターが弾けるのだろうか?

これはオフ・ステージの時にも彼へ言ったんだけど、当の本人は至って謙虚に微笑むのみでしたね。

能ある鷹は爪を隠す、ではないけど筋金入りの本物だよ。

 

「心の愛」(天才スティーヴィー・ワンダーの作品)

多くの国で1位を獲得したモンスター級のビッグヒットソング。

1984年リリースのアルバム「ウーマン・イン・レッド」に収録

ツボへと、モロにはまった感ありのオーディエンス達は脳天ヒューズ・スパークしまくり。

熱冷ましとばかりにこの曲をここへもってくるなんて、粋な配慮ですなあ。

皆でニコニコと大合唱だ。

もちろんベリー・ジャムはこだわりにこだわりぬいた趣向を施して、へヴィーな演出で場を盛り上げていました。

ステージの進行具合を、詳細に計算しつくした組み合わせは素晴らしい。

圧巻だよ。敬服しちゃう。脱帽モノだ。

しかもベリージャムのメンバー達の許容量の幅はハンパではないね。

なんでも巧みにこなせちゃうんだから。

ロック、オールディズからディスコ、ソウル、果てはラテン、J-POP、ボレロに至るまで網羅しています。

ありとあらゆる経験にもとずいた自信を基盤にしているだけに、守備範囲の広さが窺い知れます。さすがだ!

毎回タイプの異なるテーマを掲げて観客に提示してもくれます。

だから飽きずにだれる事もなく、陶酔の極限まで導いてもらえるわけですね。

ヒロさんは鉄壁なメンバーばかりを揃えて心底誇らしげだ。

 

「イエイ!!どうもありがとうございます。メドレーでお送りしました。懐かしいですね。まだ私が生まれてなかった頃の曲」

「全然、生まれてない?・・・(笑)」

「チエミちゃ~ん!!」

「は~い!!最後までどうぞお付き合いくださいませ・・・。今日はギターのタイキにMCを任せようとしたんだけど却下されちゃいました・・・。」

メインのMCはチエミ嬢。

「ベリージャムは明るい曲は少ないのでまだまだこのままいきます。飲んで、歌って、踊れる人はよろしくね!先ほどのバンドには負けないように、まだまだ頑張ります。あのバンド、ガラが悪かったよ~(笑)。

ザ・ビートルズで・・・・カム・トウギャザー!(名盤「アビーロード」より。ジョンが創作した部分はチャック・ベリーに訴えられましたね・・・・。後のアルバム「ロックンロール」でそれも解決したけど)」

雰囲気一変して繊細でさらに黒っぽいロックグルーヴも加味してきます。

私の一番好きなビートルズの曲で場面転換からダメオシ。これ、ベリージャムで聞くのは3度目。 

しっかりとベリージャム流アレンジも施されている。ただ単に演奏するだけで終始しないところが、クセモノバンドの最たるところ。

何度聴いても鳥肌が立つほど、目いっぱいに震えがきちゃうのさ。

うねりまくりの革新的な這いずり回るベースラインをよくコピーしたものです。ベーシストならば誰でも耳に馴染みがあることでしょう。

極めつけだ。青春時代にフラッシュバック。

音楽の神様が創作したのではないかと思えるほどに、一切の無駄も無い完璧で崇高なる曲に感じます。

センスのいいベテランバンドに相応しき選曲。

と、ここでトラブル勃発!!

ヒロさんのギターアンプが謎のノイズを発し始めたではないか!!!

何とか曲中に仮復旧して事無きを得てリードギターソロには間に合いました・・・・ホッ・・・・。(安堵)

今回のイベントは女性シンガーが多いという事に気付いたのは、本番中盤に差し掛かった時。

これは脅威に値する出来事だ。

女性ミュージシャン達の台頭は非常に喜ばしいことだね。

 

「緊張しすぎてMCを忘れていました(笑)。何を喋るんだっけ・・・??」

もうこの辺に辿りついたら、メンバー達もリラックスしてきたのか饒舌になってきました。

和気あいあいの空気感漂う中で懇切丁寧にメンバー紹介を絡め、

さあてと、次には何をやってくれるのかな・・・ワクワクものですよ。

「最後の曲となりました・・・・・」

「えええ!!???~」

「またまた~(笑)最後は新曲です。踊れる曲を・・・・これで締めくくり。いってみましょう!!・・・・スーパースティション(再びスティーヴィー・ワンダー。邦題は迷信。1972年11月リリース。全米ビルボードホット100シングルチャートでは第1位を記録。アルバム・トーキングブックに収録。当初はあのスーパーカリスマギタリスト、ジェフ・ベックのために書いた曲。ちなみにこの曲をこの日、STAはかぶっちゃうことを避けるために外させていただきました)!!」

最後の最後まできっかりと琴線に訴えかけてくるのだ。

クラヴィネットからアップテンポにはじけ飛ぶ旋律に煽られて、いやがうえにも無意識に体が高揚する。

異質なモータウンのトーンに感化されて、アドレナリンが全身で爆発しながらも噴出。

アンサンブルが一体化して、より巨大なる音像を構築する。

この光景を後方の席から眺めているとつくづく「グルーヴィーだなあ」と呟いちゃう・・・・。

ここまでとことんにやられちゃあ不穏な強風なんか途端に尻尾巻いて逃げていっちゃうよ。

当然、賞賛&感嘆の声が鳴り止みません。

もう完全に参りましたよ‥‥お疲れ様でした!!

「またどこかでベリー・ジャムを見かけましたら、今後とも応援のほどをよろしくお願いします。」

 

****どうです!迫力満点でしょう。

過激さが増してきたところへ気温もやや下がってきたようだよ。風もソヨソヨと冷えてきたみたい・・・・・よしよしと!!****

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CAVE(chicago)

2021-07-27 20:18:04 | Live Photo

洞窟(どうくつ、: cave, grotto, cavern)とは、地中にある一定の大きさの空間。洞穴(どうけつ、ほらあな)とも言う。一般には地下空間のうち人間が入ることが可能なものをいい、洞口の長径が奥行きよりも小さければ洞長2m程度でも洞窟と呼ばれる

masa's art chicago logo respect gallery

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

VOL.181 2021小樽☆浅草橋オールディズナイト18(remix編)

2021-07-27 15:32:09 | Live Set List

****会場内はずっと熱きサウンドが吹き荒れていてご機嫌だよん。

曲者集団がこの後にも続々と登場しますよ。

要覚悟のうえでライブレポート読破へと臨むようによろしくお願いいたしまする!!****

 

9,17:20~17:50

BGMとして会場内に流れているのはスティーリーダンだ。

「REMIX」

こちらのバンドも隣町・札幌から3年連続3回目の参加。

「ホットタイム」「モダンタイム」共にSTA企画「リブレーション」に出演したリミックスが去年の2月・小樽公会堂雪明りの路5、9月浅草橋・北運河合同イベントに次いで7たびSTAとタイバンでの登場!(一昨年7月の浅草橋オールディズ・ナイトもインパクトがあったなあ)

和洋織り交ぜたROCKバンドは常に不動の4人組だ!(日差しが厳しいので男性3人はサングラス着用)

このバンド名の由来は・・・「色々な曲をごちゃ混ぜにする・・・というそのままの意味。ハードロック、アニメソング、昭和歌謡、パンクなどジャンルの壁も軽く超越して遊び心満載です」

なるほど・・・何度見ても愉快痛快に面白そうだな。

こういうチャレンジ精神は立派でも、いざ取り組もうとするとセンスとテクニックがまるで伴わなくって、ものの見事にずっこけてしまうというもの。

そういう甘い考えの頭でっかちなバンドは、うんざりするほどにたくさん見てきましたら・・・・。

理想と現実は大違い。中には勘違いして悦に入ってる輩もしょっちゅう。

でもこのバンド、リミックスはバッチリと演じてくれましたよ。

会場のあちこちから、感嘆の声が漏れていました。

オモチャ箱、ビックリ箱を連続してひっくり返したようなヒトトキを今回も過ごさせていただきました。

相変わらずのハイ・クオリティだ。いや益々進化しているのではないか?

 

メンバーの構成・・・・・リーダー&ギター&ボーカルはミッドナイト・クライシス、元ミドル亭のミュージシャン。全身黒尽くめのコントラストが鮮やかなKNIGHTイトウくんです(ナイトは騎士の意味ね。愛器は涼しそうな水色のボデイカラー・ギターを使用。今の季節にピッタリ。メイプル指板。これは一昨年の12月、モダンタイムにてギタリスト上村くんとマサは自信をもってタイラーだと思っていたら、本人に確認してみたところ斉藤楽器のオリジナルなんだそうです。ビックリ!ナイトくんはゆうに100本の貴重なるギターを所有しているんだとか・・・驚愕のコレクターだ。ちなみにストラップも水色で統一するというコダワリぶり。スペアギターとしてバガディミストカラーのストラトもサイドに設置。こちらはローズ指板)。

ローランドJCー120の上に持参してきたオレンジ・ギター・アンプヘッドを接続。

 

紅一点のボーカルはスレンダーボディが一際目を引く元気一杯で陽気なお洒落美女のメメ嬢。元モデルだそうで長身且つスタイル抜群なのも頷ける。どうりで煌びやかなるアクセサリーと派手なヒラヒラ衣装も堂々としていてとってもファッショナブル。普通の女性ならば勇気がいるところだけど麗しのメメ嬢はサラッと着こなしていてとってもお似合い。黒のヒールもタイトなスリムジーンズもスラリと伸びた脚線が鮮やかに生えて目に眩しく光る。マサは以前に「今期待の新進女優、松本穂香ちゃんに似ているね!」と言ったら大喜び。

でも本人は「バービーボーイズの杏子に似てると言われた」とのこと。なるほどねえ。それもうなずける美魔女。

この日のイベントでは各バンド共に個性の異なる素晴らしい女性シンガー達の競演と相成りました。

お得感満点。ラッキーなひととき。男どもよ、うかうかしてはいられないよ~~!!

ちなみに彼女は筋トレが大好き。

ちっとも苦にならないそうで辛いどころか楽しくって仕方がないそうです。羨ましい性格だ。

時間さえあれば自宅でもバーベルを持ち上げたりして料理もモリモリと食しているんだとか。

だからどこをとっても無駄のない引き締まった体型を維持し続けているのです。

背筋も間近で見せてもらったけど凄い迫力!

MC中でもそこを強調して誇示(写真参照!!)。

 

1タム仕様のドラムはマズくん。

以前彼に、マサはなんか会ったことがあるなあ・・・と思っていたらスタジオでもタイバンでも何度も会っていたさあ。

特にナンバー9というバンドは「リブレーション」にも参加してくれてすこぶる強烈だった。そこのメンバー達の近況も聞いたんだけど、めっちゃ懐かしかったなあ。

 

そして以前からマサとは名刺交換もしてシカゴ、ブラスロックの話題で意気投合している真っ赤なTシャツ姿のニヒリスト・ニシヤンがベース(白ボデイカラーのフェンダージャパン・プレシジョン使用。ローズ指板。白い布製フェンダーストラップも使用。)!

このベースは相当の年季モノ。(他にもメーカーが如何わしい楽器を数本所有)

フェンダーUSAの本家よりもクオリティが高いと高評価だった時期の貴重なる1本だ。

これがまた貫禄タップリにいい音を出していたよ。

STAライブ終了後、ギタリストからベーシストに変身して、真剣な表情でチューニングやチェックに余念がなかったです。

近寄りがたいほどのオーラを発散。

でもナイトくんと時折会話している姿を見ると「まるで兄弟みたい」とSTA女性メンバーが述べておられました(笑)

 

そうなんだよね。

このバンドを初めて見たのは一昨年の7月、小樽・浅草橋オールディズナイトのステージ(ミッドナイトクライシスはもっと前から見ているけれどね)。

インパクト抜群で改めて西やんとマサが、ステージ裏にて再度話し合ってSTAへの加入が決定した次第(当初はパーカッション。次いでギタリストへ。器用なマルチ男だ)。

縁とは奇成るもの。

ナイトくん同様、彼もミッドナイト・クライシスに在籍。つまり西やんはSTA も含めてこの日2バンドでの出演!

珍しくも、STAメンバー中掛け持ちは西やんのみだった。ヴァイタリティ溢れる漢だ!

いつもだったらもっと当たり前のように掛け持ちは数人いるんだけど、これもコロナの影響かなあ・・・・。(あ!?マッキーとエンちゃんは前日に彦率いるディスコバンドで出演していたけど・・・・)

まあいずれにしても皆、ライブ中毒に侵されているご様子だ(笑)。

よほどの好きものでもない限り、そこまではできないでしょうよ。

俺!?絶対にそんなことは無理だあ・・・・不器用なものでして・・・・。1球入魂タイプだもんなあ。

 

さあ、彼らからメッセージが届いております

「原点回帰!・・・・温故知新・・・・それって楽しさ?限りなくストレートに、そしてシンプルに・・・・・」

 

前置きが、かなり長くなりました。

せっかくなので、これまでのリミックスライブレパートリーも特別に織り交ぜ、お送りしていきたいと思いますのでよろしく!!

さあ、はじまるよ!!!!(曲が目まぐるしく変化するので・・・・・との注意事項が西やんから提示されました!!しかし、30分というごく限られた時間で、よくもまあこれだけの曲目をメドレーで凝縮しつつも連結したものだ。ただただ脱帽・・・・。

裏話をば・・・・実は彼ら今回のライブもいつもどおり持ち時間が20分だとすっかり思い込んでいた。

ところが、前日になって30分の持ち時間だと知り、即行でまとめ上げたんだそうですよ。メメちゃん曰くこのバンドはいつもそうなんだとか。ちっとも慌てふためいたりはせずに、余裕の表情を維持。トップに出演したバンドに対するオマージュなのか、曲間でいきなりニシヤンとマーズくんが太陽にほえろ尾行のテーマを即興で演奏したりもしていた。

したたかなる集団、恐るべし・・・。

これで思い出したんだけど、彼らと親しく知り合う前の小樽運河プラザホールに於ける対バンでもニシヤンがセッティング中、長い夜のベースリフを弾いてSTA全員&ミキサー三輪くんがざわついたことがあったっけなあ・・・・笑)

おお・・・・・この不気味で妙にワクワクとアドレナリンが吹き出しそうなイントロに導かれて始まったのはオープニング「ブラックアウト(開巻からいきなりスコーピオンズ黄金期のヘヴィーな代表曲が飛び出した!)」

しかも、それだけでは収まらない・・・・・・徐々にヒートアップするビートはもしかしたら??・・・・・・

ディープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」バージョン「ハイウェイ・スター」だあ!!

でもそれはほんの序章にしか過ぎなかった。

あっという間に「私は嵐(SHOW-YA)」へ突入!!

ジャパニーズ・レディース・ハードロックバンドのアンセム!

血沸き肉躍る申し分なき采配。

相変わらずヤンチャな暴れん坊どもだ。

早速ここはメメちゃんの真骨頂。

愁いを含んだ不敵なる笑みは常に絶やさない。

すっかりとぶっ飛んでしまったよ。

その流れからお約束ともいえるリッチー・ブラックモア必殺のリフ攻撃で「紫の炎」

驚愕の2連発速弾きソロを、情け容赦なくもう早ぶち込んできた。

さりげなくナイトくんはリッチーのふてぶてしきポーズをサラッと決める。

もうこれ一発で観客達はステージに釘付けだ。

息も絶え絶え・・・・。いやはやなんとも勘弁してくれよ・・・・(笑)。

思いっきり伸ばした長い手足を駆使して明るく華麗に舞うメメ嬢が、本家イアン・ギランばりにかっこよくシャウトをぶちかましてくるのかと思っていたら、いきなりキュートな「キューティー・ハニー」に豹変だ。

こいつは掟破りのアレンジ・テクニック。

セクシー・モード全開のアニメ・ソング代名詞だ。

倖田來未の出世作だよね。

多分そちらのテイクを参考にしたのかな。

西やんいわく「ハイウェイ・ハニー」なんだってさあ(笑)

相変わらずひねりにひねりまくりの構成術。

ナイトくんはこのような仕掛けを、バリエーションも豊富に練っているんだそうです。

油断大敵なる男だ。

予備知識を持って構えていたけれども、全然無意味だったさ・・・・。空しく完敗・・・・・・・。

 

間髪入れずにメドレーで、お次のナンバーは往年のサイケデリック・ロックフリーク達がひれ伏してしまう「叶わぬ賭け」

永遠のスーパーギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレン初期のお馴染みギターがトリッキーに炸裂。

ナイト君も当然カリスマのエディに心酔していた口でしょ!時代を軽く超越して今でも根強いファンがワールドワイドに増殖中なんだよね。

理屈抜きで骨抜きにされちゃうような、痺れるお約束のLAメタル・フレーズだ。

エディのキャラクターも絶品だし、ぶっ飛びの奏法も革新的だった。もちろん追悼の意味も込められているのでしょうね・・・・。

「ヘイ!ヘイ!」と観客との駆け引き・・・・・・と思いきや再び嬉しき裏切り行為に及ぶのだ。

ブルースフィーリングに満ち溢れた「ウィッシング・ウェル(フリー)」にヘンシ~ン!。

これらの曲を嬉々として演じ続けるリミックスのメンバー達。

さぞかしスタジオで纏め上げる最中もワイワイと賑やかに盛り上がったんだろうなあ。

アラララ・・・・?「雨の御堂筋」(欧陽韮韮が1971年9月、この曲でデビュー曲。大ブレイクするきっかけになった記念碑。ザ・ベンチャーズ作曲)へ。

和洋問わず、時代もジャンルもお構いなしだからね~。

原曲の持っている美味しいところを微塵も損なうことなく、究極のツギハギプレイで一緒にトリップだ。

快感地獄にドップリと溺れちゃうのも一興。

 

「空と君との間に(5分35秒)」

北海道が誇る歌姫、中島みゆきさんが1994年5月14日に発売した31作目のシングル。アルバム「ラブ・オア・ナッシング」に収録。オリコン週間ミリオン1位を記録。

ただ単に曲を引っ張りだしてきて適当に捏ね繰り回すのではなく、ちゃんとメメ嬢のイメージに沿った構成で進行しているところなんてさすが知能犯。

それだけにとどまらず、随所に鋭いトリックを忍ばせている抜かりなさ。

ボーっとしてるんじゃあないよ!とチコちゃんに怒られるよ(笑)

いきなり息の根を止められるんだから。

・・・・・・なんじゃらほい。

心憎い演出だ。

バッチリと思惑どおりにはまって、翻弄されつつもニンマリしている観客の姿を見つめつつ内心「してやったり!」なんだろうね。

何でもござれのバンドらしいベストなセレクション。

無駄な抵抗はやめようっと。

 

一応3曲目はダメ押しとばかりに引き続き、新兵器のメガトン級縦ノリ脳天直撃「バック・イン・ブラック(AC/DC)」。

どてっぱらを突き破る勢い。

失禁するほどに。

息も絶え絶え・・・・。

泣く子も思わずヘッドバンギングしながらお漏らししちゃうよん。

破壊力タップリ。

さあ、ドンドンとぶちかましてもらいましょう。

マサが必死にアイフォンでベストショットを狙っていたら、メメ嬢がビシッとこちらを指差して極上のスマイルを決めてくれた。

さすがわかってらっしゃる!

どんなポージングも自然にはまってる。

華があってドキドキときめいちゃうよん。

 

そうかと思えば今度は昭和歌謡曲の世界に乱入してきて沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」

「ジュリー~~!」と腰をくねらせつつも身悶えしちゃいそう・・・・。

全く次に何が飛び出してくるのか予測不可能なトランス状態。

こうなったら、ドンドンと期待に胸を膨らましちゃおうよ。

題して「バック・イン・カサブランカ」だっていうんだから洒落がキツイなあ。

 

とどめとばかりに大黒摩季の「ゲンキダシテ(1997年3月26日発表の超スタンダード。16枚目のシングル。トリプルプラチナ受賞。オリコンチャート5位を記録)」でパワフルにかつしっとりとエンディング。

これはメメちゃんのリクエストなのかなあ??・・・・

もしかしたら今回のライブ用に仕込んだバージョンなのでしょうか?。

毎回度肝を抜かれるほどの連続だけど、さらなる高みへと浮上した感あり。

完璧だ。

ナイトくんの頭の中に渦巻いているアイディアを、ジグソーパズルのようにああでもないこうでもないと、はめ込んで構築した結果がこれだ。

多分、秒単位で計測なんかもしたのでしょう。

血と汗と涙の結晶。

四六時中アイディアを練っているんだろうなあ・・・・・・湯水が湧き出る如くドンドンとね。

ナイトくんのバックボーンが垣間見えたようですこぶる嬉しいよ。

何はともあれ一致団結して才能開花だね。大成功!

内情は自らひねり出した複雑奇怪(!?)なアイディアに一歩つまずくと混乱をきたしそうにもなるのだとか‥‥それもわかるような気がするよ。

メメちゃんはそれら黄金の楽曲群をメンバーたちから逐一丁寧に解説してもらい、一切聞き漏らさぬようどん欲に吸収しているのだとか。

真面目なレディ。

まあかしこまった能書きを語るよりも、はじけまくりの笑顔を振りまきながらステージ狭しとばかりに縦横無尽、軽やかに、ステップ踏みながら歌うメメちゃんの神々しいことよ。

たまりませんなあ!!

彼女はライブはもちろんのことスタジオでも毎回笑顔を絶やすことなく熱心に取り組んでいるそうです。

オフステージでも「今後は英語の歌詞にもっと磨きをかけてチャレンジしたい」と純粋なる乙女のような瞳を輝かせながら意欲を語っていましたよ。

そこいらにゴロゴロと転がっているユルユルでやわな連中よ、見習いたまえ。

根っからのシンガー気質。スポットライトを全身に思いっきり浴びながら歌うという使命を帯びて、この世に誕生したかのようだ。

 

西やんはギタリストの時にはメンバーサイドに向き合ってプレイするけれども、ベースの時にはガバッと大股開きで構えるんだね。2つのスタイルを持つ男。(立ち位置も左右逆だし)

 

ナイト君とメメ譲によるMC「先ほどご紹介にあずかりました、今年2度目のライブRIMIXと言うバンドです。

皆さん、こんにちは。

ビール飲んでる!?(笑)

こんな素敵なイベント会場に誘ってくれてサイトウさん、ありがとうございます!!

どうぞヨロシクお願いします!

メンバーは他のバンドでも活動中なんだけどね。

演奏を聞いているとなんかあれに似ているぞ・・・なんて思う曲ってあるでしょう。

そういうものを色々とミックスして披露していこうというのが我々の基本コンセプトであります。

複数の既存曲に新たな生命を吹き込んで好き勝手にプレイしています(笑)」

 

リスペクトとコミカルさをたっぷり込めて、懇切丁寧なるメンバー紹介もこなすメメ嬢。

「パワフルなユルキャラ・ドラマーのマーズくん。

彼は一昨年、雪で滑って転んでドラマーの命ともいえる指を骨折しちゃったんですよ。

今でも指が曲がっています・・・・。

そんでもってうちのお笑い芸人でミスター・ベースマンのニシヤン。

ギターは我等がリーダーでございますナイトさん。

YEAH!!そして歌わせてもらっているのが私メメでございます。

私のカーナヴィは古いので、ここに来る時の表示がおかしくてまたもや4キロぐらい先に行っちゃいました(笑)・・・・・

私の趣味は筋トレでして、とにかく時間があればバーベルを持ち上げています(と、ムキムキの背中と両腕を堂々と披露)」

ナイト君のMC「メメちゃん、真夏の格好をしているけど、もうすっかりと汗かいてる~!私はリミックスのアレンジでステイホームの間、煮詰まってしまいました・・・・・」

「リーダーの趣味はキャンプ。あれ、いないなあ・・・どこに行っているんだろう?と思ったら豪華な自前のキャンピングカーでお出かけ。

生粋のアウトドアマンなんですよ・・・・・というわけで、まだまだ飛ばしていきますので、よろしくお願いします!

ポンポンとノリのいいやつでいきますよ~!」

客席から口笛がピューピューと吹き鳴らされる。

「次はちょっとゆっくり目の懐かしい感じのやつを・・・・・・あれ、なんだっけ?」「お酒が似合う唯一のバラードです・・・・・大人の恋愛模様をベタな感じで歌った曲。皆さんもこんな経験をしたことがあるんじゃないかな?」

ムード一変して・・・・・・場面転換落ち着き払ってドラマティックに。

オオ!!故・梓みちよの「二人でお酒を」がはじまった!・・・・(1974年3月25日発売。オリコンチャート週間11位を記録) 

切なく泣かせて胸に迫るシチュエーション。ここはジックリと聞き入っちゃいましょう。 

さすがにメメちゃん、お酒を持って床に胡坐をかいたりはしなかったけどね。

ミラーボールがキラキラと綺麗に回転してくれたら、もっとムード満点だったろうにね。

それって欲張りかなあ・・・・。

ナイト・イトウ君のギターテクニックは折り紙つき。

あの一種独特なるかっこいいギター・ピッキングを忠実に再現。ミュートの指クセから音色、ハーモニクスのタイミングに至るまで完コピだ。

相当に研究し尽くしたんだろうね。(今回は自前のⅤOXスピーカーを持ち込んでいた)

と油断していたら、やはり、落とし穴が待っていた。

 

ここでは驚いたことにお酒繋がりの曲「サントリーのコマーシャル~夜が来る」にバトンタッチだ。

とにもかくにも発想の妙がモノを言うだけに、観客が度肝抜かれてビックリしている表情を見ながら演奏する気分は最高なんだろうねえ。

例の苦み走ったダンディで低いヴォイスのハミングはギターで再現。

 

いつの間にかメメ嬢とナイト君による怒涛のツインヴォーカルが絡みつく「ディ・ドリーム・ビリーバー(モンキーズ)」で新生面を発揮。(1967年に発売したシングル。4週連続全米1位を記録)

しかもカリスマ忌野清志郎が率いていた「タイマーズ」の凝りに凝ったカバーバージョンだ。

当然日本語ね。これ2011年に起用されたセブンイレブンのコマーシャルソングとしての印象が強いね。

中間部でもグイグイと煽ってきた。

見せ場ともいえる、お約束のギターソロで会場中を完全に魅了。

 

新境地開拓とばかりに「マイ・シャローナ」

タイトル、バンド名を知らなくても、このイントロからドライブしながら轟き渡るタイトでストレートでリズミックなリフを聞いたら誰でも思わず「ああ、あれだ!」と頷いてくれることでしょう。

一発屋で終わってしまったザ・ナックのデビュー作であり、永遠の大傑作(アルバム「ゲット・ザ・ナック」に収録)。

1979年6月18日リリース。

ビルボードホット100で5週連続1位を獲得。(日本でも同年8月20日にオリコンシングルチャートで邦楽に混じり最高26位を記録するスマッシュヒットに)

第2のビートルズという謳い文句を引っ提げて、1度だけ札幌厚生年金会館でコンサートも行ってくれました。

アルバムにはシカゴのホーンセクションもゲスト参加したことがあるのですよ(あまりホーンが聞こえないし、残念ながらアルバムもほとんど話題にならなかったけど・・・・・)

あの故・ジャック・ブルースもペニーレインでのコンサートで、何故だかこの曲のリフを弾いていましたっけ。

そのくらいにロック界隈では広く浸透しているフレーズなのでしょう。

リミックスもさりげなあくここで明るく陽気に導入。

Gのオクターブを主体としたユニゾンによるラインが軽快この上ない。

と思っていたらば、やはりここでもやってくれたよ。

直後に変化球を投じてきた。

 

洋楽と邦楽を交互に織り交ぜて進行してきたこのライブ。

な、な、なんとここであろうことかマッチこと近藤真彦と中森明菜の曲をドッキングしてきた。

確信犯?それとも偶然の賜物!?意味深・・・・・・

別にそのことで騒いでいる人は一人もいなかったけどね(笑)

「愚か者」(1987年1月1日リリース。オリコン週間チャートでは2位を記録。マッチ22作目のシングル。ちなみにショーケンは16枚目のシングルでタイトルも「愚か者よ」)

まあ、萩原健一の競作バージョンもあるけど、このような男くさい歌もメメさんにかかると違和感なくエキゾチックに響いてくる。

こういうのもなかなかいいんじゃあない?

 

その中森明菜で「1/2の神話」

4枚目のシングル。1983年2月23日にリリース。

オリコン週間チャートでは堂々の1位を記録。

メメちゃんがちょっと突っ張り気味に焦らすようなメリハリをつけた節回しで、変幻自在の低音ヴォイスをこなす。

「いいかげんにして~~!!」

はい、わかりました(笑)

この曲って刺激的なロックフィーリングに覆われていてお気に入りなんですよ。

お見事なまでの連帯感。

 

そして女性アイドルとしてのクールな魅力で中森明菜の大先輩といえば、もちろん山口百恵。

「プレイバック・パートⅡ」

粋な配慮だなあ。

1978年5月1日リリース。22枚目のシングル。

50万枚以上のセールスを記録。もちろん阿木燿子&宇崎竜童による作品。

オリコン週間チャートでは2位を記録。

「馬鹿にしないでよ!勝手にしやがれ!」

爽快だよね。

女性からこんなキツイ言葉を浴びせてほしい、なんて野郎はワンサカいるのではないかい?

勝ち気な女性のラブ・ストーリーを、まだまだ元気いっぱいのメメ嬢が、余力振り絞りながらも全身全霊込めて描き切った。

 

お次に控えしはテレビドラマの主題歌「太陽にほえろ」

一体全体リミックスにはどれだけの秘密兵器が存在するの?

まだまだ氷山の一角なのは間違いない。

井上堯之バンドといえば真っ先に脳裏に浮かぶあのフレーズ。

そして各個性派の刑事たちが大都会にそびえたつビル街を疾走するシーンもね。

何度聞いても鳥肌が立ってきちゃうよ。

不思議と全然古臭さが漂ってこない。感無量・・・・。

多くの世代に支持されるインストウルメンタル。

 

そこからメメちゃんのテーマソングともいえる「どうにも止まらない」(山本リンダ)。

いよっ!待ってました!の掛け声があちこちから飛び交いそう。

ハーフアイドルで売れていたリンダちゃんが、いきなりセックスアピール振りまいて世の男どもをノックアウトした、ラテン系パーカッシブグルーブの衝撃的な歌。

でもメメちゃんが歌うとちっともいやらしく感じないところが好感もてるね。

これは人徳というもの。

ありとあらゆるキャラクターを嬉々としながらこなし続ける。

題して「太陽にどうにも止まらない」・・・・受ける・・・・。

 

マーズくんのドラム・スティックがハイハット・カウントを打ち鳴らす。

ザ・ブルー・ハーツの「リンダ・リンダ」だ。

リミックス流のスペシャル・ヴァージョンだというんだからこれまた芸が細かい。

御見逸れしました。

Yプロジェクトの伊達男、マッツもここにいたならばきっと狂喜乱舞でしょうよ。

自由奔放、すでにお手上げ状態。もう好き勝手にしてくれい!(笑)

まさにライブにはもってこいのナンバーが一気にスパーク。

下手に改まった能書きなんか、この激しいサウンドの前では木っ端微塵に消し飛んでしまう事でしょう。

メメちゃんは悩殺ポーズを連発で決めて、オーディエンス達を怪しく誘惑しながらも弾けまくる。

ハッピーモード全開。

満面笑顔のメメ嬢がコール&レスポンスの要求。

 

あららら・・・・ここでも捻りを加えた曲に連結。

な、な、なんと今度はヒトミの「ラブ2000」に雪崩れ込み。(先に出演したユーリーズも取りあげていた)

2000年発表のアルバム「ラブ・ライフ」に収録。17枚目のシングル。オリコン週間ランキングでは5位を記録。

Qちゃんも愛聴していたことでも有名ですね。

この強引なまでに目まぐるしくブレンドしちゃう発想力は、一体全体どこから湧いてくるの?と思わず聞いてみたくなっちゃった。

ほんでもってこの曲があるということはコアなファンならばご存じの曲が控えている・・・・。

「このまま熱くいきます。ダンシング・タイムですよ~!」の1・2・3・4号令と共に「スピード・キング」(第2期ディープ・パープル)だあ!

ヘヴィメタルの夜明けともいえる狼煙はここでしたたかに放たれた。  

マズ君がタメを効かせ豪快に叩き込む。

「ワンモア・タイム!」の雄叫び。

サラサラなストレート・ロングヘアをなびかせるメメ嬢はステージ映え満点。

西やんはフィンガーでもフラットでもベースピッキングはお手のもの。

スムーズなプレイで指板上を渋く駆け巡る。

余裕の表情で虎視眈々と睨みつつね(本人曰く「いかにもギタリストらしいベースラインだね」と言われるそうだけど、そうかなあ・・・・・ベーシストのお手本のように見事映えるんだけど)。

 

再度「紫の炎」が現れて締めくくり。

マズ君もテクニカル且つ歯切れの良い刻みで、変幻自在に重量感あるリズムをキープし続ける。

軽くひねった腰にさりげなく手を添え、妖艶なポーズで堂々と応えるメメ嬢も華やか。

近寄りがたいほどの存在感を放ちつつね。

締めくくりではエリック・クラプトン「レット・イット・グロー」のフレーズが顔を覗かせる。

燻し銀の進行。アルペジオはゼップの「天国への階段」にそっくり。

ニシヤンいわく「コード進行は全く同じ」とのこと。

そうかあ・・・・・そういう曲をツギハギしたらこのリミックスのようになまら面白いレパートリーが生み出せるわけだ。

大きなヒントを提示していただいた。

終盤では、迂闊にも不思議とエクスタシーへ達してしまった。

再び題して「リンダ・ラブ2000」

 

ナイト君のMC

「いやあ、難しいね。

自分でもやっていてなにがなんだかわけがわからなくなってくるさあ。

やってみるとわかるんだけど、こういうのってすごいこんがらがりそうになるんだよね。

テクニックではなくって歌詞のほうがね・・・・・でも誰も気付いていないでしょう(笑)

大丈夫?はい!さあ、それでは次でラストです!

あっという間です!!」

「ええ~~!!??」(笑)

早いなあ。

・・・・・王道ともいえるナンバーで攻め立ててきたよ。

ここで、神々しき響きを伴って陶酔のイントロだ。

突き抜けるように勢いそのまま「ロックンロール・バカ」改め「ロックンロール・ボケ」でトドメを射す。

期待にワクワク。

歌い出しから猛烈に煽りまくるメメ嬢。

癒し系のお色気を振り撒くことも忘れないしたたかさ。

ありがたいくらいに受け取ったよ。

そのあまりにもアグレッシブに振舞うパフォーマンスに翻弄された観客達は恍惚状態に陥る。

ナイト君はギターソロにアーミングも絡める。

思わずひれ伏しちゃいそうになっちゃったさ。

マズくんは鮮やかなるスティックワークを駆使。

多才なキメワザを発揮しながらも、巧みな攻撃が炸裂。

この曲はもろにチャック・ベリー「ジョニーBグッド」の流れを汲む3コードのお手本なんだけど、伝説のバンド「外道」もレパートリーに取り込んでいました。

リミックスがカバーしたのは、クリエイションがバックをつとめて樹木希林さんがボーカルだったというテイク。

まだ悠木千帆と名乗っていた頃です。

実は私、高校生の時にこのライブをテレビで観ていたのです。

確か「内田裕也」のライブ番組だった。

で、裕也さんがちょっとはにかみながら「マイ・ワイフ」と紹介したら、この曲がはじまった。

タイトルは裕也さんに対し、敬意を表して呼ばれていたもの。

すると会場の後方から、観客席中央を歩きながらスポットライトを浴びた樹木さんが入場!

当時の当たり役「お婆ちゃん」の姿でね。

「お婆ちゃん!!」の絶叫渦巻く中、皆が握手を求めても不機嫌そうに全てを払い除けて(もちろん演技)ステージヘ。

そしてこの曲を暴れまくりながら歌いまくったのです。

その様を見ていた裕也さんは、ただただ苦笑いするのみ。

もう樹木さんが一番受けていたもんね。他を食いまくっていたし。

彼女は生まれた時から、正真正銘生粋のロックンローラーなんだろうなあ。

今でも鮮明に記憶しています。

そのくらいに衝撃的だったんだもん。

 

さて、リミックスもこの曲ではフロントの3人がノリノリで振りつけフォーメーションを豪快に繰り広げて、極め付けはナイトくんのダッグウォークも飛び出した。

「ワンモア!ツーモア!!スリーモア!!!ありがとう!!!!リミックスでした!!!!!」

エンディングでは驚愕のギターフラッシュでフィニッシュ。

全然飽きることもだれることもなく、あっという間に過ぎ去ってしまったリミックスのエキサイティングなショーでした。

まだまだ隠し玉は豊富なようだけど、この続きは次回のお楽しみということでね。

ひとまずはお疲れさん!!!バッチリとやったね!!!

 

****さあ、残すところ僅かとなりました!あれもあれもあれも出てくるよ。ハハハハ~~!!!もっともっとヒートアップするのは確実だ!大やけどにご用心を!!****

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Soft serve ice cream(chicago)

2021-07-26 20:55:41 | CHICAGO

ソフトクリームは、牛乳などを主原料として作られた柔らかい食感の食べ物。コーンカップ(アイスクリーム・コーン)の上に入れて食べることが多い。英語では"soft serve ice cream"と言い、ソフトクリームは和製英語

masa's art chicago logo respect gallery

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする