8,SAPPORO TRANSIT AUTHORITY
19:45~20:15
****さあ、このライブレポートも最終章に突入!
泣いても笑ってもこれで最後だよ。
意外にもこのSTAブログを楽しみに読んでくれている嬉しい人達が多くいることを最近知ったよ。
励ましのメッセージも度々いただいています。
もちろん、ここに出演している対バンたちからも、続々と感謝の言葉をもらっているしね。
時には辛辣なことを語る輩も、ごく少数ではあるけどいたりして・・・・・・。
まあ、色々なことがあるけれども、すべての愛する仲間たちよ、共に「手を取り合って」とくとご覧あれ!!
いよいよこのブログの主人公でもある、STAが堂々の降臨。
非常に程好くも美味しい時間帯。
頑固一徹結成から18年に渡って、シカゴを中心とした硬派なブラスロック一筋を基本コンセプトに掲げて、毎月ライブを敢行(もうじき通算200回を迎えます!我ながら驚異的な数字だ)。
活動拠点はバンド名が示すとおりに札幌なのですが、今回は去年4月3日(日)以来の小樽ゴールドストーンです。
まあ、小樽という坂の多い港町は、皆お気に入りなので毎月でもやりたいくらいなのですよ(実は調子にのって毎年必ず2月の雪明りの路、7月・浅草橋オールディズナイト&8月北運河サウンドエナジーでも、ここへ戻ってくるのだ!)。
大所帯ゆえの宿命ではありますが、恒例ともなったメンバーの顔ぶれに今回も多少入れ替わりがあり。
ご他聞に漏れず若干のパート変動も(5人が管楽器メンバー!凄まじいなあ・・・・・・)。
今回のSTAも話題が満載!
まずは超久しぶりに11人編成が復活だ。
やっぱり吹き荒れるホーンセクションは圧巻。
playしている我々でさえ、圧倒されてしまう迫力。
そして久しぶりに、マッキーとカツが復帰した。
度々ライブがコロナで流れていただけに、遂に念願成就したよね。
アッキーは主催者だけに超ハードスケジュールだったけど、全力で一生懸命に頑張る姿は感動的でさえあったよ(これでなんと3バンド目!!)。
STAも相変わらず紆余曲折色々とありましたが、アッキーの加入で本格的なオーケストレーションサウンドやドラマチックなサウンドも盛り込み放題ですね。
時には掟破りのシンセブラスも炸裂。
たまにはマサが無茶ぶりするけれども、心の底から加入おめでとう、と叫びたいくらいだ!
ファニーはスタジオで思わず「やっぱりキーボードがいるといいもんだなあ」とつぶやいていたくらいだもん。
アッキーもこの味を体験したら、もはや病み付きになること請け合いさ。
もう 抜け出せないよん。
そのアッキーもかなり馴染んできたSTAライブだ。
一昨年7月の小樽・浅草橋屋外イベントでは強烈な突風に見舞われてスコアが暴れまくり、エンちゃんを含めたホーン隊は半分もプレイに専念できなかっただけに、その反省も含めてそれ以降はリベンジだ、とばかりにライブの度に修正を加えて意気込んでいた!
室内だけに風の心配はいらないから、思う存分ライブに挑めるぞよ。
先月のソリッドに引き続き2度目の参加はウパくん。
前回はバリトンサックスだったけど、今回はテナー。
ウッドウインズはマルチプレイヤーだから、絶対に余裕の表情でやってくれるものだと、信頼はしていたけどね。
記憶力が抜群で呑み込みも早い。
機転もきくしセンスも光って魅力的。
パワーも衰え知らず。
「そうとう個人で鍛錬したんでしょう?」と尋ねてみたところ「真剣勝負!」と不敵な笑み。
案外、専門分野の活動から一旦距離を置いて、心身共にリフレッシュしたのが功を奏したのかもしれませんね。
とにもかくにも、頼もしい存在だ。
しばらくブランクがあったそうなんだけど、かえって新鮮に響いたことでしょう。
元々R&B系が大好きな男なだけにね。
でもねえ、ホーン隊中、一番積極的に意見を出してくれるのがウパくんだ。
彼だと性格が明るいから嫌味にもならず、角が立たなくてドンドンと良い方向にまとまっていくんだから不思議と大助かり。
あれは、持って生まれた才能なんだね。
羨ましい限り。
そしてもう一人、STAマサとは10年近くの付き合いでもあるタッキーが初の合流を果たしたことです。
(ついこの間亡くなったジェフ・ベックの札幌厚生年金会館公演で席が隣り合わせになってからの付き合い。まさに運命の出会いさ。その後はSTAのサウンドクルー・ライブにも来てくれた)
数えきれないくらいに連絡をとりあってきた仲なんだけど、一緒にプレイしたことは全くなかったのさ。
以前からSTAがライブでニシヤンをメンバーに迎え入れていたことに、相当触発されていたんだね。
タッキーとニシヤンはスティーリーダンのカヴァーバンドを組んでライブを行っていたらしい。
もう一つビックリしたのが、タッキーとモッチンは同じバンドでドラマーとして入れ替わっての在籍があったこと。
音楽界って狭いもんだ、と痛感・・・・。
今年の正月元旦にタッキーからいきなり誕生日お祝いと新年のメッセージ電話をもらい、その場で意気投合した結果、遂にパーカッション&コーラスでの加入が決定!
こいつは年の初めから縁起がいいや!
運命とは面白いものですね。
で、どうだったかって!?・・・・・もちろんバッチリだったよん。
大好評さ。
彼は驚いたことに、たった2度のリハのみでの本番という怖いもの知らず(膨大なるバージョンの音源を聞き比べながら、独自のカタカナ歌詞カードを制作してコーラスを施すという離れ技をも披露したという超人。
ほぼ3週間をかけて相当に集中しながら頭と喉に叩き込んだ模様。ただひたすらに真面目なナイスガイだ)。
よほどの自信とやる気と高度なテクニックが備わっていなければ、こんな無謀な決断は下せないでしょう。
超人だ。
まあ、いずれにしても、これで、またまたSTAのバリエーションの幅がグッと広がったよん!
やる気満々だけに、大歓迎しますよ。
STAの信者がまた一人増えた。
ちなみにカウベル&スティックは持参してきたけど、タンバリンとマラカスはマサの品。
他にも、急遽、モッチンが高級シェイカーとスネア、スタンド、ウインドウチャイムを提供。
出番直前までステージの袖で2人はセッション大会で盛り上がっていたよ。
やっぱりお祭り役を一手に担う彼らがいるといないとでは大違い(スタジオリハ時には常に井戸端会議へと洒落込むのだ)。
生粋の還暦ミュージシャン野郎達だ。
アルトサックスのイッチーも初参加。
グルーヴィンのジャズビッグバンドや、ヒコちゃんのプロジェクト、塩バンドにも所属しているエネルギッシュな奴さ。
彼もアッキーからの熱烈ラブコールに応えて、今回お披露目が叶った次第。
ここに辿り着くまでが滅茶苦茶に難産だった・・・・・。
短期間でよくもまあ、あれだけの難攻不落で厄介極まりない変態すぎる((´∀`*))セットリストを覚えてきたものだ。
もちろん技術も知識も抜群で、若い。
平均年齢をグッと下げてくれたナイスガイ。
最近のSTAには心強き戦力が次々と加入してきた。
もう一人のニューフェイスは、アイちゃんだ!!
彼女はバンドサークルの「エッグ」に所属しながら、そこを中心に活動。
去年、スターライトでSTAと対バンしたのが縁で顔見知りに。
とにもかくにも、そのド迫力でエモーショナルなボーカルに圧倒された。
独壇場さ!
彼女が率いる「アイ・ソウル・シブリングス」
ドラムはサクちゃん、サックスはミヤッチだった。
で、彼女のソウルフルな歌声が忘れられなくなった・・・・。
その後、彼女はもっちんの大ファンに。
3度ほどライブ会場で会ううちに、モッチンはSTAに加入。
ナイスなタイミングで今回のコラボを打診したら2つ返事で快諾してくれたよ。
恐るべしモッチン効果!!((´∀`*))
2回のスタジオリハまでに
やっと夢が実現した次第。
長きにわたるラブコールが実った瞬間さ。
この日は音楽で繋がったたくさんのお友達が見に来てくれたから、気合の入り方も半端ではなかったねえ。
1ステージ入魂が彼女のポリシー。
一切の妥協なく何度も何度も繰り返しダメ出ししながら歌い続けたのだ。
メンバーらも感化されて一生懸命だったなあ。
それが本番で、見事に花開いた。
努力は決して裏切らないのだ。
留学生の友達にみっちりと発音指導も受けたらしいよ。
当然、歌詞カードを見ながらのスタイルはカッコ悪いし邪道だと、ものすごく嫌っていた。
とにかくグルーヴに対する拘りは、鬼気迫るものがあった・・・と付け加えておこう。
その姿には、真横でプレイしている我々でさえも、熱い感動を覚えたものだ。
というわけでして、3人が初STAという布陣。
これって快挙だね。((´∀`*))
どいつもこいつも北海道音楽シーンの全てを見つめ続けてきた生き証人。
各自が培ってきた、ジャンルこそ違えど、酸いも甘いも噛み分けた大御所揃い。
さすがの超絶技巧派ゆえに短いリハーサル期間でも、一発目の音からエンジン全開でノリまくっています。
ざっとメンバーの詳細について触れてみますと・・・・マサ&、モッチンがド迫力のロックリズムセクションとして鉄壁なる屋台骨を支える。
カリスマで、クールガイのニシやん。
管楽器の音楽界隈では燦然と君臨しているカツ。
男顔負けのテクニシャンは、髪を切ってイメージチェンジをはかってきたキュートなアッキー嬢。
いつもキャピキャピの、キーボードとコーラスを担当。
元気一杯のご意見番はウパくん。
ムードメーカーのタッキー。
売れっ子のイッチー。
トランペット担当はラテン系フレイヴァーのマッキー(パーカッションとコーラスも兼任)問答無用の巨匠ファニー
そして、華麗なる麗しき歌姫のアイちゃん、という体制。
そうなのですよ・・・・
曲者揃いだけど、和気藹々と賑やかに進行しましたよ。
以前ならばSTAは大所帯の管楽器在籍バンドとしてミキサー泣かせでちょっとは名を馳せていたんだけど、本当にこの頃はホーン在籍の大型バンドが当たり前のようになってきたねえ。
STA結成時には、ほとんどそんなバンドはいなかったんだけどなあ。(この日はホーンセクションは珍しくSTAのみだったけど、ショックスや.Jのようにヘッドセットマイクも増えてきた)
それはそれとしてブラスロックというジャンルを冠しているだけに、STAは恥ずかしいライブはできませんよ。
皆が皆、一人2人分の働きで意気揚々と乗り切りました。
この辺が現在のSTAの、臨機応変なる強みでもあります。
1人1人が経験豊富なだけに、誰が指示したわけでもなく、堂々たるステージングを展開。
開演と同時に練習不足なんていう一切の不安要素は、遥か彼方に消し飛んでしまいましたよ。
これもニューフェイス3人を含む、ホーン5管とアキ嬢のキーボードが大きな仕事をしてくれたおかげ。
それが大半を占めているのは誰が見ても明らかだ。
音楽に対し細部にわたって滅法うるさ型のある方でさえ「流動的な編成だという違和感が全くないほどの迫力!」と嬉しいコメントを述べていたほど。
もうこうなったらば、期待に胸がワクワクときめくものです。
テンションマックス状態。
それはメンバー各自も、同じ心境だっていうのだからこれまた面白い。
面倒なる垣根を軽く超越して、多方面の分野からSTAコンセプトに共感した奇跡の集合体がここに誕生したわけです。
さあ、どのような化学反応が勃発するか?!
一体全体、何が飛び出してくるかは、予測不可能。
はたまたどこに魔物が現れるか?!(残念ながらやっぱり出現してしまったさ・・・その事件の概要は後ほどに)
そこがまた音楽の魅力でもあり、スリリングな点でもありますね。
そして特筆すべき点は、ほぼ毎月のように「フレンズ・ライブ」を開催してきた彦ちゃん。
これだけの規模にて長年運営してきたのですから、理屈抜きに頭の下がる思いです。
いろいろと苦労も多かった事とは思いますが、未来のスーパー・スター登竜門としての輝かしい足跡を確実に刻み続けています。
(今回もマサは盟友と会話を交わしまして、グッと親しみが湧いてきました!)
長年、それを、見続けてきたアッキーが「いつか、私も自主コンサートを開催したい!」と宣言したのだ。
その時には夢物語程度に聞いていたのに、去年ゴールドストーンにマ・シェリが出演した際、受付スタッフのオンちゃんに相談。
その流れで本当に本格的スケジュールを組んだのさ!!
あれには正直、驚愕した。
だっていきなり最初からゴールドストーンだよ。
でも、彼女は立派にやり遂げた。
偉いなあ。
そこいらにゴロゴロとたむろっている口だけのダサい連中にアッキーの爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。
有言実行。
今後も鍵盤奏者と共に、益々のプロデュース・ワークにも手腕を発揮してくださいね。
話は変わって、実を言いますと、STAが初めてゴールドストーンの舞台を踏んだのは「北運河の夜」なのです。
ずっと出演したいと思っていたのですが、何のツテもないため、マサ自ら直接電話を入れての交渉。
その際に親切丁寧に対応してくれたのも、カウンター嬢スタッフのオンちゃん。
彼女共、それ以来の付き合いです。
今回もその時の事をお互いに思い出し、感慨深くなっちゃいました。
でも実のところ、マサは「北運河の夜」はゴールドストーンが主催しているものと思い込んでいたのです。(;^_^A
サワケンくんが企画運営していると知ったのは、かなり後のこと。
まあ、初ゴールドストーンの時は、リハに管楽器は新人アルト・サックスの若い女の子のみ。
トランペットもトロンボーンも欠席。
彼女は1人で本番も吹くものと思い込んじゃったらしいです。
で、ライブ直前にトロンボーンが出演不可能となり2管編成で乗り切った・・・という苦いお披露目でした。
今となったら、これはこれで笑い話なのですが(アルトの子はそうでもないか・・・・)、その時は全くもって冴えないゴールドストーン・デビューでした・・・・。
それだけにゴールド・ストーンに賭ける気合の入れ方はメンバー一同、言葉で言い表せないほど気迫に満ちたものでした。
「リメンバー・ゴールド・ストーン!」を旗印に掲げたい心境だ。
決して人数に頼ってはいけない、という教訓を胸に刻み付けました。
量よりも質がモノをいう。
どうですか!このアクティブなるフットワーク。
このたびのライブイベントはジュディ&マリー・カヴァーの「うみあんどまりー」を手始めに、ワイルドなるシンガーをフューチャーした「.J」から、ご存じラルクアンドシェル・カヴァーの「ショックス」に、ベテランの「中山クラブ」、そして東京事変のカバーで「マ・シェリ」、ディープパープル・コピーの豪華絢爛「パープル・ブリンガー」、沖縄音楽の「ちむどんどん」とバリエーションも豊富。
女性プレイヤーが占める割合がめちゃ高く気恥ずかしくて、あまりコミュニケーションは取れなかったけど、こういう雰囲気も中々に悪くはないものだね。
***SET LIST***
1,INTRODUCTION・・・CHICAGO
2,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3,IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO
4,I WISH(回想)・・・STEVIE WONDER
5,THAT'S THE WAY・・・KC&THE SUNSHINE BAND
6,GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
7,25OR 6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
~~~ENCORE~~~
8,VEHICLE・・・IDES OF MARCH
***MEMBER***
MASA・・・B CHO VO
TACKY・・・PER CHO
AKI・・・KB CHO
MOCTHIN・・・DR
FUNNY・・・TP
NISHIYAN・・・G
UPA・・・TS
ICTHY・・・AS
MACKIE・・・TP CHO PER
KATSU・・・TB
AICHAN・・・VO CHO
****それでは本編のライブ・レポートはパート2から突入しますよ。
乞うご期待だ!!****