THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,196 マ・シェリ ライブ1 小樽GOLDSTONE(S・T・A編 PART,1)

2023-02-02 18:25:27 | Live Set List



8,SAPPORO TRANSIT AUTHORITY
19:45~20:15

****さあ、このライブレポートも最終章に突入!

泣いても笑ってもこれで最後だよ。

意外にもこのSTAブログを楽しみに読んでくれている嬉しい人達が多くいることを最近知ったよ。
励ましのメッセージも度々いただいています。
もちろん、ここに出演している対バンたちからも、続々と感謝の言葉をもらっているしね。
時には辛辣なことを語る輩も、ごく少数ではあるけどいたりして・・・・・・。

まあ、色々なことがあるけれども、すべての愛する仲間たちよ、共に「手を取り合って」とくとご覧あれ!!


いよいよこのブログの主人公でもある、STAが堂々の降臨。

非常に程好くも美味しい時間帯。

頑固一徹結成から18年に渡って、シカゴを中心とした硬派なブラスロック一筋を基本コンセプトに掲げて、毎月ライブを敢行(もうじき通算200回を迎えます!我ながら驚異的な数字だ)。

活動拠点はバンド名が示すとおりに札幌なのですが、今回は去年4月3日(日)以来の小樽ゴールドストーンです。

まあ、小樽という坂の多い港町は、皆お気に入りなので毎月でもやりたいくらいなのですよ(実は調子にのって毎年必ず2月の雪明りの路、7月・浅草橋オールディズナイト&8月北運河サウンドエナジーでも、ここへ戻ってくるのだ!)。

大所帯ゆえの宿命ではありますが、恒例ともなったメンバーの顔ぶれに今回も多少入れ替わりがあり。

ご他聞に漏れず若干のパート変動も(5人が管楽器メンバー!凄まじいなあ・・・・・・)。

 
今回のSTAも話題が満載!

まずは超久しぶりに11人編成が復活だ。

やっぱり吹き荒れるホーンセクションは圧巻。
playしている我々でさえ、圧倒されてしまう迫力。

 
そして久しぶりに、マッキーとカツが復帰した。
度々ライブがコロナで流れていただけに、遂に念願成就したよね。

アッキーは主催者だけに超ハードスケジュールだったけど、全力で一生懸命に頑張る姿は感動的でさえあったよ(これでなんと3バンド目!!)。
STAも相変わらず紆余曲折色々とありましたが、アッキーの加入で本格的なオーケストレーションサウンドやドラマチックなサウンドも盛り込み放題ですね。
時には掟破りのシンセブラスも炸裂。
たまにはマサが無茶ぶりするけれども、心の底から加入おめでとう、と叫びたいくらいだ!
ファニーはスタジオで思わず「やっぱりキーボードがいるといいもんだなあ」とつぶやいていたくらいだもん。
アッキーもこの味を体験したら、もはや病み付きになること請け合いさ。
もう 抜け出せないよん。
 そのアッキーもかなり馴染んできたSTAライブだ。
一昨年7月の小樽・浅草橋屋外イベントでは強烈な突風に見舞われてスコアが暴れまくり、エンちゃんを含めたホーン隊は半分もプレイに専念できなかっただけに、その反省も含めてそれ以降はリベンジだ、とばかりにライブの度に修正を加えて意気込んでいた!
室内だけに風の心配はいらないから、思う存分ライブに挑めるぞよ。

先月のソリッドに引き続き2度目の参加はウパくん。
前回はバリトンサックスだったけど、今回はテナー。
ウッドウインズはマルチプレイヤーだから、絶対に余裕の表情でやってくれるものだと、信頼はしていたけどね。
記憶力が抜群で呑み込みも早い。
機転もきくしセンスも光って魅力的。
パワーも衰え知らず。
「そうとう個人で鍛錬したんでしょう?」と尋ねてみたところ「真剣勝負!」と不敵な笑み。
案外、専門分野の活動から一旦距離を置いて、心身共にリフレッシュしたのが功を奏したのかもしれませんね。
とにもかくにも、頼もしい存在だ。
しばらくブランクがあったそうなんだけど、かえって新鮮に響いたことでしょう。
元々R&B系が大好きな男なだけにね。
でもねえ、ホーン隊中、一番積極的に意見を出してくれるのがウパくんだ。
彼だと性格が明るいから嫌味にもならず、角が立たなくてドンドンと良い方向にまとまっていくんだから不思議と大助かり。
あれは、持って生まれた才能なんだね。
羨ましい限り。

そしてもう一人、STAマサとは10年近くの付き合いでもあるタッキーが初の合流を果たしたことです。
(ついこの間亡くなったジェフ・ベックの札幌厚生年金会館公演で席が隣り合わせになってからの付き合い。まさに運命の出会いさ。その後はSTAのサウンドクルー・ライブにも来てくれた)
数えきれないくらいに連絡をとりあってきた仲なんだけど、一緒にプレイしたことは全くなかったのさ。
以前からSTAがライブでニシヤンをメンバーに迎え入れていたことに、相当触発されていたんだね。
タッキーとニシヤンはスティーリーダンのカヴァーバンドを組んでライブを行っていたらしい。
もう一つビックリしたのが、タッキーとモッチンは同じバンドでドラマーとして入れ替わっての在籍があったこと。
音楽界って狭いもんだ、と痛感・・・・。

今年の正月元旦にタッキーからいきなり誕生日お祝いと新年のメッセージ電話をもらい、その場で意気投合した結果、遂にパーカッション&コーラスでの加入が決定!
こいつは年の初めから縁起がいいや!
運命とは面白いものですね。
で、どうだったかって!?・・・・・もちろんバッチリだったよん。
大好評さ。
彼は驚いたことに、たった2度のリハのみでの本番という怖いもの知らず(膨大なるバージョンの音源を聞き比べながら、独自のカタカナ歌詞カードを制作してコーラスを施すという離れ技をも披露したという超人。
ほぼ3週間をかけて相当に集中しながら頭と喉に叩き込んだ模様。ただひたすらに真面目なナイスガイだ)。
よほどの自信とやる気と高度なテクニックが備わっていなければ、こんな無謀な決断は下せないでしょう。
超人だ。
まあ、いずれにしても、これで、またまたSTAのバリエーションの幅がグッと広がったよん!
やる気満々だけに、大歓迎しますよ。
STAの信者がまた一人増えた。
ちなみにカウベル&スティックは持参してきたけど、タンバリンとマラカスはマサの品。
他にも、急遽、モッチンが高級シェイカーとスネア、スタンド、ウインドウチャイムを提供。
出番直前までステージの袖で2人はセッション大会で盛り上がっていたよ。
やっぱりお祭り役を一手に担う彼らがいるといないとでは大違い(スタジオリハ時には常に井戸端会議へと洒落込むのだ)。
生粋の還暦ミュージシャン野郎達だ。

アルトサックスのイッチーも初参加。
グルーヴィンのジャズビッグバンドや、ヒコちゃんのプロジェクト、塩バンドにも所属しているエネルギッシュな奴さ。
彼もアッキーからの熱烈ラブコールに応えて、今回お披露目が叶った次第。
ここに辿り着くまでが滅茶苦茶に難産だった・・・・・。
短期間でよくもまあ、あれだけの難攻不落で厄介極まりない変態すぎる((´∀`*))セットリストを覚えてきたものだ。
もちろん技術も知識も抜群で、若い。
平均年齢をグッと下げてくれたナイスガイ。
最近のSTAには心強き戦力が次々と加入してきた。


もう一人のニューフェイスは、アイちゃんだ!!
彼女はバンドサークルの「エッグ」に所属しながら、そこを中心に活動。
去年、スターライトでSTAと対バンしたのが縁で顔見知りに。
とにもかくにも、そのド迫力でエモーショナルなボーカルに圧倒された。
独壇場さ!
彼女が率いる「アイ・ソウル・シブリングス」
ドラムはサクちゃん、サックスはミヤッチだった。
で、彼女のソウルフルな歌声が忘れられなくなった・・・・。
その後、彼女はもっちんの大ファンに。
3度ほどライブ会場で会ううちに、モッチンはSTAに加入。
ナイスなタイミングで今回のコラボを打診したら2つ返事で快諾してくれたよ。
恐るべしモッチン効果!!((´∀`*))
2回のスタジオリハまでに
やっと夢が実現した次第。
長きにわたるラブコールが実った瞬間さ。
この日は音楽で繋がったたくさんのお友達が見に来てくれたから、気合の入り方も半端ではなかったねえ。
1ステージ入魂が彼女のポリシー。
一切の妥協なく何度も何度も繰り返しダメ出ししながら歌い続けたのだ。
メンバーらも感化されて一生懸命だったなあ。
それが本番で、見事に花開いた。
努力は決して裏切らないのだ。
留学生の友達にみっちりと発音指導も受けたらしいよ。
当然、歌詞カードを見ながらのスタイルはカッコ悪いし邪道だと、ものすごく嫌っていた。
とにかくグルーヴに対する拘りは、鬼気迫るものがあった・・・と付け加えておこう。
その姿には、真横でプレイしている我々でさえも、熱い感動を覚えたものだ。

というわけでして、3人が初STAという布陣。
これって快挙だね。((´∀`*))


どいつもこいつも北海道音楽シーンの全てを見つめ続けてきた生き証人。
各自が培ってきた、ジャンルこそ違えど、酸いも甘いも噛み分けた大御所揃い。
さすがの超絶技巧派ゆえに短いリハーサル期間でも、一発目の音からエンジン全開でノリまくっています。

 
ざっとメンバーの詳細について触れてみますと・・・・マサ&、モッチンがド迫力のロックリズムセクションとして鉄壁なる屋台骨を支える。

カリスマで、クールガイのニシやん。

管楽器の音楽界隈では燦然と君臨しているカツ。

男顔負けのテクニシャンは、髪を切ってイメージチェンジをはかってきたキュートなアッキー嬢。
いつもキャピキャピの、キーボードとコーラスを担当。

元気一杯のご意見番はウパくん。

ムードメーカーのタッキー。

売れっ子のイッチー。

トランペット担当はラテン系フレイヴァーのマッキー(パーカッションとコーラスも兼任)問答無用の巨匠ファニー
そして、華麗なる麗しき歌姫のアイちゃん、という体制。

 
そうなのですよ・・・・
曲者揃いだけど、和気藹々と賑やかに進行しましたよ。

以前ならばSTAは大所帯の管楽器在籍バンドとしてミキサー泣かせでちょっとは名を馳せていたんだけど、本当にこの頃はホーン在籍の大型バンドが当たり前のようになってきたねえ。

STA結成時には、ほとんどそんなバンドはいなかったんだけどなあ。(この日はホーンセクションは珍しくSTAのみだったけど、ショックスや.Jのようにヘッドセットマイクも増えてきた)

それはそれとしてブラスロックというジャンルを冠しているだけに、STAは恥ずかしいライブはできませんよ。
皆が皆、一人2人分の働きで意気揚々と乗り切りました。
この辺が現在のSTAの、臨機応変なる強みでもあります。
1人1人が経験豊富なだけに、誰が指示したわけでもなく、堂々たるステージングを展開。

開演と同時に練習不足なんていう一切の不安要素は、遥か彼方に消し飛んでしまいましたよ。
これもニューフェイス3人を含む、ホーン5管とアキ嬢のキーボードが大きな仕事をしてくれたおかげ。
それが大半を占めているのは誰が見ても明らかだ。

音楽に対し細部にわたって滅法うるさ型のある方でさえ「流動的な編成だという違和感が全くないほどの迫力!」と嬉しいコメントを述べていたほど。

もうこうなったらば、期待に胸がワクワクときめくものです。
テンションマックス状態。
それはメンバー各自も、同じ心境だっていうのだからこれまた面白い。

面倒なる垣根を軽く超越して、多方面の分野からSTAコンセプトに共感した奇跡の集合体がここに誕生したわけです。
さあ、どのような化学反応が勃発するか?!
一体全体、何が飛び出してくるかは、予測不可能。
はたまたどこに魔物が現れるか?!(残念ながらやっぱり出現してしまったさ・・・その事件の概要は後ほどに)
そこがまた音楽の魅力でもあり、スリリングな点でもありますね。

 
そして特筆すべき点は、ほぼ毎月のように「フレンズ・ライブ」を開催してきた彦ちゃん。
これだけの規模にて長年運営してきたのですから、理屈抜きに頭の下がる思いです。
いろいろと苦労も多かった事とは思いますが、未来のスーパー・スター登竜門としての輝かしい足跡を確実に刻み続けています。
(今回もマサは盟友と会話を交わしまして、グッと親しみが湧いてきました!)
長年、それを、見続けてきたアッキーが「いつか、私も自主コンサートを開催したい!」と宣言したのだ。
その時には夢物語程度に聞いていたのに、去年ゴールドストーンにマ・シェリが出演した際、受付スタッフのオンちゃんに相談。
その流れで本当に本格的スケジュールを組んだのさ!!
あれには正直、驚愕した。
だっていきなり最初からゴールドストーンだよ。
でも、彼女は立派にやり遂げた。
偉いなあ。
そこいらにゴロゴロとたむろっている口だけのダサい連中にアッキーの爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。
有言実行。
今後も鍵盤奏者と共に、益々のプロデュース・ワークにも手腕を発揮してくださいね。

 
話は変わって、実を言いますと、STAが初めてゴールドストーンの舞台を踏んだのは「北運河の夜」なのです。

ずっと出演したいと思っていたのですが、何のツテもないため、マサ自ら直接電話を入れての交渉。
その際に親切丁寧に対応してくれたのも、カウンター嬢スタッフのオンちゃん。
彼女共、それ以来の付き合いです。
今回もその時の事をお互いに思い出し、感慨深くなっちゃいました。
でも実のところ、マサは「北運河の夜」はゴールドストーンが主催しているものと思い込んでいたのです。(;^_^A
サワケンくんが企画運営していると知ったのは、かなり後のこと。
まあ、初ゴールドストーンの時は、リハに管楽器は新人アルト・サックスの若い女の子のみ。
トランペットもトロンボーンも欠席。
彼女は1人で本番も吹くものと思い込んじゃったらしいです。
で、ライブ直前にトロンボーンが出演不可能となり2管編成で乗り切った・・・という苦いお披露目でした。
今となったら、これはこれで笑い話なのですが(アルトの子はそうでもないか・・・・)、その時は全くもって冴えないゴールドストーン・デビューでした・・・・。
それだけにゴールド・ストーンに賭ける気合の入れ方はメンバー一同、言葉で言い表せないほど気迫に満ちたものでした。
「リメンバー・ゴールド・ストーン!」を旗印に掲げたい心境だ。

決して人数に頼ってはいけない、という教訓を胸に刻み付けました。
量よりも質がモノをいう。
どうですか!このアクティブなるフットワーク。

 

このたびのライブイベントはジュディ&マリー・カヴァーの「うみあんどまりー」を手始めに、ワイルドなるシンガーをフューチャーした「.J」から、ご存じラルクアンドシェル・カヴァーの「ショックス」に、ベテランの「中山クラブ」、そして東京事変のカバーで「マ・シェリ」、ディープパープル・コピーの豪華絢爛「パープル・ブリンガー」、沖縄音楽の「ちむどんどん」とバリエーションも豊富。

女性プレイヤーが占める割合がめちゃ高く気恥ずかしくて、あまりコミュニケーションは取れなかったけど、こういう雰囲気も中々に悪くはないものだね。


***SET LIST***
1,INTRODUCTION・・・CHICAGO
2,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3,IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO
4,I WISH(回想)・・・STEVIE WONDER
5,THAT'S THE WAY・・・KC&THE SUNSHINE BAND
6,GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
7,25OR 6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
~~~ENCORE~~~
8,VEHICLE・・・IDES OF MARCH

***MEMBER***
MASA・・・B CHO VO
TACKY・・・PER CHO
AKI・・・KB CHO
MOCTHIN・・・DR
FUNNY・・・TP
NISHIYAN・・・G
UPA・・・TS
ICTHY・・・AS
MACKIE・・・TP CHO PER
KATSU・・・TB
AICHAN・・・VO CHO

****それでは本編のライブ・レポートはパート2から突入しますよ。
乞うご期待だ!!****

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VOL,196 マ・シェリ ライブ1 小樽GOLDSTONE(ちむどんどん編)

2023-02-01 15:05:05 | Live Set List


7,ちむどんどん
19:00~19:30

そして満を持して舞台に上ったのは、札幌から小樽は初の登場となる彦ちゃん率いるバンド。
私も見るのは初めてだからとって興味津々楽しみにしていた。
といってもこの日が2回目のライブらしいけれどね(;^_^A。
前回は三線のチューニングにそうとう辟易したそうだ・・・。
なんたって三線歴は楽器を購入してからまだ数か月なんだとか・・・・。
無謀すぎる・・・・((´∀`*))
まあ、大したトラブルもなく何とか終えたのはさっすがだ!!

さてさて、この男がまたまたやってくれました。

ワーカホリックの彦ちゃんがいるといないとでは、ライブイベントの雰囲気が全然違う。
そのくらいに有名なる名物男だ。
一体全体、彼はいくつのバンドを持っているんだい?
いやいや、考えるのはもうよそう。
そんな詮索は野暮ってなあもんだ。
だって、それを解説しはじめたら、それだけであっという間にここのスペースが埋まっちゃうもんね。

マサと彼とは、もう17年ほどの付き合いになるんだねえ。
月日の経つのは早いものだ。

双方ともにSTA、TAKE・OFF(チューリップのカバーバンド)を結成したばかりで、スタジオリハでしゅっちゅう顔を合わせていた。
そしてお互いに、壮大なる夢を語り合っては切磋琢磨し合った仲。
酸いも甘いもかみ分けた盟友同志だ。

マサはほとんどSTA中心の活動だったのに対して、彦は膨大なる多方面のジャンルに着手。

自主企画ライブなどを行いつつも、長年交流を重ねているのですよ(今年のイベントでも対バンが目白押しさ!)。

だからこそ、そこから培った人脈も驚愕に値する。
バンド、音楽、ライブに対する取り組み方こそ違えど刺激を与えあっている。
良い相乗効果を発揮しているのではないでしょうか。

 
一昨年、遂に神秘のヴェールを脱いだ彦ちゃん率いる紫のコピーバンド「蝦夷紫」
あれは各方面に十分な衝撃を与えてくれた。(VOはパープル・ブリンガー、ショックスのトミーだ!)

その後も相変わらず色々なニュープロジェクトを結成しているようなことは、本人の口からとか、噂、SNSで時々伝わってきていた(クリーム、チャーのコピーバンドなど。今後もレディシンガーをフューチャーしたジャパメタを披露する予定。そのためのリハにもそろそろ取り組むようだよ。
一時たりとも歩みを止めようとはしない)。

で、今回のバンド・・・・・演奏技術の成長したその姿を、早くも見れるだけに期待感で一杯だよ。

彦ちゃんの貴重すぎる三線が聞けるのは本イベント目玉の一つ、と司会進行役のアッキーも語っていましたよ。
結果かい?・・・・もちろん全てが想像以上に熱いパフォーマンスを繰り広げてくれた。
フェイスブックで予告していた、ヒコちゃんのメッセージに嘘偽りはなかった。
いやはやなんとも大した連中だ。
心底に感服しちゃった。

それはともかくも、 このバンド名を聞いたら即座に、ピンとくるよね。
去年に話題になった朝ドラのtitle。
かくいう私も全編にわたって見ちゃいました。
で、ヒコちゃんは南国含めてそうとうの沖縄通ゆえに、旅行にいって写真撮影もしてきた。
タイムリーなことにニューバンドの発想を得て結成に至ったというわけだ。
目の付け所が鋭い。
しかし、その行動力には脱帽。
誰でも夢や構想は描くもの。
そりゃあ、簡単なことさ。
でもヒコちゃんはいともあっさりと実現しちゃうんだから。
典型的に圧倒されちゃう有言実行の行動派とは彼のこと。
まさかこんなにもはやく現実化するとは。

いざ、蓋を開けていたらばお馴染みの連中がズラリだったけどね((´∀`*))
心強き結束の固いヒコファミリー。
そして特筆すべきは麗しの歌姫。
彼女の加入は今後の大きな武器となりえることでしょうよ。
歌唱力はもとより、存在感とルックスを含めてね。
羨ましい限りさ。

「紫」沖縄繋がりでジャンルこそ違えど、これまた新鮮なサウンドを展開してくれた。
想いっきりと乞うご期待だ。

その前にメンバーの構成を・・・・・

リーダー&ギター&三線・・・・ヒコちゃん(愛器シェクターのブルーボディカラーを使用。ローズ指板)
ボーカル・・・・ニシコちゃん
ギター・・・・ノブさん(フェンダーのストラトキャスター。
ホワイトボディカラー。ローズ指板)
ベース・・・・ホリくん(YAMAHAの5弦。ナチュラルボディ。ローズ指板)
ドラム・・・・ミヤシタくん
キーボード・・・・ヒロくん(YAMAHA MONT-BELLを使用)
コーラス&鈴・・・・キョンキョン
コーラス&アコースティックギター・・・・タッキー
という8人での布陣だ。

ヒロくんはお馴染みTAKE OFFのオリジナルメンバー。
紆余曲折を経て久しぶりにバンド活動に復帰したんだから嬉しい限り。
この日も早くから会場入りしてロビーにて早速マサ、アッキー、オンちゃんと談笑。
それはいいんだけど、楽器をケースに入れないで裸で抱きかかえるのは精神衛生上よろしくないのではないかい!!??(;^_^A
何かあってからでは遅いよ。
ただでさえ高級品なんだからねえ・・・・。
コーラスコンビはアズマッシーズ、シュガーレスの活動で有名。

全員が白を基調とした思い思いの赤や青のアロハシャツを着ての登場。
(ライブ後、ギターのノブさんは楽屋に紙袋入りでこのシャツを忘れてしまい慌てて戻ってきました‥‥(-_-;)

それでは前置きがたいへん長くなってしまいました。
トリ前です。
そろそろ本編に参りましょうか。

華やかに「海の声」で幕開け。
オープニングにはもってこいだ。
「浦島太郎(桐谷健太)」名義のシングル。
2015年7月31日に配信。
album「香音~KANON~」に収録。
アイチューンストア&レコチョク&カラオケランキング共に見事1位を獲得!
当時は連日放送されていたコマーシャルソングで人気沸騰していた。
作曲は何とBEGINの島袋優。
三線は桐谷本人が演奏している。
だからこそ、ここぞとばかりにヒコちゃんもメラメラと燃え上がるものがあったことでしょう。
頑張っていたもんなあ。
皆さん、じっくりと癒されてください。
和気藹々の和やかムード満載でステージは進行。
オリジナルでは男性ボーカルなんだけど、ニシコちゃんが歌っていても全く違和感がなくって素晴らしい。
どんなタイプの楽曲にも余裕で対応できる実力派。
自然に己のモノとして消化できる才能に恵まれているんだねえ。
ホッコリ気分で掴みはバッチリとオーケーさ。
良かったね。
無事に開演でき、メンバー達が安堵の表情を浮かべていたのが印象的。


ヒコちゃんがMCも兼任
「((´∀`*))
ちむどんどんでございます。
よろしくお願いいたします。
沖縄バンドをやりたいということで、三線を募集したんだけど、誰もこなかったんだよね・・・。
それならば言い出しっぺの自分が弾くしかない、と言うことで三線初心者のク
ドウヒコイチと申します。
連日の厳しい冷え込みの中で、南国・沖縄の暖かいメロディに酔いしれてみませんか。
というわけでして、次の曲・・・・・島唄」
THE BOOMの代表作品。
1992年1月22日発売のアルバム「思春期」に収録。
作者の宮沢和史は「坂本九の上を向いて歩こう、のような曲を作りたかった」と後に語っている。
琉球音階などの要素を取り入れたこの鎮魂歌には、沖縄方言version、東京弁versionなどがある。
当初は沖縄の人間でもないのに真似事している、とか沖縄ブームに便乗しているとかの批判にさらされるも、テレビコマーシャルの起用、喜納昌吉やビギンの比嘉栄昇らの励ましメッセージにより宮沢は奮起する。
アルゼンチンでのカバーが大ヒット、サッカー2002年日韓ワールドカップ・アルゼンチン代表チームの応援局への起用、紅白への出場と人気を博し150万枚以上を売り上げる大ヒットとなった。
一種独特のリズムやハーモニーも絶品。
忠実に再現していますよ。
そうとうにリハーサルしたんでしょうね。
フェイスブックにもその状況をヒコちゃんがアップしていました。
ヒコちゃんもいつの間にやら三線からエレキギターに持ち替えているではないかあ!?
後半ではドンドンとテンポをアップしていき盛大なるお祭り気分で華やいだ。
こいつは盛り上がる事、必至だあ。
シンセサイザーの効果も憎い演出力。

「はい、今日のヴォーカルは去年から探していて遂に見つけた新人のニシコちゃん!!
まだ歌のキャリアは二か月ぐらいの初心者・・・。(とてもじゃあないけど、そんな風には見えない)
僕の件は置いといてね((´∀`*))」
ニシコちゃんにMCはバトンタッチ
「朝から私は緊張しすぎて、歯ブラシに洗顔フォームを付けてしまいました!!(あるあるだね・・・・俺も以前に一度だけ寝ぼけ眼でそれをやらかしたことがあるよん)」
ヒコちゃん
「それでも歯は綺麗になるでしょう!
次は老若男女問わず誰もが知る、あれですね‥‥ビギンで・・・・島人ぬ宝」
沖縄の本土復帰30周年に向けての23枚目シングル。
2002年5月22日発売。
album「ビギンの島唄~オモトタケオ2~」に収録。
オリコンチャートでの最高順位は47位だが、1年以上の60週ランクインというロングヒットを記録。
これはテレビのドキュメンタリ―番組でも放送されていたね。
石垣中学校の生徒たちに島への思いを書いてもらい、それを参考に繋ぎ合わせて比嘉栄昇が故郷のために作詞したもの。
沖縄では超メジャーな島言葉を使ったスタンダードで多数のアーティストにカバーされている。
幼いころに思い描いた、大切な懐かしい原風景が蘇るイメージさ。
沖縄県博物館長はこの歌に触れ「島人としての宝は誇り、それを支える歴史・文化、それを育む雄大な自然」と記している。
壮大なる海、空、風・・・・。
今では沖縄中の卒業式で歌われるほどに。
特徴あるイントロからカラッとした雰囲気満点な三線の音色が心地よく響く。
その印象的なフレーズにのって、タッキーが口笛と合いの手を入れる。
三線と歌がまるで会話をしているようなバランスが、国境を越えて多方面の人々に愛されている。

タッキーにMCはチェンジ
「半袖だと寒くって完全に風邪をひくかと思ったよ。
でもキーボードのヒロ君だけが裏切者さあ。
一人だけ長袖を着込んでいて反則技((´∀`*))
ヒコさんも三線が弾けない、なあんて言っていたけど今日はちゃんと音が出ているね。」
そのヒコちゃんにMCを受け継ぐ
「学習して、皆に迷惑をかけないようにしてきたさあ。
そうしないと死んでも死にきれないしね・・・・」
「え!?・・・死ぬの???・・・」
「いや、いつかは皆も死ぬでしょう」
「まあ、死ぬ話はやめましょう。
次は‥‥涙そうそう」
作詞・森山良子、作曲・BEGIN。
titleは「涙がポロポロこぼれる様子」である。
多くのカバーがあるけど、絶対にここではニシコちゃんにジャストフィットするべく「夏川りみ」のテイクでしょう。
日本の歌百選にも選ばれている。
調はへ長調。
ヒコちゃん、カポタストを装着して意気揚々とイントロを爪弾きだした・・・んだけど、あれ!!??忘れちゃった・・・
ストップしちゃったあ・・・・((´∀`*))
気分を切り替えて再トライするも、またもやミスってしまいストップ。
おいおい・・・・大丈夫かい・・・・。
それでも、どうにかこうにか弾きはじめてやっと歌に入った。
キョンキョンの控えめな鈴にも、憂いが漂っていて効果覿面。
タッキーもツインコーラスで彩を添え、ニシコちゃんを好サポートする。
心を揺さぶる歌詞、ノスタルジックな旋律、美しい情感の込められた柔軟な歌声と、三位一体。
ここではじっくりと聞き入って魅了される、というのも一興。
甘く切なく感動のあまりにグッと琴線が震えてくる。

「ありがとうございます。
三線歴2か月でうまく弾けたと思ったら、エレキギター歴40年でも間違えちゃったね。
三線を褒められ、調子にのっていたらバチが当たったさ。
三線は弦が3本しかないんだけど、フレットがないから難しい・・・って苦しい言い訳ばかり言ってるね。
ステージには恐ろしくも意地悪な魔物が潜んでいるんだ。
沖縄の歴史を紐解いてみたらアメリカが攻めてきて戦争やら、どうしたこうした島唄なんかにも色々と深い意味があるんだけど、今日、外は豪雪地獄・・・・・
この際、厳しい北海道の冬なんてぶっ飛ばして、豪華な沖縄の宴に招待しましょう!
よろしくお願いします。
最後の歌は元気いっぱい目立ちまくってハードにいこう!!
ダイナミック琉球!!」
イクマあきらの作品
琉球大学・土木工学科の創立50周年の記念で生まれた曲なんだそうです。
「琉球ルネッサンス」という組踊絵巻の応援テーマソング。
2009年にリリースされた同名タイトルのアルバムに収録。
ラストでは、ひじょうにマニアックで異質なナンバーを持ってきたものだ。
でもこのポジションは大正解!!
背筋がゾクッとするほどに、血湧き肉躍るご機嫌な極上ポップスが飛び出してきた。
ドラマティックなキーボードの荘厳な響きに導かれる、出だしのソロパートがどれだけうまく歌えるかが最大の見せ所。
渋く絡みつくギターソロと、その後のリズミックでヘヴィーな大合唱も力強くよろしくね。
アップテンポで勢いそのまま、情熱的な熱唱への雪崩込みにバカ受けは必至。
ニシコちゃんの凛とした声質と張りのあるカッコいい声量はグッとテンションを上げてくれるね。
全員が余力を振り絞ってエネルギー全開で燃え尽きたね。
いい汗をかけたようで笑顔も素敵だ。
大団円で、本当にお疲れ様でした。

****あとは残すところ1バンドのみとなりました。
それはこの日最大の大所帯のクセモノ集団。
HEY THERE EVERYBODY!
ARE YOU READY
HERE WE GO!!****

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日本統一 北海道編 全10話

2023-02-01 13:08:44 | free form space
この手の任侠モノって正直な話、健さん以外はあまり積極的に見た事がない…。
どうせ強面な人達が怒鳴りあって切ったはったのドンパチだろう、くらいに思っていたので。

で、この超大人気シリーズだ。
何と初めて地上波にて全10話が、北海道を舞台に繰り広げられるらしい。
ロケ地は札幌、小樽、石狩、根室、日高、夕張などたっぷり。
北海道の放送局との共同製作だから、力の入り具合が半端ない!

で、早速録画して観てみたら、これがなんまら面白いのなんのって!
ツッコミどころは満載なんだけど、そんなのは無視ね😅
とにかく、組員達は、意外にも世のカタギを守る為に一生懸命なのだ。
笑いあり、人情あり、優しく礼儀正しく可愛らしい面もあり、命を物ともせず飽きさせない。
まあ、仲間同士のやり取りでは、ガラが悪いけどね!😉

迂闊にも、すっかりとハマってしまったさあ。

ストーリーはロシアマフィアまで巻き込んで、壮大なアクションにまで発展する。
昼日中に派手な銃撃戦を繰り広げ、死体がゴロゴロ転がっていても、普通に場面転換。
ほとんど警察が出てこない北海道は無法地帯。😆
後半には、あのアリョーナが重要な役で出演していてビックリ!
我が故郷の夕張はいつ出てくるんだ?!…と思っていたら、最終回にやっと決戦の舞台として登場した!
そこはメロン熊発祥の地さ。
気持ちいいくらいのフィナーレに溜飲が下がった!🎶
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jeff beck 2014札幌厚生年金会館 ライブ

2023-02-01 12:06:53 | free form space
2014年に今はなき札幌厚生年金会館でジェフ・ベックを観た!
そのライブレポートが出てきたので再び!
なんまら長文です…(^◇^;)

セットリスト
01.Loaded 
02.Nine 
03.Little Wing 
04.You Know You Know 
05.Hammerhead
06.Angel (Footsteps)
07.Stratus 
08.Yemin 
09.Where Were You
10.The Pump 
11.Goodbye Pork Pie Hat
12.Brush with the Blues
13.You Never Know 
14.Danny Boy 
15.Blue Wind
16.Led Boots
17.Corpus Christi Carol
18.Big Block 
19.A Day in the Life 
20.Rollin' and Tumblin'
21.Cause We've Ended as Lovers

一昨年、感動のジョニー・ウィンター以降、全くと言っていいほどに来日アーティストの来道がありませんでした。

ところがこのジェフ・ベックをきっかけにドドッとやってくるではありませんかあ!?

もうすでにコンサートが終了したアーティストも含めるとラリー・カールトン&デヴィッドTウォーカー、TOTO、ビーチ・ボーイズ、ボブ・ディラン、ブラザース・フォア(!)、ブライアン・セッツアー・オーケストラ、夏にはスィング・アウト・シスターズ、インコグニート、キャンディー・ダルファー等・・・。

これはいったいどうしたことでしょうか?まんべんなく来てくれればいいのに、来ないときは来ない、来るときにはいっぺんにやってくるとは・・・。

でも私は何の迷いもなくジェフ・ベックに決まりです!!

最近の新聞告知を見ると数多くの来道アーティストの中で、即日SOLD・OUT表示はジェフ・ベックのみでした、さすがだ!

彼が札幌に来るのはこれで4回目ですが、人気は今だ衰え知らずどころか、益々圧倒的に上がっているようです。

私も今回3回目の観戦(すべて札幌)ですが、毎回ステージの中身が豹変するので(バックのメンバーも)新鮮な気持ちで楽しむことができます。

本格的2014年ワールド・ツアーは日本からだそうで、バックのメンバーはおろかセットリストもほとんど情報がない状態。でも札幌はジャパン・ツアーの折り返し点に位置するため、バンドの状態もちょうど安定期に入っているものと思われます。

この日はなぜか寒風吹きすさぶ厳しい天候。
それでも開場40分前からすでに会場周辺は賑わっています。
開場されても入場者の列が裏口近くまで伸びているし、やっと中に入れてもグッズ、CD、パンフレット売場は黒山の人だかり。

やっとパンフレットを購入、そして来日記念盤の未発表音源収録ミニCD「YOSOUGAI」もゲット。(これ、中身はタイトルどおり予想外の3曲が聞けてお得感満点)

いつも女子トイレは混み合っていますが、男性の方は比較的スムーズなのですよ。
ところがこの日は男性の方も長蛇の列。
4階のトイレも並んでいました。

北海道のジェフ・ベック・ファンは膨大なんだなあ・・・としみじみ。

だって道産子は外国アーティストのコンサートにはあまり足を運ばない、という情けない状況が続いていたのです。(実際にローリング・ストーンズも芳しくなかったのでした)

この調子ならば次回の来日も是非札幌に!と早くも期待感に胸も膨らむ。

さてバックのメンバー達(3人)はよほどの通でなければ名前が出てこないような人たちばかりですが、経歴を見てみると凄腕の名手ばかりです。

まあ、ジェフ・ベックのバックを演じるのですから当然といえば当然ですが。

そうこうしているうちに5分ほど押しでコンサート開始。

重厚なサウンドが轟き渡るなかで演奏スタート(今回はKBがいません)。曲は「YOSOUGAI」の1曲目にも収録されていた「ローデッド」

しばらくして左袖よりジェフ・ベックが颯爽と登場。

黒の上下服に(靴も)レイバンのサングラス姿、お馴染のウルフ・ヘアー。

いつ見ても若々しいです。
とても現在69歳とは思えない。
驚いたのは白のテレキャスターを抱えているではないですか!?

でもはじき出す音はいつものジェフ・ベックそのもの。
あいかわらず鋭く突き刺さるようなフレーズを決めまくる。

世の中、超がつくスーパー・ギタリストはゴマンといます。
ジェフ・ベックよりも上手いギタリストもいっぱいいます。
でもジェフ・ベックほどの存在感、1音ですぐにジェフだ!とわかる、あらゆる感情表現を意のままに操り、ジャンルの壁も軽々と超越して、かつ個性的に、ずっと落ち着くことなく進化し続けているギタリストがいるでしょうか?
69歳ですよ。
それであの挑戦的に切り込んでくるようなフレーズを連発しまくるのですから、こちらとしてはもうジェフ・ベック・ワールドに身を任せるしか手はないのですよ。

理屈抜きにカッコいい。
彼ほどエレキ・ギターの似合う人間はいないでしょう。
常にステージ上を歩きまわり、大股開きに体をくねらせてポーズをとってエフェクター操作、左端のマイクに向かって一言、三言MC。
観客に向かっておどけて見せたかと思えば煽ってもきます。

曲目も2曲の歌入りを除いてすべてインストウルメンタル。
新旧取り混ぜて一時たりともだれることなく緊張感漲る流れ、(前回はジェフ・ベック・ヒストリーともいえる内容。それはそれでハッピー・サプライズでした)通をもうならせるほどのいぶし銀の選曲(カヴァー含む)。

2曲目からはローディーが手渡したお馴染の白いジェフ・ベック・モデル、ストラトキャスターにチェンジ。

アンプはマーシャル、もう一人のギタリストもマーシャル、ベースはメサ・ブギー、ドラムは1バスのヤマハ。
早くも前半戦でバックのメンバー達によるソロ・タイムがやってきました。
ベーシストは女性なのですが、この猛者連中のなかでもまったくひけをとらない貫禄のプレイ。
ステージ中央前方に歩み寄ってオートワウをかけた状態での官能的なラインを奏でた後はチョッパーの嵐。

ドラマーも火花の散るようなスティック・ワークで会場を熱く演出。

もう一人のギタリストもオリジナリティに満ち溢れたフレーズを連発。

異国情緒を匂わせる明らかにただ者ではないと思わせるプレイに絡めてギター・シンセでキーボードの役割も担っていました。

3曲目に飛び出したのはジミ・ヘンドリックスの「リトル・ウィング」

ジェフはクリスタル・スライド・バーを指に差し込んで華麗にパフォーマンス。
次に右手に持ちかえて小鳥のさえずり奏法。

そのスライド・バーをそっと丁寧に立てたまま床に置きます。

一通りソロを引き継いで後、再びそのスライド・バーを指に差し込みスライド奏法Ⅱ部の始まり。
曲が終わると左前方モニターのあるベックのエフェクター・ボード右横にスライド・バーは役目を終えて置かれていました。

ベックは白いストラトに合わせたのかシールド・コードも白。
これがよく映えて見事です(ワイヤレスではありません)。

白いシールドが似合うのは矢沢永吉とジェフ・ベックの2人をおいていないのでは?

「ザ・パンプ」の独特のベース・イントロでも開場は湧き立ちましたが、私個人的に一番鳥肌が立ったのは「グッド・バイ・ポーク・ハイアット」

1音、1音聞き逃さないよう食い入るように焼きつけました。

どの曲も益々の成長を遂げて渋みが増しています。

再び「YOSOUGAI」の3曲目「ダニー・ボーイ(トラディショナル・ソング)」

これはエリック・クラプトンも「チェンジ・ザ・ワールド」のシングルにカップリングで収録していました。
ビートルズ映画「レット・イット・ビー」屋上ライブの「ゲット・バック」演奏終了後にジョン・レノンが一瞬口ずさむあの曲ですよ。
以前は別段思い入れがあった曲ではなかったのですが、今はとても身に染みいる名曲の一つとしてインプットしました。

いきなり地鳴りのようなドラミングが始まった!
待ちに待った「レッド・ブーツ」です。
アーム・バーを多様して一種独特の小刻みビブラート(クリケット奏法)を連発。
ここぞというタイミングで繰り出します。またあれは音程キープも難しい技です。

もうこのあたりから一面ヒート・アップ。

それを鎮めるかのようにビートルズの「ア・ディ・イン・ザ・ライフ」

ベース&ドラムのツイン・ボーカルで「ローリン&タンブリン」後半にジェフはまたレイバンのサングラスをかけています。

スティービー・ワンダーから「迷信」のお詫びに提供された「悲しみの恋人達」

ハードからバラード、スリリングな超絶技巧テクニック、複雑極まりない楽曲群を自由自在に操って余裕の微笑みと共に演じてくれたさすがのコンサートでした。
ストラトキャスターを床に横たえる姿も様になっています。

やはりジェフ・ベックは格が数段違うね。

演奏を終えた4人が1列に並んで挨拶、そのあと、ジェフは女性ベーシストと仲良く手を組んで歩きだし、他の男性2人に向かって「お前らあっち行け!」のジェスチャーは大爆笑でした。
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jeff beck Flash

2023-02-01 11:40:52 | free form space

紆余曲折の末に、ジェフベックが現在のスタイルを確立したのは「ブローバイブロー」はじめ、「ワイアード」「ゼアアンドバック」という歴史に残る革新的なアルバムを発表してから。
ところが80年代に入ってからはMTVブームや商業ロックの台頭を意識してか、1985年賛否渦巻いた「フラッシュ」(当初はエクスタシィというタイトルでした)を発表したのですね。
まず、ジャケットを見てビックリ!
それまではTシャツにGパン姿がほとんどだったのに、ここでは薄っすらメイク、(ヘアメイクも)ファッショナブルに決めて斜めポーズ。
全10曲中、なんとインストはたったの2曲。
現在もコラボは続行中のジミーホールに大半の曲でボーカルを任せて(彼はサザンロックバンド、ウェットウィリーの中心メンバーでした。ジミーは札幌公演でも同行していました)、よせばいいのに、またジェフベックも2曲歌ってますね。
複数のプロデューサーを起用し、なんと当時超売れっ子のナイルロジャースは話題になりました。
しかし、どんなに凄腕スタッフが参加しても鋭く切れ味抜群のギタースタイルは唯一無二のジェフベック印なのは嬉しい限りです。
ここからフィンガーピッキングプレイの比重がグッと増す!
そして盟友カーマインアピス、ヤンハマー、トニーハイマス、そしてロッドスチュワートらのクレジットに思わずニンマリ^ ^。
プロモーションビデオも、時流にのって制作。
大ヒット曲「ピープルゲットレディ」におけるジェフとロッドのやや芝居がかった演技は鼻につきますが、何度見ても微笑ましい。 
ジェフベックがオーディションを催すというストーリーの「アンビシャス」は、とにかくジェフがカッコいいの一言に尽きます。ギター小僧丸出しで生き生きしてますね。
しかしジェフベック本人はこのアルバムを「忘れたいアルバム」と語っていました。わかるような気がしますが。
アンビシャスの出来は絶賛してますが。
それもわかるような気がします!
CDにはボートラ1曲あります。
その曲「バックオンザストリート」は12インチにも収録。
写真はCD、LP、3枚の12インチシングル!
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「there&back」  jeff beck CD LP

2023-02-01 10:55:50 | free form space
ジェフ・ベックのギターインストアルバムシリーズ
blow by blow&wired、その流れからの集大成がこれ
「there&back」
前作をより、贅肉削ぎ落としたサウンド構築。
硬軟織り交ぜたベックワールドが満載。

このアルバムに関しては、色々な憶測が流れていた。
全編アコースティックになる、という話題が1番多かった。
まだ、アンプラグドなるブームが起こるずっと前の事。
これはこれで楽しみではあったけど、結局は根も葉もないデマだった…😓
アルバムは完成するも、内容に納得のいかなかったジェフはお蔵入りにする。
その間、セッションやゲスト参加、単発なライブ活動を行って三度目の来日も実現。
そして、新たにツアーメンバーらを引き連れて再度レコーディングに突入!
それがこの作品だ!

メンバーはヤンハマー、サイモンフィリップス、トニーハイマス、モフォスターという実力派がズラリだ。

ジャケットはレコード会社専属、シカゴでお馴染みのジョンバーグが4度担当!

早速最新アルバムを引っ提げてジェフベック四度目の来日!
札幌にも二度目の来札!
今はなき共進会場で開催されたライブは語り草だ。
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YMO「デイトリッパー」でのギターが最高にカッコイイよう^_^❣️

2023-02-01 09:26:15 | free form space
シナロケはエルビスコステロ来日公演の前座をつとめていたところを、高橋幸宏さんに見出されたのがきっかけでYMOファミリーになった。
当時はめちゃくちゃに意外な感じがしたけどね。
なんたってテクノとメンタイロックだもん。
でも名盤の誉高い「ソリッド・ステート・サバイバー」では、たまたまスタジオにいた鮎川誠さんが2曲でギター参加。
特に俺は「デイトリッパー」での自由奔放暴れまくりなギタープレイがお気に入りさ。
何度聞いても、大胆不敵なリズムアレンジを含めて戦慄がはしる。
改めて鮎川誠さんって凄いロックンロールギタリストだなあ、と通過した次第。
トリッキーに疾走するソロは当然として、センス抜群な切れ味鋭いコードバッキングも最高にカッコイイ!
YMOはディーヴォの「サティスファクション」に対抗してこのセレクション??!
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スリー・ドッグ・ナイトのオリジナル黒人ドラマー、フロイド・スニードが死去…

2023-02-01 08:55:34 | free form space
ついこの間、冷え込みが厳しい時のアボリジニの諺でスリードッグナイトがTVで解説された…と、ここに書いたばかりなんだけど、70年代に世界中でヒットを連発したアメリカのバンド、スリードッグナイト唯一の黒人メンバー、フロイドスニードが亡くなったそうです…
彼の来日公演中でのドラマーとしてのエピソードも、今となっては微笑ましい☺️
追悼として以前に書いた文章を再アップ!

70年代初期、ヒット曲を連発した[スリードッグナイト]
ものすごい人気でした。
個性、ルックスが異なる三人の実力派シンガーをフロントに従えて一斉を風靡したアメリカンロックバンド!
カバーをセレクトするセンスがピカイチ。札幌にも三回やってきましたよ。
私も市民会館の真ん前で観ましたが、残念ながらボーカルは既に二人編成でした…。😎(チャック・ネグロンはドラッグ問題が原因で脱退) もうこのバンドからはベース、ボーカル、キーボードの三人が亡くなっています。
チャック・ネグロンはソロアルバム発表後、事務所の関係で一時、デヴィッド・クレイトン・トーマス不在時のBS&Tで歌っていたこともあります。
3DNとシカゴは70年代初期の頃は仲良しで、お互いのチャートや売り上げに影響しないように、リリース時期を意識的にずらしていたそうです。
また、3DNの初期アルバム「融合」ではシカゴ・ホーン・セクションがゲスト参加していますよ!!
カバー曲が中心なので、見事なアレンジを施すセンスはピカイチ。
膨大なるヒット曲の中でも彼らの代表曲が「喜びの世界」なのは当然として、私個人的にはいつ聴いてもグッとくるのが「オールドファッションドラブソング」であります!
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日本のロックンロールギタリスト鮎川誠が死去…( i _ i )

2023-02-01 07:11:13 | free form space
東京で最初に組んだバンドで初めて、俺は「めんたいロック」を知った!
特にその元祖ともいえるサンハウスには全てにおいて痺れたものだ!

鮎川誠さんは、最後の最後まで、誰もが認める日本1の生粋のロッカーだったなあ。
何から何までワイルドでカッコ良かったもん。
見事に貫き通した!!

ちょっと前まで、何度もTVで見ていたから、相変わらずアクティブにギターで暴れまくっているなあ…と思っていた!
札幌にも数えきれないほど来てくれた。
心底ライブとロックンロールを愛していたのが熱いほどに伝わってきた!

盟友ウィルコ、高橋幸宏に続いての訃報だ…。
やっとシーナに会えたんだね…🎶❣️
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