THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

夢・夢のあと  journey /dream after dream 高田賢三

2023-02-08 16:13:01 | free form space




山本寛斎に続いて、日本が世界に誇る男性ファッションデザイナー高田賢三氏が新型コロナウイルスが原因で亡くなった時はビックリした。

実は俺、高田賢三氏を知ったのはファッション方面からではなく、初監督作品「夢・夢のあと」がきっかけ。
この映画のプロモーションであちこちに出演していた高田賢三氏を初めて見て、長髪を横分けにして、メガネ姿にいつもマフラーを引っかけているイメージですっかり自分の中ではお馴染みになった。
その後はしっかりとKENZOブランドも意識するようになったけどねー…(⌒-⌒; )

で、この映画のサウンドトラックは、なんと大ブレイクする前のジャーニーが担当!
高田賢三ファンの彼らから熱烈な要望でサントラが実現したそうです。
しかもこの為にわざわざ莫大な利益確実なヨーロッパツアーをキャンセルして、来日してのレコーディング!
海外ロックバンドとしては、Tレックスの方が日本レコーディングは先駆者だけど「20世紀少年」含めて三曲に対し、ジャーニーはアルバム丸ごとだ!
これは凄い事。
2度とありえない話。

映画はさすがファッション界の巨匠だけに、ファンタジー溢れる華麗なストーリー展開!
当時しっかりと鑑賞しました。
主演女優は
「フレンズ」「続フレンズ」で人気急上昇中だったアニセーアルビナ。
これらの2作品もファンなのでもちろん見たけど、可憐で美しいルックスが素敵なんだよね!
どの作品でもスレンダーなヌードを披露している。
久しぶりに鑑賞したいなあ…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DON HENLEY

2023-02-08 15:51:56 | free form space
70年代のアメリカを象徴するバンドといえばイーグルス。
単なるウエストコースト系の1バンドに過ぎなかったイーグルスを、モンスターバンドに導いたのはもちろん金字塔「ホテルカリフォルニア」
あのダンディでウェットに富んだ唯一無二なハスキーボイス、ドンヘンリーがメインボーカルを担当していなかったらロックの歴史の流れは変わっていたかも…。

一旦イーグルスが解散しての、ドンヘンリーのソロ曲と言うと、やはりだいか傑作「ボーイズオブサマー」だなあ。
愁を含んだサウンドアレンジにのって歌う、ドンヘンリーの声は何度聞いてもゾクゾクする。
グラミー賞を受賞したノスタルジック溢れる白黒プロモも絶品!
スクリーン前に、無表情で淡々とスネアドラムを叩くイケメンの少年はやはりドン自身?…
「トラックの荷台で歌って得た賞だ!」とドンが受賞時に語っていたけど、そのPVシーンもクールだから必見だ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

the roots of deep purple the complete episode six/GILLAN GLOVER accidentally on purpose

2023-02-08 15:04:11 | free form space
ブリティッシュロック界に60年代からドラマーとして君臨しているベテラン、ミックアンダーウッド!
アウトローズではリッチーと、ハードではピーターフランプトンと。
そして伝説のプログレ、クォーターマス。
再びイアンギランさんと組んだギラン!

そのミックが第1期ディープパープルからボーカルが解雇されたとの事で、リッチー繋がりで当時のバンド「エピソードシックス」仲間であるイアンギランを紹介する。
その際に同行した、やはりエピソードシックスのベーシスト、ロジャーグローバーもパープルに加入!
黄金の第二期パープル誕生の瞬間だ!
ミック様様だね。

ちなみにエピソードシックスなるバンドは女性シンガーも在籍したフォークポップバンドだったけど、残念ながら目立った成功を得る事はなかった…。
単発で再結成された事もある。

そのミックアンダーウッドさんはギラン最後の来日公演で私は観る事ができました!
そんな想いが脳裏をかすめたよ^_^

ギラン、ロジャーはパープルのメンバーとして何度かの別れもありましたが、現在も一緒に元気いっぱい活動中でニューギタリストを迎えて来日もしますよ。

ギラン、ロジャーグローバーのサイドプロジェクト「アクシデンタリーオンパーパス」
全くパープル風なとこはないです。
それを期待したら肩透かしをくらうよ。
彼らのルーツを再確認するべく制作されたアルバム。
多分ギランさんのレコード契約消化の為の一枚かな…(⌒-⌒; )
でもそこはベテランさん達。
古典的な渋いロックの深みや個性的なサウンドが味わい深い。
さすが!
バックミュージシャンは…
アンディニューマーク、ジョージヤング、ランディブレッカー、ドクタージョンなどなど、ブリティッシュ系ではなくニューヨーク周辺のミュージシャン達で網羅。
リトルリチャード、レイチャールズのカバーもあり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

IAN GILLAN CD naked thunder

2023-02-08 14:22:29 | free form space
再結成ディープパープルのツアー終了後、オフを利用して開始したイアンギランのサイドプロジェクト。
このバンドによるクラブサーキットは大好評。
早速ライブソフトがリリースされた。
私の友人がそれを購入、ビデオをプレゼントしてくれた。
これは貴重な映像だ。
ところが、その最中にいきなりイアンさん、パープルから解雇されてしまう!…( i _ i )
かなりのショックを受けながらも、イアンさんは気持ちを切り替えて、初のソロアルバム制作に乗り出す。
それがこの「ネイキッドサンダー」
イアンのキャリア集大成のようなサウンドが、ぎっしりと詰め込まれている。
例のパープル風あり、コマーシャルなテイストナンバーから、ギラン時代を彷彿とさせるヘヴイな面も披露。
そして今まで知らなかったイアンギランが浮き彫りになった曲なんかもある。
つまり、イアンギランさんは逆境をバネとして、意欲感に満ち溢れている。
バックをつとめるメンバー達は
元ナザレスやゲイリームーアバンドに在籍していたトミーアイアー、職人サイモンフィリップスら、錚々たる面々。

このアルバムと前後してツアーにも乗り出す。
バックミュージシャンは、
トミーはじめ
何とMSGのクリスグレン、テッドマッケンナらだ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

jeff beck&the big town players crazy legs CD

2023-02-06 13:07:00 | free form space
1993年にジェフベックの新譜がリリースされるという事でワクワクしていたら、何と本格的なロカビリーアルバムという事でぶったまげたものだ。
それはジャケットデザインも含めてね。
10代ジェフベック少年のアイドルだったジーンビンセントで全曲網羅のトリビュート。
ジェフは、ジーンのバンドの初代ギタリストだったクリフギャラップからの影響が大きかったらしく、意外にもそれらを嬉々としてプレイしている。
やはりジェフは凄いなあ!
でも当時のインタビュー記事では、クリフのフィンガーピッキングをパーフェクトに再現は出来なかったらしく、ジェフなりのフィンガーピッキングでプレイしたらしい。
前作の「ギターショップ」から本格的にフィンガープレイへとシフトチェンジしていたからね!
まあ、ジェフベックのルーツの一つを知るには最適な一枚。
ブルース以外の影響力をこんな形で表現するジェフベック。
楽しそうで若々しいなあ。^_^🎶
そりゃあ。ブライアンセッツァーと盛り上がるはずだ!😉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪投げのお返しが届いた…

2023-02-05 12:48:13 | free form space
  • 北海道のお年寄りは雪が降ると、まだ真っ暗な早朝から黙々と寒い中を雪投げしている。
雪が降らないと氷割りをはじめるし…。
とにかく見事なくらいにピシッと排雪する。
道産子達は幼い頃から当たり前の作業なんだろう。

俺も自宅、そして今冬からは脚の具合が悪い義父の家も雪投げ担当だ!
近所のお婆さんも、しょっちゅう雪投げをしているからよくその場で会話する。
雪投げ用ダンプで遠い場所まで何度も雪を捨てに行く。
シンドイ作業だ…。
さすがに物置の高い屋根は危ないから、積雪が酷い時には俺がよじ登って除雪してあげる。
さっき、そのお礼の品が届いた。
車には乗れないから、わざわざソリを引きずって買い物に出掛けているんだよね。
かえって恐縮してしまったさあ…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CD jeff beck's guitar shop with terry bozzio&tony hymas

2023-02-05 12:14:37 | free form space
ジェフベックの「ギターショップ」
当時は待ちに待った感があったから要注目の1枚だった。
タイトルといい、ジャケットといいかにもベックらしい。
でも、初回盤は包み紙を紐で包装した簡素なデザインだった。
なんでもイラストがリリースに間に合わなかったんだとか。
ベック趣味の、車イジりとギターの組み合わせが最高!
個人的にも大好きなジャケット。

前作の反省を踏まえたのか、ここではオールインストに戻ってる。
これは大正解です。
しかも、ベースレスのトリオ編成なんだけど、全く違和感なく、ベースはシンセベースが活躍。
トニーハイマスに対するベックの信頼度がわかるね。
全曲をベックと共に、コンポーザーとしてクレジットもされていた。
リリース当初、ここからの曲が日本のコマーシャルに名前入りでタイアップされていたから、よくTVでも耳にしていた。

ドラマーはミックジャガーのプロモ撮影で知り合い、意気投合したという、バカテクのテリーボジオだもんなあ。
申し分なしだ!

1989年の作品。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

VOL,196 マ・シェリ ライブ1 小樽GOLDSTONE(S・T・A編 PART,4)

2023-02-03 22:17:55 | Live Set List


MCのマサ・・・・・。
「どうです、皆さん、楽しんでいますか!!?
・・・・って、あまり大きな声を出しちゃあダメなんだよね(笑)
でも手拍子ならばいくら叩いてもオーケー!
ヒコちゃんはいるかなあ!?・・・
(前方の中央に彼は写真撮影のために座っていて手を振ってくれた)
今年も昨年に引き続き、フレンズライブでお世話になるね。
我々、とっくに還暦を過ぎちゃったけど、まだまだ現役バリバリに頑張っていこうぜい。
若いもんには負けないよん。

早いもので、残すところは2曲となりました・・・・
じゃあ、これから1曲、ダメ押しとばかりに熱いのをぶっ放してみせますのでどうぞよろしく!!
毎回、STAは色々なタイプの曲を用意していますが、シカゴの強力なるライバルバンドで、ちょっとノリのいい過酷な曲をお送りしたいと思います。
・・・・シカゴときたからには、このバンドをやらないわけにはいきません。
ブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われているもの。
それでは、俺たちSTAなりのアレンジで勇猛果敢にプレイ。
このメンバー達でなければ実現不可能と言われた強烈な、ディスコでも人気だったという、これもわずか3分足らずのすこぶる燃費の悪い過激な曲。
日本歌謡界にも多大なる影響を与えたよ。
ブラック・ビスケッツ風(爆笑)リフ一発で皆さん、わかってくれると思いますよ(これにざわめく会場内)。
アイちゃんが情熱的に、思いの丈を込めて歌います
・・・・燃え上がってください(と、ここでオーディエンスの方を指差すと皆が大きく手でリアクション・・・・)。
聞いてね! ・・・・・邦題は黒い炎・・・・チェイスで・・・・・GET IT ON~~!!!」 

焦らしに焦らされたオーディエンスが待ってました! とばかりに色めきだつ。
すこぶるアグレッシブなる闘魂がメラメラ!!
モッチンによるカウントで・・・「1・2・3~!」(カウントは多数決で半分の長さになった)

会場内の熱気は、沸点に達した感あり。
脳天がカッカと炎上しているようだ。
歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのせめぎ合い。
このようなやさぐれたボーカル・スタイルのアイちゃんを聞けるのも貴重。
ハードロックも歌いこなせる、器用なシンガーには脱帽だ。
さりげない仕草が板についてるね。
ほぼ1か月をこれらに費やしていた。
だから、熟考に次ぐ熟考で逞しく鍛え上げている。
それもアイちゃんにかかったら全く問題なし。 (密かに和田アキ子さんのテイクを参考までに聞き込んできたらしいよ!
なるほど、わかってらっしゃるね。 )
マサは後方にて、とびっきりのアクションを絶え間なく繰り広げている。
ステージ狭しと前後左右、ドラムセットのそばまでをも休みなく駆け巡る理想のエンターティナー。
更にはバスドラムにまで飛んで行き、足を乗せリズムに合わせて煽りまくる。
シンバルキックの際には、モッチンと目くばせしてニヤリ。
モッチンも悪戯っぽく、ベースをスティックで突っつく。
時にはステージ前で待機しているリョゴくんにも、ベース・ネックを突き出して煽りをかます。
ベースのボディにパンチをかませたり、指板を逆手にプレイ。
マサは迂闊にも足元に設置されていたドリンクを、途中でステージ床に倒してしまった・・・・。
その一挙手一投足全てがものの見事、様になっている。
調子に乗りすぎて珍しくもピックを落としてしまった・・・・・仕方ないから滅多にやらない苦手なフィンガーピッキングに即行でチェンジ。
それに感化されたのかSTAのメンバー勢も、積極的に観客へ向けてMORE,MOREと要求。

マサ折り紙つきの、ニシヤンによる隠し味的ジャジーなWOWOWペダルがこれまた秀逸。 (名器VOXを使用)
ニシヤンがアドリブをこなしながらも、全編にわたって捲くし立てるように掻き鳴らされるストロークも、絶妙なるスパイスだ。
ジャズのエッセンスをふんだんに含んだ、超絶技巧なギター・バッキングがドライブしていて光っている。

アキは、どや顔での素敵なソロや、休むこともなく極めつけ振り上げたお手てをダイナミックに鍵盤へと振り下ろしての、デンジャラスなグリッサンド連発(ちょくちょく指に怪我を負うのがタマに傷)

普段はポーカーフェイスな佇まいのウパくんも、適材適所、要所要所でしのぎを削るかのように攻め立ててくる。
ここでも絶え間ない位に、益々の活況を繰り広げています。

けたたましきホーンセクションは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立している。

以前ファニーいわく「ライブの度にこの曲を取り上げているバンドはそうそういないよ」とのこと。
よくよく考えてみたらば、それは言えてるね。

肝心要のトランペットを含めて、アキ奏でるシンセブラスとホーン・セクション5管編成ともなると、当然ながら厚みが段違い(オリジナルはトランペット4本なもので・・・)。

後半のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリで命がけ。

ウパくんが必死に会得した転調箇所と、ランニングラインでガッチリと埋め尽くしたマサの捌き方も惚れ惚れするほど。

イッチーを筆頭にホーンが競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか? と、これには心配になってしまったよ。
突き抜け感が尋常ではない。
やはり群を抜いてる。

ファニー、お得意のヒステリックなるブローも効果覿面。
メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なるハイノートヒッター。
ここへきても隠し味がピリリと効いていて、燻し銀の光沢を放っていたのでした。

スタミナ消耗率が激しい・・・・わかってもらえたでしょう。
体力の温存が課題だね、ここでも・・・・。

アイちゃん、入魂のシャウトが神がかっている。
感無量の極致。
想像していた以上、期待を遥かに超越したボーカルワークには観客も「惚れ惚れするくらいに驚異的!」と絶賛していたくらいだ。

細かな節回しや絶妙のイントネーション、早口言葉風な歌詞、骨っぽい歌いっぷりには関心しながらも腰を抜かすほど。

ウパくんも、一種独特なるSTAワールドに今更ながらずっしりと手ごたえを感じているはず。

それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルでもあります。

なるほど・・・と世界観がガラッと変化するのです。

以前マッキーちゃん曰く「スポーツジムに通っているようだ」とのこと。
なるほど、ユニークでうまい表現をするもんだねえ。

決めのエンディング目印では更なる進化を遂げたモッチンが、目一杯にタメをきかせてフロアタムにてのブレイク。
マサとのリズムコンビネーションも、ピッタリで絶好調。

ブラス隊含めて全員が残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。
必死の形相で、血管ぶち切れ寸前まで吹き続ける。
燃え盛る炎で焼き尽くされて、真っ白な灰になったかな・・・?

まあ、いずれにしても、一丸となっての勇壮なるハードロック直撃弾逆落としは鮮やかだなあ!
マサとモッチンとでトコトンまで追求して究極の総決算で固め、わかりやすく仕上がった。
全員が安心して取り組むことができ、快感だ。

「この曲、誰か知ってるかなあ?」
観客から「知ってるよ!わかるよ!」
「あらら、怒られてしまったあ!(笑)」
メンバー達も大爆笑!
「かなり古い曲なのに、知ってる人がいてとても嬉しいです!
もう一度盛大なる拍手を世界のアイちゃんに贈ってくれ! ! (笑)」
アイちゃんも手を振りながら満足げ。
ひじょうにいい汗をかいたね。
爽やかな表情にそれらが集約されている。
添付された写真を見てもらえればそれも一目瞭然。

短期間でよくぞここまで成し遂げたものだ。
既に自分のものとして吸収しつくした感あり。
正直な話、歌い足りなかったそうだけど、今後のためにも、まあ肩慣らしということで。
これで終わりではなく、今後もっともっと面白いコラボレーションを策略中!

皆さん、彼女が現在率いているカバーバンド「アイ・ソウル・シブリングス」でも堪能して頂戴な。
今回のライブを見た観客たちは、大袈裟ではなくラッキーだ(実際、その後の反響にこちらサイドがマジ驚愕したくらい。
この曲はいつの間にかゲスト専用になっちゃったけど、それだけに数多くの男女問わずシンガーを招いてきました。
その中でも1,2を競う完成度とハマリ具合だった。
これに異論を唱える人はまずいないでしょうね)。
以前に、ミーちゃんもこの曲の難しさは身をもってご存じだけに「あの早口でまくしたる歌詞の歌い回しにはビックリ」と驚愕していたよ。


****さあ、、あとわずか1曲(((´∀`*))! ・・・余力を振り絞ってフィナーレに突入します。

もう少しの間、お付き合いくださいな。
極上のブラスロックワールドは果てしなく続くよ。

泣いても笑っても正真正銘、お約束の展開であれが最後に飛び出しますよ!
覚悟のうえでご用心。
ぜひとも心してね。 

********白熱のライブ・レポートは続く・・・・・!!!!****

残響音が不気味に支配するその様を引き摺る様に
「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと正面の時計を見る)・・・・・・
極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」

この時、すでにニシヤンはギターを掲げて小刻みに震わせつつも唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!
盛大に盛り上がっていきましょうー!
 松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」 (EDIT ・VER。
オリジナル・セカンドアルバム、「シカゴと23の誓い」に収録。
この曲でワールドワイドな大ヒット。人気を決定づけた)

マサがニシヤンの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから「ガガガガガーン!」
ギターが、これ以上ないほど過激に攻め立てる。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、モッチンも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。
追随してアッキー、ウパ、イッチー、モッチン、アイちゃん、カツ、そしてマサらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

「会場後ろの方も一緒に!!
HEY! HEY!」

驚いたことにメンバー全員が一丸となってそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。

その上、しきりに楽器を振っている。

いつの間にかタッキーは、伝家の宝刀とばかり、タンバリンを手にシェイクしながら元気一杯に飛び跳ねているではないか。
先述どおり、秘密兵器で、もう一つのスネアセットを用意して、モッチンとタッキーはオリジナル・スタジオ・バージョンにおけるドラムの重ね録音フィルまでも、ここでそのまま再現しちゃった。
こんなバンドは、世界中探したってSTAぐらいのものでしょうよ。
強力なるドラマーが2人在籍しているという大きな強みがなせる技。
鼻高々さ、エッヘン!!((´∀`*))

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い! (この曲でマサはシンセ・ブラス・スコアをアキに送付した。
初代TBコイズミくんの採譜)

あるバンドは「STAはスペシャル軍団」

パープル・ブリンガーのギタリスト、シンちゃんいわく「ギタリストは上手いし、いい音を出しているね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」

あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」

マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

ニシヤン&マサが両サイドのフロントにて陣取り。

この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

各メンバー達も、負けじと大奮闘。
なるほど心強き存在感。

マサのリードボーカルにアイちゃん&アッキー、マッキー、タッキーを交えての白熱するコーラス隊体制も、俄然と馴染んできた。

マサを筆頭に、拳を突き出すタイミングも絶妙。

アッキーも、チャーミングなポーズで、エキサイティングなプレイを披露しての挑発。
以前に礼儀正しく優しいルチュも、アッキーの超絶技巧な鍵盤さばきをスターライトで称賛していた。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」
観客たちも「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱(声出しなしで拳を突き上げる)。

もうこれで本当に終わりだと察してか、全員グチャグチャで、どこもかしこも必死の形相です。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

更にマサは仰け反って、オーディエンス達とコミュニケーションをはかる。
ヘッドバンギングにて両膝つき、気迫のフォーメーション絡みを続行。

ニシヤンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときチョーキング・ソロで埋めつくすほどに我を忘れ、ギターの鬼と化し、それに呼応しています。
でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!
ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。

締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前(本家のソロをほぼそのままに再現。
 これも究極のフィンガリングで完成形とみた。
 オフステージの時にマサは西やんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われた西やんもまんざらではない様子)。

そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをニシヤンの合図を待ってホーン隊全員が吹き込む。

トドメはマサのきっついハイノートで息の根を止める。

ウォルター顔負けなサックスで対等に渡り合うウパ&イッチー。

パワフルなウッドウインズが2人も在籍しているという贅沢さが、良い方向に作用しているようだ。
オフステージでは控えめな彼らも、いざステージに立つと存在感を放っているのだ。
ウカウカしてなどいられないよ、みんな。

マサがベースのネックを観客方向に突き出す。
再びモッチンのところまで駆け寄って再びバスドラムに足をのせて、しつこいくらいに煽りまくり、シンバル連続キック攻撃。
更にはアイちゃんのところへも訪れて、一緒に爆笑ダンシング。

恍惚の領域に到達したのではないか!?
これもライブでなければ味わえないハプニングのシーンだ。

メンバー達が俄然色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。
我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴ならではの持ち味のひとつだね。
やはり役者が違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もニシヤンのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!? と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーにと希望提出しておきました。 無理難題な注文だよなあ・・・・・・・・・笑)。

プレイしている我々でさえも、震えがくるほどの高評価を下したくなる。

エンディングではベースのネックを天高くに立てホップ・ステップ。
ベースギターを肩からはずして、頭上高々に掲げるポーズの次には、PAスピーカー横に足をグイっと延ばして堂々とポーズを決める。。
いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。

多分、一昨年の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?
もう制御がきかない。

あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。

ベースギターを脳天に乗せての衝撃音・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。

「カリフォルニア・ジャム」かあ、ここは!!??

さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし・・・・当たり前だよ(爆笑)

とどめはベースをマシンガンに見たてての抱きかかえ連射攻撃。
最前列に陣取ったカメラ小僧達も、激写に次ぐ激写で忙しそう。

ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワ~ン、ギュワーン!」。
小樽では可愛い弟分のサッサが「マサさんはいつもあれだけ複雑で難解なベースラインを弾きながらよく歌って動き回れるなあ」と感嘆の声を寄せてくれた。
これは快挙だ!

極めつけのフィニッシュは片足上げて思いっきり床に振り下ろした。

「YEAH!!」一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

というわけでしてノリが最高!

やはりライブはこうでなきゃあね。
正真正銘のライブバンド面目躍如だ。

疾風のごとき出来事で恍惚状態。 (初見の人々は誰もが度肝を抜かれたようだよ。 まあ、その内に慣れるさ・・・笑)

心地よき疲労感が、全身をじわじわと襲ってくる。
身体がやっとほぐれてきたところで、時間切れの完全燃焼。
「ありがとうございました!またいつか会いましょう!!」


アッという間の幕切れで、30分が過ぎ去った・・・・・
万雷の拍手が鳴りやみません・・・・・・

マサによるMC

「アンコール、ありがとうございます。
YEAH!!
時間はまだまだたっぷりとあるので、ひじょうにマニアックなものに開き直って突入します。

次の曲は5大ブラスロックの一つで、シカゴの強力なるライバルとも言われた悲劇の一発屋バンド。
ダンサンブル・ビートが大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル(STAが最も多くライブで取り上げている曲。
だって文句なしに受けるんだもんなあ)」

 これも、「イントロダクション」「長い夜」に引き続いてのエディット・バージョン。

マサの一言一言に頷いてくれている人もいた。
わかってくれているんだね。
 観客席も威勢のいい者がエキサイトしているではないか。

リョゴくんもSTAと共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながら拳で合流。

タイバン達も最早いても立ってもいられない、といった様子での参戦だ。
好き者にとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。

文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感で熱狂。

マサはこの曲、11回目のリード・ボーカル担当。(昨年9月4日の日曜日、樽川屋外ライブ以来)
STAにとっては第1回ライブから取り上げている十八番だけに、まるで自分達のオリジナルソングのように捲くし立てる。
ボーカルがノビノビとしていて優雅で圧巻。
熱唱に次ぐ熱唱という構成。
今回のライブセットリスト構造は、全曲に多彩なボーカルをぶち込むという強引なまでの強硬システムを導入。
ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。

マサは、ネックをグルグルと上下にひねり回し振り上げる。
後ろへ振り返ったり、お馴染みのパートではドラムセット前にてクルクル。
一時たりともジッとしていません。

その様を逐一冷静に見ているアッキーちゃん。
レディス版エマーソンになる日も近いか!?

手数王モッチンも、シンバルの乱れ打ちで対応。
まるで、千手観音のようだ。
勢いあまってマサの左肩にぶつかったシンバルスタンドが、傾き倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。
ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態。
長年ライブをやっていると、予期せぬ突発的なことが起こるというもの。

後日に気付いたんだけど、この曲中マサはベースヘッドをアンプにセットされたマイクにぶつけて床に落としてしまったのさ。
丁重なる謝罪をしたら許してくれたよ。
本当に申し訳ない・・・・。
それはともかく、時折モッチンとタッキーが向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。
マサが「ギター!!」とシャウトしながら、ギターソロへと橋渡し。
70年代初期を反映したかのように頷きながら呼応する、不敵な西やん渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。

フロントにまで飛び出してきた西やんはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。
凄まじき光景。
ギター・リックも伸びやかなるサスティーンも、一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅・・・・といきたいところだったのですが、ここでとんでもない事件が勃発した。

ライブってのは魔物が潜んでいるとしつこいくらいマサが言ってきたが、今回も怪しげに忍び寄ってきたのさ。
モニターに足をぶつけたり、足元のケーブル類が絡みついてきた・・・・!!
「オー・マイ・ゴット!!」
咄嗟に心の奥底で叫んでしまった。
まあ、そこはベテランのなせる技。
最後まで男気を貫いて難なく乗り切ったよ。
これも一つの糧。
トラブルは、ないにこしたことはないけどね((´∀`*))
グッと渋みを増した、アキ&アイちゃんのコーラスもピカイチ。
決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。
続々と詰め掛けてきた観客の中には、プレイ・スタイルを真似ている輩も出現。
エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯なひねりもきかせて喉を振るわせる、ブルージーなマサ絶叫ソロ・ボーカル・パート。

腰をやや低く落とし気味に構えてもなお、自己陶酔の極み!
このひとことで観客達が「ヒューッ!!」と歓声。

ここでも、カメラマン達が、ベストショットをとらえるべく、左右意外にも前から後ろから舐めるように激写(トミーやアイちゃんのお友達も、写真や動画を撮影してくれたよ)。

プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。
口笛ピューピュー吹きならされる・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。

いい汗かいたね。
 なんとかかんとか、大団円さ。

十分に満足してもらえたかな!!?? ・・・・・YES I CAN!!
すぐにでもまた、ここのライブのために戻ってきたいよ。 ((´∀`*))
しっかりと約束しておこう。
それまでしばらくは、このワクワク感を大切にとっておこうよ。
痺れるような極上のかっこいい曲を、たくさん用意しておきますよ。 

何の悔いも残さずに・・・・「I'T ONLY BRASS ROCK・・・・・」

後方下手のアキちゃんが、主催者としてマイクを手に、会場内に向けて懇切丁寧なる締めのお言葉。
これにて盛大なる「第一回マ・シェリ・ライブイベント」は無事に終了。
大した事故もなく、皆も喜んでくれたし本当によかったね。
それぞれが確実に、良き思い出を作れたんじゃあないかなあ。
アキちゃん、お疲れさまでした!!

追記・・・
タッキーはマサも持っていない黒のシカゴ・ロゴTshirtで気合十分に会場入り。
マサにそれを胸張って得意げに見せてくれた。
羨ましいなあ・・・・🤤
更には髭をたくわえ、オシャレなハットと黒サングラスとペンダントと、ダンデイないでだち。
パーカッションも、マサとモッチンからの調達品で一大網羅していた。

結局、この日は豪雪ほどの悪天候ではなかった。
帰りも穏やかな中で各自が帰宅の途についた。

3月はミーちゃんの企画「FUN FUN・LIVE」でまたすぐにゴールド・ストーンに戻ってきますよ!!
メンバーも一新しますが。

随時、STAではホーンセクションを募集中。
一緒にシカゴ並びにブラスロックで盛り上がりましょうよ。((´∀`*))


VERY SPECIAL THANKS TO・・・・IKU&KEI&TACKY&KYON KYON&MR,NAKAYAMA&MAX&HARUKUN&MR,RAIJIN&MR,HATANO&SEKKY&MIKI MIKI&TOMICCYO&RYOGO&HIKOCHAN&AICHAN&GREEN TEA&FRIED CHICKEN&RICE BALL&OCTOPUS DUMPLINGS&SALT FRIED NOODLES&NORTH CANAL&UMIKUN&OLIVE OIL&POLYNESIAN DANCER&KONNYAKU DRINK JELLY&LUA RELVA!!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

VOL,196 マ・シェリ ライブ1 小樽GOLDSTONE(S・T・A編 PART,3)

2023-02-03 20:16:22 | Live Set List



さてさて、勢いそのままにマサがMCも兼任。

「改めましてサッポロ・トランジット・オーソリティです。
皆さん、楽しんでいますか。
我々は結成18年を迎えてもなお、頑固一徹ブラスロック街道を邁進し続けています。
STAのことをすでにご存じの方はニンマリ、はじめて観た方は圧倒されていることでしょう。
大所帯バンドの宿命ゆえにほぼ毎月ライブを行っているのですが、その都度微妙にメンバーに変動があります。
人数やパートも変則的。
で、今日は驚いたことに、ニューフェイスが4人もいますので、ここでちょっと紹介させていただきますね。
盛大なる拍手をよろしく。
誰からいこうか・・・・。
パーカッション・・・・ロッカー然としたタッキーです。
アルトサックス・・・・バカテクで有名なイッチー!
テナーサックス・・・・ウッドウィンズのマルチプレイヤーはウパちゃん。
そして・・・・・(上手に控えし歌姫を手招きする)
サッポロ界隈では才色兼備で最近メキメキと頭角を現しはじめてきたソウルフルシンガー、アイちゃん!
(ここでアイちゃんが颯爽と登場。マイクを持つ姿が絵になるねえ。全身から発せられるオーラが半端ない。
神々しくって眩しいくらいさ。)
アイちゃんが率いるアイ・ソウル・シブリングスでも素晴らしい歌声を聞かせてくれるんけど、STAでも目いっぱいに期待していいよ。
せっかく、彼女の歌声を披露するんだからということで、アイちゃんコーナー設けました。
どんなジャンルでもあっさりとこなしちゃうから、全くタイプの異なる4曲を用意しました。
ジックリとご堪能ください。
これまでの濃厚な迫力シーンから気分転換・・・・次の曲でちょっと熱冷ましをしたいと思います・・・・知っているかな?
まずはSTA唯一の名バラードを・・・・・・。」

当然拍手喝采だ!!!
さあ、誰もが固唾を飲んで注目していた場面がいよいよ始まった。
STA史上最強の歌姫降臨の瞬間だ!
妖艶なるルックス、ファッショナブルないで立ちとインパクトは絶大。
セクシー部門担当のアイちゃんが、ここで心を込めてしっとりと歌いあげます。

彼女も今回は2回きりのスタジオリハだった。
でも昔取った杵柄とばかりに意気揚々、中央フロントへとゆっくり歩み寄る。

シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔。
邦題は・・・愛ある別れ・・・・・原題はイフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ(演奏は昨年の5月15日、日曜日STA企画リブレーションでのスターライト以来だ。
STAはE♭キーの故ジョン・オバニオン・バージョンでずっと演奏してきたのですが、アイちゃんはピーター・セテラのキーでスマートにさらっとこなしてくれました。
しかも、とびっきりな歌声でね!
やっぱり元キーでなきゃあ。
伝わるものが全然違う。)

スタジオリハでは紆余曲折を経た後、 メンバー達も即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい成果を遂げていました。
ニシやんは以前、入魂のボンゴ・シーンで貢献していたけど、この日はナチュラルなギタープレイヤー。
スタジオリハ時では多角的に、いくつものコードを提示してくれて数段も曲のレベルがアップした。
「それいい!エロっぽい!」と、皆から微妙にみょうちくりんな賛辞を与えられていたし(笑)
本人は「世界一コードを知らないギタリスト」と自負していたけれども、いやはやなんともどうしてどうして。
ライブ当日にも「未練がましく、こんなギターを考えてみました」と、STAラインに早朝から音源をポロロ~ンと流してもくれました。
マサも感銘を受けた次第。

そして、もちろんタッキーも、大人の魅力で渋い佇まい。

モッチンのワイヤーブラシが、程好いアクセントを生み出している。
繊細なる刻みも味わい深い。
何も言う事なし。
文句の付けようもない。

さらには今回ホーンセクション達の連携で、いつもとはまた違った神秘的な音作りに挑戦してみました。
 全体を覆うように見事なまでのホーンアンサンブルが、叙情的なタッチで采配をふるう。

特にトランペットのコンビが、ここでフリューゲルホーンを構えて厳かに吹き込む姿には感銘を受けるほど(ベル部分に挟んだ専用マイクの差し替えが必要だけど)。

和音の構成音というファンタジックな特性が、一番発揮された曲なんでしょうね。
奥が深い…とひたすら勉強になった。

控えめに体をくねらせながらのホーンセクションが、思い切り咽び泣いて盛り立てる。

 特にイッチーのアルトサックスが、刺激的な色合いでムード倍増。

現在の編成上、歌詞から練り上げた構想を西やんは、それまでの彼とは一線を画するメリハリあるプレイに織り込んで没頭しています。
足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んで深めなディレイ&リバーヴを加えたサウンドのソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲のツボを引き出すことに大貢献。
グッと抑え気味の西やんは、アルペジオとさりげないハーモニックス効果でジックリと持ち味を発揮。
よりドラマティックなる効果を狙い、サスティーン音色を膨らませての装飾。
中間部でのバッキングによるコード進行もバッチリと体得したから、水を得た魚のようにノビノビと演出しています。

そして最大の功労者はアキちゃん。
何か月も前から多角的に検証を重ね、この曲に関しては仕上げてきた。
より原曲の魅力を損なうことなく、いかにして壮大なサウンドを響かせられるか。
そりゃあ、涙ぐましい時間と体力を浪費していた。
煌びやかなる壮大なオーケストレーション・パートがストーリー映像を描きあげるのですが、そこはアッキーの独壇場。
細心の気遣いでドラマティックに決めるところなんて、中々にやるもんだねえ。
痒いところに手が届く、とは正にこのこと。
八面六臂の大活躍。

幻想的な異空間に浮かび上がるSTAの面々。
さすがシカゴ・ミュージックのノウハウを究極に熟知している猛者達だけのことはある。

アイちゃんもサビのコーラス部分で「こうかなあ??・・・」とか、何度も探りを入れてみたりして繰り返しダメ出しを言い続けた。
一番時間かけて、てこずっただけあって完成度もすこぶる高い(シカゴの歌は難しい・・・との弁)。
これは堂々と自信を持って言えること。

 マイクを手に、とろけるような哀愁に満ち溢れた甘いボーカルで言葉に表せないほど切ないくらいの感情移入。

ハードからAOR、ソウル系からミディアム・ナンバーにいたるまで何でもこいの頼りになるスーパーレディ。
さすがモッチン、アキちゃんやマサが絶賛、太鼓判を押して惚れこんだシンガーだけはあるね。

アイちゃん、どうだい?
気持ちよく歌えたかな?

タッキーによる絶妙なるハーモニーも後押しして、いい味を出している。

この曲は、数えきれないくらいのライブテイクを重ねてきたんだけど、全く納得のいく内容にはならなかった。
もはや絶望的だったところにアイちゃんが颯爽と現れて、あれよあれよという間に素晴らしい運びとなったのさ。
STAとは運命の結びつきなのか、音楽の女神と意気投合したようだね。
そして今回、益々磨きがかかっていたのは、火を見るよりも明らかだ。
STAメンバーはもとより、観客、対バンからも「ブラボー!」と称賛されていた。

「ウ~~、ママ・・・・♬」



エンディングでのメンバー一丸となっての連結プレイは、芸術の域に到達しちゃいそうなくらいに練りこんだもんね。

メドレーで「アイ・ウィッシュ(回想)」
スティーヴィー・ワンダー名曲中の名曲。
1976年11月リリースのファンキーなヒット曲。全米シングル&ソウルチャートで1位を記録。
シングルエディットは3分37秒。
アルバムバージョンは4分12秒。
「キー・オブ・ライフ」に収録。

ナイスなタイミングを見計らって、間髪入れずにマサが珍しくベースで、イントロのリフ・ラインを淡々と奏でながらも歩みを止めない。(モッチンが、この曲ではドラムのそばでプレイして、とリクエストしてきた。リズムアンサンブルをより重視してのことだろう。職人肌のドラマーは、言うことが一味も二味も違うね)

前曲とは全く毛色の違う曲調。

この曲、もういつSTAで演奏したのかを思い出せないほどだ。
(念入りに調べてみたら2020年11月3日の火曜日、文化の日に小樽マリンホール2曲目にプレイしていた。それこそ、コロナ真っただ中の頃さ・・・・)
何度も散々な目にあったので、もう、すっかりうんざりしてしまい、封印したという,いわくつきの可哀そうな曲。

でも今のメンバー達ならば問題なく楽勝。
本来は数人の重厚なるコーラスが入っているんだけど、STAは本家本元ライブテイクをお手本に、持ちうる限りの団結力で乗り切った。

ニシヤンのギターはやや控えめ。

マサは2か所のコーラスもバッチリとこなした。

タッキーは要所要所でありとあらゆるパーカッションで彩を添えている。

紆余曲折の末、遂にここへと辿り着いた。

マイクを手に勢いよくアイちゃんが、ステージ中央フロントへと駆け出した。

この日は最初と最後はマサで、中間部分のボーカルはアイちゃんが担当するという筋書き。

男顔負けのストロング・ヴォイスは、ライブで更に遺憾なく発揮された。
やわな男どもが束になって挑んでも、到底叶わないよ。
即座にぶっ飛ばされることでしょうよ。
そのくらいに強靭なる喉の持ち主。
そしてエモーショナルだ。
特筆すべき点は中間部分に差し込まれるかっこいいハミング。
実を言うと、今までのシンガーでこれを再現した者は皆無。
というか、歌えなかったのさ・・・・(-_-;)
それを初めて、思いっきり忠実にこなしていたもんだから、感動の果てに涙腺がウルウルしてきちゃったさ。(´;ω;`)

それら全てを含め、バックを務めている皆だって驚愕しているくらいだ。

勿論、観客席の誰もがやられていたご様子。
それが証拠に、ライブ・フォトほとんどがアイちゃん中心だった。
本領発揮のアイちゃんはさすがだ。
これが力量の差。
歴然だね。

派手なところばかりにスポットが当たり気味だけど、陰では並々ならぬ努力をしているのだ。
だって数週間で完璧に歌詞を覚えてきて堂々とふるまっているんだよ。
良く分かっていらっしゃる。

いつまでたっても歌詞カードを当たり前のように譜面台へ置いて、何の思い入れもなく事務的にカラオケ気分で歌う輩とは大違い。
歌詞のストーリーも把握して飲み込んでいるし。
涙ぐましき努力の成果が花開いた。

アイちゃんはスティーヴィー・ワンダーの大ファン。
この曲には思い入れがひと際強い。
生き生き伸び伸びと輝いていたよ。


****さあ!このライブ・レポートも遂に後半戦へと突入だ!!
名残惜しいところだけど、思う存分に堪能して頂戴な。
いくぜい!!****

「どうだい!!
この場にはピッタリだと思うんだけどなあ。
折り返し点となりました。
バラード、ソウルと続いてきたから、じゃあここで以前も大好評だったので、調子にのってサーヴィス・タイムと参りましょうか(笑)。」
「ええっ!?何のサービスタイム??」
「何を言おうとしているのか忘れちゃいそうだあ!!
STAのブラス・ロック追求という基本コンセプトから外れるので、受けるのがわかっていても、あまりこういうタイプの曲はやらないんだけど・・・・頑固なもので」
「えええ!!???」
「これだとディスコバンドと勘違いされちゃうからね。
そこで期間限定でディスコ・ナンバーを1曲、お送りしたいと思います(イエ-ツ!!の歓声)
でも、やるからには皆さんも一緒に演出してください。
歌って踊って!!
これ3分で終わっちゃうよ」
「ハヤッ!!」
「マイアミ・サウンド・マシーンの先輩でもある伝説のKC&THE SUNSHINE BANDといえば?・・・・・」
(観客席から)「THAT’S THE WAY!!(笑)」
「正解!!THAT’S THE WAY!・・・・・1・2・3~イエイ!」(ミキサー・スタッフがリバーヴを、がっつりと深くかけてくれた!)

突発的にマサが連動してモッチンと共に渾身のカウント。

もうこの曲は下手な屁理屈なんか一切抜き。

各自で自由気ままに腰を振っています。

アイちゃんもオーバーアクション気味に悩殺フィーヴァー。
マサが事前にアドヴァイスしておいたのさ「プレイしながら踊ってね!」と。

だってSTA史上最も、全身で音楽を表現するプレイヤーなんだもん。
この手の曲ではじけないなんて、勿体無いでしょうよ。

ファニーもカツもアキちゃんもマッキーもタッキーも、思い思いのアタックにてフル稼働。
11人体制による、うねるようなラテン系のグルーブという贅沢極まりない編成は、まるでサンタナを見ているようです。

モッチンの歯切れ良い、バッキングがゾクゾクとそそるねえ。
彼が醸し出す多種多様なる打楽器の音壁が肝だ。

マサが両膝つくと、シャッター・チャンスを狙っていたカメラマン達が見逃すはずもなく即座に激写。

セッキーやミキミキが、マサの前に陣取り決めのポーズを要求。

会場後方のフロアはすでにダンスクラブと化している。
バンドと客が熱を放射し合って、見る見るうちに一体化。
その中心で常に陣取るのはもちろんアイちゃんだ。
セクシーヴォイス部門担当の彼女のこと、水を得た魚のように場面場面で色々な顔をちらつかせてもくれます。
言い得て妙。
その采配はバッチリと的中。
客も一緒に歌っています。
皆、ヘトヘトなはずなのにね。
喉が張り裂けそうなほどだよ。
だから今回はより慎重にトライ・・・・。
エネルギーの配分も考えて。
アイちゃんが高々と掲げた右手振り下ろしを全員が注視。(写真を参照!!)
エンディングはばっちりと完了だ!(昨年小樽・浅草橋・屋外ライブ7月16日の土曜日に演奏した時は、トラブってるメンバーもいたけどね・・・・)
ああ、リベンジ作戦完遂で気分もスッキリしたあ!!

マサはペットボトルの水を一飲みしてから「これでいいんだよ。
滅多に取り上げないから、スペシャルヴァージョンでおおくりしました。
皆さん、満足してくれてますか?」
「イエ~ッ!!」
「サンキュー!
アイちゃんに盛大なる拍手を・・・・!!
この歌詞って、私はあのやり方が好き!アハアハ・・・を繰り返すんだよね!!」
もちろんドッと爆笑で、拍手の波。

堂々たる物腰でブラス隊の前に佇むアイちゃんも、手を振りその声援へこたえる。
もちろん愛情込めた表現でね。
昨年のスターライト時と同一の情熱的な赤い衣装で、よく似合っている。
見るからにインパクトは絶大だねえ。

アキちゃんもマッキーもホッとしたのか、満面の笑みを浮かべている。
アイちゃんやモッチンから懇願されていた、コーラスという大役を果たし終えたからね。
これでなんまらと気が楽になったことでしょう(一部のメンバーらは納得がいかなかったようで、またすぐにでもこの曲にチャレンジしたいそうです)






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

VOL,196 マ・シェリ ライブ1 小樽GOLDSTONE(S・T・A編 PART,2)

2023-02-02 20:28:16 | Live Set List


バンドとの入れ替えタイム(ちむどんどんとの)には15分が用意されているから余裕さ。
アッキーのキーボード設置にはヒコちゃんが運び込んでくれた。
何事も優しい男だよなあ。
誰からも愛される人気者になるはずだよ。
セッテイングには大所帯故にちょっと手間取る。
事前にマサがアイちゃん用に、フロントセンターのスペースを開けるように伝達しておいたので、そこはスムーズにはかどった。
普通ドラマーが一番セットに時間がかかるものだけど、さすがモッチンだけのことはある。
アッサリと準備完了。
それではスタッフ、ミキサーに指示に従って各マイクや楽器の音量やトーンの調整に取り掛かる。
次いでアイちゃんを含めて軽く1曲を演奏。
希望があるメンバーが次々とミキサーに要望を告げる。
全てが整った!!
アイちゃんは一旦、上手控えのスペースへ・・・・。

HEY,OK!
ARE YOU READY!!
LET'S GO!!!

もうすっかりと手慣れた感じで司会進行役も兼ねたマサが、落ち着き払った声にて華々しくナレーションを告げる。

「はい、たいへん長らくお待たせいたしました。
いよいよはじまりますよ!
今か今かとお待ちかねの皆さん。
そうですよね。
これから熱いステージをお届けして参りますよ。
もはやお馴染みとなりました大所帯バンドが、ここゴールドストーンに颯爽と登場。
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションを心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同、この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシク!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)

波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました。
猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。
さすが、この人数だけに勢いが桁違い(本来はもっと多いんだけどね・・・・)。

プレイしている我々でさえ、自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。
すでに掴みはバッチリとオーケーだ。

普段は寡黙なモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、5年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が、相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子。
如実にドラミングの随所にダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!

ほほえましい光景に、常連組が客席でやや控えめに参戦。
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲を、オープニングでプレイしてきたことでしょうか。
メンバー一同が愛して愛してやまない、じゃじゃ馬のような曲。
その中でもこの日ほどに、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠えまくりながらも襲いかかる。
次いでアグレッシブなアクションをも巻き起こす。(オカちゃん曰く、マサさんはスペースが狭いから相当に動きにくそうでしたね、と言ってた。
スタッフさんはマサのステージングをそれまでも見ているので、わざわざ動線を確保までしてくれた。
ありがたいことだよね)

飛沫飛翔防止用のパーテイションも、ビニール幕もないので自由自在に動ける。
もちろん、そこそこに加減はしていますよ。

計算されつくしたニシヤン独特なるシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえる5管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
(本来は6管編成だったんだけど、都合により直前でトランぺッターは離脱することに・・・(´;ω;`)

舞台両サイドからの、弦楽器達による絶え間ない猛追。
後方サイドからは、ドラムとパーカッションが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

タッキー初の参戦にも関わらずノリノリにアクロバティックな動きも交えてカウベルやタンバリンでアクセントをつけて空間を華やかに埋め尽くす。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??

さあ、2番の歌詞がカットされたエディットヴァージョンから、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。
手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
切り込み隊長はいきなり久しぶり参入のカツによる、やや食い気味かつ流麗なるトロンボーン・ソロで場面転換。
ほぼギリギリ会場入りのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。
何事もなかったかのように振舞っていたよ(モッチンによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがカツの凄いところ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、カツよ!(1回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずけるねえ‥‥でもご挨拶ソングだからねえ。
不動のポジションなのですよ。
悪しからず。)

アキのピアノ旋律が、とびっきりに美しくて効果絶大さ。
マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれて場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが職人芸で猛然と先導しつつ、お次はベテラン・ファニーの出番。
彼のトランペット・ソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
一聴しただけで安定感抜群。
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいにもの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

ニシヤンは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。

そして第3の男、そのニシヤンによるワイルドなギターが火を噴いた。
いきなり過激なハーモニクスを導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

(掛け持ちミュージシャンの西やんはリミックス、ミッドナイト・クライシスではベーシスト。
そちらの時は大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している。
これが彼の楽器別スタイルなんだね)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンはヒロリンのリクエスト。

間髪入れず、極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるモッチンもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、ニシヤン渾身の1音を筆頭に見事な連携で繋がった。
ここで繰り出したニシヤン入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
アキからホーンセクションへと受け渡す流れへ。

マサが後方に設置されたバスドラムに左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。
モッチンと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンプでフィニッシュ。

以前、ASのミキティいわく「マサとニシヤンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。

度肝を抜かれた観客はため息混じりに唖然している。

「オオーッ!!」



****アッキー長年のお友達でもある「そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「一昨年、アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正にその通りだ。****

さあ、さっそく2曲目はメドレー。

マニアならば思わずニンマリだ。
皆、すでに全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。

 一昨年、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。
「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
その場の空気感で進行。
タイミングを逃したマサは、タイトルを言おうにもズレちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが機転を効かせて見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。

「それでは、トップに吹き荒れる初期シカゴのブラスロックをお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。
(不敵な笑みを浮かべつつも)特に人気の高い曲をやります。
あれ!?どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は土曜日だから、うってつけの曲をやるよ!・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキー親分(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))が寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)
絶妙のシンコペーションを基調とした、あまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる。
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くとミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。
タッキーがアキちゃんに言ったコメントは、とてもじゃあないけれども、ここには書けないよ(;^_^A)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキー。
いつも艶やかなる着こなしのアキちゃん真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。メイクもバッチリと施し、アメリカ製のデニム・テンガロンハットと全身を黒ファッションで統一しているではないか!すでに立派なロッカー然としている・・・・本当はこの日ムズイからテンガロンハットを被らない、と直前にぐずっていた。結局は被ったけど。
だからバチが当たって鍵盤のパーツがトラブったんだよ((´∀`*)))
こんな素敵な曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

裏話・・・・・スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
なんたって長年キーボード不在だったんだからね。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところがニシヤンが、ギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やんもこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは特にこの曲でのドラミングが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

西やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

この曲に対する思い入れがすこぶる強いヒコちゃんも、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている対バンも発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

西やんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。

笑みを湛えたアキちゃんは目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。
他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングのハミングに至るまでマサのアイディアが見事に実を結んだ(これもスタジオ入りしてみっちりと真面目にトレーニングしたもんね。過去にここまでこだわって突めた人は皆無だ。今後ももっともっと煮詰めまくろう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
最近は、マサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカルを現実のものとした。
タッキーと軽くラインで、文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてからスタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功。
皆も感服していたよ。
今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「WOWOWOW~!!」マサ渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるマッキーではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

ウパくんは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
肩の力も抜けてきて爽やかな疲労感がかえって心地よい。

****まだまだ、これからが佳境だよ!!
だってさあ、遂にあの噂の歌姫が満を持して降臨だあ!!(写真を参照の事((´∀`*))****

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする