世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

アメリカが歓喜した夜

2011年05月03日 | 国際
ほんの数日前、


世界は英国のロイヤルウェディングに酔いしれた。



そして

週末の夜

日本は

安藤美姫の華麗なスケーティングに魅了されていた。



そして昨日、

オサマ・ビン・ラディンの死を伝えるニュースが


世界中を駆け巡った。





「正義は成し遂げられた」 と



オバマは


殺人を高らかに世界に宣言する。




戦下において


人殺しは正当化される。


(今回の殺戮に本当に正当性があるかどうかははなはだ疑問だが)




割り切れない遺族の気持ちは


取り残されたままだ。




いずれにせよ

ここまで10年を費やした。







大地震や大津波


はたまた


大洪水や大竜巻が甚大な被害をもたらし


多くの人の命を奪おうが



世界の時間は

お構いなしに流れていく。






ところで


ビン・ラディンのデスマスクを見て


すぐさま脳裏に浮かんだことがある。



同じくアメリカのCIAが追い続けていた容疑者(?)を


ボリビアの山中で射殺した1967年の事件だ。



もうお分かりだろう。


チェ・ゲバラ。




彼のデスマスクも


世界に晒された。






坂本龍馬が日本のヒーローなら、


チェ・ゲバラは


世界のスーパーヒーローだ。




彼の埋葬地(イゲラ村)は


以後、社会主義革命家のメッカになっている。




それに恐れをなしたか


ビン・ラディンは即刻水葬されたという。



彼がヒーローになることはありえない。





『正義 (Justice)』 とは一体何者か。





「9・11」 で


アメリカの価値観が変わったという。



そして

10年。


アメリカは

これで一つの区切りを迎えたことになるのだろうか。



テロの脅威は終息へと向かうのだろうか。





「3・11」 で


日本人の価値観も変わりつつあるように見える。




自然の脅威を克服することはできるのだろうか?



目に見えない


放射能という恐怖を乗り越えることができるのだろうか?





もはや

愚かな人間同士が

いつまでも争っている場合ではない。




自然に逆らう


人間の英知を

このまま追求していっていいのだろうか。





中東にも


非暴力革命の嵐が吹き始め


アメリカ型帝国主義が時代遅れになりつつある中、




堀江貴史に象徴される



利益追求型の資本主義も


時代遅れとみなされようとしている。






民主主義という 


『正義』 の御旗を振りかざし



帝国主義的資本主義を推し進めてきた


アメリカの良き時代は



終焉へと向かうのか。





代わって


中国が台頭してくるのか。






また


自然と立ち向かい


エネルギー論もかまびすしい日本にも




10年後、


はたして何らかの区切りがつく日が来るのだろうか?






ボクには


どうも

そう思えないのだが。




釈然としない気持ちを抱えて


美酒に酔う気にはなれない。