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世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

なぜ中国はベトナムに絶対に勝てないのか

2015年07月28日 | 100の力
テーマ: ズル賢力


安保法案が参院で審議入りした。

戦争か平和かなんて、世論は真っ二つ。

戦争になるかならないかは別として、

武器を持てばそれだけで標的になりやすい。

丸腰の勇気がないどこかの国と同じ臆病者になり下がるだけの話だ。


憲法改正、法案賛成派はこぞって中国脅威論を持ちだす。

集団的自衛権こそ戦争抑止力だと。

きっと腰抜けの愚かな集団の仲間入りをしたいのだろう。


はっきり言おう。

平和憲法こそ最大にして最強の戦争抑止力なのだ。

2010年ころからfacebookを始め、SNSの影響力が強まった。

世界で何が起きているのほぼ透視できるようになり、

烏合の集団が立ち上がっている。


中国の脅威にビビるほど武器を持ちたくなる。

丸腰の勇気すらない。



日本が世界から尊敬を集めるのなぜなのか。

技術力だけではない。

勤勉な国民性と丸腰の勇気があるからに他ならない。



話して分かる相手ではない、という。

そうだろうか。

それは日本が交渉能力、外交能力に欠けるからではないだろうか。

おべんちゃら外交は友達同士の間には通用する。

それでもお友達は敵対国であったキューバやイラン、ベトナムをも味方に巻き込む強かさを兼ね備えている。


今の日本にはそれができない。

強かさの微塵もない。

だから短絡的に武装に走る臆病者。

いつから日本民族はこんなにも愚かになってしまったのか。


話し合いをするにも、軍事力という後ろ盾がないと説得力に欠けるのでは、とも言う。

不幸にも今の世界はその通りだ。

だが、日本はすでにその後ろ盾を持っている。

少なくとも持っているように見せることはできる。

ポーカーのように。

話し合いは、交渉であり、駆け引きである。

それは政治だけではなくビジネスにおいても同じだ。

今の日本人はそれが極端に下手だ。

だからビジネスでも負ける。


日本は現在原爆5975発を作れるプルトニュウムを持つ。

核の脅威をちらつかせるやくざ国家には言えばいい。

一晩で作りますよ、って。

これがポーカー(外交)交渉術だ。

ある意味ハッタリを効かすのだ。


日本はベトナムを見習うべきだ。

特に外交においては。


ベトナムは中国のみならず、一度も戦争に負けたことはない。

対フランス、カンボジア、ラオス。

それでいて、全方位外交を打ち立てている。

だからテロの脅威もない。


敵をして敵なからしむ。

合気道の精神に通じる。


それは、自信と誇りに裏付けされた毅然とした態度にほかならない。

日本はもっとベトナムのように良い意味でズル賢くならなければならない。


自国の主権は徹底的に守る強硬姿勢を示し、

国際世論を味方につけつつも、中国との関係を破壊する「決定的な衝突」は避け、

結果的に中国側を撤退させる。


何でもかんでも大国に憧れて真似するような子供じみた振る舞いはしていない。

もちろん、尻尾も振らず、言いなりにも決してならない。

どの国との付き合いに対しても変に媚こびず、傲慢にもならない。

隣国に対しても言うべきことは言い、助けるべきときは助ける。

それでいて世界の中できちんと存在感を持っている。


決して自分たちが頭を下げるような交渉をしない。

相手が頭を下げるように仕組む。

「お願い外交」のような交渉など、論外である。


そもそも、自ら手の内を明かすようなことは絶対にしない。

弱みは決して見せない。

妥協案を腹の内に持っていても、最後まで口をつぐんでいる。

相手が最後の最後に本当に困ってきたところを見計らってタイミングよく妥協案を提示する。


最初は徹底的に相手を追いつめる。

しかも、相手が追いつめられているとは気付かないように真綿でじわじわ首を絞め付けるようにである。

そうして逃げられないようにして、相手が弱ってきたところで「ここらが相場だろう」と手を打つ。


孫子の兵法を中国以上に心得ている。



日本のように媚びる外交は全くしない。

このままでは日本は従軍慰安国になり下がる。


日本人の陥りがちなものに教条主義がある。

一度決まったもの、前例のあるものについては「こういうものだから」とガチガチに固まった思考をしてしまう。

交渉において、柔軟さや臨機応変というものがない。

決められたことを決められた範囲でのみ処理していくのは、役人根性である。

自分の役回りと権限を守ることのみに固執して、そもそもの交渉事のダイナミクスが抜け落ちている。

そこを打破し、ベトナムのように大国とも伍することができるようになるために、

今の日本に必要なのは「異質と組む勇気」なのだ。


教条主義、孤立した内向き思考が、短絡的かつ単細胞的軍国主義に走らせてしまう。

どうして日本人はこうも愚かな民族になり下がったのか。


ベトナムに学ぶことはあまりにも多い。



【追記】


今や尊敬される日本人からバカにされる日本人へと世界の評価は下がりだしている。

その理由の一つに、

日本人て英語しゃべれないよね、だ。


それに加えて、

世界で最も貴重な平和憲法をかなぐり捨てたら、

ますますバカにされることは必至だ。


集団的自衛権を世界は支持しているという。

そりゃあそうだろう。


喧嘩ははたで見ていて面白。

周囲は興味本位にやれやれと煽り立てる。

それに乗るほど日本人は本当にバカになったのか。


反対する中国・韓国のほうが本当は手ぐすね引いて待っていることに気付かない。

丸腰の人間は打てないが、武器を手にした相手には正当防衛が成り立つ。

Take a gun!

No! Never.

クリントイーストウッドではなく、

バックトゥーザフューチャー2のマーティのようになれ。
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