世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

抱き合いながら

2015年11月14日 | 100の力

   「ネェ、Kissさせなさいよ」 「イエ、それはいけません!奥様」


愛し合った朝は決まって二つの感情が交錯する。

爽やかな充足感と、

後ろめたい罪悪感。


お互いの立場上の問題もあるが、

何と言っても、本当に愛しているのかどうか何度も何度も自問を繰り返す。


あまりに愛しすぎることで、かえって相手を傷つけることがある。


アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようだ。

愛という名に照れるほど初心(うぶ)ではない。

むしろ場数を踏んでいるだけに、

愛しすぎることの怖さを知りすぎている。

意図的に愛することから逃げていた。

知らん顔して愛に応えることを避けていた。


今、やっとそれに応えようとしている。

ありったけの勇気を振り絞って。


抱き合っている時は安堵し、

離れると不安に駆られる。


結ばれることのない二人が愛し合うとき、

言うまでもなく相当な勇気と覚悟が必要となる。


犠牲を払ってでも愛を優先することができるか。

それが覚悟と勇気だ。


ここ数年ビジネスに打ち込んできた。

まるで恋するように。

いや、本当の恋を打ち消すために。


ビジネスと愛は同じ匂いがする。

成功(性交?)の甘い香りと、

リスクという鼻を突く刺激臭がある。

リスクにもいろいろある。

金銭、名誉、時間、体力など失うか消耗する。


だが明らかな違いもある。

ビジネスには打算が付き纏うが

真の愛に打算はない。

心から愛おしいと思うか。

何があっても守りたいと思うか。

全てを投げうつことができるか。

激しい愛(cruel love)。


I will cherish you.

I will protect you.

And I love you.

愛とはすべてを受け入れること。

愛とは許すこと。

愛とは求めるものではなく、与えるもの。


愛に目覚めても、恋は盲目という。

目が覚めたのか、目をつぶったのか、今は分からない。

それは時間が答えを出すだろう。

今は時の流れに身を任せよう。

抱き合いながら。


I was born to love you.

I was born to take care of you.

I wanna love you, love you, love you.

It's magic. (by Queen)