世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

憎しみを愛に変えて

2015年11月16日 | 100の力
トリコロールがfacebookを彩る。

なぜフランスだけと訝る人もいる。


そもそもなぜテロは起きるのか。

戦争で人を殺しても誰も責めないのに。

テロに対しては誰しも批判的である。


戦争が特定の敵を狙う(時に誤射、誤爆はあるものの)のに対して、

テロは無差別に罪もない人(innocent people)々を殺すからかもしれない。


報復の連鎖は留まるところを知らない。

どこかで断ち切らなければ。

力で相手をねじ伏せることの限界は見えているのだから。


空爆するから、報復としてあちこちでテロを起こすのか。

空爆しなければISは武器で虐殺をしながらその領土を拡大していく。


テロやISを正当化する意図は毛頭ないが、

そもそもなぜこういうことが起き始めたのかという発端に遡って考えてみてほしい。


西暦2000年に及ぶ歴史の中で、

少なくとも20世紀初頭、つまり100年前まで遡る必要があるだろう。


それは1914年に勃発した第一次世界大戦である。

そこで何が起きたか。

帝国主義イギリスとフランスによる植民地支配である。


石油という資源を確保するために、

巧みにに二枚舌、三枚舌外交を行い、

現在のシリア・レバノンはフランスが、

イラク・ヨルダン・パレスティナはイギリスが支配化に置いた。


こうして、ヨーロッパが行った分割支配によって境界線(不自然な直線)が引かれ、

現在の中東地域の国々の人為的国境線が誕生した。


さらに、第二次大戦下におけるナチスドイツのユダヤ人ホロコースト、

シオニズムにおけるイスラエル建国(1948年)がその争いを決定づけた。


これらの土壌を生んだのは、すべては欧米の画策といっても決して過言ではないだろう。


これらすべては宗教間(キリスト、イスラム、ユダヤ教)、民族・部族(tribalism=部族主義)間における対立である。


アメリカは、2001年9・11をきっかけにその報復(「対テロ戦争」の一環)としてアフガン戦争を始めた。

そして民主化の名の下にイラクへと突き進む(2013年)。

それは泥沼化し、結果ISを生み、今日へと続いている。


フランスには

中東、アフリカの植民地から多くのひとを労働者として招いたことに端を発して、

数多くのムスリムがいる。

全人口に占めるムスリムの割合は約10パーセントにのぼり、ヨーロッパのなかで1位である。


少なくとも他のヨーロッパ諸国と比較しても、フランスではムスリムとの摩擦が大きくなりやすいとしても不思議ではない。

さらに難民の増加は、これに拍車をかける可能性がある。


冒頭に戻って、トリコロールは何を意味するのか。

自由(青)、平等(白)、博愛(赤)ではなかったか。

その意味を今一度真摯に考えて欲しい。


そして、日本の立つ位置、安保法を一人一人が再考しなければならない時に来ている。

日本で今回のパリのようなテロが起きる前に。

11月15日(日)のつぶやき

2015年11月16日 | 100の力