世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

ベトナムを知ろう

2015年11月27日 | 100の力
29日、日曜日、午後2時から

「ミンちゃんのベトナムの食と旅」を

福岡、井尻のベトナムカフェかもんで開催する。


今、ベトナムは注目度ナンバーワンの国。

その有望性を探ってみた。


21世紀における発展する新興国として有名なのは

BRICsと呼ばれる4か国が有名だ。

つまり、

ブラジル、ロシア、インド、中国。


そしてそれに続く経済発展新興国として

ネクストイレブンとかVISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)が挙げられている。


11カ国とは、

ベトナム、フィリピン、インドネシア、韓国、パキスタン、バングラデシュ、イラン、ナイジェリア、エジプト、トルコ、メキシコ

だが、

ゴールドマンサックス社が提唱した「ネクストイレブン」は、

バングラデシュやパキスタンなどの最貧国が混ざっていることや、

BRICs並みの高成長が見込まれる南アフリカが含まれていないことなど、かなり無理のある。


いずれにせよ、ベトナムは外せない存在になっている。

とみにここ一年で、統計的にもその存在価値は急速に増している。

将来的に最も成長する国であると言っても過言ではなさそうだ。


2050年の予想では、ベトナムは

輸出額が世界10位、

投資有望国としてもトップ7に入っている。


将来性があるのは、1986年のドイモイ政策開始からこれまでの国内総生産(GDP)の平均伸び率は5.3%であり、

現在も6%前後という高い経済成長率を維持しており、

今後も続くものと見られている。


その理由として、

労働コストが低いことに加えて、

インフラが改善されたこと、橋や道路の建設・整備により往来にかかる時間が短縮されている、

インターネットや携帯電話が若い世代に普及している、

外国企業の加工サービスやオフショア開発の拠点になりつつある、

ベトナムの銀行の与信額伸び率は、中国、インド、ASEAN諸国の銀行を上回っている、

などが挙げられる。


ベトナムを行き来し、個人的に思うのは、

経済発展には、貿易と内需の伸びが必要不可欠であり、

人口が1億人近くあり、

家計消費のGDP比率が65%と中国の36%を大きく上回っており、

貿易と内需のバランスがとれているといえよう。


これは、日本が飛躍的経済発展を遂げてきた形に似ている。

それを思えば、

今の日本は貿易、内需とも衰退の一歩をたどっており、

経済成長率も実質ゼロ成長であり、

まったく明るい兆しは見えてこない。


さらに分析を進めよう。

あまり取りざたされていないが、

宗教面でも8割以上が仏教徒(大乗仏教)であり、

国民性が日本と似ている。


何にも増して、世界一の親日国である。


社会主義国といえど、自由度(見方にもよるが)と安全度は日本以上かもしれない。

地理的、気候的にもさほど大きな天災も起きにくい。

国際的にも、ASEANの統合(12月31日)、TPP加盟といった追い風が吹いている。


南沙諸島の問題も中国との間で抱えているが、

日本と違い、巧みな外交戦術をもってして切り抜けていくだろう。

もちろん、インフラ、資源、民主化の問題といった課題もあることは否定しない。


ベトナムに係って足掛け9年。

福岡にベトナムカフェを出すまでに至った。

当時は、まさかここまで深くのめり込むとは夢にも思わなかった。

まだまだ来年にかけて仕掛けていく。

ベトナムという国はそれだけ可能性を有している。



【追記】


日本人なら、

祖国日本とプラスワンを考えておかなければならない。


それは、単なるお気に入りの旅先であってもいいし、

ビジネス展開の場はもちろん、

中長期滞在先、移住先、逃避先、疎開先といった理由でもいい。


今やこれから先、日本だけに頼って(残って)生きる時代ではない、ということは確かだ。