世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

サプライズ・プレゼント

2018年12月22日 | 100の力
昨日外出先から帰ると、

彼女からの誕生日プレゼントが夕陽とともに届いた。


嬉しい驚きを抱えながら

包み紙を開ける。




そこには、

見るからに暖かそうなTweedmillのマフラーと、

「おめでとう」という真っ赤な表紙の詩集。

そこに馬のタイピンがひょっこりと添えれていた。




ボクは、すぐさまマフラーを首に巻き、

彼女の温もりを深く吸った。


本の中には

彼女が推奨する

ハリール・ジブラーンの

「結婚について」が認めてある。


夫と妻、二人は共に生まれたもの。
また、永遠とこしえに、共にあらねばならぬもの。
たとえ、白き死の翼はねが、あなた方の日々を毀そうとも、共にあるもの。
そう、たとえ神の静かなる記憶おもいでの中にあっても、共にあらねばならないもの。
しかし、共にいるということの中にも、空間へだたりを置きなさい。
天の風が、あなた方二人の間を舞い抜けられるように。

お互いに愛しあいなさい。
しかし、愛の絆をつくってはいけない。
あなた方二人の魂の岸辺に、
動く海のあることが望ましいのだから。
お互いの盃を満たしなさい。
しかし、ひとつの盃から飲んではいけない。
お互いのパンを分ち与えなさい。しかし、同じ塊かたまりから食べてはいけない。
共に歌い、踊り、楽しみ合いなさい。
しかし、お互いにひとりであらねばならぬ。
ちょうど、リュートの絲が、同じ楽の音ねにふるえても、
それぞれがひとりであるように。

お互いの心を与えあいなさい。
しかし、お互いが心を抑えあってはいけない。
大いなる生命いのちの手だけが、あなた方の心をくるむことができるのだから。
一緒に立っていよ。
しかし、近よりすぎてはいけない。
寺の柱も離れて立ち、樫の木も、絲杉の木も、互いの蔭の中では育たないのだから。
                       詩集『予言者』



ジブラーンの結婚観は、


夫婦といえども、

お互いの人格を独立したものと認め、

お互いに相手の立場を尊重する。

互いに依存しあってはならない、

というもの。


どんなに愛し合っている夫婦でも、

精神的に自立することをうながしている。



彼女らしい。


彼女は言う。

「どの人も自分自身で完全な宇宙を作れると
思っているから、

手伝い合うようなことに 興味がない。

ただ、お互いに進みながら
信愛をもって 愛しあいたい」と。


そして、

恋について、愛について、


「はじめて人を好きになり、
好みや 時間を共有したいという恋。

離れても 好きな人が 自分らしく今回の道を
進んでくれることを願う 愛。

それでも できれば となりにいつも居て
道を進むあなたを感じていたい 心。

元々 欲しがらないし
自分を埋めるような恋はしたことがない」と。


一語一句がボクの心に突き刺さる。


共にあり、

共に束縛せず。


その根底には、

「愛」と「信頼」という

いわゆる「信愛」がある。



≪Asay-Go-Rock≫

空間を埋めるのが、「恋」。

程よい空間を保つのが、「愛」

       by Asay