世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

春樹ワールド

2022年10月15日 | ライフスタイル



” Drive my car”をAmazon Primeで観た。


ロードムービーかと思いきや

全く違った。


そこには、

春樹ワールド全開で

春樹節が炸裂していた。



興味深かったのは、

内容が

脚本家による舞台演劇だったことだ。


現に今、

ボクもオーディションから

台本の読み合せ、

立ち稽古をやっている最中だ。



ただそのセリフを

細切れの春樹節そのまま使うのは

役者泣かせである。



その舞台役者のセリフに

韓国、中国、タガログを使い、

手話まで出てくるとは新鮮で意外だった。



そして、

セックスのオーガズム後の閃きは

分かる気がする。


愛する人を失くしたくないあまり、

自分をごまかし、

真実から逃避することで

かえって失う原因を作ってしまう皮肉さも。



結果、断罪を恐れ、

誰しも罪悪感を引きずって

その呪縛から逃れられずに生きている。


思い当たる気がして

身につまされ

戦慄さえ覚える。



ただ、

場面の切り替えがあまりにも唐突で

カメラワークがいまいちだった。



観終わった後、

人間の弱さの深淵を垣間見て

沈吟する心境になった。



さすが、

村上春樹。




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