「優雅な老後の過ごし方」で
よく言われることは
出来るだけ長く仕事をする、
節約する
資産を作るなどがある。
これって、優雅なのか?
これじゃ、しょぼい老後の典型ではないか。
そもそも「優雅な老後」って
どんな状態を意味するのか?
毎日、楽しく過ごすことではないか。
希望とともに目覚め、
喜びを持って溌剌と活動し、
安らぎの中で眠る。
そこには、
何の不安も心配も悩みもない。
歳をとってまで
欲に駆られ、
あくせく生きたくはない。
好きなことだけやって
嫌なことはやらない生き方ができれば
それに越したことはない。
だけど現実は、
なかなかそうはいかない。
嫌なことでも我慢して
ストレスになることを続ければ
早晩心身を壊す。
優雅な老後の最低条件は、
健康であることだ。
健康とは、
病気でないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、
すべてが満たされた状態(well-being)にあることなのだ。
優雅さとは
幸せの条件に繋がる。
自分の人生を自ら自由に選択できていると実感でき、
立場や意見の違いに対して理解を示し合う他者への寛容さがあれば、
幸せでいられる。
お金(収入)に執着すれば
幸せは遠ざかる。
お金は稼いだり、儲けたりするものではなく
感謝の対価として有り難く戴くものである。
求めなくても
相手が自ら差し出すものである。
だから、
貯め込むのではなく、
惜しみなく与えればいい。
お金は、
呼吸と同じ。
呼吸は、
吸って出す(吐く)のではない。
出す(吐く)から
自然(意識しなくても)に吸う(入ってくる)のだ。
節約というから
世知辛くなる。
足るを知る、「知足の精神」
「清貧の思想」を持ってに生きればいい。
お金も
良い使い方をすれば
必要なだけは自然に入ってくる。
(実際はそれがなかなか信じられない)
お金の良い使い方は、
自分の利益や欲望の為ではなく、
他人や社会に役立つことに使う。
老後を優雅に過ごすもう一つの条件は
良好な人間関係を保つことである。
自分が好き勝手やることは、
相手にも好き勝手やらせる寛容の精神がなければ
反感を買うだけになる。
それが「老害」と呼べれる所以となる。
嫌われることを恐れて自分を殺して生きるより、
自分らしく生きて好かれる体質を創ることだ。
あなたはあなた、
自分は自分で生きればいい。
たったそれだけのことなのだ。