カンボジア国家戦略的開発計画2014～2018

　9月18日にカンボジア計画省は、国家戦略的開発計画（the National Strategic Development Plan 2014-2018：NSDP）を発表しました。国家戦略的開発計画は、世界銀行等が融資を行う際に必要不可欠としていた「貧困削減戦略」として当初作成されましたが、カンボジア政府が自力で「四辺形戦略」を作成するようになったことから、その位置付けが不明確となっていました。しかし、現在では、カンボジアの根本的5か年計画である「四辺形戦略」を実施するためのアクションプランとして位置付けられています。このため、四辺形戦略に沿った形で、グッドガバナンス、戦略の実施環境、農業振興、インフラ開発、民間部門開発と雇用、人造りと能力開発等について、現状と課題を分析し、今期（2014～2018）に優先的に取り組む政策を明確化しています。　
　この計画では、様々な目標指標が設定されています。GDP成長率は、平均7.0％（2014年～2018年）、1人当たりGDPは、2013年1036ドルから2018年には1579ドルに伸びるとされています。物価上昇率は、平均3.5％（2014年～2018年）と見ています。貧困率は、2013年の17.9％から2018年には12.9％まで引き下げたいとしています。観光客数は、2014年の472万人から2018年には653万人に増加する見込みです。コメの生産量も2014年の976万トンから2018年の1085万トンへの増加を見込みます。

計画省のサイト（英文です）
http://www.mop.gov.kh/Home/NSDP/NSDP20142018/tabid/216/Default.aspx


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村