カンボジア経済

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第26回医療者勉強会 カンボジアの歯科および歯学教育事情

2014年10月09日 | 社会・風土
 カンボジアには、様々な医療関係者の方々(お医者さんや看護師さん等)が日本から援助の事業や、NGO等のお仕事で来られています。これらの方々が集まって勉強会を開催しています。
 10月4日に開催された勉強会では、インターナショナル大学で歯科を指導されている久保田悠先生が、「カンボジアの歯科および歯学教育事情」について講演されました。虫歯等の本数によるdmft指標(6歳時点)でカンボジアは、約9と他の東南アジア諸国(2~5程度)と比べても格段に悪い状況となっています(ちなみに日本は1.8)。また、歯科医師数も600名程度、人口10万人あたり4人しかいません(日本:10万人当たり80人)。このためカンボジアでは歯学教育に取り組んでおり、大学での履修7年間に加え、数年前から実技を含めた国家試験も導入しました。こうした教育は地道なもので、かつ効果が出るまでに時間を要しますが、大変重要なものであることが実感されました。
 なお、カンボジアでは、日本を含めて外国の医師免許があれば、医療行為が可能となるオープンな政策を取っています。このため、日本人歯科医師の方々がカンボジアで歯科医院を開業して下さっています。
 カンボジアの歯科医療が自立して十分な状況になるにはまだ相当の時間がかかるものと見られますので、日本からの支援や、日本の歯科医師の方々の息の長い協力が期待されます。


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