カンボジア経済財政省の関税消費税総局の発表によりますと、2022年上半期（1月～6月）のカンボジアからの輸出は、対前年同期比33.9％増の113億7912万ドル（約1兆5820億円）に達したとのことです。輸入は、11.9％増の158億6472万ドル（約2兆2050億円）でした。
輸出先を国別にみると、1位は米国で対前年同期比54.0％増の46億4834万ドル（約6460億円）で、全体の40.8％を占めています。2位はベトナムで3.4％増の11億7498万ドル（シェア10.3％）、3位中国13.2％減6億1154万ドル（シェア5.4％）、4位カナダ38.6％増5億6919万ドル（シェア5.0％）、5位日本13.2％増5億4176万ドル（シェア4.8％）等となっています。輸入は、第1位は中国で対前年同期比24.2％増の53億7429万ドル（シェア33.9％）、2位ベトナム36.4％増20億8643万ドル（シェア13.2％）、3位シンガポール38.4％減20億1670万ドル（シェア12.7％）、4位タイ19.5％増18億132万ドル（シェア11.4％）、5位スイス116.3％増8億2752万ドル（シェア5.2％）となっています。
品目別輸出では、縫製品が対前年同期比42.3％増の50億3570万ドル（シェア44.2％）、旅行用品55.7％増10億2015万ドル、履物32.7％増8億4663万ドル、電気部品58.7％増7億6028万ドル、自動車部品61.1％増5億122万ドル等となっています。
カンボジアの輸出産業は、新型コロナの影響から予想よりも早く回復しつつあります。主要輸出先の米国・欧州の景気回復やRCEP等の自由貿易協定の効果が出ているものと見られます。他方、中国との貿易では、カンボジアからの輸出は減少し、カンボジアへの輸入は大幅増加しています。今年1月に発効した中国との自由貿易協定の効果は、現状ではカンボジア側には大きくなかったものと見られ、中国だけが得をしている形です。
（写真は、日本が支援して整備が進められてきたシアヌークビル港）
関税消費税総局の統計のサイト（英文です）
https://stats.customs.gov.kh/en
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