http://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20160709-0007.htmlスポニチアネックス
鬼になった。阪神は8日の広島戦(甲子園)に敗れ、今季初めて自力優勝の可能性が消滅した。大事な首位チームとの3連戦初戦でも立ち上がりから精彩を欠いた先発の藤浪晋太郎投手(22)に対し、金本知憲監督(48)は怒り心頭。「10点取られても(最後まで)投げさせるつもりだった」と8回161球を投じるまで“懲罰続投”させた。チームは再び今季ワーストタイの借金10を抱え、わずか1日で最下位逆戻りとなった。
首位・広島との大事な3連戦の初戦、初回。藤浪は先頭の田中に簡単に四球を与えた。今季、何度となく繰り広げられた光景に金本監督の表情が硬直した。鈴木の2点適時打に味方守備のミスも絡み、いきなり3失点。心を鬼にした。
「きょうは最後まで投げさせるつもりだったけどね。もう何点取られても。責任いうか、あの立ち上がりがすべてでしょう。何にも変わっていない。もう何回連続やろ?」
藤浪の初回失点は今季早くも8度目。その半分の4度は四球絡みだ。歯止めも利かない。続く2回2死無走者では田中にソロを浴び、3回1死二塁でも二塁走者への無警戒で単独三盗を許し、失点を重ねた。「昨日、青柳で勝って、さあマツダスタジアムの3連敗のリベンジというところでアレじゃ。やっぱりね。去年14勝した投手のやることでは、ないでしょ」。エースの気概が感じられなかった。
懲罰の意味が込められた続投に終わりは見えない。131球を投じていた7回に打順が回っても代打を送らない。8回無死一塁でプロ初ボークを犯すなど背番号19は気力、体力ともに限界に近付いた。スタンドがどよめいても指揮官は不動。「責任を持って、何球投げようが何点取られようが。10点取られても本当に投げさせるつもりだった」。さすがに160球を超えた8回で替えたが、本気で“懲罰完投”させる予定だった。
もっとやれるはず―。期待の裏返しだ。「正直、予定では10勝に行っていてもおかしくない投手。普通にやっておけば。それがチームの借金につながっていると言ったら、全部を背負わせ過ぎかもしれないけど、それくらいの責任はね。感じないといけない立場」。手遅れにならないよう今、やる必要があった。
指揮官の真意は伝わったはずだ。自己最多161球、自己ワースト8失点の藤浪は「いきなり先頭に四球で、一番やってはいけない形で先制点を献上した。自分の弱さだと思う」とこうべを垂れた。「(前半戦を終えて)悔しいですし、自分自身に腹が立つし、情けない。そういう気持ちしかない」と神妙な面持ちで前を向いた。
「(責任を)ただ感じるだけじゃなく、何をすればいいのかを考えて。4年目なんだから。(過去)3年、毎年10勝以上しているんだから」と指揮官。まだ、ばん回の時間はある。自力優勝の可能性が消滅し、再び最下位に沈んだ金本阪神の浮上には藤浪の力が不可欠だ。惟任 貴信)
≪“夏の甲子園”初めて負けた≫藤浪は6月2日の楽天戦(コボスタ)の完封以降5試合で3敗。4勝5敗で今季初めて黒星が先行した。甲子園の黒星は4月26日の巨人戦以来6度目。この試合まで通算41試合で20勝5敗の勝率・800と得意の球場で、特に7、8月は7試合で無傷の5勝。大阪桐蔭時代に選手権を制した12年から続いていた「夏の甲子園」連勝は9でストップ。所属のチームにも12試合目で初めて土が付いた。
感想;
精神論だけで片づけてよいのだろうか?
何故、四球を出すのか。何故コントロールが悪いの。
それをコーチ/監督が見抜いて、技術的な指導が先ずは必要に思います。
それがあって、精神面だと思うのですが。
日本は根性論で多くのことを片づけようとする傾向があるように思います。
戦争中も”竹やり”で突撃の練習をしたり、できないのは根性がないからだとか。
203高地の戦では無駄な死者を増やしました。6万人の日本の兵士が亡くなったと言われています。
天皇の子だとか精神論で、白装束で突撃させました。
白だから敵から丸見えで機関銃の的になり多くの若者が亡くなりました。
当時の参謀が、伊地知参謀長、指揮官が乃木将軍でした。
参謀と指揮官が精神論だけで具体的な戦法も状況解析能力もなかったとことが、司馬遼太郎氏の本に出ていました。
体育の授業でも、うさぎ跳びをずっとさせるとか、夏の暑い時に水を飲ませないとか。
今考えたら間違っている指導も、根性論が足りないからだと。
根性だけで一流になったらもっと多くの人が一流になるはず。
根性だけでも、成果が出る場合がありますが、それは一時的なことで長続きしないように思います。
技術、ノウハウ、メンタルの持ち方など、それがあってこそではないでしょうか。
藤浪投手の方が壊れないことを願います。
無理をさせて肩や肘を壊した選手がどれだけたくさんいるか。
今回の結果がどうでるか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます