・人間の習性をよく理解し、相手の願望を満たす。
・人はみな人生でふたつのものを手に入れたいと思っている。それは成功と幸福である。
成功と幸福をもたらす最大の要素は、人間関係の技術である。
・9割の人は人間関係で失敗する。
・仕事の失敗で失業した人より人間関係の失敗で失業した人のほうが2倍多い。
・人間関係の技術にたけた人は、優秀な学業成績を収めて人より収入が約15%上回り、人間関係のの義ユつがつたない人より約33%も多くの収入を得ていた。
・人間関係の4つのルール
①すべての人は程度の差こそあれ自分本位である
②すべての人は自分に最も強い関心を抱いている
③すべての人は自分が重要だと感じたがっている
④全ての人は他人に認められたいと思っている
・自尊心が満たされていないと、人びとは摩擦やトラブルを起こしやすい
・気難しい人にはほめ言葉をかける
・正論を説くより自尊心を満たす
・自分の「隠れ資産」を気前よく与える
・心理学者のJ・C・スタール博士は多くの調査を分析し、企業に勤める人々の不満の原因を突き止めた。重要度の高いものから順に列挙しよう。
①功績を認めてくれない
②苦情を処理してくれない
③励ましてくれない
④人前で叱る
⑤意見を求めてくれない
⑥進捗状況を伝えてくれない
⑦えこひいきをする
・相手に重要感を持たせる3つのルール
①相手を重要な存在とみなす
②相手に注目する
③相手に対して威張らない
・相手に好印象を与えたいなら、自分のすごさをひけらす必要はない
・相手に感銘与える最も効果的な方法は、自分が相手に感銘を受けたことを伝えることだ
・相手の怒りを鎮める方法
聞き手が話し手の声の調子から逃れることができない
①自分の声の調子によって相手の声の調子をコントロールできるという事実
②腹が立つから大きな声を出すのか、大きな声を出すから腹がたつのかという議論と関係がある。確実に言えるのは、大きな声を出せば出すほど、ますます腹が立つという事実だ。
・相手を信頼していることを知らせれば、相手は自分が信頼に値する人間であることを証明しようと努める。
ある警察官がこんな話をしてくれた。容疑者から情報を得る最善の方法は、「噂では君は喧嘩っ早くて何度もトラブルに巻き込まれたそうだが、けっしてウスをつかないというもっぱらの評判だ。私はそれを期待している」と本人に告げることだという。
・問題児は教師から「これから数分間、教室を離れるので、戻ってくるまでクラスを監督してほしい」と言われると、期待に応えて監督役を務めようとする。
・他人をけなす人は悪い印象を与える。
「夫や妻が配偶者のいやな部分について話すたびに、その配偶者よりその人自身の本性があらわになっているように感じる」
つまり、他人についてネガティブな発言をすると、自分いついて悪い印象を相手に与える結果になるのである。
・相手にイエスと言わせるための最善の方法は、相手を「イエス」と言いたくなる気分いさせることだ。それにはネガティブな雰囲気ではなくポジティブな雰囲気をつくる必要がある。
・アルバート・ブルックス博士に人を動かす秘訣を尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。
「私は誰かに何かをしてほしいとはめったに言いません。私はその人がそれをしたくなる理由を見つけ、その人がそれをやりたがっていると想定するようにしています。そして、その人がそうしてくれるのを確信していることとその人の能力を信頼していることを伝え、あとはその人の自主性に任せています。その人の様子を絶えず監視すると、相手を信頼していない証になりますから、そんなことはしません。私は相手がすばらしい仕事をしてくれると想定しています。その結果、失望するようなことはまずありません」
・人々をひきつける3つの条件
①相手を受け入れる
②相手を認める
③相手を尊重する
・相手を尊重していることを示す方法
①できるかぎり待たせない
②すぐに面会できない場合、来訪を確認していることを知らせ、なるべく早く面会する
③相手に感謝する
④相手を特別扱いする
・人間関係の分野で最も確実に言えるのは、相手が好いてくれないと思い込んでいると、その信念が実体験しやすいということだ。しかし、もし相手が好いてくれると確信すると、その信念は現実になる公算が大きい。
・心の底からほほ笑みかける。
・経営コンサルタントのハリー・シモンズ氏は25年以上にわたってビジネスの現場での人間関係を研究した結果、仕事をする能力と同じくらい話す能力が成功に大きな意味を持つことがあるのを発見した。
・最も大切なのは相手に話をさせること
・悩みや不満を誰彼となくぶちまけてはいけない
・話を聞く人は「利口な人」と評価される。
・耳を傾ければ、相手の求めているものがわかる。
・相手の自尊心を傷つけずに議論に勝つ6つのルール
①相手に意見を述べさせる
②答える前に少し間を置く
③100%勝とうとしない
④控えめな態度で主張する
⑤第三者に代弁してもらう
⑥相手の面子をつぐさない
・アドバイスを求めると信頼も得られる。
・「ありがとう」と言うときの6つのルール
①心をこめて言う
②口ごもらずに、はっきりと言う
③相手の名前を言う
④相手の顔を見る
⑤相手に感謝する努力をする
⑥相手が思いもよらないときに感謝する
・ほめれば自分も幸福になる
・ほめ言葉をかけるときの2つのルール
①誠実な気持ちでなければならない
②相手そのものより相手の行為や性質をほめる
・相手に注意を与えて成果を上げるための7つのルール
①一対一で注意を与える
②ほめ言葉で前置きをする
③相手の行為に注意を与える
④正しい方法を教える
⑤要求でなく依頼をする
⑥注意は1回にとどめる
感想;
人間関係は大きいと思います。
人間関係で悩んでいる人も多いと思います。
そして難しいです。
自然に上手くされている方は、小さいときから学んでそれが身に付いておられるのでしょう。羨ましく思うこともあります。
入社2年目で二人の女性(両方とも入社年度は上で、一人は私より年齢上、もう一人は下)のリーダーになりました。
最初3人で上手くやっていましたが、一人とは関係がぎこちなくなりました。
それはその人は、手が空くと他のグループのところへ行き、おしゃべりをしていました。そのグループのリーダーからクレームが私に来ました。
そこでその人の手が空かないように仕事を入れました。
きっと信頼してもらえてないと思ったのでしょう。ギクシャクして来ました。
どうしたら良いか?
悩んだ末に辿り着いたのは、周りからレベルの低いリーダーだと思われていい。
その人を信頼しようと決意しました。
不思議ですね。
そうするとギクシャクしていた年上の女性との関係も戻りました。
嫌な人はやはりいます。
そのとき、「自分から嫌いにならない。その人の個性だ。相性が悪いだけ。その人にも家族がいる。私が関係する時間は短い。家族は長く大変なのにやっている」と思うようにして、出来るだけ気を遣うようにしました。
そうすると仕事には影響しない関係を維持できました。
この本に書かれていることで、自分に出来ることを一つでも二つでもやってみると、人間関係は良くなると思いました。
ただ、人望を集めることよりも、自分がやりたいことをすることの方が重要だと思います。人望を集めるのはそのやりたいことを円滑にするめるためのツールなのだと思います。
瀬戸内寂聴さんがよく言われていた「亡己利他」を行うことなのでしょう。
自分が自分の幸福を求めても真の幸福には至らず、誰かのために何かのために行うことが回り回って自分の幸福に辿り着くとの意味です。
それを失わずにやっていれば、周りからいろいろ言う人がいても、理解してくださる人がいると信じて行うことなのでしょう。
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