英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『キイナ ~不可能犯罪捜査官~』第8話「死者からのメッセージ」

2009-03-13 18:03:52 | ドラマ・映画
 結局、全話、見てしまいそうです。いろいろ難癖つけましたが、不思議な魅力があるのでしょうね。キイナのキャラクターに魅力があった…かも。
 ここ2、3回、ベッパンに対する一課の認識が変わってきていて、捜査がスムーズになってきています。個人的には、その方がドラマが見やすい…とか。

 多少の突っ込みどころはありますが、個人的には許容範囲です。過去、一番ひどいと感じたのは『7人の女弁護士』(主演 釈由美子)。裁判で検察の結論をひっくり返すのがメインの筋なので、それを成り立たせるために、警察(検察)の捜査がザルになっていました。警察側からクレームがつかないのかなと思ったほどでした。

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【あらすじ】(番組ホームページより)
 雅(沢村一樹)が、トンネルで女性の幽霊を見たという話で、キイナ(菅野美穂)たち捜査一課は盛り上がっていた。しかも、その女性が15年前に雅が担当した失踪事件の“被害者・宮内真理子”だと言う。当時の現場の状況や血痕の量から見て、真理子が殺されたのは間違いなかった。しかし、真理子の死体は今だ見つからず、犯人も特定されていない。雅は事件発生以来、15年間ずっとこの事件を一人で追っていたのだ。
 そんな中、山中で女の変死体が発見された。その死体がなんと宮内真理子だったのだ。真理子の死体は事件から15年も経過したにもかかわらず、美しく、まるで生きているような姿だった。

 早速、捜査を開始したキイナたちは、遺体発見現場が有名な心霊スポットで、15年前から幽霊が出るとの噂が流れ始めたと聞きつけた。現場の山の所有者は代議士でもある桑島泰蔵(宍戸錠)。雅によると泰蔵の息子の常男(袴田吉彦)は、なんと、当時真理子の恋人だったという。
 まもなく、真理子の爪から、犯人のものと思われる皮膚の一部が検出された。犯人に襲われた真理子は、最後の力を振り絞り相手の身体を引っかいていたのだ。この皮膚片のDNA鑑定をすれば、犯人と特定できると見て、常男に重要参考人として任意同行を求めて――。

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【あらすじの続き】
 DNAの鑑定は犯人と常男は一致せず、捜査は暗礁に乗り上げたと思われたが、
「死体発見現場付近で、夜中にうろつく男がいる」という話から、犯人が何か手がかりを残していて、それを回収しに来ているのではと推理。
 一課総出で、現場を捜索。古い時計を発見。
 ここで、キイナの恐るべき記憶力を発揮。常男の父泰蔵がその時計をはめている写真を思い出す。
 犯人は泰蔵だった。真理子に常男との手切れ金を渡すが断られた泰蔵が真理子につかみかかり、もみ合った際、地面に頭を打ちつけ死に至らしめたのが真相だった。

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 今回の不思議現象とキイナの見解は

①15年前に殺され埋められた死体が、美しくまるで生きているような姿だったこと
 これは屍蝋化現象(死体が水分の多い土の中など空気が遮断された場所に長期間おかれると脂肪分が蝋燭のような成分に変わりしだいに硬くなり石膏のようになる)もの

②心霊スポットでの怪奇現象の目撃
 心霊スポットになる場所は、断層などによる磁気の乱れが人間の脳(側頭葉)にも影響を与え、心霊スポットという心理的作用と相まって、幻覚を見せる


 今回、キイナは不思議現象をすべてを科学的な見地から断定していません。真理子の死体が屍蝋化したこと、雅が見た真理子の姿(幽霊?)を、真理子からのメッセージだったのではないかと解釈しています。
 よく、こういったストーリーで、科学的に解明しておいて、ラストで不思議現象を見せて、やはり怪奇現象だったの?と視聴者に思わせる技法が使われることがあります。こういった小細工よりは、はるかに今回のキイナの方がいいと思います。

 さて、今回の難癖です。

Ⅰ 死体が発見された時、現場検証したはずで、その時に腕時計は見つかるはず

Ⅱ 死体発見現場には他にゴミのようなものが少なかった。落とした時計が15年もの間、現場に残っているのは不自然(立ち入り禁止だった性かもしれない)

Ⅲ 犯人と常男のDNAが一致しなかったとしているが、犯人とは親子なので、「似ている」という判定が出なかったのだろうか


 今回、雅の抱え込んでいた事件が解決しました。初回から引っ張っていたわりには、あっさりとした事件でした。野次馬的には拍子抜けでしたが、好きな話でした(殺人事件なので、好きというのは不謹慎…かも)。
 
コメント
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