英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

09将棋世界2月号(先々月号です)

2009-03-20 16:33:16 | 将棋
 今更、先々月号なの?という気もします。もたついたのは、竜王戦ショックというわけではありません。大逆転で竜王位を逃したのは、すごく悔しいのですが、そのことについて報じられている2月号を読むのには、それほど抵抗を感じませんでした。逆に、敗れた将棋を見極めようとする気持ちのほうが強かったです。
 それとは逆に、1月号はほとんど読むことができませんでした。3連勝の快進撃、その後の結果が分かっていると、すごく空しくて空しくて……。

 さて、2月号は渡辺竜王が永世竜王位の資格を獲得したという点では、歴史的な号でしたが、雑誌の内容としては、疑問符がたくさん残りました。

 まず、竜王戦第5局の谷川九段による観戦記(8ページ)。谷川九段らしくない切れのない解説だった。渡辺竜王の仕掛けの成否、羽生名人の受けは最善だったのかが、言及されておらず、いつの間にか、羽生名人が苦戦になっていた。
 また、最終盤で、羽生名人に飛車打ちが2箇所、角打ちも2箇所あり、受けに回る手もある。どの組み合わせで、どの順番で打つのが最善かが、非常に難解であると、しかし、それについての結論が書かれていない。結局、その後、角の王手に対する竜王の歩の中合いが絶妙手で、渡辺竜王が2勝目を上げている。


 次に、倉敷藤花戦第2局の吉村達也氏のドキュメント。女子高生がタイトル獲得というインパクト充分の出来事であるので、特集を組むのは理解できる。しかし、カラーグラビアで2ページ、池崎氏による観戦記が9ページ、そして、ドキュメントが12ページ、少しページを割きすぎの感がある。これなら、竜王戦第5局にもう少し紙面を割いてほしかった。
 で、ドキュメントの内容は、前日の対局場検分や前夜祭での両対局者の素顔や様子、里見女流の少女時代や家族との関わり、そして、対局場での主催者側、連盟の棋士たち、舞台裏で対局やネット中継を支える裏方たち、さらに、対局後のインタビューを絡めた里見女流の素顔など、詳細に語られている。
 確かに、舞台裏の苦労や両対局者の様子など、有用な情報だと思う。ただ、ページが多いせいなのか、あれもこれもという感じで、内容が散漫。他に観戦記があるので対局の様子はほとんど触れないように意識したのかもしれない。しかし、それが、主題であるはずではないのか?観戦記とダブルところがあっても、構わないし、かえって厚みが感じられるように思う。
 この吉村氏、名人戦の契約問題で騒動になったときも、やたらページを割いて、将棋世界誌で、詳細にその事情を述べている。かなり連盟寄りの内容だったと私は感じた。
 その印象があるせいで、私には、今回のドキュメントも、かなり連盟に気を使って書かれているように思えてしまう。

 それとは別に、最後のほうで、記者会見での彼女の様子を
「圧倒的な数の報道陣を前に、ひとり席に着いた里美香奈・新倉敷藤花の答える声は訥々(とつとつ)として、ときに消え入るようにかぼそく、部分的には聞き取れないほどであった」
 と書いている。
 確かに、すごい数の報道陣に、熱戦を終えたばかりで、新タイトル保持者という通常ではない場ではあるが、ここは多少厳しく、「聞き取れるような声で話すべき」という趣旨の文があってもいいのではないだろうか。


 『熱局探訪』(野月浩貴七段)は、もう少し、局数を絞るか、局面を絞ってほしい。1図面辺りの手数が長いので、読むのが大変。
 ページ左上の模様は、汚れと勘違いしてしまうので、なくしてほしい。


 『最強ソフトを遊んじゃおう!』(上田初美女流初段)
 内容は、普通のレビュー。わざわざ、女流棋士に書いてもらう意味を感じない内容だった。上田女流が対局した手ごたえや感想。できれば、ソフトの特徴や強さを表した局面を取り上げて解説するというような工夫があってもいいと思う。


 その他の、企画モノや自戦記、観戦記、講座などは、(ひとまとめにするのは申し訳ないが)非常に充実していて面白い。特に大平五段の自戦記は面白かった。
コメント (4)
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『キイナ ~不可能犯罪捜査官』 最終話

2009-03-20 00:30:18 | ドラマ・映画
【あらすじ】(番組ホームページより)

 キイナ(菅野美穂)は、通勤時間で人々が行き交う駅前で、「キャー」と言う悲鳴を聞く。見ると男が上半身を炎に包まれ、倒れるのが見えた。
 目撃者の証言によると、男の体から、突然、大きな炎が燃え出したと言うのだ。

 そんな折、真一郎(塚地武雅)の娘・莉子(森迫永依)から、同じクラスの友達が何日も無断欠席していると相談を受けた。欠席している友達が住んでいる風見団地には、幽霊が出るとの噂もあり、キイナとタケル(平岡祐太)は、早速、莉子と一緒に風見団地に行ってみる。
 すると、どの家も、新聞などが溜まっており、中に人の気配がまったくない。しかも、夜になったにもかかわらず団地内すべての家に灯が点いていないのだ。

 翌日、警察が調べると、団地の全ての住民が姿を消していることが分かった。行方不明者は、約300人。テレビ局には、『風見団地の人たちの命は預かった』との犯行声明が書かれた手紙が届けられ、テロや組織犯罪の可能性も取りざたされ、特別捜査本部が設置された。
 犯行声明の手紙に付着していた指紋から、差出人は、風見団地に住む、後藤栄一(八十田勇一)だと判明。後藤には、傷害の前科があり、住民の話しによると、かなりのトラブルメーカーだったのだ。

 早速、後藤を重要参考人として追跡がはじまった。しかし、キイナだけは後藤は犯人じゃないような気がして――。

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 最終回の不思議現象は「人体自然発火現象」と「集団神隠し」。
 人体発火現象は単にライターで火をつけただけ(笑)。集団神隠しはサブリミナル効果の利用でした。

 なんだかんだ言いながら、最終回まで見てしまったのは、キャラに魅力があったからなのでしょう。あと、話の筋が平易だったので、気楽に見れたということもあったと思います。

 しかし、「人体自然発火」と「集団神隠し」という、見た目が派手な現象を取り上げ、視聴率を稼ごうという魂胆が見え、事件のトリックや展開に、あまりにも無理が多すぎて、すごく残念でした。
 なので、今回は難癖を羅列するだけに留めます(きっちり、論証する気も起きません)。いろいろなブログを拝見しましたが、みんとさんの『掃き溜め日記~てれびな日々』が一番近い感想だと思いました。


・後藤を殺害するのに、何故、わざわざ「人体自然発火」という目立つ殺害方法をとったのか?逆に目立たせずに殺すべきだと思う
・燃焼促進剤ってなに?どうやって、後藤につけたの?
・普通、300人もの大人数が消息を絶ったら、1日で大騒ぎになるだろう
・今の時代、携帯電話にかける。消息不明にはならない。(難癖追加)
・真一郎の娘も、心配なら電話だけでなく直接会いに行くのではないか?キイナに頼る前に
・団地に電気が点いていないのは、キイナたちが帰るときでなく、普通、来た時に気づくのではないか
・地震で避難するのなら、何日も留守にする覚悟で避難するはず、食事の途中のように神隠しにあったような状態になるのはおかしい
・300人もの大人数が避難場所に集中するのを、その付近の住民は誰も不審に思わないのか
・ほとんど全員が、映画鑑賞に参加するのは異様だ。その時点で、既に洗脳されていたのかも
・三日も、あんなところにじっとしていたのか?トイレ、食事などはどうしたのか?
・ジーンズの縫い目にできるバーコード模様で、一枚一枚のジーンズを照合できるって、本当?立証できているの?
・動機が弱い。サブリミナルの実験はともかく、殺人をするくらいなら、自分でDVDをすり替えた方が良い
・真一郎の怪我、直りが遅くない?
・キイナは真一郎のどこに惚れたのか?
・キイナの超人的な記憶に頼り過ぎ
コメント (2)
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