英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『京都・源氏物語殺人絵巻』 山村美紗サスペンス

2010-11-14 15:49:08 | ドラマ・映画
 秋の京都の雅を味わえると思って見ましたが、本当にそれだけでした。

・秋の京都
・浅野ゆう子、遠藤憲一の共演
・関西空港警察・国際事犯特捜(浅野ゆう子)VS京都府警刑事課(遠藤憲一)
・源氏香図
・麻薬密売
・今井陽子警部補(浅野ゆう子)の過去のトラウマ…過去に胸部を3発撃たれ瀕死の重傷を負う
・宗像勇吾警部(遠藤憲一)の過去…部下の女性刑事を殺人鬼に殺される

 面白そうな要素を盛り込んであるように思わせましたが、盛り込むというものではなく並べただけでした。

 浅野ゆう子演じる今井警部補はトラウマを抱えていてドラマに深みを出させようとしていますが、取って付けたような感じしかなく、自分勝手で傲慢なキャラクターには全く共感できませんでした。
 宗像警部の部下殺人の犯人も絡んできますが、これも取って付けたような絡み方で、本筋にはほとんど影響のないキャラで、宗像との絡みも皆無に近かったです。
 源氏香図も被害者の名前と源氏物語の登場人物との語呂合わせに過ぎず、意味をほとんど感じません。
 連続殺人の真犯人の動機は、プレイボーイの男を慕うあまり彼が近づく女性を嫉妬のあまり殺してしまうというものでした。彼に近づく女を殺せば、自分の元に帰ってくると信じていたらしいです。
 その犯人の動機を知って、今井警部補は「こんなくだらない男のために殺人を犯すなんて」と呟きましたが、こんなくだらない動機で殺された女性も気の毒ですし、こんなくだらないドラマに2時間弱を奪われた私も被害者です。

 秋の京都(嵯峨野、渡月橋、仁和寺、竹林、大覚寺)が見られたことを良しとしておきます。

 ドラマで麻薬の密輸を抑えたのですが、それを押収せず泳がせ、密輸現場を押さえて一網打尽にしようとしましたが、納得いかない方法ですね。
 その密売の場に、香道(お香の会)が使われていましたが、風流な場に暴力団ぽい男たちが胡坐を書いているのは、あまりに不自然で滑稽でした。

 山村紅葉が容疑者の様子を窺うシーンがあったのですが、ショッキングピンクのコートはありえないでしょう。目立ちすぎです。
コメント
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