英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

将棋初級講座⑩ ~「次の一手」の次の一手Ⅱ~【解答編】

2011-09-23 09:43:05 | 初心・初級将棋
9月18日記事将棋初級講座⑨ ~「次の一手」の次の一手Ⅱ~
の解答です。



前回は問題2図から、▲2三歩△同飛▲4一角△2二飛(初級者2図)

まで考えました。

 放っておくと、2筋を突破されそうですし、打った角も危なそうです。
 しかし、大駒(本問の場合は飛車)同士が向かい合い、その間に駒がある場合は、技を掛けるチャンス(技を掛けられるピンチ)なのです。
 後手の2五の銀は2二の飛車の紐がついていますが、飛車が動くと取られてしまうことに気づくと、正解の一歩手前です。
 次を読む前にちょっと考えて見ましょう。





 正解は▲3二角成です。
 以下△同飛の一手に▲2五飛(成功図)で大成功です。

 角は後手に渡りましたが、先手は金と銀の2枚を手に入れ、飛車も捌けました。
 場合にもよりますが、大駒1枚と小駒(金、銀、桂、香)2枚の交換は、小駒2枚の方が得です。角と金銀ならば小駒2枚の方がかなり得、角と銀桂でも小駒が有利です。角と桂2まいだと、さすがに角の方が良さそうです。
 大駒1枚と小駒(金~歩)2枚を交換するのを「2枚換え」と言い、「2枚換えなら歩ともせよ」という格言さえあります。この格言は少し大げさで、歩2枚では全然大駒1枚には足りませんが、それだけ「2枚換え」は得だという教えなのでしょう。
 補足しますと、銀(金)と「桂と歩」の交換の場合も「2枚換え」と言うことも多いようです。

 今回は
「大駒のふすま越しのにらめっこは、危険がいっぱい」
「2枚換えなら、歩ともせよ」
が、テーマでした。
コメント (4)
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