英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『遺留捜査』 第1話

2012-07-15 15:05:24 | ドラマ・映画
【番組サイト・イントロダクションより】
「遺留品」に込められた最後のメッセージに耳を傾け、
被害者の本当の想いと事件の真相に迫る刑事・糸村聡――

 ところが、彼は空気を読まない超マイペース男…でもある
そうだ


 そう、視聴者である私でさえ、彼にはイラつきを感じた。
 今シリーズでは所轄に左遷?され、捜査班に個性豊かな面々が揃っているので、彼との絡みが楽しみであるし、イラつきも軽減されるのではなかろうか?

 第1話は2時間スペシャルということで、捜査一課と所轄の反目(町田と糸村の因縁)や、所轄の一員である加賀見恵(黒川芽以)の命が掛かっていたので、糸村の単独捜査に対する反感が薄まっていた。(2話以降はどういう展開になるのか?)

 全体としては、真犯人の計画が巧妙で、真相がなかなか見えてこなかった。と言っても、無理やり見えにくくしているわけではないので、面白かった。
 しかし、恵の健康状態が危惧される割には、かなりの時間が経過しているように思われた。タイムリミットがはっきりしない上、時間の経過の描写が曖昧で、視聴者としてはもたつきによるイライラを感じ、ダラダラ感が強かった。

過去の署内のいじめや、若い警官・木村の死に至る状況に関する疑問
・署全体で理不尽ないじめが横行するものなのか?
・籠城事件発生で署内に副署長と木村しか残っておらず、待機態勢ではなく道場で稽古というのはあり得ない
・木村が現場に向かって飛び出していったが、追わなかった副署長にも大きな責任
・上記の「木村をひとりで行かせた」ことへの印象であるが、木村の彼女?友人?の長峰葵の「副署長が殺したと私は思っている」という言葉と実際とでは大きく異なっていた
・木村を鍛えることも大切だが、いじめを放置する副署長というのも問題あり

犯行の動機となり、標的となる人物があまりにも極悪
 今回の風間竜也も大それた犯行に巻き込まれるのが嫌で逃げようとした彼女を躊躇いもなく刺し殺す非道ぶり。
 他のドラマ『女秘匿捜査官・原麻希 アゲハ』(主演・瀬戸朝香)の被害者(犯罪者でもある)も人の命や痛みを屁とも思わない非道さ。

 法的には抵触していない人物を殺めてしまう……殺人を犯すのはいけない。しかし、こういう人物は殺人を犯すよりもっとひどいことをしているように思ってしまう。決して、殺人を容認する訳ではないが、そんなふうに感じてしまうドラマが多いような気がする。

その他の疑問
・遺留品のニーチェの本は、糸村が犯人(共犯者・真犯人の標的)にたどり着くための材料であるが、あまりにも不自然。
・スパナ対ナイフ、凶器としての優劣は不明だが、体力を考えると、あれだけ綿密な計画を掛けた割には、リスクが大き過ぎる。不意を突くならともかく、タイマン勝負で、しかも勝ってしまうとは!


【ストーリー】(番組サイトより)

 ある事件がキッカケで糸村聡(上川隆也)は警視庁捜査一課から月島中央署へと左遷される。その矢先、平和な月島中央署管轄内で事件が発生! 昼食を買いに出かけた月島中央署刑事課庶務の加賀見恵(黒川芽以)が何者かにさらわれたのだ。

 やがて、恵の父親・加賀見享(大杉漣)のもとに「娘を誘拐した」との電話がかかってくる。享の元部下である糸村はさっそく加賀見家へ。享によれば、犯人は意識不明状態にある恵の動画を送ってきたという。恵は半年前に腎臓の移植手術を受けたばかり。発見が遅れてしまうと、恵の身に不測の事態が起こる可能性が高まってしまう!

 差し迫った状況下で、さっそく月島中央署に捜査本部が立ち、月島中央署の刑事課課長・水沢響子(斉藤由貴)や佐久間裕司(八嶋智人)らは捜査に乗り出す。そんななか、糸村は殺された事件関係者の部屋にあった"あるもの"に目をつけ、鑑定を依頼するも、警視庁捜査一課の刑事・町田正義(吉田栄作)から拒否されてしまい…。

 しかし、どうしても気になる糸村は勝手に、科捜研の村木繁(甲本雅裕)に鑑定を依頼。時を同じくして、響子らが行った捜査の結果、ある重要参考人が浮かび上がる。その人物とは…享が関わった5年前の事件に関係していた人物だった! 関連性を疑った糸村はさっそく5年前の事件を捜査しようとするのだが…。

ゲスト:吉田栄作 深水三章 黒川芽以 川村亮介 辻本祐樹
          大杉漣  甲本雅裕
脚本:大石哲也
監督:猪崎宣昭
コメント
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