英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

将棋雑感 ~羽生二冠の逆襲、充実の本田小百合女流二段、不可解な延期措置~

2012-07-23 16:15:26 | 将棋
羽生二冠の逆襲
 名人戦敗退後、怒涛の10連勝!
 この間に棋聖を3連勝で防衛し、通算獲得タイトル数が単独1位となったほか、順位戦、棋王戦なども勝ち進み、先日、王座戦挑戦者決定戦で中村太地六段を破り、挑戦権を獲得。タイトル保持者はあの渡辺竜王・王座。
 竜王戦で二度敗れ、あの王座戦で0-3のストレートで敗れている。またやられるのではないか…という思いがよぎったが、この二人のタイトル戦はやはり楽しみ。
 3-0で王座を奪回し、そろそろ「羽生二冠」という呼び方を変えたいところである。  つい最近まで無冠の心配をしていた私だが、現在は強気モード。このまま30連勝まで伸ばして欲しいものだ。

充実の本田小百合女流二段
 ご存じの方もいらっしゃると思うが、私は矢内女流四段のファンである。相手の話を引き出すのが上手で、相手のユーモアを解し「うふふ…」笑う様子もこれまた……いえ、それはさておき、そろそろ、「無冠」を返上していただきたいと思っているが、雰囲気同様、将棋もホンワカしていて、誰と指してもいい勝負で、まとめて勝つことができない。
 せめて、タイトルに絡むっところで戦って欲しいと期待して、ネット中継を注視しているが、先日も女流王座戦の二次予選で本田女流二段に敗れてしまった。本戦トーナメントに名前が載らないとは……
 将棋は勝ちにくそうな将棋だなと思っていたら、案の定、必敗形に。それでも、あれやこれや攻防風の指し手を駆使して、徐々にわけのわからない局面へ。
 このまま逆転かと思ったが、本田女流二段が自玉が詰めろでないことを読み切り勝利。この時は本田女流二段に関しては、「ん?」と思った程度であったが、若干評価がアップ(上から目線で、申し訳ありません)
 そういう経緯があったので、本戦トーナメントが始まり、彼女にも注目していた。一回戦の相手は伊藤沙恵奨励会1級、強敵だ。
 奨励会1級ということを考慮すると、並の女流二段では勝つのは難しい。二次予選で矢内女流四段を破ったのがフロックだったとしたら、二度連続して起こる可能性は低い。
 しかし、フロックではないとしたら……。本田女流二段は、女流名人位戦でA級(9位)に在籍し、現在3勝2敗。初戦で斎田女流五段に勝った後、岩根女流二段、清水女流六段に敗れたが、その後、室田女流初段、石橋女流四段に勝っている。
 矢内戦の内容、女流名人位戦の成績を考えると、伊藤奨励会一級にとっても侮れない相手だ。

 将棋は、変則的な相居飛車戦。伊藤の銀冠プラス銀の堅陣の裏を突き、馬とと金を作り、攻める展開に持ち込んだ。将棋は非常に難解だったが、ペースを握っていたのが大きく、優勢に。優勢になってからは確実な指し回しで押し切った。「しっかりした将棋」という印象が強い(上から目線で申し訳ありません)。
 次なる相手は、上田女王。好勝負が期待される。
 ちょっと、斜めからの視点で書かせていただくと、マイナビ女子オープン(女王)の防衛の相手は長谷川女流二段。はっきり言わせていただくと、長谷川さんはまだ実力不足。また、上田女王がタイトル奪取した第一局は、甲斐女王(当時)の大トン死と、運を感じる。
 また、今回の女流王座戦も上田女王が属さない左の山に、里見女流四冠、清水女流六段、甲斐女流四段、中井女流六段、西山奨励会2級と手ごわい相手がひしめいている。
 対する左の山には、上田女王の他は、実績のあるのは石橋女流四段ぐらいで、あとは中村(真)女流二段ぐらい。強敵と目されていた伊藤奨励会1級は敗れ、石橋女流四段も中村女流二段に敗れている。
 穿った見方かもしれないが、上田女王に追い風が吹いているように感じる。本田女流二段も、上田女王にとって、矢内女流四段、伊藤奨励会1級を倒してくれたアシスト者になってしまうような気がする。
 2回戦、注目の一局である。

不可解な延期措置
 恒例の朝日杯、プロアマ一斉対局が先日行われた。今年はアマの4勝5敗。エース格の清水上徹氏、中川慧梧氏が敗れてのこの成績は大健闘だ。
 ところで、プロアマ戦は10局のはず。
 残りの一局は、門倉四段×古谷皓介氏。この一局は、門倉四段の体調不良で延期されたとのこと。
 体調不良で延期?
 体調不良?…病気?
 個人の責任に因らない災害や事故、身内の不幸、本人の出産ならともかく、通常は不戦敗になるのでは?興行的な事情はあるかもしれないが、甘いように思う。
コメント (2)
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